暴食の魔王   作:練火

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ひっさびさの久しぶり~!(゜ロ゜)

練火です!(・ω・`=)ゞ

(投稿)遅いだって?

……だから言ったじゃないか(多分)!不定期更新だと!(ドヤァ)


願い

ライダーとアークの発言にやる気が削がれたセイバーは城の中庭へと案内する。

しかし先行するセイバー陣営はヒソヒソと話ながら、こちらへの警戒を強めたままだ。

一方此方はと言うと…

 

「では何か?酒の代金は間桐にツケたのか!?」

 

「うむ、なにか問題でもあったか?」

 

「雁夜さん、本当にすいません」

 

ライダーが肩に担ぐ大樽を眺めながら呆然とする雁夜。

ウェイバーは隣で雁夜に頭を下げている。

 

(この温度差は滑稽だな)

 

片方はいつ戦う(やる)のか構えているが、此方はそんな空気は一切入っていない。

 

「なぁセイバー」

 

「なんだバーサーカー?」

 

セイバーのキリッとしたキツい相眸がアークを射ぬく。

 

「いや、そんなに肩肘を張らなくても此方には戦意は無いんだ。だから、警戒を緩めてはくれないか?」

 

「だが、貴様とて聖杯に願いを持った英霊だ。そう易々と貴様の口車には乗らぬ」

 

「そうじゃなくてだなぁ…」

 

本当に飲みに来たと言っても、このセイバーは十中八九信じないだろう。

アークはライダーに向けダメたこれと言わんばかりに肩をすくめた。するとライダーはセイバーの近くに行き、何かを説明すると戻ってきた。

 

(心なしかセイバーの警戒が緩んだ……?)

 

「いったい何を言ったんだライダー?」

 

気になったアークはライダーに問い掛けると、ライダーは悪戯っ子が悪戯に成功したような顔付きで答えた。

 

「何、今回は『戦いは戦いであっても、誰が聖杯の持ち主として相応しいか酒の席で王の破格を競い合おうではないか』っと言っただけよ」

 

「…なるほど、それならばセイバーの警戒が微かに緩んだのが分かる」

 

アークは流し見でセイバーの方を見ながらそうぼやいた。

 

少しすると白き薔薇が植えられた中庭。

その真ん中は十字路のように四つ路があり。ライダーがその中心へ持ってきた大樽を置くと、その上座にライダー

 

「ほれ、貴様達も座らんか」

 

下座にセイバーそして、その真ん中にアークが座り込む。

その後ろにはそろぞれのマスターが座っていく。

それを見届けたライダーが樽の蓋を叩き割り、柄杓で酒を掬い飲む。

 

「これがこの国での由緒正しい飲み方だそうだーーーーフゥッ、聖杯は相応しき者の所へと行く運命にあると言う。それを得るがための闘争だと言うが、何も血を流すには及ばない英霊同士…お互いの格に納得がいったなら自ずと答えが出る。……ほれっ」

 

アークは柄杓を手渡され、ライダーがしたように酒を掬い飲む。

そしてそれをセイバーへと手渡す。

 

「んで、この集まりの共通点は何なんだ?ライダー」

 

アークが訊くと、飲み終わったセイバーがアークとライダーを見てなるほどと頷く。

 

「ここにいるのは王同士の格を競いあおうと言うのか、ライダー」

 

「おお、その通り。果たして征服王・魔王・騎士王、どちらがより聖杯の王に相応しいか。決めようではないか……」

 

ライダーが何かを思い出したかのような顔をすると、

 

「あぁ、そういえば我らの他にも一人ばかし王と名乗る輩がおるのぅ」

 

その言葉と共に辺りに声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『戯れはそこまでにしておけ……雑種』

 

 

 

 

 

誰も座っていない一本道からアーチャーが現れた。

 

「テメェかよ金ピカ」

 

「アーチャー!何故ここに!!?」

 

アークとライダーを除くアーチャーを見た全員が驚く

 

「いやなぁ、町の方で見かけたので誘うだけ誘ってみたのさ」

 

「……まさか、こんな所で王としての格を競おうなぞと馬鹿げた事を抜かすのではあるまいな…?」

 

周りを見ながらアーチャーは殺意を交えつつある視線でライダーを見る。

だが、ライダーはそれをさも涼風でも通るかの如く流しながら、アーチャーに酒の入った柄杓を見せ

 

「まぁ、そういうではない。ほれっ。駆けつけ一杯」

 

「……飲むまでもないわ。こんな安酒、飲むにも値せん。酒と言うのはこう言うものと知れ」

 

柄杓を受け取らず、アーチャーの横から金色の徳利と三つのコップが現れた。

アーチャーはそのコップに徳利に入った酒を注ぐ。

 

「おぉ~!!!これは神代の代物じゃないのか!?」

 

いの一番にそれに呑んだライダーはその旨さに驚き、アーク、セイバーも一口飲み同じように驚愕した。

それを眺めたアーチャーはさも当然のごとく、口を開く。

 

「酒も剣も全て、我が宝物庫には至高の財しかあり得ない。ーーーーーこれで王としての格付けは決まったようなものだな」

 

目の前に居座る三人の王を前にしてそう言った。

ライダーとセイバーはその言葉に反論していくが、

アークだけはそれを聴いておらず、手にはアーチャーの出したコップ。そして、アーチャーと同じ徳利(・・・・・・・・)の酒(・・)を一人、満足そうに飲んでいた。

 

「ライダー、貴様はこの我が手ずから殺ーーーーーおいそこの魔王(雑種)

 

「……んだよ」

 

少しばかり上機嫌になっていたアーチャーはそれの違和感に気づき、アークにとっては嫌な渾名で問い掛けた。

 

 

 

「貴様何故、我の酒を飲んでいる(・・・・・・)?」

 

 

その言葉にライダー、セイバーがアークを見た。

アークは少し顔を赤くしながら

 

「何故って魔王だからな」

 

「説明に成っておらんは馬鹿者」

 

「良いじゃねぇかょ。ケチケチすんなよ金ピカ、それにこれは作った物だ(・・・・・)。テメェの物じゃねぇよ」

 

「なんだと……?」

 

アークとアーチャー。二人の間にある樽がお互いの怒気と殺意で傍目から揺らいで見える。

 

「いい加減にしろ。ここは王の格付けを競い合う場であろう。そうしていては王としての格が知れる」

 

 

「ほうだったら、セイバー。貴様の聖杯に託す願いはなんだ?」

 

ライダーの問いに、セイバーが答えた。

 

 

「私は故郷の救済を願う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーー破滅の道に行ったブリテンの未来を変える」

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