今年もよろしくお願いいたします。
そんなわけで第七話ですが盛大に予定が狂いました。
キャラが増えるのは次回からになります……
鎮守府に存在する、艦娘達が出撃する為の港。そこに横島と吹雪の姿がある。横島は紙袋を手に、何事か呻きながらそわそわと歩き回る。叢雲達を心配するが故の行動なのだが、その様は明らかに挙動不審であり、そんな彼を見ている吹雪も苦笑を浮かべている。
吹雪も妹達の事が心配なのだが、横島の様子を目の当たりにして幾分か余裕が生まれたらしい。
「……あ、司令官! みんな帰ってきましたよ!!」
「本当か!」
ちらりと海を見た吹雪が叢雲達の姿を捉える。そこからは速いもので、叢雲達は沖合いからすぐさま入港、さっさと陸に上がってくる。今回が初の出撃だったというのに、その一連の動作は非常に慣れていそうなものだった。
「あ゛~、無事に帰ってこれたわね……」
叢雲がやけに重々しい息を吐きながら呟く。撃沈の危機を体験したことが尾を引いているのだ。白雪がそんな叢雲の背を支え、その後ろから電が慌てながらも心配そうに眺めている。最初は電も叢雲を支えようとしたのだが、彼女の体躯では却って叢雲の邪魔をしてしまう可能性があり、白雪が配慮したのだ。
「お帰り、みんな。……大丈夫か、叢雲?」
「みんな、お帰りなさい! 白雪ちゃん、叢雲ちゃん、大丈夫だった!?」
横島と吹雪が叢雲達に駆け寄る。叢雲は一瞬気まずそうな表情を見せたが、それでも横島達から目を逸らさず、まずは謝罪の言葉と共に頭を下げることにした。
「ごめんなさい、司令官。私の認識が甘かったわ」
「私も、すみませんでした。私情に走って命令を無視して、挙句叢雲ちゃんを危険に曝してしまいました」
白雪も叢雲に倣い、頭を下げる。横島はその2人の姿に言いたい事も忘れ、動きも止まってしまう。
「白雪ちゃん……叢雲ちゃん……」
吹雪は2人に対して何も言えない。自分は2人のピンチに失神していたのだ。何か言える者がいるならば、それは指揮を執っていた横島以外には存在しない。
そんな当の横島は2人の行動に少々混乱し、慌てている。奇跡的に表には出ていないが、内面では涙を噴出して錯乱せんばかりだ。自分に対してここまで真摯に謝罪をする者が存在するとは思っていなかった。
そうして十数秒……或いは数分かも知れない。迷いに迷った挙句、横島が取った行動は、2人の頭を優しく撫でることだった。
「あー、言いたい事はあったんだけどな。それは、今はいいや。……帰ってきてくれて、本当に良かったよ」
「――……っ!!」
叢雲と白雪は目を見開く。その言葉は、本心から自分達を想ってくれての事だと痛感した。何故だか確信出来たのだ。そして、自分達がどれだけ小さな事で張り合っていたのかを自覚した。
結果、2人に去来するのは横島に対しての申し訳なさ、自分に対する情けなさ。2人の眼から、大粒の涙が流れ出した。
「ちょっ!? ふ、2人とも!!?」
それに気付いた横島が取り作ることも出来ずにうろたえる。その姿を見て、叢雲達は更に涙を流す、という悪循環が発生した。そして、騒動はそれだけに留まらない。
「白雪ちゃん……叢雲ちゃん……!! ううぅぅぅ……っ!!」
「吹雪までっ!!?」
白雪達の内心を察したのか、吹雪までもが泣き出したのだ。白雪達だけではない。取り返しのつかなくなる可能性があった失敗を犯したのは自分もだ。こうして吹雪はまたも涙を流す。
「だ、ダメなのですぅ……! 何だか、よく、分かりませんけど、泣いちゃダメなのですぅ……!!」
「何で電までぇ!!?」
挙句の果てには特に関係のない電までもが大泣きし始めた。何か理由があったわけではないのだが、自分の周りの人間が泣いているのを見て、自分も悲しくなったらしい。
「あ……!? ああぁ……!!?」
さて、この場で1番可哀想な人物は一体誰なのだろうか。横島は改めて現状を整理する。周りは泣いている美少女だけ。理由は分からないが、頭を撫でた2人が急に泣き出した。加害者は自分? それからその2人を見ていた吹雪が泣き出した。吹雪も何回か頭を撫でている。それが理由か? つまり加害者は自分?
