アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第113話

~~~アルベルトの部屋~~~

 

アル「それにしてもお前、思ってた以上に弱いなおい。」

 

一夏「違いますよ。確かに、喧嘩とかはしたことないですけど、ナターシャさんが強すぎるんですよ。」

 

目が覚めた一夏はら頭に氷嚢を乗せていた。

まだクラクラするのか、どことなく焦点が合っていなかった。

 

アル「だが、これでお前に教える事が決定した。」

 

一夏「教える事ですか?もしかして、今すぐナターシャさんに勝てる必勝法とかですか!?」

 

アル「お前には、防御を徹底的に教え込んでやる!!まぁ、詳しくは武道場で話すよ。」

 

そう言ってアルベルトは、一夏を担ぎ上げて武道場へと向かっていった。

 

~~~武道場~~~

 

アル「徒手格闘術、ひいては他人との戦いには大きく別けてに種類ある。相手に反撃の隙を与えず勝利する攻撃型と、相手の攻撃を避けて隙を見つける防御型だ。。」

 

アルベルトは、竹刀を片手に準備運動をしながらそう言った。

 

一夏「なるほど、で俺に教えてくれるのはその防御型って訳だね。それよりも、なんで千冬姉までいるんだ?」

 

千冬「武道場を使うのにも、一応教員の許可がいるからな。それに、アルベルトさんがどんな教え方をするのか気になってな。」

 

アル「そう言うこと。さて一夏、ISを展開してもいいから今から5分間、俺の攻撃を避けてみろ。」

 

そう言われた一夏は、何が始まるのか良くわからなかったが言われた通りにISを展開した。

 

その瞬間、アルベルトは一夏に向かって竹刀を振り上げた。

 

何とか紙一重で避けた一夏だったが、当然のことでしりもちをついてしまった。

 

アル「意外に反射神経は悪くないな。じゃあ今からスタートする。おい千冬、タイマーよろしくな。」

 

一夏「ちょっ!!いきなり何を!!って!」

 

5分後、ISを展開しているにも関わらず一夏はアルベルトに、竹刀でボコボコにされていた。

 

アル「おいおい・・・、予想以上に弱すぎるぞお前。もっと避ける事に集中しろよな。」

 

一夏「いたた・・・、いきなりやられたら反応なんて出ないいですよ!それよりも、この特訓は何ですか!?新手の体罰ですか!?」

 

ハァ、とため息を吐いたアルベルトは、倒れている一夏と同じ目線になるようにその場に屈んだ。

 

アル「今のお前に、相手を圧倒する戦闘力をつけるのは時間がかかりすぎる。だからよ、せめて相手の隙を見つけられる様にする方がよっぽと楽だと思ってよ。

さて!休憩終わり!!今からが本番だ。これをお前がノーダメージでクリア出来るまで五分を永遠に繰り返す。」

 

そう言ってそのまま、アルベルトは再開するように一夏に竹刀の先を向けた。

 

そして二時間が過ぎた頃、あまりのダメージに一夏はとうとう動けなくなっていた。

 

アル「ISだからって、油断しすぎだぞ?本当なら、生身でやらなきゃならんのだぞ?相手が動いてから動いてるようじゃ、格好の的になるだけだ。俺はまだその気のその字も出してないんだぞ?」

 

アル「相手の動きを常に予想して、よけなきゃならねえ。もっと相手を観察して体も頭もフルに使ってかなきゃ、終わらねぇぞ?」

 

一夏「そ、そんな!!予想するだなんて、そんなの無理に決まってるよ!!」

 

アル「だからこそ、実戦あるのみだ!!あと30セットだ!いくぞ!!」

 

この日、武道場からは一夏の悲痛の叫びが止まなかったという。




まさに、スパルタですね。
時間がないにしても、過酷すぎますね。

私が思うには、一夏はどちらかというと防御型だと思います。
ですから白式は相性が悪すぎるようにも思います。

だって白式って、勧善に攻撃重視すぎる装備ですしね。

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