➖ソノオタウンコンテスト会場➖
今日、ここソノオタウンでポケモンコンテストソノオ大会が間もなく開催され、私の二回目の挑戦が始まろうとしていた。
「がんばれよ、エル」
「エル姐、頑張ってください。ユキワラシと一緒に応援します」
「ユキキ」
「ありがとう、レオ、シルバくん、ユキワラシ」
「じゃあ、俺たちはそろそろ客席に戻るな」
「うん、私の初優勝しっかり見届けてね」
「ああ」
そうして、レオたちは席に戻って行った。
「いいお仲間ですね」
私は話しかけられた方を見るとミュウを型どったハープを持った背の高い男性がいた。
「えーと…」
「申し遅れました。私はポケモン吟遊詩人のナオシです」
「あっ、よろしくお願いします。エルです」
「よろしくお願いします」
「あの、それでさっきのいい仲間っていうのは」
「先ほどの銀髮の人たちですよ」
「あっそうですね。その通りすごくいい仲間です」
「彼らはポケモンリーグに挑戦するのですか?」
「そうです。レオ、あっ銀髮の方と小さい方のシルバはシンオウリーグに挑戦してるんです」
「そうですか、いつか戦う日が来るかもしれませんね」
「どういうことですか?」
「私はリーグとコンテストどちらも挑戦しているんです。前回のシンオウリーグとグランドフェスティバルに出たこともあります」
「そうなんですか!でもそれならなんでまたコンテストを?もうリボンは揃ってるんじゃ」
「確かに、リボンは一度とると何年間かは有効ですけどそれでは日々進化してるバトルやパフォーマンスについていけません。だから、リーグやグランドフェスティバルが終わったので一から集め直しているんです。初心忘れるべからずです。まあ、偉そうなこと言ってますがまだリボンとバッジ共に一個ずつしか持ってませんけど」
「私はまだ0個です。でも、この大会で勝ってナオシさんに追いつきます」
「はい、お互い頑張りましょう」
ナオシさんと握手をして別れた。その時、スタッフに順番がもうすぐだからスタンバイしてくれと言われた。私は深呼吸しステージ向かった。
●●●
➖コンテスト会場ステージ➖
「続いてのエントリーどうぞ!」
司会のモモアンさんが言うと目の前の幕が開いた私はドレスの裾を掴み観客に挨拶をし、ステージに向かって歩き出した。
「いくわよ、ビビヨン!」
私はビビヨンはビビヨンを呼び出すとボールカプセルの効果で星が現れそれがビビヨンの翅を光輝かせた。
「ビビヨン、ボールカプセルの光で翅を最大限に輝かせ幻想的な登場です」
「ビビヨン、ぼうふう!」
ビビヨンは力いっぱい翅を羽ばたかせ始めた。
「おっーと、ビビヨンぼうふうで風を集め球状の風の塊を作り出しています!」
「ビビヨン、サイケこうせん!」
ビビヨンは先ほど作った風の塊に向かってサイケこうせんを撃った。
「なんと、ビビヨンのサイケこうせんが風と当たることで七色の光を生み出した!」
「ビビヨン、今よちょうのまい!」
「ビビヨン、光により綺麗に輝くボディがちょうのまいによりさらに美しく見せております」
「フィニッシュ!」
最後にビビヨンはポーズを決めた。すると、拍手が起きた。
「やった、ビビヨンよかったよ」
「ビィー」
私はもう一度、挨拶をしステージを去った。
そして、私が控え室に戻るとモニターを見るとナオシさんがパフォーマンスをしていた。
「行きますよ、コロトック」
「コロ」
「コロトック、むしのさざめき」
コロトックはカマのような腕を使い美しいメロディーを奏で始めた。
「続いて、いやなおと」
コロトックはいやなおとを出したが、さっきのむしのさざめきと共鳴したのか音が変わり美しい音になった。
「なんということでしょう、むしのさざめきといやなおとによるパーフェクトハーモニーでございます」
そして、ナオシさんは終始美しい音を奏でパフォーマンスを終えた。
「すごい、ナオシさん」
私は気合いを入れ直した。
●●●
私はなんとか今回も二次審査に進める八人に私は残り一回戦もなんとか突破した。
そして、二回戦第一試合が今繰り広げられていた。ナオシさんが終始有利に進めている。その時、
「チルタリス、りゅうのはどう」
チルタリスのりゅうのはどうがヒットし相手のポケモンは戦闘不能になり、ナオシさんのファイナル進出が決定した。
