➖ハクタイの森➖
俺たちは次の目的地のハクタイシティへの通り道にあるハクタイの森の中を歩いていた。
「大きな森よねー」
「はい、ここはシンオウ最大の森で様々なポケモンが生息してるはずです」
エルの一言にシルバが説明をした。それを聞くとエルはどんなポケモンに会えるのか楽しみしている。
「やっぱり、森だからむしタイプのポケモンが多いのかしらそれだったらビビヨンを見て見たいな。地域によって花の柄が違うらしいのよ」
「エル姐、残念ながらシンオウにはビビヨンは生息していません」
「えっ、そうなの!なーんだ残念」
「エル、そんなことよりお前はまたスピアーたちを怒らせないことだな」
「ちょっと掘り返さないでよ!」
「スピアー?」
「こいつ、俺と初めて会った時スピアーに襲われてたんだよ」
「そうだったんですか」
「間違えてスピアーの巣に近づいてしまったの」
「あっ、僕がリングマに襲われていた時と一緒ですね」
「笑いごとじゃないぞ。まったく」
「「ごめんなさい」」
「まあ、済んだことだしもういい。それより、時間も時間だこの辺で昼休憩をとるぞ」
「そうね」
「はい」
俺たちは折りたたみの机を広げ、モンスターボールの中のポケモンを出した。そして、エルは食事を作り始め、シルバはポケモンたちをブラッシングしてくれている。そして、俺はやることがないので草むらに寝転がった。
そして、しばらく経つとブラッシングの終わった奴らから俺の近くに来て一緒にくつろぎ出した。
「相変わらず、ポケモンだけには好かれるのね」
エルが料理を作りながら皮肉まじりに言ってきた。
「「だけ」は余計だ」
「そうでもないと思うけど」
「お前とシルバが大丈夫ならそれでいい」
「なんか、ちょっと嬉しいけど、それじゃダメだよ。やっぱり、旅をするならもっといろんな人に愛想良くしなきゃ。顔だっていつも眉間に皺寄せてるし」
「余計なお世話だ」
俺はそう言うと、目を閉じた。
「あっ、レオもうすぐ出来るから起きててね」
「ああ」
だが、俺は返事とは裏腹に眠りについてしまった。
●●●
「あーー!」
眠ってしまった俺だったがエルの叫び声で目を覚ました。そして、いつの間にか俺の隣で寝ていたシルバとポケモンたちも一緒に起きた。
「エル、急に大声出してどうした?」
「あの子がポケモンたちのために作ってたポフレを食べちゃったの!」
エルか指をさした方をみると見たことないポケモンが飛んでいたので図鑑を向けた。
『ミツハニー:はちのこポケモン。 集めた ミツを 住処に 運ぶ。夜には たくさんの ミツハニーが 重なって ハチの巣になり 眠る』
「ミツハニーですか、可愛いですね」
「別にいいだろ、お前らも今日はあいつに譲ってやれ」
俺が言うと、一応は納得してくれたみたいだ。
「えっ…みんな本当にいいの?それとも、私のポフレ嫌いなの?」
「そんなわけあるかバカ。ミツハニーだって満足そうな顔してるだろ。食べられたんだから仕方なく諦めるだけだ。わかったか?じゃあ、飯にするか。ポケモンフーズを今出してやるからな」
「レオ兄!」
「うん?」
「俺、ミツハニー捕まえたいです」
「俺に聞くなよ、ミツハニーに聞け」
「わかりました。ミツハニー、俺とユキワラシとバトルしてくれ」
シルバが聞くとかかってこいと言っているようだ。
「よし、みんな飯の前にシルバの初ゲットを見守るとするか」
「(みんなが思って反応と違うんだけど…)まあ、いっかシルバくん頑張って」
「はい、いけユキワラシ!」
「ユキキキ!」
➖ユキワラシVSミツハニー➖
「ユキワラシ、こおりのつぶて」
「ユキー」
ユキワラシのこおりのつぶてがミツハニーに迫ったがミツハニーは上昇し避けた。
そして、ミツハニーはかぜおこしで反撃してきた。
「えっーと…」
バトルに慣れてないためかシルバは指示がうまく出せないでいる。
「おい、シルバ!トレーナーがうろたえるな」
「は、はい!」
「自信を持て、ポケモンを信じろ」
「はい!今は耐えるんだ。ユキワラシ」
ミツハニーのかぜおこしを必死で耐えるユキワラシ、そしてかぜおこしの攻撃が止んだ。
「今だ!ユキワラシ、ずつき!」
ユキワラシは最速スピードで動き出しミツハニーにぶつかった。すると、ミツハニーは体制を崩して落下し始めた。
「トドメだ、最大パワーでこおりのつぶて!」
ユキワラシは先ほどより力を込めひとまわり大きくなったこおりのつぶてをミツハニーに向かって撃った。すると、ミツハニーは避けることができずクリーンヒットした。
「いけ!モンスターボール」
シルバの投げたモンスターボールはミツハニーにあたりミツハニーがボールにはいるとボールのボタンが赤く点滅し始めた。
そして、何度か点滅した後に点滅が終了した。
「やった、ミツハニーゲット!」
「おめでとう、シルバくん」
「よくやったな」
「レオ兄、アドバイスをありがとうございます」
「ああ、言ったこと忘れるなよ」
「はい!」
「じゃあ、ミツハニーを加えて飯食い直すとするか」
「そうね、もうちょっと待ってね」
「ああ」
こうして、シルバは新しい仲間ミツハニーを手に入れてゆっくりと食事をとった。
ハクタイシティはもう少しだ。
To Be Continued