ホテルのベッドは柔らかくて、シーツはパリッと清潔なものだった。
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アリッサは、目が覚めると、すぐ横にある温もりに手をのばした。その温もりの主の金色の髪を掬い、唇を耳元によせると、つぶやく。
アリッサ「朝だぞ、my angel」
エマ「んん…もうちょっとくらい寝かせてくださいよぅ…」
モゾモゾと動くエマを愛しそうに見つめながら、片手でカーテンを少し開ける。ちょうど光が差し込む程度に。
アリッサ「今日は近くのホテルのマッサージでも行こうか さぁさ、起きてくれ私の天使」
エマ「マッサージ…行きます…」
そういうとやっと目を開けた天使に服を差し出す。
お互い顔をあらって、服を調えると、朝食をとりにホテルの食堂へむかう。
指を絡め肩を寄り添うように歩けば、どこからみても仲のよい恋人同士だ。
アリッサ「エマ、すれ違う人の視線がきになるんだが」
エマ「いいじゃないですか?こうしてると、とても幸せな気持ちになりますし…それになんだか落ち着くかんじがします」
私は落ち着かないんだが
と心の中でだけ呟き、幸せそうな恋人の肩をだいた。
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名前すら分からないお洒落な料理を口にすれば、そこはかとなく旨味が口のなかに広がり、思わず歓喜の声がでるほどだった。
エマはアリッサと料理を食べるとき、二つの幸せを感じていた。
一つは、まるで夫婦になった気持ちになること。
エマにとって、恋や愛はアリッサそのものだと思っている。だからいつかはアリッサと結婚できたら…そう夢見ることも少なくない。
二つ目は、アリッサの指だ。
エマはアリッサの指を密かに好きだった。いや、アリッサならなんでも好きなのだが、特に気に入っているのが指だった。その指は白百合のように白く、細く、長かった。その指が銀のナイフをもち、肉を切っているところを見ると、つい危ない気持ちになってしまうのだった。
アリッサ「どうした?指なんか見て」
エマ「…いえ、なんでもありませんよ」
ただし未だに誰にも言ったことはなかったのだった。
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エマ「すんごく美味しかったです!さすがマハイ!とくにあのゼリーみたいなやつが絶品でした!」
アリッサ「そうだな、あれは美味かった さぁさ、マッサージでも行こう。実はな、ここのマッサージは評判がいいらしい。そのためだけにわざわざ来る客もいるらしいからな。なかなか期待できそうだ」
エマ「ほんと楽しみです!」
ホテルの中に、「マッサージ」とかかれた看板をみつけ、中に入る。すぐ近くに予約板がおいてあり、お互いのファミリーネームを書くと、ほのかに香る金木犀の匂いに気づく。
アリッサ「ん?……ジンギスカンの匂いか?」
エマ「それをいうなら金木犀ですよ でも本当、いい匂い…」
あっという間に番がきて、それぞれ個室に案内される。
栗色の髪の二人の係人が、アリッサとエマを腰かけるように言うと、すぐにマッサージを始めた。
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エマ「気持ちよかったですねぇ…」
うっとりとした顔で話すエマは、すっかりリラックスしたようだった。おなじくアリッサも良かったのか、無言で首を縦に降って見せた。
エマ「さ、部屋でビールでも飲みましょーよ!」
アリッサ「そうだな、つまみに豆でも買っていこう」
二人は部屋にもどる。
エマ「ぷはぁっ!美味しいです!サイコー!マハイのビールは一味ちがう!ここにこれてよかったって心底思いますよ、私」
アリッサ「そうだな、 ぷはっ、やっぱ美味いな…
しかし、こんな時間からビールなんて、悪い大人だな、私たちは」
エマ「いいじゃないですかぁ、いつも頑張ってるんですし!…それに、明日帰りなんですからのんびりしたっていいじゃないですか」
エマやアリッサがすんでいるエレランド国(多くの州が集まってできた国)からマハイまで飛行機で約1日かかる。実は4日の大旅行だったりする。
二人はその日夜になるまでビールやつまみを食べ、軽くイチャイチャしたのだった
続きます