アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第85話

宗次郎「それもそうだな。早い所パーティーの主役が行かないと、待たしてる客達にも失礼だからな。」

 

宗次郎のことばで、一同は部屋から出ていった。

そして、パーティー会場でもある中庭に向かう途中、先頭を歩く宗次郎は、いきなり止まり振り返った。

 

リズ「どうかなされてのですか旦那様。何か忘れ物でもしたのですか?」

 

宗次郎「いやなに、お前達にも言い忘れた事があってな。既に少年には関係ないが、今日は無礼講だ。

存分に幸太郎を祝ってくれ。」

 

一夏「そんな事、言われなくてもわかってるさ。俺たちは元々そのつもりで来ているんだから。

心配しなくても大丈夫だよおっさん。」

 

一夏がそう言うと、宗次郎は嬉しそうに笑った。

 

宗次郎「ガッハッハ!やはり、お前は面白い奴だな!気に入ったぞ!

IS学園とやらを卒業したら、俺の下で働かないか?

ここにいる男衆は、皆堅物ばっかでよ・・・。どうだ?悪い話じゃないだろ?なぁアルベルト。」

 

アル「そうですね。寿家という大きなスポンサーがつけば、ISでくっていくにも、困らないですし、ある程度の事ならやりたい放題ですね。」

 

宗次郎「そうだろ?どうだ少年。なんなら、お前の家族全員でも良いぞ?」

 

すると桜華が、宗次郎の耳を引っ張り話を止めた。

 

桜華「宗ちゃん!そんな話は、明日にでも出来るでしょ?それよりも、早く進みましょう。

早くしないと、宗ちゃんだけおいていくわよ。」

 

宗次郎「わかったわかった。まぁ、そう言う事だから、考えておいてくれよ少年。」

 

こうして、また歩きだした。

 

~~~中庭~~~

 

中庭についた一夏達は、その中庭の広さに驚愕していた。

 

IS学園の中庭とは、比べ物にならない。もしかしたら、IS学園そのもの並に広い大きさだった。

 

そして既に中庭には、大勢の人が待っていた。

 

鈴音「ねぇセシリア。あの目の前にいるタキシードの男性って、どこかで見たことない?」

 

セシリア「えぇ・・・!!あれは正しく、私の祖国イギリスのカリスマアーティスト、フレディー・マッカートニーですわ!」

 

箒「あぁ!それにあそこにいるのは、最近テレビに引っ張りだこの、俳優ではないか!」

 

参列している沢山の著名人達に、一夏達は興奮していた。

 

一夏「やっぱり、これも寿家の財力と権力のおかげかよ。」

 

リズ「それもありますが、一番の理由は、ここにいる殆どの方は師匠の孤児院出身が多いのですよ。」

 

マイルナ「そっ、だから自主的に幸太郎の誕生日を祝おうと、毎年連絡をくれるらしいわ。

そしてここにいるのは、選ばれたごく一部って訳よ。」

 

二人の答えにも、驚愕していた。

 

そして同時に、孤児院を作った松陽と奈々の偉大さと凄さも改めて実感した。

 

そして宗次郎は、マイクを手に持って壇上に上がった。

 

宗次郎「さて、待たせてすまんな。これより、寿家次期当主でもある、我が孫、寿 幸太郎の誕生パーティーを開催する!

途中俺から、重大発表もある!最後まで盛り上がっていこう。乾杯!」

 

一同「「乾杯!!」」




いよいよ、パーティー本番です!
世界的スターが、集まるなんて寿家もそうですが、やはり孤児院を作った松陽と奈々さんも凄すぎますね。

フレディー・マッカートニーは、フレディー・マーキュリーと、ポール・マッカートニーから取りました。

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