冥琳「な、なぜ私が病に犯されていると!?」
祭「そ、そうじゃ!この事は、ここにいるわし等と堅殿しか知らぬはず!!」
雪蓮「ねぇ飛翔。何で冥琳が病持ってるの分かったの?」
「なんとなくだ」
俺の言葉に、全員が呆気に取られる。
「病持ちなのは分かったが、どこが悪いかまでは分からん。だから…」
俺は冥琳に近づき、頭に手を置く。
冥琳「な、なにを!?」
「少し黙ってろ。…同調、開始」
俺は冥琳の身体を解析する。こうすれば、どこに病気を患っているか分かるからだ。…見つけた。なるほど、肺か。それに、ストレスで胃にもかなり負担がかかってるな。このまま放っておくと胃潰瘍になるぞ。
「冥琳、お前胃と肺に病を抱えてるな」
冥琳「!?」
「図星か。胃の方は、多忙な職務等が原因だ。肺もそうだろう」
冥琳「…そうか。気付かれたか」
雪蓮「冥琳…本当なの?」
雪蓮は、恐る恐る冥琳に聞く。
「悪いが本当だ。そして、それをそのままにしておけば…お前は死ぬだろうな」
『!!?』
その言葉を聞いて、全員が一斉に俺を見る。ま、いきなり来た奴に死の宣告されたら誰だって怒るわな。
「…冥琳」
冥琳「…なんだ」
「その病気を治せる方法があると言ったら…お前が受けるか?」
冥琳「ほ、本当か!?」
「ああ」
何かあった時の治療方法も色々教わってるからな。ま、今回の場合はあれが一番手っ取り早いかもしれないが。
「ただし、その方法を受ける場合は何があっても周りは手を出さないと約束してくれ。でないと、失敗し最悪の場合命を落とす危険性もあるからな」
『……』
俺の言葉を聞いて全員が黙る。さぁ、どうする?
冥琳「…分かった。受けさせてくれ」
蓮華「冥琳!?」
「いいんだな?」
冥琳「ああ。私はまだ死ぬわけにはいかない」
「分かった」
なら、早速治療の準備に取り掛かるか。
蓮華「お姉様!止めて下さい!!」
雪蓮「なんで?」
蓮華「何でって…医師でもない人物に冥琳を治療させるなんて!!」
雪蓮「でも、それで冥琳の病が治るって言ってるんだしいいじゃない」
蓮華「お姉様!!!」
煩いな。少しは黙っててほしいもんだ。
「なら、何処か部屋を貸してくれ」
雪蓮「分かったわ。ついて来て」
俺達は、騒いでる雪蓮妹を残していく。そして、1つの部屋に入ると、早速治療の準備に取り掛かる。
「さて…悪いが冥琳、そこに座ってくれ」
冥琳「分かった」
冥琳を椅子に座らせ、早速治療に取り掛かる。
「投影、開始」
俺はある杖を作成する。それは
「それじゃあいくぞ。どうか誰も傷つけぬ、傷つけられぬ世界でありますように…
俺は呪文を唱え、冥琳に光を当てる。だが…
「これは…中々厄介だな!!」
思ったより病気は進行しており、俺は更に気を送り込み、ようやく冥琳の病気を完治させたのだった。
「はぁ…はぁ…しゅ、終了だ」
雪蓮「冥琳!!」
急いで冥琳の所に駆け寄る雪蓮。
冥琳「雪蓮か。心配かけたな」
雪蓮「それより、身体はどうなの?」
冥琳「ああ。今までつっかえてた胸の違和感が綺麗になくなった」
雪蓮「よかった~!!」
何とか無事に治療は出来たみたいだな。だが、この世界に来て初めてあれだけ気を消失したな。ヤバ…だんだん眠く…
バタン!!!
雪蓮「飛翔!?」
冥琳「お、おい!!」
祭「しっかりするんじゃ!!」
私達は、突然倒れた飛翔に駆け寄る。
「Zzz…Zzz…」
すると飛翔は寝ていた。
祭「なんじゃ、寝ておるのか。心配かけさせおって」
雪蓮「ホントよ!」
冥琳「だが、それだけ私の治療に力を入れてくれたという事だ」
そうよね。かなり真剣な表情で冥琳を治療してたし。だけど、本当に不思議ね飛翔は。
祭「立派な寝顔をしておるの」
祭は寝ている飛翔を冥琳入れ替わりで寝台に寝かせる。
雪蓮「ねぇ冥琳」
冥琳「なんだ?」
雪蓮「絶対に飛翔を逃がしちゃダメな気がするのよ」
冥琳「それは、いつものお前の勘か?」
勘…確かにそれもあるけど、いつもとは違うのよね。
冥琳「だが、その意見には私も賛成だ」
祭「ほぅ、珍しいの」
冥琳「私自身もそう思いますよ。ですが、私も飛翔を逃がすなと本能が言っているんですよ」
冥琳がそんな事言うなんてね。だけど…負けないわよ!
雪蓮「冥琳!」
冥琳「ん?」
雪蓮「負けないわよ!!」
冥琳「フッ、望む所だ」