アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第56話

~~~風呂場~~~

 

束「それにしても、ここ最近は色々な事がありすぎて、疲れちゃうよね。」

 

ラウラ「そうだな。臨海学校では銀の福音の暴走、お前のIS学園入り、そしてマイルナさんの夫とリネ。

ふぅ…、本当に濃い学園生活面だ…。」

 

二人は湯船に浸かりながら、ため息をついた。

 

ラウラ「それに、私と一緒に入るなと前々から言っていただろ。」

 

束「あら?そんな事言ってたかな?でも、どうして嫌なのよ?私達、結構仲良くなってきたと思うけど。」

 

束がそう聞くと、ラウラは少し答えずらそうにした後、観念して口を開いた。

 

ラウラ「教えてやろう!お前と入ると、惨めな気持ちになるからだ!」

 

束「惨めな気持ち…、あぁ!」

 

ラウラの言いたい事を、束は理解しラウラの胸元に視線がいった。

 

束「まぁまぁ、胸の大きさなんて幸太郎は気にしないって、義姉さんが言ってたでしょ?

それに、貴方はそれで良いじゃない。そのロリボディで。」

 

悪意のない束の言葉。ラウラを励まそうとしたその言葉に、ラウラは我慢の限界に来てしまった。

 

ラウラ「だれがロリボディだ!!お前は大きいからって、良い気になるなよ!」

 

そう言ってラウラは、束の胸を鷲掴みにした。

 

ラウラ「こんなもので、嫁を誘惑して!どうして私の周りには、大きい人しかいないんだ!

教官しかり、マイルナさんしかり!

こんなの不公平だ!」

 

束「落ち着きなさいラウラ!気持ちはわからなくは無いけど、いったん落ち着きなさい!」

 

二人が風呂場で大騒ぎしていると、風呂場の扉が開いてリアネールが入ってきた。

 

リネ「ラウラ様、束様!お風呂場で騒いで、何をしてるのですか!お風呂場は疲れを癒す場所、騒ぐ場所ではありません!」

 

入ってきたリアネールの胸元を見て、ラウラはリアネールの肩を触った。

 

ラウラ「その…、すまなかったな同士よ…。」

 

リネ「同士…あっ!」

 

二人が騒いでいた理由を知っているリアネールは、ラウラの言う同士の意味が瞬時に理解できた。

 

リネ「ラウラ様、私だって気にしてるんですよ!昔から、幸太郎様に喜んでもらえる様にと、大きくしようと努力してきたのです!

なのに…、なのに効果は全く出ないんです!」

 

ラウラ「わかる、わかるぞ!その気持ち!やはり、いくら努力しようとも、これは産まれながらの宿命かもしれん。

だって、箒も大きい。クッ!しょせん、私達には無駄な努力だと言う事だ!」

 

束「なんで、私が悪者で貴方達が被害者みたいな感じにしてるのよ。」

 

ラウラ「それに、日本には『大は小を兼ねる』と言う諺もある。

つまり私達は、すぐに消されてしまう運命なのだ!」

 

ラウラとリアネールは、謎のテンションになってしまい、もう束の手にはおえなくなっていた。

 

そして束が諦めようとした時、また風呂場の扉が開いた。

 

マイルナ「お前達!さっきから下らない事で、ギャアギャア騒ぐな!

外まで丸聞こえだぞ!」

 

少し怒り気味に入ってきたマイルナに、三人はすぐに静かになった。

 

そしてマイルナを見て、三人とも言葉を失った。

 

ラウラ「や、やはりマイルナさんが一番凄い…。」

 

束「えぇ、まさにパーフェクトボディだね…。」

 

リネ「さっきまで騒いでいたのが、バカらしくなりますね…。」

 

こうして三人は、上には上がいる事。

 

勝てない相手が、すぐそばにいる事を改めて理解したのだった。




私自身は、あまり気にしないのですが、やはり胸の大きさは大事なものなのでしょうか?

まぁ、女性とお付き合いが殆ど無かっただけかも、しれませんが…。

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