練火です(;・∀・)
駄文ですがどうぞ!!
公園の草むら。木の影に凭れながら雁夜は息を潜める。
「どうした雁夜。もう終わりか?」
近くを遠坂が言いながら、遠ざかっていった。
雁夜はそれを隠れて見ている。
(どうする、こっちの持ち弾は後数発。遠距離で撃ったら、炎に溶かされてまた反撃をくらう…)
ポケットからハンドガン用のゴム弾を取りだし装填する。
(後、7発しかないのか…)
装填しながら、雁夜は自分の腕を見る。
あの炎の直撃を受け、やや爛れている左腕。
(マヒしてるのか、腕に痛みは無いけど…余り動かせないし、痛みを感じたら泣き叫びそうだな)
空笑いが出そうになるのを抑えて、雁夜はネックレスを握り締める。
【ーーーーー呪文は■■■■■。効果は一回限りだけどな】
(使うとすれば一回勝負、だけど……いつ使う…?)
「クソッ……迷うな。チャンスは一回だけ。ならーーーッ!?」
小声で思案していると、視界の端から炎弾がこっちに迫っているのに気付く、雁夜は草むらを抜け、広場の方へと緊急回避をした。
「クッ……!!」
咄嗟の事で受け身を上手く取れず、多少擦り傷が出来るが、雁夜は一瞬だけ顔をしかめると直ぐに、燃えている木を睨む。
燃えている木々から遠坂が出てきた。
「やっと見つけたぞ。間桐雁夜」
ヒュボッと言う音と共に、燃えていた木々全ての炎が一瞬で消えた。
「私も暇ではないのだよ雁夜」
宝石が付いた杖の先端を雁夜に向け、
「ーーーこの辺りで終わりにしよう」
先端に炎が集まり、つい先程の炎弾のように雁夜に向け幾つもの炎弾が撃たれた。
「ほざけッ!」
雁夜はそれが直撃しないように大回りで避け、遠坂へと突喊する。
迫る炎弾が尽きることは無く、近づく度に体の何処かに当たり、激痛がひた走る。
「…策も無し、か。どうやら君はただの自殺志願者のようだな雁夜」
だが速度は一切落とさない。
「う、る……さい!」
左腕に当たる。左腕が真っ黒な炭状態で地面へ落ちた。
「チィッ!!」
「余所見は禁物だ」
雁夜がほんの少し、怪我状況を見るため、視界を動かしたのは間違いだった。
その一瞬を突かれ、一発の炎弾が雁夜の胴体に当たり、血ヘドを吐きながら雁夜は最初立っていた位置まで吹き飛ばされる。
「し、しまっ!ーーッガッ!…ゲボッ!ぐ、ぐうぅぅぅぅぅッ!!!」
激痛が走ると共に強烈な熱さが腹部を支配する。
「…やはり、間桐に桜を養子に出したのは正解だったな」
そんな雁夜を養豚所の家畜でも見るような感じで呟いた。
「…ッ……ふ、ふざけるな…」
雁夜は痛みに顔をしかめながらもゆっくりと立ち上がり言った。
「貴様は一回でも…養子に出された桜ちゃんの気持ちを……考えた事があるか?」
荒い息を抑えつつ、遠坂に問い掛ける。
「何?」
「考えた事があるかって言ってるんだ!!」
声と同時に雁夜は右腕で銃を撃つ。
ゴム弾は俯いている遠坂に当たる前に炎で溶かされた。
「…雁夜。私も大事な娘の事を考えた」
遠坂は顔を雁夜に向け答えた。
「ーーー娘は今頃、間桐の魔術師になるための修練を受けているだろうと」
雁夜の中で何かがキレた。
「…時臣ィィィッッ!!!」
ダァンッ!!
ゴム弾が溶かされる。
「何をそんなに憤る、間桐雁夜?そんなにも桜に間桐の魔導を受け継がれてしまったのが認められないか?」
「貴様!貴様だけはッ!!」
ダァンッ‼
銃を撃つと同時に雁夜は右方向へ走り出す。
ジュツ‼
ゴム弾が溶かされたと同時にもう一発放ち、左方向に走る。
ダァンッ‼
「間桐雁夜。無駄なことは止めろ、そんな玩具では私には攻撃は届きはしない」
遠坂はそう言いながら危なげ無く右から来ているゴム弾を炎の盾で壊して直ぐに、雁夜が放った左からくるゴム弾も溶かす。
「今度は右側か、単純過ぎるぞ雁夜」
雁夜が放つと思われる右側へ遠坂は警戒を向けるが、誰もいなかった。
「ーーーッッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァッ!!!!」
「なッ!?」
左側で消えていない炎の盾から雁夜が獣のような声を上げながら飛び出て、火傷が酷い右腕を振りかぶりながら、遠坂の顔面を思いっきりぶん殴った!
