➖ポケモンセンター➖
順調にヨスガシティタッグバトル大会は進んでいき、一回戦Hブロック。エルとミルって言う少女のコンビの試合。
その観客も白熱した試合はそろそろ終わりをむかえようとしていた。
「マフォクシー、マジカルフレイム!」
「マッフォ!」
エルの指示でマフォクシーは相手のカイロスを攻撃する。相性も加わり、大ダメージを与えるとそのままカイロスは戦闘不能へと追い込まれる。
すでにもう一人のトレーナーのポケモンは戦闘不能となっているためエルたちの勝利が決まった。
「決まったーー!!一回戦Hブロックの勝者はエル&ミルコンビだぁぁ」
実況兼司会の市長が相変わらずのハイテンションで結果言う。それに応え観客もヒートアップし会場はさらなる盛り上がりみせた。
「へー、さすがカロスクイーン。ポケモンがよく育てられてるからバトルもお手の物ね」
俺の横で見ていた俺のパートナーアヤカ、エルと同郷のためか他の選手よりは注目してるらしい。
「で、レオ。二回戦は誰でいくの?」
「一回戦はチゴラスを好きに戦わせてくれたからな、次は俺がサポートに回る。好きに暴れたらいい」
「オッケー、じゃあ私はアブソルで行かしてもらうわ」
「じゃあ、ここはあくタイプ重ねで俺はブラッキーで行こう」
「ええ、それでいきましょ」
「決まったーー!これで二回戦にコマを進めた。8組のタッグが決まったぞ!」
俺たちが作戦会議をしている間に一回戦全ての組み合わせが終わったらしい。
そして、市長は1日目の全行程が終了したことを会場で告げると観客は帰り支度を始め俺もエルと合流しエルのパートナーミル、そしてアヤカの四人でポケモンセンターに帰った。
➖ポケモンセンター➖
夜になり、ジョーイは今日、大会に出場したポケモンの世話を忙しく行なっている中ロビーでは明日の試合に備え作戦会議をする者。近くの林で最終調整に入る者など様々な夜を過ごしていた。
一方、俺はと言うと…エルの誘いによりアヤカ、ミルを入れた4人で食事をしているのだが、女3人は話しが合うのかずっとしゃべっていて俺は俺と3人のポケモンの様子をみている。
井戸端会議をしている母の代わりに弟や妹の相手をする兄貴というのはこういうものだと感じながら、女の会話の中に入りたくないから少し気を楽にして食事をしている。
様子をみていて思うのだがアヤカのポケモンはよく育てられているしミルもポケモントレーナー駆け出しながらもよくそだてているように感じた。
俺はそんな感想をいだきながら無意識のうちにポケモンを撫でてた。
「レオ。明日、ブラッキーを出すんでしょ?」
俺は急にエルに話しかけられカラダがビクッと震えたがすぐに冷静さを取り戻す。
「ああ。待て、アヤカ!お前、俺たちの作戦話したのか?」
「そんな、怒らなくてもいいでしょ。別に明日の対戦相手でもないんだし。エルたちとバトルするのは決勝戦になるんだから。まあ、残ったらの話だけど」
アヤカがエルとミルにいたずらっぽく微笑む
「ふん、ミルたちは絶対決勝戦行くもん。そっちこそ、明日負けたりしないでね」
「ふふ、そうね。私たちも明日絶対勝つわ。2人こそ負けないでね…って言いたいところだけどブラッキーが出るんだったらレオたちは多分勝つわね」
「えっ、レオのブラッキーってそんなに強いの」
アヤカはエルの話を聞くとまるで自分も戦ってみたいと言わんばかりに目を輝かせている。
「うん。ブラッキーはレオの最強だもん」
まるで自分のポケモンのように自信満々でしかもとびっきりの笑顔で言うため俺でさえびっくりしたため、アヤカたちももちろん驚いた。
「なんで、お前が自慢するんだ。それより、ポケモンバトルに絶対はない。確かに俺の中でブラッキーは最強だ。だけど、こいつが100%勝てるとは思っていない。あまり、俺とブラッキーを過大評価するな。まあ、褒めてくれたのは純粋に礼を言っとこう。じゃあ、俺は明日に備えて寝る」
「わかった。おやすみ」
俺は自分のポケモンをボールに戻し部屋に戻った。
➖次の日➖
集まった選手たちと観客により昨日以上の盛り上がりをみせるバトルスタジアム。そのバトルフィールドでは、二回戦第一試合が行われていた。
