銀の髪の千早ちゃん   作:この頃流行りの男の娘

2 / 2
大変お待たせしました。
詳しい事情は後書きの方に書かせていただきますが、拙作を待っていた方(居るか分かりませんがが……)、感想を頂いた方には申し訳ありませんでした。
時間がかかった割には低クオリティ&無理やり展開だと、自分でも思いますが、どうぞ。


紆余曲折

 「事務員としてのバイト採用」――御門千早に対する一応の処遇である。

 

 あのあと、処遇について後日連絡する旨を伝えた後で御門君を帰宅させ、自分と社長に加え律子、小鳥さんと言った事務所の運営に関わるメンバーで会議を行った結果である。

 

 むろん会議の進展は一筋縄ではいかなかった。社長はかつてない事態に判断を下せず、俺はまだショックから脱しきれず、律子は何やら固まっており、小鳥さんは「リアル男の娘ktkr!」となんか荒ぶっていた。

 

 ピヨ子ェ……

 

 それはさておき、「会議は踊る、されど進まず」を地で行くような展開だったが、このような結果になったのは色々と理由がある。

 

 第一に、事務員が足りないことである。律子がプロデューサーとして活動し始めたことで、以前律子が担当していた分がそのまま社長や小鳥さんの負担となっていた(アイドルに事務員を兼業させていた以前の体制がおかしいということは置いておこう)。

 

 675プロは元々所属アイドルに比べて事務員の数が少ない。そのこともあってプロデューサーがプロデュース業ではないようなことを兼業していたり、アイドルに事務員を兼業させていたりと言った事態になっていたわけだが、この事は社長も不味いと考えていたらしい。

 

 以前は弱小事務所だったが故に仕事も少なく、下手に人員を増やすことができなかったが、現在となっては逆に人手が欲しい状態だということだ。

 

 第二は、たとえアイドルではなくても御門君と何らかの関係を持っておきたいという事だ。言うまでもないが、御門君は逸材である。残念ながら765プロに男性アイドル部門はないが、彼を切欠に創設してもいいくらいの逸材である。

 

 そのような人物を「こちらの手違いでした、ではさよなら」で手放すのはもったいないというものだ。繋がりを持っておくのは損にはならないだろう。嫌な話だが、この業界は金と人脈である。無論、それがすべてとは言わないが……。

 

 御門君本人はアイドル業に乗り気でなく、顔を出すようなのもNGらしいが、気が変わることなんでいくらでもあるだろうし、実際に事務所の仕事に触れることで興味を持つかもしれない。

 

 つまるところ、キープしておいて損はない、という事である。

 

 以上のような事務所の事情や本人の希望もあり、「学業に支障がない範囲なら」と言う御門君の承諾も得たことで(御門さんは大学生であった。なんと天下の翔陽大生である)最終的に冒頭で述べたような処遇が決定した、と言う次第である。

 

 打算的かつ中途半端な対応な気もするが、男性が少ない職場で男の後輩ができるのはどこか楽しみでもあった。

 

 多少後ろめたい気持ちもあるが、基本的にはポジティブに。俺は日常の業務と並行しつつ、彼を迎える準備を整えるのであった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「応募が御門君の意思ではない、と言うのは問題だし、御門君もアイドルになる気が無いというのは承知しているよ。だけど、私は御門君はここで手放すのは惜しい、稀に見る逸材だと思っている。だから、少しで良いからアイドル業に関わってみて欲しいんだ。ウチの事務所やアイドルの様子を見て、考えてみてくれないかね。」

 

 みてくれないかね、と言われても……と言うのが僕の正直な感想だった。765プロの社長が言うように僕自身アイドルと言う職業に成る意思は無く、憧れも特にない。有るのはこれを仕組んだ香織理さん(おそらく日向ちゃんも)に対する「何てことをしてくれたんだ」と言う気持ちだけだ。

 

 そもそも今日は事態の把握と辞退を申し出るためにこちらに出向いたのだ。こちらとしても「女性アイドルの応募の中に男性が混じっていたのだから当然断られるだろう」と考えていたのに拗れるとは思わなかった。

 

 大体、つい最近まで男の身で女学院に(・・・・・・・・)通っていた僕は、名前はともかく外見が有名になっては困るのだ。見目を売り物にするアイドルなんてもっての外である。

 

 そう言った事情から社長に断りの旨を伝えると、向こうは「顔を出すのがだめなら、事務員のアルバイトはどうだい?」と言ってきた。

 

 兎に角、アイドルと言う職業に関わって興味を持って貰いたいという事だろうか? まあ、大学生としてそれなりに自活せねばならないとは思っていたし、675プロの立地は幸いにも大学から離れていなかったため、なかなかに良いアルバイト先とは言えた。

 

 しばらく時間をもらってメリット・デメリットを考えた後、「学生の身なので学業に問題のない範囲なら」と言う返事をすると、細かいシフト等の話となり、765プロのアルバイト(兼アイドル候補?)となることがめでたく決定したのだった。

 

 紆余曲折があって忘れていたが、香織理さんに「よくもやってくれましたね。お蔭で、向こうの社長さんに大変気に入られましたよ」とメールを送ると「m9(^Д^)」とだけ返って来た。

 

 とても、大変イラッとしたが、今更わめいても仕方のない事だ。楽しんでやった方がこの件を仕組んだ香織理さん達に対する意趣返しにもなるだろう。

 

 しかし、それにしても……

 

 

 

 

 「はぁ、なんでまた、女性ばっかりの空間に所属しなければならないんだろう……」




ウチの大学は4年で卒論を書かなくてもいいんですが、代わりに3年の間に論文を一本仕上げなければならないという事情がありまして「3年いっぱいで仕上げればいいや~」とノンビリしていたところ
「3年も後期になると就活大変だろうし、夏休み明けには仕上げようか」ニッコリ
と言う教授の鬼畜発言により時間がとれず、時間があっても筆がのらないというスランプ(と言うのも烏滸がましいですが)に陥っていました。
そのような事情もあり、自分で言うのも何ですが論文・就活と中々忙しい自体になっています。
ですが、時間を見つけては執筆は続けるつもりです。今回のように大幅に期間が空く事態が頻発するかもしれませんがご了承ください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。