ハイスクールD×D ~終焉の道化師~   作:元気マックスssさん

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過去編 『暖カナ雪ノ中デ』
過去話 壱 『雪ノ中デ』


冬という季節を向かえたとある国では辺りは雪が積もり冷たい風が吹いていた。そんな真冬の中、一人の男が雪道をザクザクと歩いていた。

 

男の名は『ネア・D・キャンベル』そして彼の隣には黄色い羽が生えている球体が宙を飛んでいた。ネアの相棒であるゴーレムの『ティムキャンピー』だ。

 

「寒くないか?ティム」

 

ティムキャンピーは横に振るように飛ぶ。

 

「そうか?俺は寒いぞ。とてつもなく寒い。こういう日は熱々のシチューやラーメンが食べたいもんだ」

 

するとティムは何かを訴えるように飛ぶ。

 

「ん?鍋はってか?う~んそもそも鍋というのは大人数でテーブルを囲み食べたりするもんだからなぁ」

 

するとネアは歩むのを止めた。ネアはふと自分の足下を見ると。

 

「血?」

 

ネアの足下の真っ白な雪には血がついていた。雪の真っ白な色のせいか血の色はよりいっそう目立っている。

 

その血を辿ってみるといつの間にか森の奥深くまで行ってしまった。

 

「こりゃあ。もう死んでんな」

 

と諦めながらもその血を辿っていくと。一本の木の根本に一匹の黒猫が倒れていた。

 

「猫か。…………いや転生悪魔か、ふむふむ猫又ね」

 

すると黒猫の小さな胸に手を当てるとトクン、トクンと小さな鼓動を感じた。

 

「はぁ。めんどくせぇ事にならなきゃいいんだけど」

 

そしてネアは黒猫を抱き抱えて箱舟を起動しとある場所へ向かった。

 

ネアsideout

 

数時間後。

 

黒歌side

 

「………ん。…んにゃ、あれ?知らない天井」

 

意識が覚醒するとそこはまったく知らない場所だった。

 

「ん。…………いつっ!…ってあれ?包帯巻かれてる」

 

上半身を起こすと傷が痛み傷口を見ようとしたがそこには包帯が巻かれていた。

 

そして突然、ドアがガチャと開いた。

 

「誰!」

 

と黒歌は咄嗟に警戒するも傷口が開いてしまったのか包帯には血が滲んでいた。

 

「いてて」

 

「なにやってんだい。まったく、せっかく包帯巻いたのになんでまた傷を広げるのかねぇ。あたしゃ、もう面倒みるのが嫌になってくるよ」

 

そこにいたのは小柄なお婆さんだった。

 

「あ、貴方は誰にゃ?」

 

「(にゃ?)あたしゃ『マザー』だ。ここの家主だよ。あんたを治療したのはあたしだがあんたをここまで運んできたのは別の奴さ。会ったら礼ぐらい言っときな」

 

とマザーは部屋を去った。

 

「わ、私はどうしたらいいのにゃ?」

 

部屋に一人残された黒歌はここから出ようかと思い立ち上がろうとした時だった。

 

「なに逃げようとしてんだ」

 

「ひゃう!!」

 

そこにいたのはYシャツにベストといった紳士服を来ている男がいた。

 

「たく。怪我人なんだもっとおとなしくしろっての。マザーの野郎。こんな女押し付けやがって」

 

こんな女といきなり暴言のようなものを言われた黒歌はピキリと怒ってしまった。

 

「初対面の女性に対してこんなとはなんにゃ!」

 

「女性?生娘が自らを女性だなんてかたんな小娘」

 

「にゃっ!き、生娘とか言うな!!////」

 

「なに赤くしてんだよ。……つかお前をここまで運んだの俺だかんな。礼ぐらい言ったらどーですかぁ?」

 

「きーー!!むかつくにゃ!!」

 

「いやぁ。大変だったわー。お前猫のくせして重いしよぉ。体重何キロだ?なに?150きrぶべら!!」

 

「出ていけ!!クズ野郎!!」

 

「イテッ!物なげんな!」

 

すると男は慌てて部屋を出た。

 

黒歌sideout

 

ネアside

 

「クソあのアマ。礼も言わずに。あっ鼻血でた」

 

するとネアはふと何かに気づき隣を見るとそこにはマザーが冷たい目で見ていた。

 

「な、なんだよ」

 

「あんたはデリカシーってモンを知らんのか?つくづく最低な野郎だよ」

 

「なっ!う、うるせー!」

 

「ほーら。これもって早く謝ろうよ!」

 

次にネアに話しかけてきたのはマザーと一緒にこの教会にすんでいる巨漢の男『バーバ』だった。

 

バーバが渡してきたのはマザー特製のシチューだった。

 

「いいなぁシチュー。俺の分は?」

 

「あたしゃ、あんたにやるシチューなんて作った覚えはないね」

 

「えぇぇ!シチュー食いてぇよ!俺のも作ってぇ」

 

「いいから早くいけよ」

 

とりあえずネアは渡されたシチューをもってあの黒猫がいる部屋へと戻った。

 

コンコンとネアはドアをノックする。

 

「俺だ。入るぞ」

 

『入ってくんな。変態デリカシー無し男』

 

とドア越しから黒猫の声が聞こえてくる。

 

「まさか逃げようとしてんじゃねぇよな?」

 

ドガッと部屋の中からでかい物音が聞こえた。

 

『な、なんの事にゃあ?!……に、逃げようなんて』

 

「はぁ。入るぞ」

 

ガチャとドアを開けると案の定。部屋の窓が開いていて床に尻餅をついている黒猫がいた。

 

「逃げようとしてたんじゃねぇか」

 

「入ってくんなって言ったにゃん!」

 

「へいへい。俺がわるぅござんしたよ。たくっ、ほらこれでも食え」

 

そしてネアは黒猫にシチューを渡した。

 

「え?」

 

「どーせ。ろくなもん食ってねぇんだろ?傷をはやく直してぇならとっとと食えってんだ」

 

黒猫は渡されたシチューをスプーンで食べ始めた。

 

「おいしい」

 

「マザーが作ったシチューだからな。……つかお前名前何つうんだ」

 

「へ?」

 

「名前は何だ?っていってんの。いつまでも黒猫じゃあこっちは嫌なんだよ」

 

「…………黒歌」

 

「黒歌か。……別にどーでもよ」

 

「んにゃ!そこはいい名前だねって言ったりする流れでしょ!」

 

「あん?少女漫画の見すぎだろ。やっぱガキだな」

 

「にゃんだと!…………ってなんで私が黒猫って」

 

「はぁ?お前。俺たちが気づいてねぇと思ってたのか?悪魔のガキ」

 

「ガキいうなっ!…………アンタたちって何者なんだにゃ?」

 

「何者って。別にどこにも属してねぇよ。しいて言うなら旅人。…………つか早く寝ろよ。俺はお前が逃げねぇようにここで見張っとくからな」

 

「いや。アンタの名前は?」

 

「あ?俺か?俺の名前は『ネア・D・キャンベル』だ。ネアってよべ。ガキ」

 

「んにゃあ!最後までむかつく奴だにゃん!!」

 

そうしてこの二人は出会ったのだった。    

 

弐へ続く。

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