アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第13話

マイルナ「お姉ちゃんか…、お前にそう言われるとなんだか、凄く嬉しいものだな。こちらこそよろしく頼むぞ弟よ?」

 

千冬「おや、幸太郎達も来てたのか。」

 

幸太郎達が食事を終わらせると同時に、千冬がやって来た。

 

千冬「それよりも一夏、一時間目から実技の授業なんだぞ?速く着替えなくて良いのか?」

 

千冬がそう言うと、一夏は時間を確認した。

 

一夏「ヤバッ!もうこんな時間じゃん!更衣室も遠いし、着替えに時間がかかるから、先に着替えようと思ってたのに!」

 

そう言って一夏は、急いで更衣室へと走っていった。

 

箒「さて、私もそろそろ行きます。義兄さん、義姉さん、お先失礼します。」

 

幸太郎「うん。行ってらっしゃい。」

 

幸太郎は、箒に手を振った。

 

千冬「全く一夏の奴は、相変わらず計画性が無いな。これじゃあ、アイツの将来が心配だ。」

 

千冬は軽く、ため息を吐きながら呟いた。

 

マイルナ「まぁ、そんなだけど女子人気は高いじゃない?もしかしたら、玉の輿になるかもよ?」

 

千冬「それが一番嫌なんですよ。一夏には、しっかりと大黒柱をしてほしいんです。」

 

千冬のボヤキに、マイルナは苦笑をした。

 

幸太郎「それよりも千冬、さっき言ってた実技の授業って何の事なの?」

 

千冬「そういえば幸太郎は知らなかったな。実技の授業では、ISを使った授業をするんだ。」

 

千冬の説明に、幸太郎は目を輝かせた。

まるで、玩具を貰った子供のようだった。

 

幸太郎「その授業、凄く面白そう!もし良かったらその授業を、見学しても良いかな?

それに、俺も一夏達みたいに着替えたい!」

 

千冬「いや…、そう言われても…。」

 

千冬はマイルナの方を見て言った。

 

マイルナ「まぁ、見学だけなら大丈夫でしょう。もし心配なら、私も同伴するわ。」

 

幸太郎「ほら!お姉ちゃんからも許しがでたし、大丈夫でしょ千冬?」

 

幸太郎の期待の眼差しに、千冬は勝てなかった。

 

千冬「わかったから、そんな身を乗り出さなくても良い!ほら、これが更衣室の地図だ。そこに着替えは置いてある。自分のサイズのやつを着るんだぞ。」

 

幸太郎「わかった!じゃあ行ってくるよ。」

 

そう言って幸太郎は、更衣室へと移動していった。

 

マイルナ「幸太郎が無茶を言ってごめんなさいね。でも、幸太郎は入院生活ばかりで中学にも進んでないわ。だから、こんな授業に憧れているの。」

 

千冬「わかってますよマイルナさん。それに、謝る事はありせんよ。それよりも、マイルナさんも速く着替えてこなきゃ。」

 

~~~グラウンド~~~

 

既にグラウンドには、一夏達生徒は集まっていた。

そして千冬と山田先生もいた。

 

マイルナ「遅れてごめんなさい。少し着替えに戸惑ってしまったわ。」

 

歩いてきたマイルナを見て、生徒達はザワつきだした。

 

なぜなら、スラッとした長身に千冬や山田先生並のスタイルの、ハイレベルなプロポーションだったからだ。

 

一夏「す、スゲェ…、さすがは外国の人だな…。」

 

千冬「こら一夏!そんなイヤらしい目で見るんじゃない!」

 

千冬が一括したが、それでも一夏はマイルナから目が離せなかった。

 

マイルナ「こんなにも、体のラインが出るなんて知らなかったわ。意外と、恥ずかしいわね…それにしても遅いわね幸太郎…。」

 

千冬「そうですね…、そんなに時間がかかる距離じゃ無いはずですが…。」

 

ふと二人は、物凄く重大な事に気がついた。

 

こんなに体のラインを出すこのスーツを、幸太郎が着てきたらどうなるか、と言う事である。

 

幸太郎「ごめんごめん。この服、凄く着にくくてね。」

 

千冬がすぐ隠そうとしたが、時既に遅し。

 

生徒全員の視線は、幸太郎の下半身に注がれてしまったのだった…。




なんか、幸太郎が無意識に変態な状態の様な…。
でも、仕方ないですよ。大きいんだから。

まぁ悪いのは、私ですがね!


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