暴食の魔王   作:練火

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ヤッハロー!


駄文作者練火デス(・ω・`=)ゞ



小説の内容より、題名付けで四苦八苦しますorz


違い

セイバーが言った故郷の救済。それは自身によって破滅へと辿ったブリテンの未来を変えると言うことである。

自信満々に、堂々と言うセイバーに、

 

アークは酒を飲む手を止め、

 

ライダーはつい先程までの上機嫌さが失せて、

 

アーチャーに至っては目に涙を浮かべ笑っている。

 

それに対しセイバーは怒るが、三人の態度は余り変わらなかった。

 

それもそうだ。

このセイバー(騎士王)様はよりにもよって王として史上最悪の発言をしたのだ。

ライダー(征服王)アーチャー(英雄王)も別の時代での国での王であるが、セイバーのような馬鹿な考えはしない。

かく言うアークは王としての経験は無いが、その一番の親友、大国の王であった勇者でもその願いを聴いたら、確実にキレるであろう。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー何故なら、その願いは王がする願いではないーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ただの忠誠心の高い騎士様ってことか……)

 

目の前ではライダーがセイバーに対し王としての覚悟を諭しているが、セイバーは真っ向から異議を立てる。

 

「ーーライダー、貴様だって世継ぎを殺され、築いた帝国もバラバラに引き裂かれたのではないのか?悔いがあったのではないのか。もしもう一度」

 

「そうであったとしても余はそんな事をせん。余の決断、余に付き従った臣下達の生きざまの果てならばーーーその滅びは必定だ。悼みもしよう、涙も流そう。だが、決して悔やみはしない、ましてそれを覆すなどっ!余に付き従った全て人間に対する侮辱であるっ!!」

 

「いいや、滅びを華とするのは武人だけだ。民はそんなものは望まない。ーーー救済こそが彼らの祈りだ」

 

「王による救済…か…」

 

ぼそりっとアークが呟いた。ライダーとセイバーの議論はヒートアップしていった。

アーチャーは笑い声は消えたものの、セイバーを見る目には愉悦が含まれている

 

「そうだ。正しき統制、正しき治世。民はそれを望んでいるのだ!」

 

「…ツマラナイな」

 

「……なんだと?」

 

セイバーはアークを睨みながら訊いた。

 

「そんな生き方はツマラナイって言ったんだよ。暗愚」

 

「貴様……!!」

 

アークはコップに入った酒を煽り、続けた

 

「んなもん王の…いや人としての生き方じゃない」

 

「そうとも王ならば人の生き方など望めない」

 

「人の生き方が望めない?」

 

「あぁそうだ。民を導くため、滅びを避けるため。国に心命を注がなくてはならない。そこのライダー(征服王)のように我が身かわいさの願いなども」

 

 

 

ダァンッ!!!!!!

 

 

 

 

 

「無欲な王など飾り物にも劣るわいッ!!!」

 

 

 

空になったコップを地面に叩きつけ、ライダーが吠えた。

 

「往年の貴様は清廉にして潔白な聖者であったものだろう。さぞや犯しがたく高貴な姿であったことだろう。だがな!聖者は例え民草を慰撫出来たとしても決して導く事など出来ぬ。確たる欲望の形を示してこそ極限の栄華を謳ってこそ、民を!国を!!導けるのだ!!」

 

言い切るとライダーはもう一杯、酒を煽り静かに続ける。

 

「王とはな誰よりも強欲に、誰よりも強情し、誰よりも激怒する。清濁含めて人の臨界を極め足る者。それは臣下・民草の心に『我もまた王たらん』と憧憬の火が灯る!」

 

(言ってる内容としては存外酷い部分かも知れないが、大方ライダーの方に民草の支持は傾くのか…?)

 

セイバーは肩を震わせ、ゆっくりと問い掛ける。

 

「そんな治世の……いったい何処に正義がある?」

 

その問いにライダーはキッパリと答えた。

 

「無いさ、王道に正義は不要。だからこそ悔恨もない」

 

「……もともとよ、セイバー」

 

ライダーの発言に呆けた表情を見せたセイバーがアークの言葉にハッとして聞き返す。

 

「なんだ……」

 

「王が正義を求めるなんざあっちゃ成らねぇんだ」

 

「なんだと…!!正義を求めずして民は救えない!」

 

ライダーに貶められ、そのうえバーサーカーにまで諭されるセイバーは我慢の限界であるのか、アークに詰め寄ろうとする。

 

「そして、救ったら『後は御勝手に』ってか?……ふざけるなよ?」

 

アークも負けじと睨みながら、そのドス黒い憎悪をソッと放出する。

 

「それは王として最低の采配だ、救われた臣下はその後道に迷った。なのにお前は澄まし顔で独りぼっちで小綺麗な理想を思ってただけの餓鬼だよ」

 

そう言われ、セイバーは何も言えなくなった。

 

「だから、お前は王ではない。そのうえ、この場すら参加する資格は無いかもな。ーーーーんで?目の前にいる金ピカは何でそんなにニヤニヤしてる?」

 

アークに問われたアーチャーはセイバーを見ながら

 

「いや何。そこの小娘の苦悩する様が見物だったと言うだけさ。まるで花を散らされる処女のような顔だった。実に我好みだ」

 

「貴様……!!」

 

セイバーが横に置いてある柄に手を触れようとした瞬間。

 

「ん?」

 

「ッ」

 

「あっ?」

 

「チッ」

 

四人の英霊が一斉に何かに気づき、同じ方向を見た。

ライダーの後ろの館、その屋根の上。

 

『……ふふふふッ』

 

『ーーーーははははははっ』

 

『クックックックッ……』

 

 

無数のアサシンがこちらを見ながら静かに嗤っていた。

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