特別講師はクヅです!!   作:PAPUWA

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第2話

居酒屋での一夜を終え創慈は自分の実家に帰った。

リビングに入るとある人物が出迎えてくれた。

城一郎「おう、創慈か?また朝帰りかよ」

創慈「親父、喜べ!仕事先見つけてきたぞ」

城一郎「遠月の特別講師だろ。じいさんから聞いてるよ。まあ、俺が心配してるのはお前が何かしら起こして新聞に載らないことぐらいだよ」

創慈「おいおい、俺だってもう21だぞ。前科持ちにならないように気を付けるよ」

城一郎「あ、それと創真の面倒も見てやれよ。あいつ今年から遠月に編入するから」

創真「は?創真が遠月に?これも爺さんの陰謀か」

創真とは創慈の弟である。兄と違い人間離れしたスペックを持っているわけではないが常識は備わっているよくできた男である(幸平家の中では)。

創慈「まあ、愚弟がどこまであの学園で生き残れるか、それだけでも俺の酒のつまみになるからいいか。少なくても今のあいつの実力なら学年でも上位には食い込める程度だろ。この店程度で満足してるようじゃ、俺や親父を超えるなんて永遠に来ないからな。色々と学ぶべきことが沢山あるし」

城一郎「素直じゃないな~。俺はもう少ししたらこの店を閉めて、昔の仲間と海外で料理することになった」

創慈「俺は来週学園に行くよ。爺さんと話があるし、簡単な教育研修があるからな」

 

 

1週間後

 

創慈「変わらないなーこの要塞みたいな光景・・・てか、俺がいた時より建物増えてないか?」

創慈は懐かしの母校へと足を踏み込んだ。遠月学園は東京都内にある日本屈指の名門料理学校。中等部と高等部の各3年制。非常に厳しい少数精鋭教育を行なっており、高等部の1千人近い新1年生のうち2年生に進級できる者は全体の1割にも満たず、卒業までたどり着く者はわずか数人しかいないという。広大な敷地面積を有し、学内にはさまざまな施設がある。学外にはリゾートや鉄道など数々の部門でも経営を行うほどである。

創慈「しかし、今日は私服姿のガキが結構いるな。なんかあるのか?」

周りには中学生ぐらいの少年少女たちが大勢いて騒いでいる。見た感じではあるが裕福な身分の人間が多かった。

そんなことを考えていると一人の男が建物の前に立っていた。

 

仙左衛門「来たか、創慈」

創慈「総帥自らお出迎えかよ、綺麗な美人秘書とか期待してたんだけどなー」

総帥である薙切 仙左衛門が仁王立ちで立っていた。常人ならこの気迫に呑まれ緊張が収まらない。だが、創慈には何ともなかった。

仙左衛門「わしは色物で側近はつけん主義だ。お前さんと違ってた」

創慈「Hey,Heyそうですか。それよりも、外のガキども何?」

仙左衛門「知らないのか?今日は高等部の編入試験、お前の弟も来てるはずじゃぞ?」

創慈「そう言えば今日だっけ創真の試験日」

そんなことを考えながら歩いていると目的の場所についた。

総帥の執務室である。

 

 

そこにいたのは2人の男である。

一人は筋肉質な体格をした坊主頭の男性で遠月リゾート総料理長兼取締役会役員、堂島 銀。歴代最高得点で卒業した父である城一郎の親友であり、創慈にとってはかつて闘った強敵である。

もう一人は反対に優男で銀髪のビジュアル系の少年で現遠月No1の料理人、司 瑛士。在学中に1年程創慈が面倒を見ていた後輩である。

堂島「久しぶりだな、幸平。ここ最近お前の評判を聞かなかったから心配していたが元気そうで何よりだ」

創慈「お久しぶりです、堂島さん」

二人は軽く握手をする。次の瞬間、

「「ふん!」」

二人は上着を脱ぎ捨てた。

そして、互いに鍛え上げられた肉体をアピールするかの如く筋肉を膨らませたり、ポーズを変えたりとそんな光景が1分ほど続いた。

堂島「どうやら、怠けていたわけではなさそうだな最後に見た時以上に鍛え上げられてるようだな」

創慈「愚門ですな。毎日、筋トレとチ〇トレ(水の入ったやかんをあれで持ち下げする)は欠かさず行っているんですよ。堂島さんもお元気そうで何よりです」

再び握手を行う二人。その光景に平然と立っている仙左衛門と目の前のものに吐き気すら感じる司。

司「お、お久しぶりです、創慈先輩。お変わりないようで何よりです」

創慈「久しぶりだな、司。椎名から聞いたぞお前現1席なんだってな、生意気だったお前がここまで出世するとは本当によくやったな」

創慈は司の頭を撫でる。

司「・・・そんな満足してませんよ。まだ、料理以外のことで心配性なところが治っていないんで。いつか先輩を上回る料理人になって見せます。覚悟しておいてください」

創慈「・・・訂正する。生意気なのは変わらないな」

不敵な笑みで笑う両者。今にもこの場で食戟が起こるかのような雰囲気である。

仙左衛門「喝ッ!!互いに落ち着け、今日はそんな暇はない」

司「・・・申し訳ありません。総帥」

創慈「おっと、すまん」

落ち着く二人。

堂島「それではこれより簡単な面接と研修の説明を行う」

 

 

 

