沙『こうゆうの、どうかな?』
「いいね、これビーズだよね?可愛い。」
京華ちゃん用のワンピースのデザイン。胸部分に小さなビーズで花の模様が散りばめられたラフ画を描いていく川崎さん。
「絵、上手だね。」
沙『そぉ?ありがとう。』
「うん。」
スケッチブックに向けた川崎さんの横顔。時折頬にかかる水色の前髪を耳にかけ楽しそうに筆を走らせる様子を眺める。
沙『今度さ、京華と三人で出掛けない?』
「僕でいいの?」
沙『遊びたいって言ってたんだ、京華が。』
「そうなんだ、僕で良ければ全然良いけど。」
沙『喜ぶよ。』
「そっか。お友達って思ってくれたのかな?」
沙『そうだね。』
走らせた筆を置き紅茶を一口、ベッドを背に両手を伸ばし伸びをする。
「いっぱい描いたね。休憩?」
沙『そうだね、ちょっと休憩。』
″んぅー″と身体を反らし胸元の膨らみが強調される。
沙『ねぇ、ちょっと肩揉んでよ。』
「え...?」
背中をこちらに向けてくる。
「...上手かわかんないよ?」
沙『いいよ。揉んで?』
首回りの広い薄手のTシャツ姿の川崎さん。
「どぅ...かな...」
肌に触れないように両肩の側面に手を置く。
沙『もう少し...内側。』
「...ゎかった...」
首回り、少し肌に触れてしまう。
沙『いいよ...そこ。』
「......痛く...なぃ?」
沙『気持ちぃ...もう少し強く揉んで...』
「...ぅん。」
手に汗が滲んで来てる...恥ずかしい...
沙『ん...そこ良いかも。』
揉むごとに吐息混じりの川崎さんの反応に顔を紅くしながら続ける。
今...後ろ見られたくない...
沙『肩、固くない?』
「固くないょ...柔らかぃ。」
沙『そっか。こうやって人に触ってもらうの久しぶり。』
「僕も...こうゆうのあんまりないから...」
沙『上手。』
「......ぁりがと。」
沙『交代...しょっか。』
「え...ぃぃょ僕は...」
沙『いいの...ほら。』
こちらを振り向くとくるっと背中を捕られてしまう。
沙『力抜いて?』
「ぅん...」
背中に伝わる柔らかさに肩が強張ってしまう。んぅ...ちょっと...押し付けてる...
沙『触られ慣れてない?』
「そうかも...」
優しく撫でるような手付きで肩をほぐし始める。
沙『くすぐったがり。』
「ぅん...」
ビクつく度に肩を撫でてくれる。落ち着く...
沙『気持ちぃ?』
「ぅん...気持ちぃょ。」
沙『よかった。』
「もぅ...大丈夫。ぁりがと。」
沙『ふふっ』
背中に伝わる弾力から開放される。
沙『どうだった...?』
「......。」
耳元で発するその問に答える口を僕は持っていなかった。
柔らかかった...けど...。