「すごい、私も頑張らないと」
➖マフォクシーVSキュウコン➖
「さて、次の対戦は片やエルさん、此方ミドリさん制限時間五分間参ります!」
「いくよ、マフォクシー!」
「マッフォ」
「いくわよ、キュウコン!」
「キュー」
「おっと、これはほのおタイプ同士でございます。熱く美しい戦いが期待できます」
「マフォクシー、マジカルフレイム!」
マジカルフレイムがキュウコンに襲いかかったがキュウコンにあっさりと避けられてしまった。
「キュウコン、だいもんじ!」
「マフォクシー、あれを利用するわよこっちもだいもんじ」
二つのだいもんじがぶつかり合い美しい花火となった。それによって私の方に得点が入った。
「だったら、キュウコンめざめるパワー!そして、それを体にまとって」
キュウコンは三つほどエネルギーの弾を作り、体の周りにまとった。
「なんと、キュウコン。めざめるパワーの光で体毛が光輝いています」
すると、私の得点が削られた。
「キュウコン、そのままでんこうせっか!」
キュウコンは猛スピードで向かってきた。
「マフォクシー、かえんほうしゃ」
「キュウコン、めざめるパワーで相殺して」
かえんほうしゃを撃ったがめざめるパワーで相殺されキュウコンはスピードを緩めることなくマフォクシーに体当たりをした。
「キュウコン、だいもんじ」
怯んだマフォクシーにだいもんじがクリーンヒットした。
「大丈夫?マフォクシー」
「マッフォ!」
「キュウコン、これで決めるわよもう一回めざめるパワー!」
キュウコンは先ほどと同じようにめざめるパワーをまとった。
「そして、でんこうせっか!」
また、キュウコンは猛スピードで向かってきた。
(めざめるパワーを止めるにはあの技しかない!)
私とマフォクシーはレオとブラッキーにある技を教えてもらっていた。
➖回想➖
「ねえ、レオお願いがあるの」
「なんだ?」
「ブラッキーってサイコキネシス覚えているよね」
「ああ」
「それをマフォクシーに覚えさしたいのブラッキーの教えてもらうことってできないかな?」
「それはできると思うがどうしたんだ急に」
「私、今までバトルってあんまりしてこなくてトライポカロンもバトルなんかないからついついポケモンにはパフォーマンス重視で技を覚えさしててマフォクシーには派手なほのおタイプの技しか覚えさしてないの。でも、それじゃコンテストバトルには勝てないから教えて欲しいの」
「まあ、いいけど」
こうして、私たちはサイコキネシスの特訓を始めた。
(まだ完全にはマスターしてないけどやるしかない!)
「マフォクシー、サイコキネシスでめざめるパワーを操って」
「マッフォ!」
マフォクシーは完璧にサイコキネシスを使いめざめるパワーを操りキュウコンにぶつけた。それによりキュウコンはバランスを崩し倒れた。
「今よ、マフォクシーだいもんじ!」
マフォクシーのだいもんじがクリーンヒットした。すると、キュウコンは戦闘不能になり倒れていた。
「バトルオフ!ファイナルに進出するのはエルさんです」
「やった!」
こうして、私はファイナルに進出し次の相手はあのナオシさんとなった。
●●●
➖マフォクシーVSチルタリス➖
「ソノオ大会も残すはこの試合のみ。ポケモンコンテストソノオ大会ファイナルスタートです!」
「チルタリス、お願いします」
「チル」
「いくわよ、マフォクシー!」
「マッフォ」
「チルタリス、ハイパーボイス!」
「チル–」
チルタリスのハイパーボイスがマフォクシーを襲いマフォクシーはダメージを受けた。
「続いてりゅうのはどうです」
「マフォクシー、かえんほうしゃ!」
りゅうのはどうとかえんほうしゃがぶつかり合い相殺された。
「チルタリス、しろいきりです」
「おっと、チルタリスのしろいきりでステージ全体が覆われました」
「チルタリス、ハイパーボイスです」
「なんと、ハイパーボイスがしろいきりと合わさりしろい輪っかが出来ております」
そのしろい輪っかがマフォクシーにあたりマフォクシーは膝をついてしまった。
「チルタリス、ゴッドバード!」
チルタリスは旋回してマフォクシーに向かって猛スピードで飛びだした。
(このままじゃ、どうすれば?)
