ポケモンコロシアム 新たな冒険   作:鳥王族

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第3話:エル初陣!コトブキ大会

 

➖コンテスト会場➖

 

「始まるな」

「ブラッ」

「ビッパ」

 

俺は昨日貰ったチケットを使いコンテスト会場の特等席にいる。かなりスペースがあるのでビッパとブラッキーもモンスターボールから出して一緒に観戦することにした。

 

照明が一旦落とされて華やかな音楽とともに様々なライトが点いた。

 

「さあ、始まりました。ポケモンコンテスト・コトブキ大会」

 

司会者であろう、若い女が現れた。

 

「優勝し、栄冠あるリボンを手に入れグランドフェスティバルに一歩近づくのはどの選手でしょう!それでは、今大会の審査員をご紹介します!」

 

「ポケモンコンテスト事務局長コンテスタさん」

「よろしくお願いします」

 

「ポケモン大好きクラブ会長スキゾーさん」

「ポケモンコンテスト好きですね〜」

 

「コトブキシティのジョーイさん」

「みなさんの演技とても楽しみです」

 

「そして、実況はモモアンでお送りします。それでは、参りましょう」

 

モモアンに名前を呼ばれステージに一番目のコーディネーターが現れた。

 

 

ポケモンコンテストは順調に進み、ついにエルの順番になった。

 

「次は、カロス地方のカロスクイーン、ついにポケモンコンテストに参戦!エルさんです」

 

カーテンが開きいつものメガネにツインテールとは違い、メガネを外しポニータテールで現れた。

さらにヒートアップする会場、本当に有名なんだなあいつ。

 

「いくよ、マフォクシー!」

 

エルがモンスターボールを投げるとマフォクシーが現れた。

 

「マジカルフレイム‼︎」

 

マフォクシーのマジカルフレイムによる美しい炎のパフォーマンスが始まった。俺を含め会場はエルのパフォーマンスに吸い込まれていくようだった。

 

 

 

●●●

 

 

 

一次審査はすべて終了し今は結果発表待ちだ。参加者の関係者なら控え室に入れるらしく俺もエルのもとにやってきた。

 

「おつかれ」

「レオ、応援ありがとう。どうだった?私のパフォーマンス」

「……嫌いじゃない」

「ありがとう」

「まあ、一次審査は突破できるんじゃないか?」

「わからないわよ。みんな、凄いパフォーマンスだったもん」

 

少し、会場の空気にやられたのかエルは少し緊張している。トライポカロンで場数を踏んでるはずのエルが緊張しているほど、コンテストはレベルが高いのか。

そんなことを考えていると控え室のモニターがつき、アナウンスのモモアンだったっけ?の声が流れた。

 

「さあ、審査員によって一次審査突破の八名が決まりました!」

 

モニターに順番に一次審査突破したコーディネーターの顔写真が映っていった。

俺の隣でエルはそれを真剣にみていた。そして、七人目にエルの写真が映った。

 

「やったー!」

「おめでとう、じゃあ俺は席に戻る。頑張れよ」

「うん!必ずリボンゲットするわね」

 

俺は背中を向けたまま、手を振り席に戻っていった。

 

席に着くと、ちょうど休憩時間が終わり司会のモモアンが現れた。

 

「それでは、二次審査コンテストバトルを始めます。コンテストバトルとは普通のポケモンバトルとは違いバトルをしながら技の美しさを競ういわば、魅せるバトル!モニターに表示されたゲージは相手ポケモンの華麗な攻撃などによりゲージが減っていき制限時間五分間に相手のゲージをゼロにするか、または決着がつく前に五分経つと残りゲージが多い方が勝ちとなります。もちろん、バトルなのでポケモンが戦闘不能と判定された場合はゲージに関係なく負けとなります」

 

「コンテストバトルか…ルールは単純だが奥が深そうだな」

「ブラ」

 

「それでは、早速参りましょう!二次審査一回戦第一試合スタートです」

 

そして、コンテストバトルが始まった。第一試合、第二試合、第三試合と順調に進んで、ついにエルの第四試合が始まろうとしている。

 

「さあ、それでは二次審査一回戦第四試合です。エルさんとゴロウさんです」

 

ゴロウって奴は一次審査でベイリーフを使ってた奴だよな、どんなバトルをするんだ?

