更新していない間に評価がついていました。ありがとうございます。10はさすがにビビりました。(笑)
コメントもありがとうございます。
1週間以上開けないように更新していきたいと思います。
翌朝。オレ以外誰もいない部屋にいつもよりかなり早めに目覚ましが響き渡る。布団から出ている顔がかなり冷たい。4月とはいえまだ少し肌寒さがあり、布団から出るのが嫌になる。
「何でこんな時間に目覚ましが……、誰だよかけたやつ」
一人暮らしなので当然自分しかいないのだが、一人が長くなると独り言増えるもんだ。
冷水で顔を洗って目を完全に覚ますとそのまま調理にとりかかる。料理を初めて5年目ともなると卵を割るのもは早い。あっという間に出来上がったおかずを、弁当箱に詰めると蓋はせずに着替えを先に済ませる。そのまま蓋を占めると腐りやすくなるんだよな。
いつもの学ラン&パーカー装備に身を包むと、弁当に入りきらなっかったおかずを口に放りこみ、学校へと向かう。
朝の澄み切った空気を肺に取り込みながら学校までの道のりを歩いていく。こうして歩いているとなんとも心が洗われる。いい気分のまま学校に到着。
教室の扉を勢いよく開けると、クラスの全員がありえないものでも見たように目を見開き、露骨に窓のほうを見て何事もなかったように雑談を再開する。
誰からも話しかけられることもなく、午前の授業が終わりいつもの場所へと移動する。
階段を上がっていくと、見慣れた顔があまりない胸を張りながら仁王立ちしている。
「確認しに来て差し上げましたわ」
なぜか得意げな生徒会長と赤いツインテールが生徒会長の腰のあたり生えている。
「あのっ、こ、こんにちわっ!? ふぅ、言えたぁ」
「おっおう。ところで何でいるんだ?」
「あっとえ、そのお礼を言いたくて。雑誌取ってきてくれてありがとうございましたっ」
「いやオレが勝手にやったことだから気にすんな。一応気持ちは受け取っておくけど」
前回お礼を拒んでひどい目にあったしなと心の中で付け加えて。
会長の妹に返事を返しつつ階段を上る。こみ上げてくるどうしようもない罪悪感に蓋をするように定位置に着くと弁当箱をあける。
「ほら。俺だって料理ぐらいできる」
「見た目は良いですけど、重要なのは味……」
獲物を見つけた鷹のように鋭く正確な手腕で弁当箱に2つしかない唐揚げをつかみ取ると口に放り込んだ。しばらく咀嚼を繰り返し、クールとは真逆のしまりのない表情に変わっていった。
「あっ、おいしい」
「なんだって?」
「惜しいって言ったのですわこれでは料理できるとはとても言えませんわね」
「ふーんということはお前、料理得意なんだよな?」
「当り前ですわ、私を誰だと思っていますの!!」
「とてもそうは見えないな~」
「そこまで言うなら明日嘘じゃないことを証明して差し上げますわ」
タイミングよく昼休みの終了告げるチャイムが鳴った。下りていく二人にもうない『何か』を重ねて珍しく感傷に浸る。思い出したくないと同時に忘れちゃいけない過去を。
「許さない」
呟いた声がやけに耳に残った。