➖クロガネジム➖
俺たちはクロガネジムの入り口にやってきた。
「行くか!」
「頑張ってレオ!」
俺は重い扉を開けるとそこにはヒョウタが待っていた。
「レオくん、ようこそクロガネジムへ」
「今日はよろしく頼む」
「うん。僕は君とバトルするのが楽しみだったんだ。じゃあ、さっそく始めよう」
「ああ!」
俺とヒョウタはバトルフィールドのトレーナーの位置につき、エルは観戦席に座った。
「そういえば、レオのバトル見るの初めて!どんなバトルするんだろう!」
エルは俺以上に舞い上がってるな。まあ、あいつらしいか。それにしても…岩のフィールドか。エルの情報によるとジムリーダーはそれぞれ決まったタイプのポケモンを使うらしい。この感じだといわ、じめん、はがねのどれかってところか。
「そういえば、レオくんはどこから来たんだい?」
「オーレ、オーレ地方だ」
「オーレ地方⁉︎それはまた遠くから来たんだね。僕はオーレ地方は名前と場所ぐらいしか知らないから是非とも話を聞いて見たいね。それじゃ、余談はここまで始めようか!」
「ああ!」
「これより、チャレンジャーレオとジムリーダーヒョウタによるクロガネジム戦を開始します。使用ポケモンは三体先にどちらかのポケモンがすべて戦闘不能になったら試合終了となります。なお、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められます」
「よし、行くよ僕の一体目。イワーク!」
「グァァ」
ヒョウタの投げたモンスターボールからイワークが飛び出して来た。
「行くぞ、俺の一体目、チゴラス!」
「ガァァ」
お互いのポケモンが場に出揃った。
「それでは、バトルスタート!」
➖チゴラスVSイワーク➖
「チゴラス、げんしのちから!」
チゴラスは岩を作り出すと、イワークに向かって撃った。
「イワーク、避けろ!」
イワークは難なく避けた。
「あの巨体であそこまで動けるのか⁉︎」
「驚いてる暇はないよ。イワーク、すてみタックル!」
「チゴラス、ドラゴンテールを地面に叩きつけろ!」
「ガァァ!」
チゴラスはドラゴンテールを地面に叩きつけた。すると、砂埃が舞い上がりイワークはチゴラスの姿を見失った。それで狙いが定まらなくなったすてみタックルをチゴラスはなんとか避けた。そして、イワークはすてみタックルの反動で動き一瞬止まった。
「今だ!チゴラス、ドラゴンテール!」
チゴラスのドラゴンテールはイワークの頭にクリーンヒットした。
「イワーク、大丈夫か?」
ヒョウタの声にイワークは反応し起き上がった。
「流石の耐久力ってところか」
「イワーク、いやなおと!」
イワークは口を大きく開くといやなおとを出した。そして、チゴラスは動きが止まってしまった。
「イワーク、たたきつけるこうげき!」
イワークの尻尾がチゴラスの頭上から向かって来た。
「チゴラス、避けろ!」
しかし、チゴラスは間に合わずそのまま地面に叩きつけられた。なんとかチゴラスは耐えた。
「チゴラス、げんしのちから!」
「イワーク、いやなおと!」
イワークがまた口を大きく開きいやなおとを出した。
「我慢しろチゴラス、あの大きく開いた口にぶち込んでやれ!」
「ガァァ!」
チゴラスはいやなおとを耐えながらげんしのちからをイワークに向かって撃った。すると、一つの岩がイワークの口にすっぽり入りいやなおとは止まった。また、イワークの動きも止まった。
「そんな!」
「今だチゴラス、ドラゴンテール!」
チゴラスはドラゴンテールをイワークの頭に叩きつけた。すると、イワークは倒れ戦闘不能になった。
「イワーク、戦闘不能。チゴラスの勝ち!」
ヒョウタはイワークをボールに戻した。
「ありがとう。次はこいつだ、イシツブテ!」
次はイシツブテが出て来た。
「チゴラス、このまま行くか?」
「ガゥゥ」
当たり前だと言わんばかりにチゴラスは頷いた。
「じゃあ、いくぞチゴラス!」
➖チゴラスVSイシツブテ➖
「チゴラス、げんしのちから!」
チゴラスはげんしのちからで岩を生み出し、イシツブテに撃ち出した。
「イシツブテ、ころがるこうげき!」
イシツブテはすごい勢いで転がってきげんしのちからも粉砕して迫って来た。そして、そのままチゴラスに当たってしまった。
「チゴラス!」
「ガァァァ‼︎」
「まだ、いけるな!奥の手だ!いくぞチゴラス。ロックカット!」
チゴラスはロックカットを発動させ一瞬光をまとった。
