試合が始まると、一夏とシャルルのコンビネーションにラウラと箒は苦戦していた。
全力を出せば、間違えなく一夏達を返り討ちに出来るが、それでは今大会に参加した意味が無くなってしまう。
そんな葛藤が、余計にラウラの動きを悪くしていた。
箒「ラウラ、ここは私が耐えるから今は冷静になれ。」
そう言って箒は、一人で一夏達に向かっていった。
だが、相手は専用気持ちである。
いくら特訓を重ねた箒でも、二人同時に相手をするのは少し無理があった。
箒「クッ!やはり私一人の力では、二人相手に太刀打ち出来ないのか。」
ラウラ(一夏相手に苦戦するなど、考えてもいなかった。だが、彼奴は教官の弟。
強いのは当たり前か。でもそんな彼奴に勝つ事で、私は目標の強さに近づける!)
今までの冷静さを取り戻したラウラは、急いで箒の援護に向かった。
ラウラ「すまない箒、お前一人に負担をかけてしまった。だがもう心配はいらんぞ!」
箒「そうか…なら、私達のチームワークを一夏達に見せてやろう!」
二人の連携は、徐々に一夏達を追い詰めていった。
ラウラの元々の地力は高く、固い決意を持っているラウラを止める事は出来なかった。
ラウラ(やはり、私が目指している強さは間違ってはいないんだ!
このまま順調に勝ち続け、優勝すれば私は幸太郎と…)
すると突然、ラウラのISに秘密裏に内蔵されていたVTシステムが暴走に勝手に作動した。
そしてラウラの周りを、黒い何かが覆い被さった。
箒「いきなり何が起こったんだ!おいラウラ、どうしたんだ!」
突然のラウラの変化に、箒は心配になり近づいた。
一夏「あっ、箒危ない!」
近づいた箒に、その黒いモノはいきなり攻撃を仕掛けてきた。
いち早くそれに気づいた一夏が、箒を助けたがその一撃には、手加減や容赦が無かった。
シャルル「箒さんに一夏、大丈夫なの!?」
箒「あ、あぁ私は大丈夫だ。それよりも、ラウラに何が起きてしまったんだ。」
明らかに様子がおかしいラウラに、箒達はどうすれば良いのかわからなかった。
すると一夏達に、千冬から通信が入った。
一夏「どうしたんだよ千冬姉。まさか、あれの正体が何かわかったのか!」
千冬「あぁ、一応な。あれはVTシステムと呼ばれる物だ。簡単に説明すれば、システムの使用者の体を無理矢理動かし、より強力にさせる物だ。」
箒「そんな!どうしてそんな物が、ラウラのISに搭載されているんですか!」
千冬「VTシステム自体、本来は開発が禁止されている。それは、使用者の体に強大な負担をかけるからだ。
多分だが、軍がラウラには伝えずに勝手に搭載したんだろう。」
そんな話をしている時にも、VTシステムは一夏達に無差別に攻撃を仕掛けてきた。
その無差別攻撃が、観客席にまで被害を広げていた。
一夏「クソッ!なら千冬姉、そのシステムは俺達でどうにか止める事は出来ないのかよ!」
千冬「出来ない事は無い。だが、今のお前達では抵抗すら出来ない。
今は避難を優先してくれ。」
箒「それは出来ません!私はラウラのパートナーです。パートナーが苦しんでいるのなら、助けるのが務めだと思っています!」
箒の真剣な言葉に、千冬は否定をしなかった。
千冬「わかった。なら、あれの止め方を教える。VTシステムとは言え、ISである事に変わりはない。
彼奴を倒す事が出来れば、VTシステムを止めラウラを助ける事が出来る筈だ。」
箒「わかりました。一夏にシャルル、お前達は速く避難をしてくれ。」
一夏「ふざけるな。俺だって彼奴を助けたいんだ!」
シャルル「僕も、一夏と同じ気持ちだよ。」
箒「そうか、なら私達で力を合わせて、ラウラを救い出すぞ!」
箒達は、ラウラを助ける為暴走しているVTシステムへと向かっていった。
ハーメルンの様な、小説投稿サイトでは原作ではあり得ない、言わばIFのストーリーを創る事が出来ると思っています。
例えそれが、キャラ崩壊をしていても原作をまるっきり無視していても、そんな話を創れる事が魅力であり、楽しさだと思います。
もしかしたらこの作品を読んで下さっている人の中にも、キャラの違いや話の違いに文句や怒りを覚えているかも知れません。
ですが、それを踏まえて楽しんでいただけるのが、私の何よりの願いでもあります。