アナザーラバー   作:なめらかプリン丸

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第97話

箒「ですが、相手はどこの誰なんですか!?それに、いつのまに婚活をしてたんですか!?」

 

千冬「そうだな・・・写真は何かあったかな。」

 

そう言って千冬は、ポケットやカバンの中を探し始めた。

生徒達は、どんな男の写真が出てくるのか、気が気では無かった。

 

千冬「すまない。写真でも見せようかと思ったが、何も見つからなかった。」

 

すると、教室の後ろから定期入れが千冬に投げられた。

その定期入れには、リズリーの写真が入っていた。

 

アル「ほら。特別にこの写真をやるよ。思う存分見せつけてやれ。」

 

一夏「なにしてるんですかアルさん!!このまま、穏便に済まそうと思ってたのに!」

 

アル「かわいい弟分の晴れ舞台だぞ?背中をおしてやるのが、俺達兄弟の使命だぞ? 

全く、お前はそろそろ姉離れをしなきゃならんな。」

 

やれやれと言いながら、アルベルトはため息をはいた。

 

女子生徒A「それよりも織斑先生、その噂の男の写真を見せてください。」

 

女子生徒Aのこの一言で、急かす声で教室はまたざわつき始めた。

 

千冬「しょうがなかいな。ほら、これが私の結婚相手のリズリーだ。よく見てくれ。」

 

意気揚々と千冬は、写真を皆に見せつけた。

写真を見た生徒達は、リズリーの写真を見て格好いい等の歓声の声を上げていた。

 

そしてリズリーを知っているラウラ達は、納得した顔をしていた。

 

ラウラ「成る程、教官とリズリーさんならお似合いです。これで、嫁の周りは知人で埋め尽くされていますね。」

 

シャル「それよりも一夏、一夏はこの事を前もって知ってたんだよね?」

 

一夏「あぁ、つい昨日の事だからな。」

 

ラウラ「この事は、嫁は知っているのですか?」

 

アル「さぁな?マイルナの事だから、なんとなく察してるとは思うけどな。

それよりも千冬、今から一夏借りてくぜ?」

 

千冬「今からですか?でもこれから授業が始まるんですが。」

 

アル「心配すんな。授業では味わえない程の、刺激的で為になる事を教えてやるつもりだ。おい一夏、さっさと出掛けるぞ。」

 

そう言ってアルベルトは、教室から出ていった。

 

一夏はどうすれば良いのかわからず、千冬の方を見てみた。

すると千冬は、一夏の気持ちを察したのか静かに頷いた。 

 

一夏「さてと、待ってくださいよアルさん!」

 

アルベルトに連れられるまま、ついていった一夏は高級料亭に来ていた。  

 

アル「さて一夏、今からお前にこの国の担い手の真実と、この国の末路を見せてやるよ。」

 

一夏「それってどういう事なんですか?って待ってください!」

 

そして二人は、個室に案内された。

 

「いや~遅いから、何かあったのかと心配になりましたよアルベルトさん。」

 

アル「お前の心配事は、俺の安否じゃ無くて契約についてだろ?」

 

一夏は、目の前で起きている状況に驚きのあまり、声が出せないでいた。

なぜなら、アルベルトと話している相手は、総理大臣だったからだ。




皆様、今さらですが明けましておめでとうございます。
本年も、なめらかプリン丸をよろしくお願いいたします。

そして新成人の皆様、成人おめでとうございます。
私も新成人して、これこらも頑張りますので共に頑張りましょう!

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