それから数日間、箒とラウラはISの特訓に勤しんでいた。
ラウラはより、自分の目指す強さの為に、箒は周りの専用機持ちに追い付く為に、努力をしていた。
そんな二人に、一つの朗報が入った。
ラウラ「幸太郎の心肺が、安定しているのは本当なんですか!」
マイルナ「えぇ、本当よ。この調子ならすぐにでも、そうね…学年別トーナメント前後には、目を覚ますかも知れないわ。」
ラウラ「そうか…、それならば良かった。」
幸太郎の無事が分かり、安堵したラウラだった。
そしてその安心からか、それとも幸太郎が目覚める喜びからか、今まで以上に学年別トーナメントへの熱意が沸いてきた。
マイルナ「それもこれも、毎日貴方がお見舞いに来てくれたお陰よ。私からも礼を言うわ。本当にありがとう。」
そう言ってマイルナは、ラウラに深く頭を下げた。
ラウラ「そんな!頭を上げてくださいマイルナさん!別に私は、何もしていません。」
マイルナ「そう…、貴方がそう言うならもう何も言わないわ。それよりも学年別トーナメント、頑張ってね。私もしっかりと応援するわ。」
ラウラ、箒「はい!」
こうして二人は、決意を新たに学年別トーナメントへの特訓にうちこんだ。
~~~教室~~~
一夏「そう言えば最近、箒が特訓に付き合ってくれなくて、少し寂しいな。」
シャルル「しょうがないよ。箒さんだって、自分のパートナーとの特訓もあるし、中々一夏だけにかまってる余裕は無いと思うよ。」
セシリアと鈴は、タッグを組み自分達の特訓をしている時に、不慮の事故でISに相当のダメージを追ってしまい、トーナメントの参加及び一夏への特訓に参加できなくなってしまった。
ゆえに、幼なじみである箒が自分より転校生のラウラを取った事に、少しだけ嫉妬していたのだった。
箒「なんだ一夏、お前はシャルルとタッグを組んだんだろ?だったら、いつまでも私達に頼ってばかりでは無くシャルルと特訓をすれば良いじゃないか。」
一夏「いや…、そうだけどよ。けど…。」
ラウラ「はぁ…相変わらず情けない男だな。男なら、何としてでも強くなるものだろう!
全く、軍の男もそうだが、やはり幸太郎に敵う男はいないな。」
ラウラの発言は、正しく幸太郎を特別扱いしている発言。
そして、幸太郎に対して好意的な発言だった。
箒「やっぱり、ラウラは幸太郎さんが好きなのね。素直じゃ無いわね。
あの人は、回りくどいアピールじゃ通用しないわよ?」
ラウラ「だから!誰が幸太郎を好きだと言ったんだ//
そうか、回りくどいのは駄目なのか…。でも、直接は恥ずかしいし//
って、何を言わせるんだ!バカモノ//」
転校初日からは、想像も出来なかったラウラの乙女の顔に、教室にいた全ての生徒が驚いていた。
そして恥ずかしくなったラウラは、自分の席に戻っていった。
箒「姉さんも、幸太郎さん相手だと意外と奥手だったし、本当に似てるわね。
それじゃあ一夏、学年別トーナメントはもうすぐだ。もし戦う事になっても、私達は一切手加減をしないからな。」
一夏「おう望むところだ!こっちこそ、全力で戦ってやるからな!」
こうして、運命の学年別トーナメントが始まろうとしていたのだった。
いよいよ、学年別トーナメントが開催されます!
戦闘描写は無し、とタグがありますが多分ですが少しあります。
ラウラが本当にヒロインをしてますね。
まさに、ツンデレてすね。