「グッ!」
不意の攻撃に遠坂は倒れる。そのチャンスを見逃さず、雁夜は銃口を遠坂の額に突きつける。
「時臣!!貴様だけは絶対に赦さな」
パァンッ!!ビチャビチャッ‼
遠坂の脳獎がいきなり地面にぶちまけられた。
「ーーはッ?」
何が起こったのか解らず、少しだけ呆ける雁夜。
だが、銃を掴んだ右手で自分の顔を触るとヌルッと感覚、そして生暖かい液体と異物を感じた。
「こ……コレはコイツの…」
パシャッ
銃が血溜まりの中に落ち、気付いた瞬間に雁夜は数歩倒れるかのように遠坂の遺体から離れ、ペタリと腰を地面に着けた。
「な…なんで?だってまだ…俺は……」
震える片手で自身の口を抑える。
頭の中では、何が起こったのか理解できず…いや、理解したくないと脳が拒否をしていた。
だが、時間は待ってはくれない……
「…雁…夜…君?」
その声は雁夜の後ろーー公園の入口付近からか細く
「そこに…いるのは……時…臣?」
そして、今この場には最も……
「…葵…さん……なん、で…?」
ーーー
雁夜は腰が抜けながらも弁明しようと葵の方へと体を向ける。
「ち、違うッ!!葵さん!俺は……何もッ!!」
荒い息をしながら言葉を紡ぐがその前に葵が口を開く
「ねぇ雁夜君……間桐は、私から桜を奪っただけじゃ…物足りなかったの?
よりにもよって、この人を、私の目の前で殺すだなんて。
ーーーどうして?そんなにも…
冷めきった静かな声が雁夜の心を突き刺す。
雁夜は荒い息を止めること無く震える声で呟く。
「違う…ハァハァ…俺はしてない、俺じゃない…そうだ。
ーー時臣……そ、ソイツが…その男さえ、いなければ誰も…ハァハァ…不幸にならずに済んだ!そうだ、葵さんだって、桜ちゃんだって!幸せに……ハァハァ……なれた筈」
瞬間、公園に怒声が響いた。
「ーーーふざけないでよッ!!あんたなんかに……何が解るっていうのよ!!」
葵の目には先ほど雁夜が時臣に向けていたような憎しみの炎が暗く燃えている。
雁夜は悲痛な表情で涙を流しながら、懸命に弁明する
「でも葵さん!俺は二人を想って!!」
ーーーが
「ーーーーーあんたなんか……
その瞬間に、雁夜の心がバラバラに砕ける音が聞こえた。
それは雁夜の心を壊すには過剰過ぎる程の言葉だった。
「あ…、あ、あーーーーーァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!」
自身の顔を覆いながら泣き声のような悲しい悲鳴を上げ蹲る雁夜。
「ねぇ!!なんとか言ったらどうな」
「《
何処からかそんな声が聞こえると。悲鳴を上げていた雁夜はそのまま、意識を失った。
「……悪い、マスター。間に合わなかったか」
と同時に、雁夜の横にアークが出現した。
「貴方は……ッ!」
葵が驚きながらもアークを睨むがアークは雁夜の方へ向いているので、表情が一切見えない。
「御初にお目にかかる。我が名は『
アークは雁夜から葵に向くと
「
憤怒の表情をしたアークは葵を睨む。
「アーチャーの魔力を吸い取っておいて正解だったよ……」
葵はその顔を見た瞬間、命からがら逃げようとするが
「何で体が動かないの!!?ヒッ!!」
足が、いや指一本ですら動かせない。そして、気づけば眼前に立っているアークの手が葵の顎をクイッと上げる。
「なぁ……お前は知ってるか?一人の…魔術の才能に溢れた少女が養子に出され、そこで辱しめを受け、絶望に染まった日々を」
アークの顔が段々と葵に近づく
「知ってるか?魔術から離れた一人の青年が、たった一人の少女を救う為……自らの命と引き換え、魔術が使えるようにと無理やり魔術の虫で五蔵六腑、体の端から端まで激痛で苛まれ。それでも少女を救う為だと体を壊しながら耐えた日々を」
アークの目が血よりもなお紅く葵の目を射抜く。
「そして、信じて戦い…なのに助けたかった人から裏切られた絶望を」
葵は恐怖で声が出せず口をパクパクしながら、何かを言おうとしているが……もう遅い
「知っているかッ!!?《
木も震わす恫喝と共に葵は気を失った。
アークは雁夜を背負うと公園の入口へ向かう。
その道には葵が倒れているがアークはその横を通りすぎ、
「あの二人が受けた絶望…永久に苛まれろ」
既に悪夢に囚われている葵にそう告げて、アーク達は消えた。
すこし、後味悪い?
仕方がないよな、それが運命なんだもん
葛飾北斎ガチャ、見事に爆砕(石240個、出てきた鯖、星四、ランスロット)