Angel Beats! ~expressionless boy~   作:ヘビガラス

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二話~糧食~

......

5時、か。少々早く起きてしまった。

ここは、死後の世界...だよな、やっぱり。

何となく夢の中だった気がして、起きたら記憶が戻っていつも通り。

...なんて事を願っていたのだが。

世の中そんなに甘くないようだ。

 

まぁ、悲観的になっても仕方ない。

今は、ちゃんと現実を見つめよう。

あの天使、いや人間だったな。

あの少女は、ここにいる者は皆学生だと言った。

早く起きてしまったことだし、校舎を回ってみるか。

とりあえず昨日の制服を着て、そして荷物を...

あ、昨日来たばかりで教科書は無いのか。

仕方ない。教室にあるかもしれないし、無かったらその時考えよう。

同室の人は当然といえば当然だが、まだ寝ていた。

仕方ない、挨拶の機会は幾らでもあるだろう。

天城は静かに部屋を出た。

 

 

...ふぅ、早朝の空気は冷たくて美味い。

気温から判断して、今は春頃だろうか。

雲一つ無い澄んだ青空が美しい。

さて、先ずは教室に行こうか。回るのはそれからにしよう。

職員室で鍵をとり、自分の教室を探す。

 

...

......

............

 

今さらだが、この学校は広すぎる。

廊下は長いし、教室も多すぎだ。

なんと初心者に思いやりの無い学校だろう。

...思いやりのある学校ってなんだ?

っと、なに一人でわけの分からない事を考えている?

 

教室の鍵を開け、誰もいない室内を見渡す。

奥の壁に座席表が貼ってあるようだ。

えっと、前から2番目の、右から2番目...か。

自分の席を確認し、鞄を机に掛ける。

おっ、教科書類が引き出しに入っていた。

これもやはりこの世界のルールなのだろうか。

...よし。確認することはしたし、少し回ってみるか。

 

 

 

...ふむ、ここは食堂だろうか?

校舎自体が広いだけに、ここもかなり広い。

そう言えば、昨日から何も口にしていない。

試しに何か頼んで...あ。

ここではどうやって金銭を得るのだろうか?

ううむ...分からない。

仕方無い、今日のところは諦めて、後で誰かに聞こう。

なに、1日ぐらい大丈夫だろう。

 

...ここは、保健室、か?

何故か既に一人寝ている者が居るが...。

下手に関わるのも面倒だ。他を回ろう。

あ、でもあまり時間が無くなってきている。

早く教室に戻らなければ。

 

 

 

教室に戻ると、自分の席の右隣に銀髪の少女が座っていた。

 

「同じクラスだったのですね。」

 

「...天城君」

 

「!...私の名前をご存じで?」

 

「...座席表...貼ってある。」

 

「あ。(そうだったな)」

 

「...私は立華。立華かなで。」

 

「立華さんですね、昨日はありがとうございました。」

 

「構わないわ。」

 

そうだ、この機会に色々教えて貰おう。

 

「この世界では、お金はどのように確保するのですか?」

 

「...奨学金がもらえるはず。

お昼休みに事務室を訪ねてみて。」

 

死んだ後で奨学するのも変な気がするが...。

いや、考えては駄目だ、ルールなのだから。

 

「昨日、生徒会室にいるとおっしゃっていましたが、生徒会役員なんですか?」

 

「...ええ、会長を任されているわ。」

 

成る程、相当成績優秀と見た。

 

「何故...貴方は戦っているのですか?」

 

「...それは...今は言えない。」

 

「え?どうしてですか?」

 

「...ここは、人の目がありすぎる。

昨日も言ったけど、生徒会室で話すわ。」

 

成る程、人に聞かれたくない内容なのか。

 

「分かりました、必ず伺います。」

 

「おーい、席につけ。」

 

いつの間にか教師が室内にいた。

...仕方ない。放課後になるまでの辛抱だ。

 

 

 

...ッ。1日ぐらい大丈夫と思ったが...。

前言を撤回する。

...一刻も早く食堂に行きたい。

50分がこんなに長かったとは...。

授業内容が恐ろしくつまらない事が拍車をかける。

 

...早く...死ぬ...死なないけど...死ぬ...




常に冷静な天城の意外な弱点ですね。
案外、松下五段とお友達になれたりして(笑)
実は音無が一瞬だけ出演しています。
一瞬だけですが。(笑)

今回はあまり進展がありませんが、その分背景の設定をさせて頂きました。
次回はもう少し進展する予定ですので、ご期待下さい!
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