あと電が泣き出した。周りの子達がみんな泣いているのが理由と思われる。泣かしたのは自分? つまり加害者は自分?
「……何でもするから泣き止んでーーーーーーっ!!!?」
結局、悪いのは自分だと思い込んだ横島はその場の4人に土下座を披露し、涙を噴出させるのだった。
――間――
「……このことは俺達だけの秘密にしよう」
「そうねそれがいいわそれに決定」
横島と叢雲が羞恥に頬を赤く染めながら頷き合う。周りの皆もそれに同調し、今回の事はこの場の5人だけの秘密と相成った。
横島は深々と溜め息を吐き、その後頭を大きく左右に振って気を取り直すと、電に向かって目線を合わせながら手を差し出した。
「電だったよな。俺は横島忠夫。これからよろしくな」
「あ……」
電は自らに差し出された横島の手を見て、大きく目を見開く。それは密かに憧れていた光景。司令官の手を取り、共に進んでいく、夢見た景色。それが現実のものとして、目の前にある。
電は胸に宿る高揚に戸惑い、中々横島の手を取れない。あわわはわわと言い、慌てたように他の艦娘の顔を窺ってしまう。
皆が浮かべているのは苦笑だった。自分がこうなるのは予想済みだったのだろう。皆の視線が恥ずかしく、余計に慌ててしまう。
こんな自分で大丈夫なのだろうか。司令官は気を悪くしていないだろうか。電が横島の顔色を窺って見れば。そこにあったのは真っ直ぐに自分を見つめ、微笑んでくれている横島の姿だった。
横島は子供の面倒を見るのが上手い。それはつまり、その子供がどういった性格をしているかを見抜くのが上手いということだ。
電は引っ込み思案で大人しい性格だ。だが、芯の部分はしっかりとしており、真面目で頑張り屋さんな性格でもある。横島はそれを理解し、電を信じて待つことにした。
電は横島の顔と手に交互に目をやり、やがておずおずと彼の手を握った。その瞬間横島は満面の笑みを浮かべ、ぎゅっと、電の手を握り返した。
「よろしく、電」
「……はい、よろしくお願いします」
2人は軽く頭を下げあい、ゆっくりと手を離す。電は横島と繋いだ右手をじっと見つめている。
「ねえ、司令官。その紙袋、何が入ってるの?」
2人の挨拶が終わったのを確認した叢雲が疑問に思っていたことを口に出す。皆の注目を集めるのは横島が持ってきた紙袋だ。
「ああ、叢雲が中破してお腹に大穴が空いたからな」
「お腹に穴は空いてないわよ」
「艦娘とはいえ女の子だからな。身体を冷やしちゃいかんと思って暖かいものを……」
そう言って横島は紙袋からある物を取り出した。
それは茶色い毛糸で編まれた円筒状の保温帯。よく昭和の親父のイメージ像などで着用されているのが見られるもの。――腹巻きである。
「……」
「さあ遠慮はいらんぞ。この腹巻きの暖かさはさっきまで体感してたからな。何の心配もいらねーぜ」
叢雲はツッコミどころが多くて眩暈がしてきた。
確かに女性が身体を冷やすのは問題だ。だが、何故よりにもよって腹巻きなのか。いや、百歩譲って腹巻きなのは良しとしよう。昔はともかく現在の腹巻きはオシャレなデザインの物も多く、ダイエットにも活躍しているぐらいだ。だが何故よりによってそんな古典的なコントに出てくるようなデザインの腹巻きなのか。そして、小さいとはいえ腹部にも傷を負っているというのに、何故毛糸製なのか。チクチクするのが余計にチクチクしてしまうではないか。
というかさっきまで体感してたと言ったのかあの司令官は? つまり着用済み? それを自分にも着用しろと? セクハラなのではないだろうか。
ちなみにこれは吹雪も着用済みである。その際、吹雪は「これはお腹に直接着けるんですか?」と迂闊にも横島の前で服を捲り上げてしまった。ブラも見えたので横島としては大変眼福だったのだが、おかげで吹雪の黒歴史が増えた。