堂島「―と、以上で面接を終了とする」

創慈「おう」

仙左衛門「研修についてだが、今のお前を講師にすれば2日で問題が発生することは目に見えている。そこでお前に少しでも教師の型を作るために堂島を呼んだのだ」

創慈「・・・まさか」

嫌な汗が流れる創慈。

自分の予感が正しければこの後にろくな展開が来ない。

堂島「お前には研修として約1ヶ月遠月リゾートで俺直々のカリキュラムで研修を行ってもらう。それ以外の時間は是非とも遠月リゾートの厨房で短期の派遣シェフを行ってもらう」

創慈「冗談じゃねぇ!!そんな色気のないような研修嫌だわ!!待っているのはキン肉マンとのマンツーマンレッスンとシンデレラのような奴隷タイムだ!?俺を過労死させるつもりか!!」

机をたたきながら異議を唱える創慈。

堂島「仕方ない。ならば、褒美でもつければ納得するか?」

創慈「褒美だ?」

堂島「お前が研修を無事やり遂げたあかつきには遠月リゾート最高級VIPルームに2泊3日の宿泊券と年代物のワイン、蔵酒飲み放題の権利とアメリカ出身キャバレーを付けるというのはどうだ」

創慈「何!?(最高級VIPルームといえば通常の遠月リゾートホテルの4倍はするという正に最高クラス!しかも、最高級の酒とアメリカからホルスタインだと!!吉野家輸入肉解禁から数年!国産(日本女子)ばかり食してきた俺に再び<腰の矢解禁(こしのや)>が来るのか!!)」

だらしない顔をしながら頭の中で妄想につかる。

創慈「イキます!犯ります!連れてってください、地獄の研修!!」

堂島「おう!そうか、じゃあこの書類にサインを」

創慈は一瞬でサインを書き終えた。

創慈「ぎゃはは!!USAが俺のUSA(憂さ)晴らしに来てくれる!!最高じゃねえか!!」

 

 

だが、一瞬の油断が創慈に災いをもたらした。

 

閃光のよう走る一線の光。

目を開けると気絶した創慈と携帯電話の倍はあるスタンガンを持った堂島だった。

 

仙左衛門「上手くいったな」

堂島「ええ、こいつが油断するとすれば金と酒と女が絡んだときですから。三拍子揃えれば完全に油断すると思っていましたよ。スタンガンを10万ボルトの物を用意しておいて正解でした。見てください気絶していてもピクピクトふるえてます」

怪しい光を目から放つ総帥と堂島。

そんな二人に司は

司「いくらなんでもやりすぎでは?」

堂島「この男にはこれくらいしないとびくともしない。頑丈さも人間をやめているからな」

堂島はSPを呼び頑丈に縄を縛り付け創慈を運ばせた。

堂島「それでは総帥。月例会議の時にお会いしましょう」

仙左衛門「うむ」

堂島はSPと共に部屋を出ていった。

司「縛る必要があったのですか?」

仙左衛門「奴が学生じゃったころ今のように気絶させ、ある場所に運ぼうとしたがその途中でSPが全員病院送り、トラックのドアにはパンチで穴を開けて逃走したことがあった。心配なのは縄よりもワイヤーにすべきじゃったと思うくらいじゃ」

その話を聞き青ざめる司。

 

おまけ

 

創真SIDE

 

創真「まずい、試験落ちた」

俺の名前は幸平創真。現在俺は落ち込んでいる。

高校の入試に落ち、失意に立っている。

あの薙切えりなて女め俺の料理がまずいだと!!

ゆきひらの味を馬鹿にしやがって!!

創真「クソ―、兄貴も電話に出ないし何かあったのかよー」

その後、父の城一郎から創慈は仕事で始業式以降も帰らないと言われ混乱することになった。

更に、何日かして合格通知が来た創真は再び混乱した。

 

司SIDE

 

俺は総帥と別れて会議室に向かう途中だった。

司「変わっていなかったな創慈さん。だが、あのオーラ。僅か2年であそこまでレベルを上げられるのか?!」

今の俺の料理は完璧だ。自分でも美食の頂に近いものだと思っている。だが、先輩のレベルは段階は愚か、次元すら超えている!!それでこそ俺が求める目標の男だ!!

俺はそんな事を想いながら会議室のドアを開けた。

???「つ~か~さ!」

背景に般若のような気迫を出し彼女が迫ってきた。

彼女の名前は小林竜胆。俺と同じ3年で第2席に所属している。

竜胆「なんで!創慈先輩が講師になること黙っていたんだよ!!」

彼女は俺の頭にヘッドロックを掛け怒り狂う。

司「す、すまない竜胆!これは総帥と上層部の役員しか知らない極秘事項なんだ!だ、だからもうやめてくれー!!」

竜胆「先輩はどこなんだよ!昔世話になった後輩として挨拶ぐれーしたいんだよ!どこにいる―!?」

司「さ、さぁ~。堂島シェフに誘拐されてからどうなったか分からないな~?」

竜胆「この野郎~。お前は罰としてたまった仕事を2週間はやってもらう。終わるまで会議には参加しないからな!」

竜胆はそのまま会議室を出ていこうとする。

司「え!ま、待って!重要案件には全員の審議が必要なんだよ!一人でもかけちゃいけないんだよ、COME BACK 竜胆!!」

俺の悩みはまた一つ追加された。先輩覚えていろよ~。

 

 

 

 




中々、口調が分からなかったり、キャラが変わっているところがありすみません。
次回は入学式飛ばして例のイベントに入ります。
地獄の教育研修を受けた創慈はどうなったか?
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