三国時代にやって来た男   作:シャト6

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第1話

「ここはいったい…」

 

気が付くと、物凄くピンク色の空間にいた。

 

「あら?ようやく気が付いたのね♥」

 

声が聞こえたので振り返ると、そこにいたのは…

 

「ば、化け物だ~!!!」

 

ピンクのブーメランの海パンを履いていた、ムキムキのオカマだった。

 

「誰が見ただけで気絶する化け物ですって~!!」

 

「そこまで言ってねぇ~!!」

 

どんな耳してんだよと思ってしまうのは悪くないと思った。

 

「失礼ね。こんな麗しい漢女を化け物呼ばわりするなんてい」

 

「あ~…」

 

どこからどう見ても化け物以外には見えないんだが…

 

「と、ところでなんで俺はこんな場所にいるんだ?」

 

とにかく話題を変えないと死ぬ。主に精神が…

 

「あら嫌だ私ったら。すっかり忘れてたわん。実はね、貴方にはある世界に行ってほしいのよ」

 

「ある世界?」

 

「ええ。貴方は前世で交通事故にあって死んだわ」

 

確かにそう言われればそうだったな。あまりにもおかしな空間にいたから、その事をすっかり忘れていた。

 

「確かにそうだったな。で、行ってほしい世界って何処だ?」

 

「それは、行けば分かるわん。けど、今のままその世界に行ってもご主人様は死ぬだけねん」

 

「なるほど…ってご主人様!?」

 

いきなり爆弾発言した化け物の言葉に驚いた。

 

「そうよ♪なんだか私、貴方の事を気に入っちゃったのよん♥」

 

そう言いつつウインクをする。

 

(オエ~!!今にも胃の中全部吐き出しそうだ)

 

なんとか吐かないように必死に耐えていた俺。

 

「そこで、ご主人様が欲しい特典を挙げちゃうって訳」

 

「…特典か」

 

そこまで言うくらいだ。余程危険な世界なんだろう。だったら…

 

「なら、俺が知ってる漫画やアニメの技が欲しい。無論武器もだが」

 

「全然問題ナッシングよ!」

 

「ありがとう。後、出来れば能力や技を鍛える時間が欲しい」

 

「あら、どうして?」

 

「いくら優秀な能力や武器があっても、けっきょく使うのは本人だ。本人が弱ければ宝の持ち腐れだ」

 

昔見たアニメの主人公がそんな感じだったからな。その主人公も修行して強くなったんだ。なら俺も修行して強くならなきゃ意味がない。

 

「……」

 

その言葉に、オカマは驚いていた。

 

「今時珍しいわね。普通能力を貰ったら、すぐに行かせろって奴が多いのに。そして、たいていは死んじゃうんだけどね」

 

良かった~!そう言って。

 

「なら、私直々に鍛えてあげるわん」

 

「…えっ」

 

その言葉に、俺の顔は青ざめずにはいられなかった。だって、まさか修行の相手がこいつ(オカマ)なんだぞ。そりゃ驚くだろ。てか、強くなるまでこいつと一緒に過ごすのかよ!!

 

「うっふん♥よろしくね、ご主人様」

 

俺、今まじで貞操の危機を感じてる。

 

(新しい世界に行くまで、俺の貞操が無事でありますように…)

 

思わずそう願ってしまった俺は悪くない!!

 

「それじゃあいくわよ!!!」

 

こうして、修行という名の拷問が始まったのであった。

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