ある夏の日の午後。8月末にしては、やけに涼しい。
「あぁ。十年前を思い出すなぁ。」
まだ6歳だった田桐 咲夜は、同い年と思われる不思議な少女とよく遊んでいた。その少女は、自分を【奏】と名乗っていたっけ。
公園で待ち合わせをして、毎日のように遊んでいた頃が懐かしい。 しかし彼女は、パタリと公園に来なくなったのだ。 更に、俺が両親の都合で引っ越す事が決まり、本当に会えなくなってしまった。
静岡県から、東京都への引っ越しだったから尚更。その日は、8月末にも関わらずとても涼しかった。
「奏…」
ポツリと呟く。そんな自分が恥ずかしくなって、紛らわす為に近所の公園へと出かけた。
公園には、沢山の子供が居た。その中で1人、ベンチに腰掛ける俺。ふと視線をブランコの方へ向けると、美少女が居た。
サラサラでストレートな髪は、腰近くまである。同い年だろうかと思える16歳ほどの少女は、幼稚園位の子供達に囲まれている。
見覚えのあるようなないような感じがして、もやもやする。
その時彼女がこちらを見た。とても驚いた顔をしている。俺、何かした?何か変?
そんな事を思っていると、彼女がこちらへ歩いてきた。すると、
「多分、またすぐに会えるよ。楽しみにしてるね。」
と言ってから公園を去ってしまった。俺はと言うと、とんでもない美少女の整った顔を間近で見て放心状態だ。
そしてすぐに後悔する。追い掛ければよかった… そう言えば、またすぐに会えるとか言ってたよな。もしその通りなら、その時聞こう。
俺、何かしてた?何か変だった?と。
数日後、夏休みも終わり新学期がやって来た。俺はあの日からずっとあの少女の事で頭がいっぱいだった。
ぼーっとしていたのか、クラスで仲の良い【ケン】こと 矢佐未 賢汰が話しかけてきた。
「おーい、サックー?…咲夜‼︎」
「っあ、ごめん何?」
「何って言うか、大丈夫か?悩んでるっぽかったから。」
なんて言って心配してくれているケンは、優しいことで有名だ。けど、ふざけてる時はもうヤバイ。キチガイの枠に収まるか?
まぁ、普段はちゃんとしてる奴だから。
「ありがと。いや、ただぼーっとしてただけだよ。」
「そっか。」
そこで予鈴が鳴った。
「じゃ。」
「あぁ。」
そしてお互い席に着く。程なくして本鈴がなり、担任が入ってきた。
「えー、いきなりで悪いけど、転入生がいるのよ。入って~。」
教室がざわつく。女子かな?男子かな?などと聞こえてくる中で、俺は緊張していた。あの子か?
そう。俺は、あの公園で出会った美少女かと思っている。漫画でよくある展開じゃねーか‼︎
転入生が教室に入ってきた。スカートだ。女子だ。そして教室に入って来たのは…
短くてすみません。(´•̥ ω •̥` )
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続き書くか迷ってます。