暴食の魔王   作:練火

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おはこんばんにゃー!!

練火です(;・∀・)


やばい。ストックが無くなったぜよ。


一時休戦

遠坂葵が言ってくる。

 

『好きになった事が無いくせに!!』

 

葵さん、止めてくれ

 

遠坂凛が言ってくる

 

『貴方のせいで御父様が死んだのよ!人殺し!!』

 

違う…凛ちゃん違うんだ……頼む。俺の話を聞いてくれ

 

手が葵と凛の肩を掴む。

 

刹那、視界が一転して。時臣が死んだ公園……足元には頭の無い時臣

 

そしてーーー

 

頭に銃弾を食らい、中身が弾け飛んでいる二人。

 

あ、ああ……

 

自身の手には銃が未だに銃口から煙を上げている。

 

違う。俺じゃない!俺は……俺は!!

 

雁夜の後ろから、声が聞こえる。

 

『……雁夜おじさん。何で、私の大切な人達を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--コロシタノ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

振り向くと、感情が一切無く目が死んでいるあの頃の桜が淡々とそう告げた。

 

▲▽

 

 

 

「ーーーーーァァアアアアアアアアアアアッ!!!

 

 

 

 

絶叫と共に目が覚める。

 

「おーーーーーッ!きーー」

 

アークが雁夜の肩を揺さぶりながら何かを叫ぶ。

 

「ーーー落ち着けって言ってるだろうが!!」

 

両頬をムギュと挟まれ、アークと視線が合う。

雁夜は荒い息をゆっくりと整えながらアークの目を見る。

 

「すまない、アーク」

 

「ようやく落ち着いたか」

 

アークの両手が頬から離れる。

 

「も、もう……大丈夫?」

 

落ち着いて気付いたのだが、雁夜の左手を桜は怯えきりながらもずっと掴んでいた。

 

「あぁ、ありがとう桜ちゃん」

 

そう礼を述べながら雁夜は桜の頭を撫でる。

 

「桜ちゃんのお陰で良くなったよ」

 

ーーー嘘だ。桜の手から震えを感じ。それを誤魔化すように撫でたが、雁夜自身内心では悪夢を引きずっているのか、心拍数が落ち着かない。

 

「良かっ、た」

 

「嬢ちゃん、昨晩から寝てないんだ。今からでもゆっくりと寝ておいで?昼の飯には起こして上げるから」

 

満面の笑み…とはいかないが、それでも喜んでいると解るほどに表情が柔和になる桜。アークはそんな桜の背中を押して、部屋から出した。

アークはイスを雁夜のベッドの横に置き、座り黙りこむ。

二人の周囲が静まりかえった。

 

「……アーク。そっちはどうなった?」

 

その静かさに耐えきれなくなった雁夜がそう言うと

 

「こっちの完全勝利ってところか?一番謎だったイスカンダルの最大宝具を観察出来たし、相性の悪いアーチャーを撃破出来た」

 

「魔力は回復したのか?」

 

そう聞くと、アークは少しだけ笑い

 

「じゃなかったら、その雁夜の左腕は人形の腕って事になるな」

 

言われた雁夜は即座に左腕を見る。

あの夜、焼き爛れ炭と化し散り落ちた左腕は戦う前と同じ、()()()()()()()()()に戻っている。

 

「これは……お前が?」

 

「俺以外に誰が出来ると?」

 

苦笑を溢しながらアークは言ったが、そのすぐ後で

 

「だが……悪いなマスター。そんな事は出来ても、死んだ者は無理なんだ

 

小さな声で一瞬ーーーほんの一瞬だけ寂しそうな顔をした後、真面目な顔で告げる。

 

「マスター。今は俺たちを含め残り三騎、全員が休戦状態に入っている」

 

「休戦…状態……?」

 

雁夜の問いに頷くアーク。

 

「ーとはいっても1日だけの休戦だがな」

 

アークがあの夜の事を簡潔にすると

 

・セイバー陣営は聖杯を内包しているアイリスフィールが倒れたサーヴァントの帰還魔力に耐えきれなかったためダウン。

 

・アーク陣営は昨夜の雁夜の件でダウン

 

・ライダー陣営は「貴様等と戦うのは、万全の状態の方が良い」とのこと

 

「ーーーそれで、話し合った結果。全員で今日1日は作戦や、最後の晩餐を楽しめって事で休戦状態になった」

 

「…最後の晩餐はお前だけだろ?」

 

バレた的な不敵な笑みでアークは続ける

 

「ってな訳で、雁夜。今日は1日休んでいてくれ、明日は大忙しだからな」

 

そう言って、アークは雁夜をベッドに倒れさせた。

 

「けど、アーク。俺たちも作戦を考えた方が良いん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーダメだ

 

 

 

 

 

雁夜が起き上がりながら抗議しようとしたら、重い声が響いた。

 

「雁夜。今のお前は他人から見ても未だに精神状態が安定してないのは一目瞭然だ」

 

冷めきった顔で雁夜を見るアーク。

 

「そんなお前がそのまま明日の戦いに挑むなんて無茶ぶりにも程がある」

 

雁夜はアークの一言一言を聞くたびに落ち込んでいく。

アークは雁夜の額に手を置いて、まるで遠足前日で体調を崩した子供に言い聞かせるように続ける。

 

「だからな?今日1日は食って、ゆっくりと眠って明日に備えてくれ。明日はたぶん今まで以上に忙しくなるからさ…なっ?」

 

優しい顔でそう言いながらアークの手は雁夜の髪をゆっくりと撫でる。

 

「……アーク。子供扱いはしないでくれ」

 

「俺からしたら二百歳越えてないのは全員子供だ」

 

恥ずかしかったのか、雁夜は頭まで布団に入りながら抗議するが、アークは優しい顔のまま、その布団を二回ポンポンっと軽く叩き、雁夜の部屋から出ていった。

 

「ふぅ…嬢ちゃんいるんだろ?」

 

廊下に出て、軽く息を吐きながらそう言うと、廊下の柱に隠れている人影がビクリッと動いた。

 

「え…あ…その…」

 

パジャマ姿に両手で枕を持っている桜は動揺しながら出てきた。

その姿にあぁとアークが納得しながら

 

「まぁ、嬢ちゃんも寂しかったんだろうしな。良いぞ、雁夜と一緒に寝てこい」

 

ドアを開けようとしたアークはその手を止め、そうだったと一人呟くと、内ポケットから一つのブレスレットを取りだし

 

「雁夜と寝る前にこれを嵌めてからにしてくれ」

 

「…これは?」

 

首を傾げながら訊く桜、アークは桜の左腕にそれを嵌めながら答える。

 

「コイツは俺の世界での良い夢を見るための魔具でな、嬢ちゃんぐらいの発展中の魔力でも十分使える代物だよ」

 

実際は()()()()()だが、巫女が浄化してこの魔具となった。

魔具が微かに反応したのを見た後、アークは桜と別れ、一階のリビングへ行く。

 

「電話は……これか」

 

アークは受話器を耳に当てると内ポケットから一つのメモ用紙を取りだし、そこに書かれているダイヤルを押して。

 

プルルルルプルルルル

 

ガチャッ

 

「よぉ、久しぶり。ちょっと頼みたい事があってな?明日は暇かい?」

 

そう言うのだった。

 

 




よぉおし、どこぞの作家キャスター達の如く締め切りギリギリまでやってみますかぁ……(白目)
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