「チゴラス、ドラゴンテール!」
チゴラスは先ほどとは段違いのスピードでイシツブテに迫りドラゴンテールをヒットさせた。イシツブテはドラゴンテールがヒットし空中に飛ばされた。
「今だ!げんしのちから!」
チゴラスのげんしのちからは空中のイシツブテを狙い撃ちし全弾命中した。
「負けるな、イシツブテ。ころがるこうげき!」
イシツブテはころがりながらチゴラスに迫って来た。
「チゴラス、ジャンプしてかわせ!」
チゴラスは俺の指示通りジャンプした。しかし…
「逃すな、イシツブテ。岩を利用して飛び上がれ!」
イシツブテは突き出した岩を発射台のように利用し空中のチゴラスに迫って来た。
「くそ、チゴラス。ドラゴンテールで迎え撃て!」
チゴラスとイシツブテの両者の技がぶつかり爆発が起きた。そして爆発が晴れると…
「イシツブテ、チゴラス、両者共に戦闘不能」
「チゴラス!大丈夫か?」
「ガァ」
「ゆっくりと休んでくれ」
俺はチゴラスをモンスターボールに戻した。
(どうしたんだ?レオくん、チゴラスが倒れた瞬間から様子が変わった?いや、気のせいか)
「じゃあ、僕の最後のポケモンはこいつだ。ラムパルド!」
ラムパルドが出て来た。俺は知らないポケモンだったためポケモン図鑑を開いた。
『ラムパルド:鉄のように 硬い 頭蓋骨。ジャングルの 木々を なぎ倒し 獲物を 捕える 暴れん坊』
(ラムパルド、イワークやイシツブテと違いじめんタイプは持っていないだったら)
「ビッパ!」
俺はビッパを呼び出した。
(もう負けるわけにはいかない‼︎)
(どうしたのレオ、顔が引きつってる)
➖ビッパVSラムパルド➖
「ビッパ、みだれひっかき!」
「ビッ!」
ビッパはみだれひっかきをするためラムパルドに迫った。
「ラムパルドにそんな技は聞かないよ。ラムパルド、ずつきだ!」
「ビッパ、かわせ!」
ビッパはずつきを避けた。
(やっぱり、バトルはさっき同様冷静な判断をしてるけどさっきとはまるで目つきが違う。険しくなってる)
「ラムパルド、しねんのずつき!」
ラムパルドの頭は青く光るとビッパに迫って来た。
「ビッパ、10まんボルトだ!」
「ビッパ!」
「何!」
ビッパの10まんボルトがクリーンヒットしラムパルドの動きは止まった。
「よし、そのまま押し切れ!」
「ビッ!」
さらに力を込めるビッパ。
「そんなんじゃラムパルドは止められない。ラムパルド、もろはのずつき!」
ラムパルドは10まんボルトをはじき返し、猛スピードでビッパに迫ると強烈なずつきを食らわせた。そして、ビッパは岩に叩きつけられ戦闘不能になった。
「ビッパ、戦闘不能ラムパルドの勝ち」
俺はビッパに駆け寄り、ビッパをモンスターボールに戻した。
「くそ!」
俺は地面を思いっきり殴った。
(どうする?相手はラムパルドいわタイプ。オーダイルやメタグロスがいれば試合を有利にできるだが…どうすれば…負ければ…)
(やっぱりレオ、様子がおかしい。どうしたの?)
●●●
➖ポケモン総合研究所➖
レオがジム戦に挑戦している頃、レオについて話していた。
「所長、レオ頑張ってますかね?ジム戦」
「あー、そういえば今日挑戦するって言ってたね」
「まあ、レオなら大丈夫だと思いますけど」
「いや、そうとも言えないよ」
「どういうことです?」
研究員は不思議そうに所長に聞いた。
「僕は一度、レオとバトルをしたことがあるんだ。レオにバトルの楽しさを教えるためにしかしそれは失敗に終わったよ」
「どうしてですか?」
「レオはポケモンが戦闘不能になるたび冷静さがなくなっていくんだ。追い込まれていくからね」
「まあ、ポケモンが全部戦闘不能になれば負けですから誰だって少なからず…」
「いや、レオのそれはまったく意味が違う。レオは潜在意識の中にあるんだよ。負け=ポケモンたちの命に危機が迫るって。彼はトレーナーになってすぐにスナッチ団に入ったりダークポケモンの事件に巻き込まれたりで一般的なポケモンバトルを知らない。だから、そう感じてしまうんだ。相手が誰であろうと…どんなバトルだろうと…だからもしレオの手持ちが負けるようなことがあればレオはどんどん追い込まれていく。過去の呪縛なんだよ」
「所長じゃ、なんでそんな状態でレオを旅へ!」
「私では治せなかった。だから、聞こえはいいかもわからないが託したんだ。レオを導いてくれる人に」
●●●
➖クロガネジム➖
「くそ!くそ!」
(どうしたんだ?レオくん…君は何を恐れているんだい?)