 

「出てきて!マフォクシー!」

「マッフォ!」

 

「お願いします、デリバード!」

「デリデリ!」

 

「それでは、制限時間五分バトルスタートです!」

 

モモアンの合図とともにモニターの時計が動き出した。

 

 

➖マフォクシーVSデリバード➖

 

「マフォクシー、だいもんじ!」

 

マフォクシーのだいもんじがデリバードに向かって放たれた。

 

「デリバード、れいとうビームです!」

「デリ」

 

デリバードがれいとうビームを放つとだいもんじはどんどん凍っていき大の字の氷の彫刻ができた。

 

「デリバード、きあいパンチ!」

 

デリバードがその彫刻をきあいパンチで砕くと氷のカケラはキラキラと光ってデリバードを輝かせた。

そして、それによりエルのポイントが減少した。

 

「デリバード、プレゼント!」

 

デリバードは袋からエネルギーの球を取り出すとマフォクシーに投げつけた。

 

「マフォクシー、かえんほうしゃ!」

「マッフォ」

 

マフォクシーのかえんほうしゃでプレゼントを破壊しそのまま勢いを殺さずデリバードに向かっていった。

 

「デリバード、よけて」

「デリ」

 

しかし、デリバードはかえんほうしゃを避けられずクリーンヒットした。

 

「追撃よマフォクシー、マジカルフレイム!」

「デリバード、れいとうビームを下に撃ってかわしてください!」

 

マジカルフレイムがデリバードに襲いかかるがデリバードはれいとうビームをジェット噴射の要領で飛び上がって避けた。

 

「デリバード、れいとうビームをしながらゴッドバード!」

 

デリバードはゴッドバードによりエネルギーを身体に纏わせ、次にれいとうビームをするとデリバードの身体の周りが凍っていき巨大な氷の鳥となった。そして、その巨鳥はマフォクシーに迫ってきた。

 

「マフォクシー、だいもんじで迎え撃って」

「マッフォ-」

 

マフォクシーは最大パワーのだいもんじを打った。しかし、デリバードの周りの氷だけが溶けデリバードにはダメージが入ることはなく、そのままゴッドバードがクリーンヒットした。そして、マフォクシーがフィールドに倒れこんだその時…

 

 

「タイムアップです!この試合を制したの…ゴロウさんです」

 

勝負はゴロウが勝った。ポイントも圧倒的にエルのゲージが減らされてる。これは…完敗だな。

 

 

 

●●●

 

 

➖ポケモンセンター➖

 

「はあ」

 

俺は今、風呂に入ってきて部屋に戻ってきてベッドに寝転んだ。

 

「ブラッキー」

 

俺は寝転んだままモンスターボールからブラッキーを呼び出した。

 

「なあ、ブラッキー俺たち、どうする?」

「ブラ?」

「今日の大会でコンテストの道に進むかリーグに挑戦するか決めるって言ってただろ」

「ブラ!」

「俺、思ったんだけどやっぱりリーグに挑戦するか」

「ブラ!」

「じゃあ、ポケモンセンターで登録できるって言ってたしさっそく行くか」

「ブラ!」

 

俺は部屋から出て受付の方に向かった。

そして、受付でエントリーを済まして部屋に戻ってきたがまだエルが部屋に戻ってきてなかった。

 

「女ってのはこんなに風呂が長いのか?」

「ブラ、ブラ」

「ああ、本当はわかってるよ。じゃあ、ちょっと探しに行くか。戻れブラッキー」

 

俺はブラッキーをボールに戻すと再度部屋を出ていった。

 

 

●●●

 

 

ポケモンセンターを出てすぐの小さな公園のベンチにエルは一人で座っていた。俺は無言でエルの隣に座った。

 

