アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第61話

~~~放課後~~~

 

一夏は、箒達にアルベルトの存在をしっかりと説明した。

そして箒達が、絶句したのは想像に固くない。

 

そして放課後、一夏は幸太郎の事が気掛かりになっていた。

 

千冬「どうした一夏、そんなにそわそわして?もしかして、幸太郎が心配なのか?」

 

一夏「何で千冬姉が知ってるんだよ?まぁ、幸太郎さんも職員だから、一応職員室で聞いたのか。」

 

一夏は、そう納得した。

すると、千冬が近づいてきて一夏にデコピンを食らわせた。

 

千冬「何度言えばわかるんだお前は。先生と呼べ、先生と。

それよりも、他人の心配より自分の特訓の心配をしたらどうだ?」

 

セシリア「そうですわ!今日は、今までよりも厳しくいきますわ!」

 

箒「そうだぞ一夏!今日という今日は、みっちり鍛えてやるからな!」

 

こうして一夏は、セシリアと箒に引っ張られ教室から連れ出されていった。

 

千冬「やれやれ…あの様子だと、将来尻にしかれるな一夏は。

さて、私達は保健室に行くか。今だと、マイルナさんもいるはずだしな。」

 

ラウラ「はい教官!」

 

こうして二人は、保健室へと向かった。

 

~~~保健室~~~

 

保健室のドアを開けると、目の前には異様な光景が広がっていた。

 

一つのパソコンの画面を見て話し合う、束とアルベルト。

皆のお茶を入れてるであろう、リアネール。

 

そして明らかに不機嫌になっているマイルナと、それを慰めている幸太郎がいた。

 

束「あっちーちゃん!ねぇ見てよ、さっき義兄さんの話しを聞いてデータを組み直したら、既存のISの最大出力が30%も上がったんだよ!」

 

アル「やれやれ…、限りなくグレーに近い俺達の技術で、開発者が喜んでくれてるなら、嬉しい限りだよ。」

 

マイルナ「そうね 嬉しい限りね!良かったじゃ無いの 」

 

目の前の状況を理解した千冬は、仕方がないとは言えマイルナに同情した。

 

千冬「マイルナさん、心中察します。私の駄友が本当にご迷惑をおかけしました…。」

 

そう言って千冬は、マイルナに頭を下げた。

そして千冬の行動を見て、ラウラもすぐに理解した。

 

マイルナ「別に何とも思ってないわよ!どうせ私じゃ、話し相手にならないわよ!」

 

幸太郎「お姉ちゃん…、何でそんなに機嫌が悪いの?何か嫌な事でもあったの?」

 

幸太郎がそう言うと、マイルナは幸太郎を抱き締めた。

 

マイルナ「やっぱり、貴方が一番だわ幸太郎…。どうせ私なんて…私なんて…!」

 

リネ「そんなに自分を追い込まないで下さい。それよりも、お茶でも飲んで落ち着いて下さい。」

 

リアネールは、千冬とラウラの分まで用意していた。

お茶を飲んだマイルナは、少しだけ落ち着いた。

 

そうしている内にも、束とアルベルトはISの話に夢中になっていた。

 

千冬「大丈夫ですよマイルナさん。マイルナさんが、アルさんを愛してる様に、アルさんもマイルナさんを愛していますよ。」

 

マイルナ「でも、あの人の会社の社員…全員女性なのよ!あの人は真面目だから、誑かされて女共に襲われたら…!

そう思うと、張り裂けそうなのよ!」

 

ラウラ「もしかして、まだアルコールが残ってるんですか?」

 

幸太郎「いや、もう大丈夫だよ。でもお姉ちゃんって、アル兄の事になると、人が変わった様になるんだ。」

 

二人は、マイルナに聞こえない様に耳打ちをした。

 

そんなマイルナに気づいたのか、アルベルトがこちらに近づいてきた。

 

アル「まったく、さっきから聞いてたら下らん言葉ばっか言いやがって…。」

 

そう言ってアルベルトは、マイルナの顎に手をおき顔をあげ、そのまま大人のキスをした。

 

少し長いキスをしたあと、お互いに恥ずかしいのか赤面していた。

 

アル「お、俺は死ぬまでお前一筋だ//だから、浮気なんてするわけ無いだろ//」

 

マイルナ「もう!いきなりなにするのよ!恥ずかしいじゃない//

でも…、凄く嬉しいわ//」

 

そんな二人のやり取りに、見ている方が恥ずかしくなっていた。




マイルナが乙女過ぎですね。 
始めの頃の、クールデューティーなイメージは完全に崩れましたね。

ですが、今のマイルナの方が可愛くて良いですよね。

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