ラウラ「嫁よ!やっと授業が終わった!これで、心置き無くイチャイチャ出来るな!」
千冬「その前に、今から晩飯の時間だ。幸太郎と束は既に、移動してるぞ。」
授業が終わったラウラ達は、晩御飯を食べる為に大きな客間に移動していった。
幸太郎「あっラウラ。授業終わったんだ。」
マイルナ「あれ?そう言えば、束はどこにいるの?」
マイルナの質問に、幸太郎はあの時のキスを思い出してしまいどもってしまった。
幸太郎「えっと…その…、トイレって言ってたよ…。」
束「ふぅ…、ちーちゃん達も来てたんだ…。」
トイレから帰ってきた束も、さっきのキスで幸太郎の顔を恥ずかしくて見れなくなっていた。
その二人のちょっとした変化を、マイルナは見逃さなかった。
マイルナ「束、正直に話したら許してあげるわ。貴方、幸太郎に何をしたの?
あんな幸太郎を見るのは初めてよ?相当の事をしたんでしょうね。」
マイルナは束の目を真っ直ぐ見て、そう問いただした。
目が笑っていないマイルナに、束はとてつもない恐怖を感じていた。
幸太郎「お姉ちゃん止めてよ!束は何も悪くないんだよ!それに、束はお母さんになるんだから、乱暴はダメ!」
一夏「お、お母さん!束さん、俺達がいないのを見計らって幸太郎さんを…。」
箒「本当に見損ないましたよ!それじゃあ、姉さんは犯罪者です!」
ラウラ「この獣!嫁の初めては、私が貰おうと思ってたのに!」
マイルナに睨まれたラウラは、シュンとなった。
そして、マイルナは束の両肩を掴んだ。
マイルナ「ねぇ束、貴方が幸太郎を好いてくれるのは良くわかってるわ。でもやって良い事と悪い事の区別は出来るわよね?
私の大事な弟を傷物にして、どう責任をとるつもりだ?」
口調が荒くなり、マイルナは明らかに怒っていた。
束「ち、違います!皆勘違いしてるけど、私はそんな事してません!幸太郎、誤解を招く事を言わないでよ!」
幸太郎「誤解って、俺は間違った事言ってないつもりだけど…。」
マイルナ「束、誤解だとか間違いだとか良いから、さっさと何をしたか言いなさい。」
千冬「マ、マイルナさん…ちょっと落ち着いた方が良いんじゃ…。」
普段は優しいマイルナからは、到底考えられない程の威圧感と恐怖のオーラでこの場にいる幸太郎以外の人間は恐怖を感じていた。
束「そ、その…私がしたのは、キスです!それ以上は、何もしてません!」
少し涙目になりながら、束はそう言った。
束の発言から、マイルナは少し考えて幸太郎の考えている事を理解した。
マイルナ「成る程ね。安心しなさい幸太郎、キスをしただけで子供は出来ないわ。」
幸太郎「そうなの?じゃあ子供はどうやって出来るの?キス以外だと、何も想像出来ないよ。」
一夏「キスをしたら妊娠って、純粋過ぎますよ幸太郎さん!」
今まで入院続きで、勉学をろくに受けていない幸太郎は、学校で習う様な一般知識は皆無だったのだ。
マイルナ「それに関しては、また追々教えてあげるわ。」
ラウラ「ズルい!束だけ嫁にキスしたなんてズルい!」
そう言ってラウラも、幸太郎に近づいて行きそのまま幸太郎の唇にキスをした。
このままでは束と同じと思ったラウラは、舌を絡ませた。
ラウラ「これで、私が嫁を上書きしたぞ。」
幸太郎「ラ…ラウラまで、お、俺に…」
幸太郎はまた、その場で気を失ってしまった。
マイルナ「ラウラ!貴方何をしてるの!それに束、キスだけなら大丈夫って訳じゃ無いのよ!」
マイルナの雷をうけたラウラと束は、1時間程正座で説教をくらったのだった。
まさに鬼ですね…。
ブラコンも、拗らせると恐怖になります。
一番怒らせちゃならないのは、マイルナですね。
活動報告でもお知らせしたのですが、今週の木曜日にツイキャスをします。
ぜひ、見てください!