「ムクバード、つばめがえし!」
ムクバードのつばめがえしが相手のハッサムにヒットする。
「決まったーー!これでベスト4の一角が決まったーー!」
司会の市長の声で観客が大盛り上がりをみせる。
「じゃあ、次は私たちの番ね」
「ああ、行くぞ」
「さーて、二回戦第二試合は一回戦では完璧なコンビネーションで勝ち進んだレオ&アヤカペアとセクシーなお姉さんコンビ、アサミとリサだー!」
俺たちは意気込むと選手紹介をされたのでバトルフィールドに足を進めた。
「どんな、ポケモンを出すのか。それでは両者ポケモンをバトルフィールドへ!」
「駆けろ!ブラッキー!」
「頼むわよ、アブソル!」
「行くのよ、デンリュウ!」
「お願いします!エンニュート!」
四体のポケモンがバトルフィールドに登場するとその一匹の中に知らないポケモンがいた。
「おーっと、これは珍しい!アローラ地方のポケモンだあーー!」
やはり、珍しいポケモンなのか市長も観客も盛り上がっている。
俺はポケモン図鑑を取り出しエンニュートと呼ばれたポケモンに向けた。
『エンニュート:どくトカゲポケモン ヤトウモリの進化形 なぜか ♀しか みつかっていない。 ヤトウモリの ♂を ひきつれて ぎゃくハーレムを つくって くらす』
「どく、ほのおタイプか…これはやっかいだな。アヤカ、どう攻める!?」
「ええ、やっかいね。みんな、エンニュートに気を取られてるけど…レオ、あのデンリュウをみて」
「ん?」
俺はアヤカに言われてデンリュウを見ると、デンリュウになにか石のようなものが付いていた。
「あれは?」
「メガストーンよ」
「メガストーン?…あれか!メガ進化させるために必要な…ってよく見たらアブソルにも付いてるじゃねえか」
「君、今更気づいたの!?キーストーン持ってるトレーナーだからてっきり知ってるのかと」
「俺のコレはお守りだ。…いや、こんなどうでもいいこと掘り返してる暇ない。つまり、あのデンリュウもメガ進化するってことだな?ついでにお前のアブソルも」
「ええ。あの人のネックレス、やっぱりキーストーンだったんだ」
「これは、面白くなりそうだ………あれ?」
「レオ、どうしたの?」
「俺、今なんて言った?」
「面白くなりそうって」
俺はアヤカに確認してもらいようやく気づいた。ちゃんとバトルを楽しめるようになってるってことに…
「また、一歩前進だな。ブラッキー!」
「ブラ!」
「えっと、なんだかよくわからないけど行くわよ!」
「ああ!」
「アブソル、突っ込んで!」
「ブラッキー、アブソルの前を走りながらギガインパクト!」
「なんと、アブソルとブラッキーは電車のように一列になるといきなり突っ込んだ!」
「エンニュート、かえんほうしゃ!」
「デンリュウ、チャージビーム!」
二体の攻撃がブラッキーとアブソルを襲うがギガインパクトのパワーがバリアのように働きダメージは抑えたがブラッキーの足は止まってしまった。
だが、ここまでは俺たちの計算通り。アブソルはブラッキーの後ろから飛び出した。
「今よアブソル!サイコカッター!」
アブソルは角にパワーを集中させ思い切り振りデンリュウとエンニュートをまとめてふきとばした。
それから、アブソルとギガインパクトの反動がおさまり動けるようになったブラッキーはもう一度距離をとる。
「デンリュウ、行けるわね!」
「エンニュート、大丈夫ですか!?」
デンリュウとエンニュートはトレーナーの声に応え立ち上がった。
そして、デンリュウとデンリュウのトレーナーはアイコンタクトをとった。
「じゃあ、盛り上がって行くわよデンリュウ!」
トレーナーの声に反応しデンリュウの目の色が変わる。
「アヤカ!!お前たちも出し惜しみせず出せ!」
「言われなくても!アブソル!」
「「メガ進化!」」
2人が同時にキーストーンに触る。すると、デンリュウとアブソルは光輝き変化を遂げる。
二体のメガ進化により会場のボルテージは最大級まで跳ね上がり、二体のメガ進化ポケモンを交えた第2ラウンドの始まりを知らせるのだった。
To Be Continued