大きな円卓を囲うように41席ある内の2つの席に人ならざる存在がいた、ローブを身にまとった骸骨とフードを被りその下には二つの眼光があるだけの顔と思しき闇が広がった姿の
「お久しぶりです。モモンガさん」
「お久しぶりです。クロウさん!最後にクエストに行ったのは一年前ぐらいでしたか?」
久々に再会した仲間にモモンガが喜びのアイコンを出した
「大体それぐらいですかね? 急に仕事が忙しくなって出来なかったとはいえ、すみません」
アイコンを使い申し訳なさそうにモモンガに返した。
「気にしないでください。【ユグドラシル】のサービス最終日に来てくださったんですから嬉しいですよ。」
モモンガに素直な気持ちで感謝されクロウは少し照れくさい感覚を感じながらもモモンガとの会話を続ける。
「ありがとうございます。そういえば、他には誰か来ましたか?」
「ヘロヘロさんが来てくださったのですが、疲れてたようなので
さっき落ちたところだったんです。」
「そうですか、ちょっと残念でしたね。出来たら皆が集まっていたら良かったんですが」と、空席を見回してクロウは言った。
「もうすぐ終わってしまうんですね。このユグドラシルの世界が」
「そうですね……」とモモンガは表情のない骸骨の顔で言ったがその声には寂しさを感じた。
12年という年月がたち【ユグドラシル】の終了する時が来てしまった。
多くのプレイヤーが跋扈していたこのゲームはついに終わりをむかえるんだと。
「最後は玉座の間で終わりたいと思うんですがクロウさんはどうしますか?」
「もちろん一緒に行きますよ、我等がギルマスの願いですからね。
折角ですしモモンガさん、アレを持っていくのはどうでしょう」
そう言うとクロウは、ギルドの象徴である《スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン》を指差した。
「そう、ですね。最後ですし我儘言っても良いですよね。」
「そうですよ、このナザリックが健在なのはモモンガさんのおかげなんですから誰も責めたりしませんよ。」
ありがとうございますとクロウに言い、スタッフを手に取り
「さあ、行こう! 我がギルドの証」そう言い円卓の部屋の扉を開けセバスとプレアデスを連れ玉座の間へ進んでいった。
玉座の間に入りその奥にある椅子へと足を運びセバスとプレアデスに「待機」とNPCへのコマンドを命じモモンガは玉座に背を預けクロウはその横に立つ。
ふと、此方を見ていたNPCに気付いた。そのNPCの女性は夜空のように美しい黒髪を腰まで伸ばし体のラインがくっきりとわかる純白のドレスを身につけそこには豊満な胸が二つの山を作っていた。男性ならその豊満な胸に目が釘付けになっているであろう。もう一つ特徴的なのは二つの角が生えていることだろう。
「彼女の名前は確か……アルベドだったかな?」
そう言い、コンソールを開いて彼女のテキストを開く。横からクロウは覗き込み二人は「「ながっっ!」」と驚愕の声を上げる。
「そういえばアルベドを創ったのは設定魔のタブラさんだったけ」
「あ〜、あの人か、流石は大錬金術師のタブラさんだなここまで手がこんでいるとは」
他愛ない会話をしながらモモンガはコンソールを動かし、長い設定文の最後に辿り着いて最後に書かれている文を見て固まった。
どうしたのかと思いクロウも視線の先にある文を見て同じく固まった。そこに書かれていたのは[実はビッチである]と記されていた。
「タブラさん、ギャップ萌えだったっけ」
「前からではあったけど本当にこのナザリックに居る人達は変なのが多いよな。まあ、自分が言えた事ではないげど。」
かつて、そんな話になった時バードマンであるペロロンチーノが熱く語っており騒いでいた時があった、そんなペロロンチーノの姉であるぶくぶく茶釜が落ち着け愚弟と熱くなりすぎたペロロンチーノを絞めていた事があったのを思い出し二人で笑った。
「でも、ビッチはあんまりじゃないですかね。」
「それなら、いっそ設定をいじってみたらどうですか?」
その提案に少し躊躇したがこれで最後なんだからいいんじゃないかなと決心した。
「本来ならツールが必要だけど、このスタッフがあれば」
キーボードが現れ一文を消して「なにを入れよう?」と顎に手をあて少し考えたあとキーボードでフレーバーテキストに入力していった。
[モモンガを愛している]と。
「おぉ〜、モモンガさんも中々やりますね〜w」
「いや!コレはその〜つい出来心で」
「別にいいと思いますよ。それに、タブラさん確かそっちの方もありだったはずですし。何しろその方が面白いですし」
ニコニコしながらそう言ったクロウを苦笑しながらモモンガはコンソールを閉じた。
「そろそろ時間ですね」
そう、もうすぐ終わる。このユグドラシルが輝かしい我等がギルド《アインズ・ウール・ゴウン》が、皆で作り上げたナザリック地下大墳墓が、皆が作り上げたNPC達が、全部終わってしまうんだ。
「本当に楽しかった……本当に……」
二人でアインズ・ウール・ゴウンのメンバーの旗を指差して名を読んでいく。
「最後ですからカッコ良く決めて下さいよモモンガさん。いや、死の支配、オーバーロードであるギルマスお願いします。」
「そうですね、それでは」
深呼吸をして告げる。
「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!」
モモンガに続きクロウも「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!」
4……3……2……1……0
――――そして、最後の時が来る――――
それが終わりではなく、新たな世界の始まりになるとはこの時の二人は思いもしなかった。
アニ好きコーラと申します。
初心者です、二次元脳の執筆下手です、、、、
読んで下さりありがとうございます。
何だこれ?仕方ない読んでやろう。と言うような感じで読んでいただけると嬉しい限りです。まだまだ至らない所は多いですが、良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです。あまり、安定して投稿は出来ませんが興味を持って下さった方がいた場合どうか気長に待って頂けると幸いです。
この場所はもっとこうだ!とか、こんなのどうですかなど、訂正及びさり気ないアドバイスがあれば教えていただけると有り難い限りです。
長くなりましたが読んで頂いた方、少しでも興味を持って下さった方これから少しでも楽しんで行けるよう頑張って行きたいと思います。
※少し修正を行いました上に読みがなをふるやり方を覚えたので、ほんの少しだけ修正しました。