突如、世界から男だけが消えた__
もともといなかったかのように、男だけが消えてしまったのだった。
世界は混乱と絶望につつまれた。
___が、しかし、人というものは時がたてば皆それなりに 耐性 ができるものだ。
科学者たちが、絶滅の危機を回避するため、とある薬をうみ出した。
その薬があれば、見た目は一切変わらず、生殖行為を行えると言うものだ。
人類は当時の半分以下となっていたが、また幾つかの時がたち、男がいたときと変わらぬほどまでに数がふえた。
これはそんな時代の女たちのハナシ__
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エマ「ハアっ?!アリッサったらマハイ(海に囲まれた国)にまできてそんな水着着るんですか?!ありえないですよ!いまどき小学生もそんな水着笑いながらゴミ箱に捨てますよ」
アリッサ「そ、そんなにか…?」
今若者に一番人気のある国として有名な、マハイ国。
幼なじみ兼 恋人同士であるアリッサとエマは、偶然重なった長期の休みを利用してそのマハイ国に訪れていた。 マハイと言えば ビーチ。 二人はそう決定付けて、現地で水着を買いに、〔クロエの店〕という店舗に入ったところまでいいが、いざ気に入ったのを試着するというときに アリッサが選んだ 緑青色と、茜色の縦じまの繋がった水着に、エマは真っ青になり、早口で申し立てた。
エマ「いいですかアリッサ?マハイに来て一番の楽しみは、まぁあなたとホテルでビーチの輝きを眺めるっていうのもアリなんでしょうけど、私の本来の目的はね?綺麗なあなたをまわりのレディたちに自慢することですよ。だから、こんな思わず目を背けたくなる水着はやめてください」
エマの講義に、アリッサは不服そうにその整った顔を歪めた。
アリッサ「では、どういったものがお好みなんだ、エマ」
アリッサの言葉に待ってましたと微笑むと、エマは近くにある水着を品選びを始めた。
エマ「これなんてどうです?」
エマが手に取ったのは、茜色のゴージャスな水着。
シンプルなデザインがアリッサの引き締まったボディを引き立てるような予感がした。
アリッサ「…その色はハデじゃないか?」
エマ「いいんですよ!これくらいハデでも! …うん、いいですね、さすが私!じゃあ私はこっちの水着にしましょう」
あっという間に自分の水着も選んだエマは、さっさと会計にむかった。
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あたりは出会いを求めた女__もしくはピンク色のオーラをはなつカップルのどちらかだろう
二人はそのうちの後者にあたった。
アリッサはエマが仕立てた茜色の水着を、エマは、白のフリルがあしらった可愛らしい水着を着て ビーチの砂を踏み歩く。
普段髪を二つに結んでいるエマは、それをおろしているため、普段より一層大人っぽさが溢れ出ている。
アリッサは大胆な茜色が恥ずかしいのか腕を胸辺りでおろしたり組んだりしている。
二人の容貌は、それはとてもよろしい。
アリッサは黒とまではいかないが、栗皮色の流れるような髪をもっているし、菫色の瞳はとても知的に見える。
エマは、金色のふわふわとした髪と、エメラルドのような輝く瞳、そして形のいい唇をもっている。
恋人を求めてやってくる女たちにとって、二人はとても魅力的にうつった。
アイスを買いにエマが売店にはしっていくと、アリッサのもとに、二人の女たちが小走りでやってくる。
女1「ねぇそこの天使のわっかのあるお姉さん。今日はとてもいい日ねぇ」
女2「ほんと、こんないい日はめったにないわぁ」
アリッサ「そうだろうか」
女1「ええ、とても だってあなたと出会えたんですもの」
よりアリッサに近づいた女が、アリッサの指を自分の指に絡めはじめた。
アリッサは女たちの強い香水のにおいにめまいを覚えながらその指を抜く。
アリッサ「すまないな。私の可愛い恋人が焼きもちを妬いてしまうから、少々はなれては貰えないか?」
女1「ふふ、それは健気な恋人にはわるいわね。ねぇ、その恋人にあきたらココにきて 私たちのホテルがあるの」
悪びれもなく女たちは、自分のホテルまでの地図を書き、アリッサに渡す。
後ろから走ってくるエマを見つけると、笑いながら砂を駆けていった。
エマ「なにあの女どもに声かけられてるんです?!私というものがありながら!紙なんかうけとっちゃって!」
アリッサ「誤解だエマ!紙は別に受けとるつもりはなかったんだ!」
エマ「本当ですか?ほんとは浮気してたんじゃないんですか!?」
アリッサ「そんなわけあるか!本当だから!」
エマ「…わかった信じます。でもその紙は捨ててくださいね」
アリッサ「当然だ …妬かせてすまなかったな」
エマ「もういいですよ…そのかわり今日は可愛がってあげますから」
アリッサ「今日は私が可愛がってあげようと思ってたんだが…」
機嫌をなおした恋人に安堵するが、今夜まってるだろうソレにため息をつくアリッサだった。
つづきます