(レオ、どうしたの?)
俺はどんどんと所長の言ってた通りドツボにはまっていった。ポケモンたちを失う怖さが俺を襲っていた。
そんな時、一つの声が俺を呼んだ。
「レオ!何してるの!まだバトルは終わってないよ!」
「エ…エル」
「コトブキ大会で私だって負けちゃったけど、私は全然負けることは怖くなかった。負けることで新しいことが見つけることが出来るから。だから、立って!負けてもいいじゃない!また、挑戦すればいいじゃない!」
「また、挑戦?」
「うん、いつでも挑戦できるよ。ですよね、ヒョウタさん」
「あっ、そうだね。僕はいつでも君の挑戦を受けて立つ。だから、今はこのバトルの決着をつけよう」
「ヒョウタ、エル…」
(負けてもいいなんて思ったこともなかった。いや、今までは思ったらダメだから次はなかったから。でも、今は違う!負けてもいい今は全身全霊でヒョウタを倒すことだけに集中しろ)
俺は立ち上がってヒョウタに向き直った。
「悪い。見苦しいところをみせて」
「大丈夫だよ。もう平気かい?」
「ああ、そして、こいつが俺の最後のポケモン。行けブラッキー‼︎」
「ブラッキ-‼︎」
「よし、じゃあ再開しようか」
「ちょっと待ってくれ、ブラッキーと話したい」
「わかったよ」
そういうとブラッキーは寄ってきて俺はブラッキーと目線を合わせるためにかがんだ。
「なあ、ブラッキー。今さっきエルに負けてもいいって言われたんだよ。そんなこと言われたの初めてだよな」
「ブラ」
「でもさ、もう俺たちはそれでいいんだよ。負けてもいいんだよ。ダークポケモンはもういないんだ」
「ブラ」
「だから、行こう!俺たちは次のステップへ!」
「ブラ!」
「じゃあ、ブラッキー。お前の力を見せてやれ」
「ブラッキ-!」
「話はまとまったようだね。じゃあ、始めようラストバトルだ!」
➖ブラッキーVSラムパルド➖
「ブラッキー、ひみつのちから!」
「ブラッ!」
「ラムパルド、ずつきで迎え撃て!」
「ガゥ」
ブラッキーとラムパルドの両者がぶつかり合う。両者は一歩も引かず互角だった。
「まさか、ラムパルドとのパワーバトルに勝つなんて。面白い、かえんほうしゃ!」
「あくのはどう!」
かえんほうしゃとあくのはどうがぶつかり合いまたも爆発が起こった。
「ラムパルド、もろはのずつき!」
ラムパルドは物凄いスピードでブラッキーに迫ってきた。
「受け止めろ、ブラッキー!」
もろはのずつきはブラッキーにヒットした。しかし、ブラッキーはダメージを受けたが立っていた。
「まさか、お前にダメージを与える奴がいるなんてな」
「それはこっちのセリフだよ。ラムパルドのもろはのずつきをくらってまだそんなピンピンしてるなんて初めてだよ」
(レオ、楽しそう。さっきまでダメージを受けるたび辛い顔してたけど今はそれすらも楽しんでる)
「トドメだ、ブラッキー!あくのはどう!」
ブラッキーのあくのはどうは反動で動けなくなっていたラムパルドにクリーンヒットしラムパルドは戦闘不能になった。
「ラムパルド戦闘不能。よって勝者チャレンジャーレオ」
こうして、俺の初のジム戦は幕を閉じた。
●●●
「おめでとう、これがクロガネジムを勝ち抜いた証。コールバッジだ。おめでとう」
「ありがとう。ヒョウタおかげで少し、また少しこの旅の意味がわかった」
「そうか、君の役に立ててよかったよ」
「エルもありがとう」
「どういたしまして」
「じゃあ、またなヒョウタ」
「うん、他のジム戦も頑張ってね」
「ああ」
こうして俺は過去の呪縛から解放され高みを目指す真のポケモンバトルを少し理解したのだった。
今回はちょっとシリアスを入れましたが、とても下手くそでいつも以上に駄文になってしまいました。