走れ!ドーちゃん!   作:皿まんだ

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第八話

 日の傾き始めたミアレシティ。

 宛もなくさ迷っていたはずなのに、同じ場所に行きついてしまった。

 もう何度目になるか分からない、目の前のworkingピジョン。

 

 働くことは人間の宿命だとずっと、思ってきた。

 それなら立派な企業に勤め一生懸命は働くことが一人前の大人に、一人前の人間になるということだと信じてきた。

 しかし、自分の夢は誰にも理解してもらえない。それどころか、勘当同然の言葉まで貰って頼るものもなくなってしまった今、後戻りすらできない。

 今日は帰って明日に備えよう。

 そう思って振り返ると子連れの女性が立っていた。

 

 

 ……

 

 

「また来たの?ここには来ちゃダメって前にも言ったはずよ?」

 

 前にも、とはどういうことだ。

 初対面のはずの女性の顔をじっと見ていると、あの日の光景がフラッシュバックする。彼女はあの日、廃人を叱り飛ばしていたあの女性だった。

 

「思い出しました。ここで働いてる人でしょ?」

「正確には元…だけどね。今はハクダンシティでトレーナズスクールの講師をしています。よろしくね?」

「ママー!このお兄ちゃんすけこましのひとー?」

「…マー君、ちょっとあそこでアイス買ってきてくれない?ベンチでお行儀よく食べるのよ?」

「はーい」

 

 失礼な発言をする男の子は、元気よくアイスを売っている場所へ駆けていく。

 そこでハクダンシティでこの親子に声をかけられたことを思い出す。

 

「…何か用ですか?」

「だから言ってるでしょ?ここには来ちゃダメって。ここはあなたが来るような場所じゃないの」

 

 もうここの職員でもないのに好き勝手言ってくれる。

 

「こっちの事情も知らないくせに」

「あら、知ってるわよ?可愛いガールフレンドと別れたことも、少し前にお母さんと喧嘩したこともね」

「覗きは趣味が悪いですよ?それにガールフレンドじゃありません。」

「街の往来であれだけ騒いでおいて良く言うわ。…もう一度言います。もうここには来ちゃダメ。子供は子供らしくなさい。坊や?」

「もう10歳です。坊やじゃありません」

 たしかにまだ10歳だけど、世間から見れば小卒の立派な社会人だ。誰にも子供だなんて言わせない。

「あら、子を持つ私たち親から見れば10歳なんてまだまだ子供よ?だから坊やで十分よハジメちゃん?」

「馬鹿にしないでください!知らないんですか?小卒大人法」

「若いのに随分と博識なのね。なるほど、小卒大人法にポケモントレーナー資格…すると、ポケモンが持てるようになればみんな大人になれるのね?」

「…何が言いたいんですか?」

 

 彼女のペースから抜け出せない。

 掌の上で弄ばれているような気がして熱くなってしまう。

 

「言い方を変えましょうか?あなたは高給取りになった自分が立派な大人であることを証明したい。そこで手っ取り早く大人になるためにポケモントレーナーになった。言ってみればそこのドードーは名刺かいいとこネクタイってとこね」

「っ違います!」

 

 ドーちゃんを見るといつもと違い悲しそうな目でこちらを見ている。

 

「ドーちゃん、違うよ?この人の言っていることは出鱈目だ、嘘っぱちだ。俺はドーちゃんが好きだから、ドーちゃんと一緒にいたいからポケモントレーナーになったんだよ?」

「なら、あの子と一緒に旅を続けていてもそれは叶っていたんじゃないの?」

「そ、それは!」

「さっきのあなたの持論だと…そうね、目的は就職、手段はトレーナー。そしてあなたは周りの手を振り払ってでもその目的を遂行した。だからその子はあなたの道具だと言ったの。何か間違ってる?」

「……」

 

 言い返すことができない。

 ドーちゃんと一緒に成長して大人になってくはずが、いつの間にかドーちゃんをぶら下げて一人で大人になろうと躍起になっていた。

 この人の言う通りだ。

 

「ごめんね…ドーちゃん。駄目なトレーナーで。ドラちゃんもごめんな…」

 