「……む、叢雲さんならきっと似合うと思うのですっ!!」
「全然嬉しくないけれどありがとう。どう? 私の代わりにアンタが着てみたら?」
「え? それは嫌なのです」
「こんの
電は叢雲の勧めをさらっと流す。横島も横島で「やっぱりデザインがダメだったか?」などと呟いている。そういう問題ではない。
「……はぁ~~~~~~。もういいわ。さっさと補給と入渠を済ませちゃいましょ」
長い長い溜め息を吐いた後、叢雲は皆を先導して
「……あ、いつの間にかチュートリアルが終わってる」
「本当ですね」
横島はどうせなら補給と入渠もチュートリアルに盛り込むように家須達に言っておこうかと思案する。その方が何かと分かりやすいだろう。
そうこうしている内に船渠へ到着。その見た目はまるで旅館のようである。いや、コンクリート等で建てられたそれは、旅館というよりはホテルやスーパー銭湯だろうか。ともかく、船渠はそういった、どこか真新しさと懐かしさを感じられる外観をしていた。
皆は揃って船渠に入り、中に備え付けられている冷蔵庫から燃料を取り出してぐびぐびと美味しそうに飲み始める。その姿はどこかシュールなのだが、飲んでいる物が物だけに、横島にちょっとした不安感を与えている。
「……っぷはー! 補給完了!!」
「叢雲ちゃん、慌てて飲み過ぎよ? ほら、ちょっとこぼれちゃってる」
「あ、と。ありがと、白雪」
「……まじで補給任務が完了してやがる」
横島はどこか釈然としない思いを感じながら報酬を受け取った。獲得ボーナスは少々の燃料と弾薬。そして、何やら怪しい液体が入った緑色のバケツ。その側面には『修復』と書かれている。
「何だこりゃ?」
「ん? ああ、それは高速修復剤です。それを使用することで艦娘の傷を一瞬で完治させたり、艤装を修理したり出来るんです。疲労だって無くなっちゃうんですよ」
「ほぁー、そいつはすげーな」
不思議なバケツを前に首を傾げる横島に、吹雪が説明をする。横島はうんうんと頷いたが、やがて苦笑を浮かべた。
「艦これって、意外とスポ根なんだな……」
「うん。何を考えてるのかは知らないけど、その想像は多分間違ってるわよ? そこのお風呂に混ぜて使うの」
「うんうん」
横島は頭の中で高速修復剤が使われているところを想像する。展開するのは怪我で倒れている艦娘に対して「寝てんじゃねぇよオラァン!!」とバケツの中の謎の液体をぶっかけるシーン。
叢雲は何か不穏な気配を感じたのか、やんわりと横島の想像を否定する。他の皆も頷いているあたり、それは皆に伝わっていたようだ。
「さて、さっさと済ませたいし、そのバケツ使う?」
「ん~……いや、今日のところはもう出撃する気はないから、ゆっくりと浸かってきたらどうだ? あとやることと言ったら艦娘寮の部屋を人数分使えるようにするとか、そんなんだし」
「あー、そうか。それがあったのね……」
「どうせならみんなで入ってきたらどうだ? 白雪も初出撃で疲れてるだろうし、吹雪も俺の世話で大変だっただろうし、電も親睦を深めるって名目でさ」
「それはありがたいのですけど……よろしいのですか? 私達だけ……」
「遠慮するこたねぇって。風呂は命の洗濯だってナイスバディなねーちゃんも言ってたし」
「何の関係があるのよ……ま、でもそういうことならゆっくりさせてもらうわ」
遠慮がちに尋ねる白雪の頭を撫でながら、横島は微妙にセクハラ的な発言を繰り出す。叢雲は溜め息と共にツッコむが、それが横島なりの気遣いであろうことは理解している。なので、叢雲はその好意に甘えることにした。皆も叢雲に続く。
艦娘の皆が『女湯』の暖簾の先に消え、数十秒。横島は
「ふふふふふ……さあ、