「レオ、どうしたの?」

 

いつもより、ほんの少し目が赤い少量とはいえ涙を流したことがわかる。

 

「俺はやっぱり嫌いじゃないお前のパフォーマンス」

「えーっと…励まそうとしてくれてる?」

「いや…」

「レオ、もしそうなら下手くそすぎだよ」

 

エルの顔に笑顔が戻る。まあ、結果オーライってところか。

 

「ありがとう、レオ」

「だから、俺は別に…」

「私ね、カロスにいた時私を目標にしてくれてる女の子にあったの」

「で、その子となんかあったのか?」

「うん、そしたらパフォーマンスに悩んでいた彼女に私アドバイスしたの女の子はいつでも笑顔ってだから私ももうクヨクヨしない、クヨクヨしてたらその子に示しがつかないもの」

「そうだな」

 

俺にエルは満面の笑みを見せてくれた。それに対し俺も少し微笑んで返した。

 

「あと、その子にこんなことも言ったの誰だって失敗はあるし最初はうまくいかないものだって」

「今のお前には綺麗すぎるほどぴったりな言葉だな」

「うん!だから、明日から一からいやゼロからのスタート!」

「じゃあ、戻るぞ。もう夜も遅いし風邪をひくのもアホらしいからな」

「うん、あっ、そういえば!レオはどうするのこれから、コンテスト見てから決めるんでしょ」

「ああ、やっぱりリーグに挑戦するよ。俺は自分でやるよりお前の見てる方が楽しいからな」

「そうなんだ、ジム戦頑張ってね」

「ああ」

 

俺とエルは部屋に戻っていった。

 

 

 

●●●

 

 

 

➖翌朝➖

 

俺たちは次の街に向かうためポケモンセンターを出ようとした。その時、エルと戦ったゴロウの姿が見えた。どうやら、あいつもここに泊まってたらしい。

 

「レオ、ちょっと待ってて」

「ん?」

 

エルは俺の返事を待つ前にゴロウの元へと走っていった。

 

「ゴロウさん」

「あっ、エルさん昨日はありがとうございました」

「こちらこそ、昨日初めてコンテストに参加してとても勉強になりました」

「コンテスト、初めてだったんですか!それは驚きました。僕もうかうかしてられませんね」

「はい、今度会うときは必ず勝ちます」

「はい、受けて立ちます」

 

エルはゴロウにもう一度会釈すると俺の方に戻ってきた。

後から、聞いたんだがあのゴロウっていうコーディネーターはジョウト地方出身でジョウト地方のポケモンコンテストでグランドフェスティバルのベスト8まで登りつめた実力者らしい。

 

「お待たせ、じゃあ行きましょ」

「ていうか?お前どこ行くんだ?俺はクロガネジムがあるクロガネシティに向かうけど」

「私もよ。もちろん、ジムバトルもしっかり応援するからね」

「お前、まさか俺の旅付いてくる気か?コトブキシティまでじゃなかったのか」

「正直、そのつもりあったけどやっぱりレオのバトルも気になるから一緒に行きましょ、旅は大勢の方が楽しいでしょ!」

「コンテストは?」

「ジムがある街にもコンテスト大会はあるし他にも通り道の街でもやってるし、別にレオに付いていっても困らないの」

「はあ、そうかよ。じゃあ、好きにしろ」

「うん!」

 

こうして、俺たち二人の旅はまだ続くらしい。今度の目的地はクロガネシティ。

 

 

 

To Be Continued




あまりオリキャラを出すつもりはなかったんですけどやはり、レオとエルのライバルポジションとなる人は複数人出そうと思ってオリキャラ、ゴロウを作りました。ですので、ゴロウのちょっとしたキャラ設定を載せておきます。

ゴロウ
・ジョウト地方出身のポケモンコーディネーター。ジョウト地方ではグランドフェスティバルに出場したほどの実力者

・ポケモン
ベイリーフ
デリバード
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