 ドーちゃんとモンスターボールから出したドラちゃんを抱きしめると、急に臨戦態勢を取り始めるドーちゃん。まだ一度もバトルしたことがないドラちゃんも、女性を威嚇している。

 こんな不甲斐ない自分でもまだ信じてくれるのか。自分たちの主人を困らせているこの女性を追い払おうとしてくれているのか。

 

「あら、主人思いのいい子たちね?」

「大切なパートナーですから」

「ウフフ…このままあなたとバトルも面白そうだけど、その前に一つクイズ。大人ってなーんだ?」

 

 そう言って悪戯をする子供のような笑みを浮かべる女性。

 

「…働く人」

「ぶっぶー!それだけじゃ足りないわ。私たち大人を仕事の有無や良し悪しだけで決めつけてほしくないわね」

「じゃあ、大人って何ですか」

「そうね…それを知ることが大人になっていくってことかしら?」

「答えになってません」

「ええ、これはただのヒントだもの♪」

 

 さっきから何が言いたいのだろう。

 

「分からないなら今はそれでいいじゃない。そのかわりうんと悩みなさい。時間をかけてゆっくりと、ね?」

「そんなことしてたら歳だけ大人になっちゃいます。俺はこの建物の中の大人たちみたいにはなりたくありません」

「それじゃあどうするの?あのお店で毎日お料理運んでお掃除して大きくなるの?」

「…今だけですよ」

「そうね、あとたった10年か20年の辛抱よね」

「どういう意味ですか?」

「別に?ただ、あなたが軽蔑しきっている大人たちもよく使っていた言葉だなって思い出しただけ。『今だけだ』ってね?その細腕でレストランの激務にあとどれくらい耐えられるかしら?きっと続かないわね…賭けてもいい」

「っ!」

 

 言われて初めて気が付いた。

 ついに自分を雇ってくれる職場に巡り合えたと喜ぶばかりで何も深く考えてはいなかった。

 正社員ならまだしも、アルバイトの自分なんていつクビにされてもおかしくない。

 オーナーは時給アップや資格取得を進めてきたが、この先何年も置いてくれる保証なんてどこにもない。

 あの店すらほっぽり出されたら今度はどこで何をすればいいんだ。

 もしかすると、時を待たずしてあの廃人みたいになってしまうのではないだろうか。

 

「だから言ってるでしょ?それができないのなら子供らしくなさい。それは私たち大人にはできない、あなたたちだけの特権なのよ?」

「…」

「そんなに背伸びしなくても、悩んだ分だけあなたもその子たちも大きくなるはずよ?そして、気が付いたら立派な大人にだってなっている」

「もし、それでも駄目だったら?」

「そうなりたくないから、必死にもがいてきたんでしょ?ならこれからも頑張るの」

「これから、どうしたらいいんですか?」

「それを決めるのはあなたでしょ?」

「でも…」

「私が言いたいのはね、結論を急ぐなってこと。そして将来を見据えるなら今をもっと大事にしなさいってこと。ここまであなた一人で旅をしてきたわけじゃないでしょ?」

「!」

「そのポケモンたちと同じように、あの子もきっとあなたの力になるはずよ?」

 

 最初はイライラして、それから泣きたくなるほど悲しかったのに、今はこの女性の言葉一つ一つが胸にストンと入ってくる。

 結局、旅も就活も中途半端だったのだ。その挙句に独り相撲を始めてしまい、大切な人たちを傷つけて遠ざけてしまった。

 今自分がすべきことは何だろう。

 先の見えない職場で小間使いのように働くことだろうか、両親に頭を下げて家に帰らせてもらうことだろうか。

 それとも…

 

「迷っているなら旅をお勧めするわ。あなたが旅は時間の無駄だとしか考えられないのならそこまでだけど、こう見えて私も昔は色んな所を旅していたのよ?」

 

 驚いた。旅をする人間が全て廃人になるとは言わないが、プロになるわけでもないのにこうして定職に就いた人が目の前にいるとは思わなかった。

 

「俺も、あなたみたいに旅をしたらちゃんとした仕事に就けますか?」

「いいえ、それはあなた次第よ?それでも、大衆食堂の屋根裏部屋よりは視野が広がるのは確かね」

 

 この女性はどこまで知っているのだろう。

 