横島の目がギュピーンと光を放つ。
「ふう……」
叢雲は頭と身体を洗った後、ゆっくりと湯船に浸かる。見た目は完全に大浴場だ。足の先から首元まで、爪が痺れる様な熱と、淡い快感が走る。疲れが湯に溶け出すかのようだ。叢雲は身体の傷が湯船の中で治っていくのを感じている。
傷は治る。跡形など残らないだろう。その痛みもいずれ忘れるはずだ。しかし、忘れてはいけない物もある。
「――強くならないと」
静かに、しかし力強く叢雲は呟いた。そこには強い意志が宿っている。
もうあんな無様を晒さないように。もう、司令官に余計な心配をさせないように。今日の戦いを、忘れてはならない。
「……私も同じ気持ちだよ、叢雲ちゃん」
白雪が叢雲の言葉に続く。
自分の弱さで司令官の信頼を裏切らないために。自分の弱さで、
「……考えることは、みんな同じだね」
2人に、吹雪が苦笑気味にそう言った。
今日という日。自分達の、横島率いる艦隊の初出撃。その記念すべき日に、秘書艦である自分は一体何をしていた? ただ、司令官の足を引っ張っただけだ。
確かにショックを受けた。確かに妹達を失う恐怖を覚えた。だからと言って、意識を失うなどあってはならない。
横島はお互い様と言ってくれたが、吹雪はそうは思っていなかった。今日のことは、これから先、それこそ一生涯忘れないだろう。
「――強くなる。心も、身体も」
吹雪は両手を強く握り締める。それは決意を以って握られた拳。力を込めて震える拳に、小さな手が添えられる。震える手を優しく、慈しむように重ねた、心が安らいでいくかのような感覚。電の手だ。
「電ちゃん……?」
電は真剣な眼差しで、吹雪を真っ直ぐに見つめる。叢雲にも、白雪にも、同様に。
「私は、戦うことが好きではありません。叢雲さんの怪我を見て、もし自分もこうなったらって思うと、身体が震えてきてしまうのです……」
そう言う通り、吹雪の手を握る電の手は微かに震えている。しかし、彼女はその震えを払うかのように吹雪の手を強く握り締める。
「皆さんは今日の出撃で、きっとたくさん怖い思いをしたと思うのです。それでも、皆さんは強くなろうと、また戦いに行こうとしているのです。……電も、電も皆さんのように、怖い気持ちを乗り越えられるでしょうか? 皆さんのように、
強くなろうとする吹雪達。その想いを目の当たりにした電は、心と身体に刻まれたであろう不安や恐怖を乗り越えようとする吹雪達に、
電の瞳は縋るように揺れている。そんな電の言葉に真っ先に答えたのは叢雲だった。
「残念だけど、私達はまだまだ弱いわ」
「叢雲さん……」
「ほら、これ。さっきの戦いで敵の攻撃を受けたところを思い返すだけで、こんなに震えてくるんだもの」
弱々しく震える叢雲の身体。強がってはいるが、彼女は撃沈を覚悟していたのだ。その恐怖は未だ心に宿っている。それを見た電は、思わず吹雪の手を離してしまう。
「だからこそ、これから強くなるの。電が言ったように、怖い気持ちを乗り越えるために。今の私達みたいに、怖くて震えてる子を支えて、守れるようになるためにね」
それは自虐を交えた言葉だったが、それでも叢雲は清々しく微笑んでいた。自分だけが、という考えは鳴りを潜め、皆と共に。そして、より高みへ。
「1人じゃこうして震えても、ほら。白雪が手を握ってくれたら、それだけで安心してきちゃった」
「私も、戦うのは怖いの。でもこうして叢雲ちゃんと手を繋いで、吹雪ちゃんとも手を繋いで。そうしたら、私も頑張ろうって気持ちになるの」
吹雪、白雪、叢雲が手を繋ぐ。そして、吹雪と叢雲が電へと手を差し出す。
「こうやってみんなで手を繋いで、みんなで強くなっていこうよ。電ちゃんも、私達も」
