ハイスクールD×D ~終焉の道化師~   作:元気マックスssさん

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第二章『男は誰だって魂という聖剣をぶらさげてる』
第七夜『夢』


空が青い、心地のよい風がヒュウヒュウと吹く。そこは果てしなく広い草原、風によって草や木々が横に揺れている。

 

そんな場所に二人の男の子が話をしていた。

 

「ねぇ。■■は僕と一緒にいるの、楽しい?」

 

綺麗な金髪の美しい少年は、むかえの黒髪の美しい少年に楽しそうに話しかける。

 

「うん!凄く楽しいよ。■■■、次は何をして遊ぼうか?」

 

■■は■■■に問いかける。

 

「じゃあね…………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで夢は終わった。段々と意識が覚醒すると。ポツリと呟く。

 

「…………こんな大昔のこと今更になって夢に出るとか」

 

どこか悲しげに虚しげにそう言った。

 

「後悔はない」

 

そう決めたんだ。ふと隣を見ると黒歌が寝ていた。あっ別にそういう事をしたって訳じゃないよ?

 

「おい黒歌。もう朝だぞ」

 

「…………ん。にゃあ」

 

「おい。起きろって」

 

黒歌の体を揺らす。その時だった、何かがこの町に入ってきた。

 

堕天使。聖剣。女が二人。聖職者。

 

このキーワードが頭に浮かぶ。事前に用意した結界式のアクマのセンサーに引っ掛かったのか。

 

だが、そんな事を考える前に。

 

「起きろ!!黒歌!!」

 

「にゃん!!……なんだネアか。驚かさないでよ」

 

「もう朝だぞ」

 

ライザー・フェニックスの件から数日が経った。俺と黒歌はなんと夫婦という関係になったが式はまだあげてはいない。

 

「というか早く準備しろよ」

 

「へ?準備?」

 

「お前の指名手配が終わってやっと外へ出られるようになったんだから」

 

「そうだにゃ!つまりデートだにゃん!」

 

「デートってお前」

 

むーー。あながち間違ってないけど、なんかデートっていう響きがどうも俺に合わないような気がしてならないのは何故だろう。

 

数時間後。いつもの着物姿で出ようとした黒歌を止め、普通の服を着せた後。俺たちは外を歩いていた。

 

「う~ん。やっぱり外の空気はおいしいにゃん」

 

「そんなに外に出てなかったか?」

 

「うん。ほら私って第一夜の時と過去編の時しか外に出てなかったし?久しぶりに吸う空気はおいしいってことにゃん」

 

「はいはい。わかったからそういう発言するのやめてもらえませんかね。…………それで?黒歌はどこに行きたい?」

 

軽く第四の壁を破壊してしまう彼女にはもっと釘を打っとかなければ。

 

「う~ん。白音が通ってる学校に行きたい!」

 

「いきなりそこかよ。まぁいっか」

 

そして黒歌とネアは駒王学園へと向かった。道中、黒歌が見つけたケーキ屋やクレープ屋、アイス屋など行ったりネアが実は誰にもバレずにスリをしていたりなど様々な事があった。

 

「おぉー!ここが白音の通ってる学校か。カルタ研究部ってどこにゃん」

 

「オカルト研究部な。…………オカルト研究部ならあの旧校舎だ。…たしかそうだったような気もするがたぶんあの旧校舎だ」

 

最近行ってないから覚えてないわ。年取るの怖いわー。

なんてね。そしてネアと黒歌はオカルト研究部がある旧校舎へと向かった。

 

「俺だ。入るぞ」

 

ガチャと扉を開けるとそこにはいつものオカルト研究部メンバーがいた。    

 

「あ。ネアさん」

 

「おう。………えっとリューセーくんだっけ」

 

「なに名前忘れてんスか!兵藤一誠です!」

 

いや、ごめん。わざととかじゃなくて本当に忘れてる。そんなに来てないの?俺。

 

「イヤー。わりぃな久しぶりに来たから。えっとたしか?そっちの子が(あけぼの)ちゃんだっけ?」

 

「……………朱乃ですわ」

 

「そうそう朱乃ちゃんね」  

 

間違えた、これで二人目だね。って納得してる場合じゃないけど。次に目についたのは金髪のイケメンだった。

 

「えっと、君誰だっけ?というかいたっけ??」

 

「…………き、木場祐斗です」

 

「あーーー?なんかいたね」

 

わかんないけどとりあえずわかったフリでもするか。

 

「ぼ、僕がなにしたっていうんだ」

 

「……あらあら」

 

床に膝と手をついて涙を流す木場。それをそっと慰める朱乃ちゃん。

 

「あら。来たのねネア」

 

その言葉に奥へと顔を向けるとそこにいたのはオカルト研究部、部長のリアス・グレモリーだった。

 

「部長ちゃんじゃん。久しぶりー。……たしか君はアーシアちゃんだっけ?俺的に君はけっこう印象強かったから覚えてるよ」

 

「は、はいお久しぶりです」

 

アーシアはペコペコと畏まりながら挨拶をした。そして最後に話しかけて来たのは。

 

「昨日ぶりですね。……【義兄さん(おにいさん)】」

 

白音こと小猫だった。ちなみに小猫ちゃん黒歌についてしっています。

 

「あれ?今、お兄さんって呼ばなかった?」

 

イッセーは聞き間違いか?と思ったのだが。

 

「はい。言いました」

 

『………………………………』

 

沈黙が現れた。その沈黙を切ったのは俺。

 

「まぁ。それは俺から説明するわ。もう出てきていいぞ。……黒歌」

 

「にゃにゃーん!呼ばれて出てきてじゃじゃじゃーん!黒歌参上!!」

 

「黒歌ですって!」

 

「おぉー!おっぱい!!」

 

イッセーはどうでもいいとしてリアスは驚愕の表情を浮かべる。そして木場や朱乃まで警戒し始める。

 

「どうして貴方がここにいるのかしら?SS級はぐれ悪魔の黒歌!!」

 

「えぇ!はぐれ悪魔!!」

 

その言葉に小猫以外のオカルト研究部は黒歌にたいして警戒する。

 

「え?なに?もしかしてサーゼクスから話聞いてない感じ?」

 

「小猫!すぐに離れなさい!!」

 

ヤバイ。完璧に聞いてないな。何をやってんだあのシスコンカイザー。

 

「大丈夫ですよ。部長」

 

「大丈夫ってどういう事?」

 

「だからそれに関しては俺が説明するっての。拳骨喰らわすぞ。アホンダラ」

 

とりあえず皆を落ち着かせネアは黒歌の事について説明した。

 

「こ、小猫ちゃんにそんな過去があったなんて」

 

イッセーは感動したのかボロボロと泣いている。

 

「うっとおしいです」

 

「でも。なんで小猫がネアを義兄さんと呼ぶの?」

 

ふとリアスは疑問に思ったことを投げかける。

 

「いやぁ。実はその」

 

ネアと黒歌は手を繋ぐ。いわゆる恋人繋ぎという奴をして。こう言った。

 

「俺たち。結婚することになりましたー」

 

『……………………………………………………………………………………………………………………………………………』

 

また沈黙が現れた。って、長い長い。

 

そして旧校舎にて驚愕の声が響いたのは当たり前である。

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