「分かりました。ちょっと用事ができたのでこれで失礼します」

「あら、どこに行くの?」

「謝らなければいけない人が二人いるんです。そして片方は今すぐに追いかけないと」

「そう、謝ってどうするの?」

「…許してもらえるか分からないけど、今度は俺からお願いしてみます。一緒に連れてってくれって」

「それからそれから?」

「旅をしながらお金を稼ぐんです。日雇いだってあるかもしれないし、賞金が出ればポケモンバトルの大会も出場します。そしてドーちゃんたちと一緒に成長するんです」

「それがあなたの旅の目的?」

 

「旅の目的はあくまで色々な経験をすること。将来は…自分で起業します」

「…へえ」

 

 今までと違い、面白そうなものを見る目で笑う女性。

 

「誰もが羨むような立派な大企業にして見せます。もちろんホワイトでクリーンな会社です。あなたも面接くらいなら受けさせてあげますよ?」

「ウフフ…その時が来たらお願いしちゃおうかしら?」

 

 今とんでもないことを言ってしまったのではないだろうか。

 ホワイト企業への就職が難しいなら自分で自分を雇ってしまえばいい。そう思って軽く口にはしたが、ただ就職するよりも険しい道のりになってしまうのではと少し後悔する。

 まあ言ってしまったものは仕方がない。やると決めたからには頑張らないと。

 それに、これからはこの子たちと一緒に強く生きるのだ。

 みんな揃って大きくなろう。

 

「一緒に成長するぞ!ドーちゃん!ドラちゃん!」

「ダァ!」

「キュウ!」

 元気よく返事してくれる可愛い相棒たち。

 

「さっきより随分ましな顔になったわ。もう心配しなくてもよさそうね?」

「ありがとうございます。早速これから辞表を出してきます。オーナーには悪いけど、もう決めたことだし」

「善は急げよ!さ、もう行きなさい」

 

 workingピジョンに入ったことが運命だったのか、この人に出会ったことが運命なのか。

 

「今度会ったらバトルしてくれますか?」

「楽しみにしてるわ♪」

「じゃあ、またどこかで…」

「ええ、頑張ってね?」

 

 一から出直しだ。

 今まで色々とごめんねドーちゃん。

 もう、悲しい思いをさせたりはしないから。

 さあ、まずは退職届を出しにオーナーのもとへ!

 

 走れ!ドーちゃん!

 

 

 ……

 

 

 今自分は夢でも見ているのだろうか。

 働いていた大衆食堂の前は黒山の人だかり、何故か手錠をされ連行されているオーナー。

 そして被り物をした二人組。

 

「君はここで働いていたアルバイトの子だね?」

「このお店の主人は長時間の違法労働や食品偽造その他諸々が発覚し、たった今逮捕されたとことですわ!」

「…は?」

 

 あの優しいオーナーが?犯罪者?

 

「最低賃金を下回る時給でこき使い、陰ではポケモンの売買にまで手を染めていた根っからの悪党!」

「彼の手口は巧妙でね、中々尻尾を出さなかったんだよ」  

「苦しかったでしょう?お辛かったでしょう?」

「だけどもう安心してくれたまえ!秘密裏に内情を探っていた我々が、遂に決定的な証拠を見つけたおかげでご覧の有様さ!」

「そうですか…ありがとう、なのかな?デクシオ、ジーナ?」

「あ、あたくしはジーナという見目麗しいレディではありません!えっと…そう、謎の人です!もちろんあなたのような素敵な殿方にも初めて会いました!」

「そしてボクはデクシオというナイスガイなんかじゃない!もちろんそこにいるドーちゃんだって初対面さ!」

 

 初対面の人間がどうやって人のポケモンのニックネームを知るというのだ。

 しかし、どうしてもその設定を押し通したいらしい。

 

「そうですか、それは失礼しました。じゃあ、もし二人と知り合いだったら伝えておいて下さい。これから旅に出る。色々とありがとうって」

「っ!そんな!ハジメさんは何処かへ行ってしまうのですか!?ここで働かなくて済んだのだからプラターヌ博士の研究所に…」

 

 遂に名前まで言ってしまった。

 気づいてほしいのか、バレたくないのかどっちなんだ。

 