電は差し出された2人の手を見つめ、やがて俯いていく。彼女は消え入りそうな声で、ぽつりと呟いた。
「私は、皆さんを支えることが出来るでしょうか……? 強く、なれるでしょうか……?」
「なれるよ!」
吹雪は笑顔で即答する。
「だって、さっき電ちゃんは私の手と一緒に、
「――っ」
手当て療法、というものがある。それは掌や指先を患部などに当て、不調を治そうとする方法だ。自らのエネルギーを患者に送り込み、対象を癒すというもの。勿論電にそれを行う技術があったわけではない。
今回吹雪に齎されたのは、電の暖かさと、その優しさだ。
人というものは他人の体温を感じることで安心感を得る。それが家族や親しい者ならば尚更だ。吹雪にとって、電は心強い仲間。友人であり、家族であり。
吹雪は電の温もりに救われたのだ。
「吹雪さん……」
「一緒に強くなろ? 司令官に胸を張れるくらいに。ね?」
「……はいっ、なのです!」
吹雪の言葉に、電は力強く頷いた。そして、吹雪と叢雲の手を強く握る。
「よーし、みんなで司令官に頼られるくらいに強くなろーっ!!」
「おぉーっ!!」
皆で吹雪に賛同し、両手を挙げる。繋がれたその手は離れることなく、輪を描いた。それは、誓いの輪。
これから先、どのような困難が待ち受けようとも。何度躓いたとしても。またこうして手を繋ぎ、共に起き上がろう。私達は1人ではなく、支えあえる家族がいるのだ。
第七話
『強くなろう』
~了~
一方その頃の横島は。
「ふふふ……!! 天国や……!! 極楽や……!!」
口端から涎を垂らし、幸福感に浸りながらその口をだらしなく歪ませている。
彼の全身を圧倒的な快感が包んでいる。これは、この船渠に来たときから狙っていたものだ。
彼の幸福。それは、全身を優しく、時に力強くほぐしてくれるマッサージチェア――――!!!
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛~~~~~~……」
横島の口から漏れる、快楽の声。一目見たときから使おうと心に決めていた。何せ無料で使い放題なのだ。例えゲームの中とは言え、ここまでリアリティを伴っているのだ。ならば、ゲーム内でもその快感を味わえるはずだ。
そんな横島の考えは的中していたのである。
「あいつらが出てくるまで、堪能させてもらうかぁ~~~~……」
どんどんと蕩けてくる意識。全身をほぐしてくれるマッサージチェアは、横島の心もほぐしてくれている。
彼は女の子の生死に関してトラウマを持っている。今回は何とかなったが、今後似たようなことが起きないとも限らない。
吹雪達に縋るのは駄目だ。自分は年上であるし、ましてや鎮守府のトップ。自分がしっかりと導かねば、彼女達は沈んでしまう。
自分のキャラではない、と彼は思う。彼は誰かにこき使われて隅っこでギャグをやっている方が性に合っている。せめて、艦隊に頼れる大人な艦娘が着任して来てくれれば、話は別なのだろうが。
「美人でチチの大きいねーちゃんに来て欲しいなー」
横島はそう呟き、マッサージの快感に身を委ねた。
その時まで、自分は強くあらないと。
そう決意する彼が、心身共に強くなった吹雪達に何を思うのか。それはまだ未来の話だ。
「え? 覗き? あいつらがもっと成長したらなー……俺の求める艦これはまだ遠い!!」
横島はいつか「うわらば」と爆死しそうな台詞をのたまった。
お疲れ様でした。
ところで友人にヒロイン候補を伝えたら
「おっぱいがある。フトモモもある……しかし、ロリがないでしょッッッ」
と言われました。(駆逐艦娘もいたのに)
とりあえず満足気な顔をしてたサクラたん好きの友人に緩くチョークかましました。(原作再現)
レベリングめんどくさい……
それではまた。