その時、ブラッキーとの練習中レオが言ってることを思い出した。
「お前が、ポケモンコンテストで修行をして、トライポカロンで生かしたいってことはいいと思うだが、トライポカロンの魅力をポケモンコンテストで活かすこともできると思う。そうやってたかめていくもんじゃないのか?」
(そうよ、確かにトライポカロンのためにポケモンコンテストを始めたけど、これもお客さんがいるのよ。やっぱり、楽しんで行かないと)
「マフォクシー、チルタリスのことは一回忘れてかえんほうしゃしながら一緒に踊りましょ」
「マッフォ!?」
「いいから、私を信じて!」
「マッフォ」
マフォクシーは私を信じて踊り始めた。私もそれに合わせて踊り始めた。
「なんと、マフォクシーほのお出しながら踊り始めた。チルタリス不規則に襲ってくるかえんほうしゃに身動きが取れません」
「なるほど、これでは近づけませんし踊っていることで点数が入りどんどんと私の得点が削られていくというわけですね。チルタリスここは一発勝負です。ゴッドバード!」
「チル」
「フィニッシュよ、マフォクシーだいもんじ!」
私はポーズを決めてウインクをして指示を出した。マフォクシーの最大のだいもんじが放たれた。
「チルタリス、避けてください」
「チル!」
チルタリスはなんとか体を捻らせてだいもんじをかろうじて避けた。その時…
「タイムアップ!ポケモンコンテストソノオ大会優勝者は…エルさんです」
私は名前を言われモニターを見ていると確かに私の得点がわずかにナオシさんより高かった。
「やった、やったよマフォクシー!」
「マッフォ!」
私たちは嬉しさのあまりその場で抱き合い涙を流した。
そして、表彰式が行われ私はコンテスタさんからソノオリボンを受け取った。
「やった、ソノオリボンゲットよ!」
「マッフォ!」
「ビィ–!」
私と一緒に戦ってくれたビビヨンとマフォクシーも一緒に喜んでくれた。
●●●
「レオー」
大会が終わり着替えを済ませ待たせていたレオたちと合流した。
「お疲れ様、おめでとう」
「エル姐、おめでとうございます!」
「ありがとう。レオ、ありがとう。あなたのアドバイスのおかげで私、勝てることができたの」
「俺は何もしていない。そうだ、ビビヨンとマフォクシーは出せるか?」
「うん、出ておいでマフォクシー、ビビヨン」
私はマフォクシーとビビヨンを呼び出した。
「あらためて今日はお疲れ様。ありがとう」
「マッフォ」
「ビィ–」
「マフォクシー、ビビヨン今日はお疲れ様。今日はよく頑張ったなお前たちのパフォーマンス綺麗だったぞ。でも、マフォクシーまだまだサイコキネシスは弱いな。でも、土壇場であれを出せたのは偉いぞ」
レオはわずかに微笑みながら右手でマフォクシーの左手でビビヨンの頭を撫でた。
(まったく、ポケモンだけには優しいんだから。もっと私にも言ってくれればいいのに)
私はほっぺを少し膨らませてレオを見ていると私を見てシルバくんが何かを気づいたのかレオに耳打ちしだした。すると、レオは私の方に歩いてきた。そして、右手を伸ばして私の頭を撫で始めた。
「まあ、お疲れ様。よく頑張ったな」
急だったし、それに初めて同年代の男の子に頭を撫でられたので顔が赤くなった。
「エル姐、良かったね。マフォクシーたちを羨ましそうにしてたからエル姐も撫でて欲しかったんだよね」
(シルバくん!半分正解、半分不正解だよ!少しぐらい私にも少しコメントが欲しいって思っただけだよ)
「おい…いつまでやればいいんだ?」
「あっ!ご、ごめん。もういいよマフォクシーたちも戻って」
真っ赤になりながら私はマフォクシーたちをモンスターボールに戻した。
「じゃあ、そろそろ行くか!」
「はい」
もう、私だけパニックになってバカみたいじゃない。まったく、でもレオらしいか。
今度の目的地はハクタイシティ、今度はレオとシルバくんのジム戦ね。
To Be Continued
第8話でソノオタウンに向かっていたのにいつの間にかズイタウンに瞬間移動しているというとんでもないミスをしていたので訂正しました。
以前まで載せていた第9話のアオイとの話は時系列的におかしなことになるので一旦削除しました。本当にズイタウンに着いた時に再度載せます。ですから、レオはポケモンの卵を持っていません。
ややこしいことをしてしまい本当に申し訳ありません。