「ゴホン!そういうことなら仕方がない。彼らには僕らからちゃんと伝えておこう」

「デクシオ!ここで引き留めなくてはハジメさんが…」

 ジーナ、もとい謎の人のおかげでもうグダグダである。

 

「しょうがないよ。彼はもう決心しているみたいだ。こんなところで働かされていた彼を君まで困らせてしまっていいのかい?」

「そっそれは…」

「ごめんね。でも、いずれまたミアレには来ることになると思うし、その時はジーナに案内してもらおうかな?」

「っ!……分かりました。こういう時は新しい門出を祝福しないといけませんわね。も、もちろんミアレに来たときはあたくし…ではなくて、その麗しいジーナさんがミアレを隅々までご案内しますわ!」

「ありがとう。ジーナによろしくね?」

「…グスン…ハジメさぁん…」

 

 泣き出したジーナの頭をなでながら慰めていると、空から大きな羽ばたきが聞こえてくる。

 丁度良い、謝らなければいけない人が向こうからやってきた。

 

 ……

 

「ハジメ!もしも、どーーーしても働きたいってんなら……かーちゃんとこのチャッピーを倒していけ!!」

 

 ボーマンダから降り立った母がまず口にしたのはそれだった。

 これはまずい、今のドーちゃんではあのボーマンダには勝てないだろうし、ちゃんと事情を説明しないと本当に縁を切られてしまう。

 

「お母さん、あのね?」

「みなまで言うな!縁を切るって言ったのはそっちじゃないか…そう言いたいんだろう?」

「いや、そうじゃなくてね?」

「分かってる!勝手なことだってのはよーく分かってる!しかし!アタイが腹を痛めて産んだ子、どうして縁が切れようか…ならばせめて、この母を超えることでお前が一人前になったと認めてやり、黙って送り出すのが親の愛……さあハジメ!ポケモンバトルだ!これを最後の親孝行だと思って、全力でドーちゃんとぶつかってこい!!!」

「……」

「どーしたハジメ!遠慮なくかかってこい!!」

「お母さん、あのね?さっきは本当にごめんなさい」

「謝るな!今お前がすべきことはこの母を倒すこと!じゃないと決心が…決心が鈍っちまうんだよぉ」

 

 ポロポロと涙を零しながら語り始めたと思ったら、今度はボーマンダと一緒に身構える我が母。

 これにはデクシオもジーナもポカンとしている。

 盛り上がっている母に水を差すようで悪いが、このままではボーマンダが本当にドーちゃんに攻撃しかねないので、さっさと事情を話すことにする。

 

「じゃあこれだけ聞いて?職場の人が逮捕されてね、仕事がさっきなくなりました」

「………何だと?」

 

 ……

 

 人間は、実はポケモンにも勝るポテンシャルを秘めているのではないだろうか。

 

 あれからデクシオとジーナが母に、この店で起こったことを説明してくれた。

 母は二人が話し終えるとパトカーに乗る寸前のオーナーに近づき、その太った体を両腕で締め上げ、美しい放物線を描きながら地面に叩きつけた。

 それはもう見事なバックドロップだった。

 あまりの出来事に目を白黒させるオーナーを母は乱暴に起き上がらせる。

 

「てめえか?うちの子を奴隷にして馬車馬のように働かせてたっつークソ野郎は?」

「あ、あの…」

「どーなんだオッサン!!」

「ご…ごめんなさぁい!」

 

 何とも情けない声を出して謝るオーナー。

 

「うちの子がそうやって謝ったとき、てめえは許したのか?それでも無理やり働かせたんだろ?」

「いや…あの子は自分から」

「んなわけねえだろ!てめえが無理やり働かせたんだ!!そうだろ!?どうなんだ!!!?ウンと言え馬鹿!!!」

「はい!私が無理やり働かせてました!」

「やっぱりてめえじゃねえか!!!」

「そんなぁ!」

 

 理不尽な問答だがお母さん、その人の言っていることは間違ってないんです。自分から嬉々として労働に勤しみました。

 だが、今の母にそんなことを言っても耳を貸さないだろう。

 それからオーナーは母が疲れるまで殴られ続け、そのあまりの形相にジュンサーさんも止めに入るのを躊躇していた。誰も一言も話せず、顔を殴る鈍い音するたび、夕日に照らされた石畳にオーナーの鮮血が飛び散った。

