~~~放課後~~~
一夏は、箒達にアルベルトの存在をしっかりと説明した。
そして箒達が、絶句したのは想像に固くない。
そして放課後、一夏は幸太郎の事が気掛かりになっていた。
千冬「どうした一夏、そんなにそわそわして?もしかして、幸太郎が心配なのか?」
一夏「何で千冬姉が知ってるんだよ?まぁ、幸太郎さんも職員だから、一応職員室で聞いたのか。」
一夏は、そう納得した。
すると、千冬が近づいてきて一夏にデコピンを食らわせた。
千冬「何度言えばわかるんだお前は。先生と呼べ、先生と。
それよりも、他人の心配より自分の特訓の心配をしたらどうだ?」
セシリア「そうですわ!今日は、今までよりも厳しくいきますわ!」
箒「そうだぞ一夏!今日という今日は、みっちり鍛えてやるからな!」
こうして一夏は、セシリアと箒に引っ張られ教室から連れ出されていった。
千冬「やれやれ…あの様子だと、将来尻にしかれるな一夏は。
さて、私達は保健室に行くか。今だと、マイルナさんもいるはずだしな。」
ラウラ「はい教官!」
こうして二人は、保健室へと向かった。
~~~保健室~~~
保健室のドアを開けると、目の前には異様な光景が広がっていた。
一つのパソコンの画面を見て話し合う、束とアルベルト。
皆のお茶を入れてるであろう、リアネール。
そして明らかに不機嫌になっているマイルナと、それを慰めている幸太郎がいた。
束「あっちーちゃん!ねぇ見てよ、さっき義兄さんの話しを聞いてデータを組み直したら、既存のISの最大出力が30%も上がったんだよ!」
アル「やれやれ…、限りなくグレーに近い俺達の技術で、開発者が喜んでくれてるなら、嬉しい限りだよ。」
マイルナ「そうね 嬉しい限りね!良かったじゃ無いの 」
目の前の状況を理解した千冬は、仕方がないとは言えマイルナに同情した。
千冬「マイルナさん、心中察します。私の駄友が本当にご迷惑をおかけしました…。」
そう言って千冬は、マイルナに頭を下げた。
そして千冬の行動を見て、ラウラもすぐに理解した。
マイルナ「別に何とも思ってないわよ!どうせ私じゃ、話し相手にならないわよ!」
幸太郎「お姉ちゃん…、何でそんなに機嫌が悪いの?何か嫌な事でもあったの?」
幸太郎がそう言うと、マイルナは幸太郎を抱き締めた。
マイルナ「やっぱり、貴方が一番だわ幸太郎…。どうせ私なんて…私なんて…!」
リネ「そんなに自分を追い込まないで下さい。それよりも、お茶でも飲んで落ち着いて下さい。」
リアネールは、千冬とラウラの分まで用意していた。
お茶を飲んだマイルナは、少しだけ落ち着いた。
そうしている内にも、束とアルベルトはISの話に夢中になっていた。
千冬「大丈夫ですよマイルナさん。マイルナさんが、アルさんを愛してる様に、アルさんもマイルナさんを愛していますよ。」
マイルナ「でも、あの人の会社の社員…全員女性なのよ!あの人は真面目だから、誑かされて女共に襲われたら…!
そう思うと、張り裂けそうなのよ!」
ラウラ「もしかして、まだアルコールが残ってるんですか?」
幸太郎「いや、もう大丈夫だよ。でもお姉ちゃんって、アル兄の事になると、人が変わった様になるんだ。」
二人は、マイルナに聞こえない様に耳打ちをした。
そんなマイルナに気づいたのか、アルベルトがこちらに近づいてきた。
アル「まったく、さっきから聞いてたら下らん言葉ばっか言いやがって…。」
そう言ってアルベルトは、マイルナの顎に手をおき顔をあげ、そのまま大人のキスをした。
少し長いキスをしたあと、お互いに恥ずかしいのか赤面していた。
アル「お、俺は死ぬまでお前一筋だ//だから、浮気なんてするわけ無いだろ//」
マイルナ「もう!いきなりなにするのよ!恥ずかしいじゃない//
でも…、凄く嬉しいわ//」
そんな二人のやり取りに、見ている方が恥ずかしくなっていた。
マイルナが乙女過ぎですね。
始めの頃の、クールデューティーなイメージは完全に崩れましたね。
ですが、今のマイルナの方が可愛くて良いですよね。