 弾雨のように降り注ぐ拳が止んだ時、オーナーの顔は青紫色に腫れ上がっていた。

 息をするのも辛そうな彼を見て、自分はビンタ一発で済んで良かったと心の底から思った。

 

 母が血まみれの手を放しオーナーを開放すると、最後にとんでもないことを言い放つ。

 

「ドラゴンダイブ」

「!?」

 チャッピーは驚いている。無理もない、人間を攻撃したことなんてないのだから。

「どうしたチャッピー?ドラゴンダイブだよ。そこにフワンテいるだろ?これはポケモンバトルだ、心配するな」

 しかしボーマンダは動こうとしない。無理もない、母が指さす先にはポケモンなんていない。いるのは青紫色に変色した顔の、満身創痍の人間だけだ。

 今その人間に自分の巨体が全力でぶつかればどうなるか本能で察したようで、絶対服従の主人の命令と良心の間で板挟みになってオロオロしている。

 だが、それでも母は命令を変えようとはしない。

「何やってんだ?あたいの言うこと聞けないのか?チャッピー!!」

 まずい、このままでは本当に死んでしまう。

 そうなればオーナーは刑務所どころじゃない。間違いなく火葬場行きだ。逆に母が刑務所に入ってしまう。

 これには慌てて周囲の人たちも止めに入る。

 隙を見てジュンサーさんはオーナーをパトカーに押し込み、ビシッと敬礼をして走り去っていった。

 十数人の大人たちを引きずりながら、それでもパトカーを追いかけようとする母。

 とにかく自分も母を止めようと周りの大人たちのようにしがみ付き、「自分はもう心配ない。だから安心してほしい」と説得し、昼間のことも謝罪する。

 すると母の体から力が抜け、同時にその有り余るパワーでいきなり抱きしめられた。

 オーイオイと泣く母の全力の抱擁は苦しいが、今は自分も泣き顔を見られたくないので精一杯抱きしめ返すことにした。

 

 沢山の人に見られているが構いはしない。

 やっと仲直りできたのだから。

 

 そして今度は、自分が追いかける番だ。

「(すぐに追いつくからな、サナ)」

 

 ……

 

「ママー!あのお兄ちゃんあまえんぼさん?」

「マー君、あれは仲直りの抱っこよ?ママとマー君もするでしょ?」

「する!ママと喧嘩して仲直りするとき!」

「ウフフ…(だから言ったでしょ?あんな仕事きっと続かないって)」

「ママどーしたのー?ぼんやりするのはとしくったしょーこだよ?」

「…マー君、それは誰に教わったの?」

「パパ!」

「……そう」

 

 ……

 

「あの、ハジメさんのお義母さま?」

「あん?誰だおめえは、変な仮面付けた奴に母親呼ばわりされる筋合いはねえぞ。」

「あ、あたくしは謎の人!ジーナという麗しいレディからハジメさんへ伝言がありますの!」

「お母さん、この人がオーナー捕まえてくれた人」

「そ、そうか!これは失礼しました!うちの子助けていただいて、なんてお礼を言えばいいか…。それで伝言っていうのは?」

「はい!ジーナは、いつまでもハジメさんを待っています。そして、いつか二人でご両親にご挨拶に伺いましょうと」

「…」

「お母さん?」

「……ハジメ?ジーナって誰だ?かーちゃんに教えてくれよ。何でそいつがお前と挨拶に来るんだ?」

「お、おかあさ……息…苦し……あっ…(やっぱり、目が覚めたら追いかけるからな…サナ)」

 




(マー君のママ)
名前もない大人のお姉さん。実は相当の実力者で元プロではないかとのうわさも…。
今後出てくるかは未定。
(マー君)
母にお仕置きされる600族や130族に内緒でご飯を上げる優しい子。

(ハジメ母・リサ)
ホウエンの怖いお姉さん。
結婚を機に旦那の実家があるカロスに移り住む。
(ボーマンダのチャッピー)
タツベイ・コモルーと室内犬のように可愛がられてきたのに、進化したとたん庭で寝かされるようになったかわいそうな子。
人懐っこいが、道行く子供に怖がられている。
それでも母が好きな健気な子。

そろそろサナちゃん書きたいなあ。
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