練火です!
二話書けたので今日と明日の二回投稿します!
「ハァ…同じような事をしたら倍のお金と時間を使うのになぁ」
ライダーのマスターであるウェイバー・ベルベットは夜の時に自身の体を暖めていたカイロを触りながら、そうボヤいた。
ライダーは魔力温存の為に霊体化しており、傍目から見れば一人の青年がキャンプをしているように見えるだろう。
『ガハハハッ!そう悄気るでは無いわ、坊主』
「……はぁ」
もう何度目かも解らぬため息を吐きながら、立ち上がり。ライダーに問う。
「それで?魔力はどうだ?」
『おう、
「アーチャーに手酷くやられたな」
ウェイバーが苦々しく呟くとライダーが現界して首を横に降った。
「いや、それだけではないわぃ」
「えっ?どういう??」
ライダーの言葉にウェイバーが聞き返そうとするが
瞬間
「ーーーこういう事だ!」
ウェイバーの腕を掴み引き寄せるライダー。
そして
ギィインッ!!
腰に差した剣で素早く上から降るナイフを弾き飛ばした。
「なっ……!?」
「もう、休戦状態は切れているから誰だと思っていたら貴様だったか」
驚くウェイバーを他所にライダーは地面に降り立った英霊を警戒しながら言った。
「ーー
全身黒づくめ、顔にはドクロの仮面
「な、何で!!?だってあのときアークが……!」
「全員で威力偵察など…下の下の下策よ」
ライダーが吐き捨てるように呟いた。
アサシンはナイフを構え
「……いつから気付いていた?」
「そりゃあ…のぅ?あんだけジットリと見ておったら誰でも気付くわぃ」
シュシュッ‼
その言葉と同時にアサシンが複数のナイフを投擲する。
キィンッ!
それをまるで紙屑の如く弾き飛ばすライダー。
シュシュシュシュッ‼‼
弾いた瞬間、四方八方から十数のナイフがウェイバーへと襲い掛かる。
「ヌゥンッ!!」
ギィィインッ!!
迫り来る十数のナイフはライダーの豪腕による薙ぎ払いで全て地面へと落ちた。
そして、素早く落ちたナイフを掴むと横の草むらへ投擲する。
ビュッ‼グチャッ‼
「グェッ!?」
それは別個体のアサシンの喉に突き刺さり消滅した。
「さて…後何体かな?」
「チィイッ!」
今度も同じように四方八方から十数のナイフが投擲された…いや、先ほど消滅したアサシンの所からは来ない。
「なるほど、後七体って所か!!」
ライダーは同じように豪腕で防ぐと考えたのか、周囲の草むらや木陰から一斉にライダーへ突撃する。
「クククッ。終わりよ」
最初に降り立ち少し離れた所にいるアサシンがそう漏らすと、ライダーが獰猛な笑みで
「それはどうかのぅ?ーーッ!!」
ライダーはウェイバーを担ぐと、力を籠め即座にその場を跳躍した。
「ちょおぉぉぉッ!!!!!!??!ライダー何を」
「ククッ空中ではもう避けられまい!!」
アサシン達が突撃しながらも第2擲の準備を瞬時にしたと同時に
「ーーーそう思うか?」
ライダーの斜め下後ろの空間に亀裂が出来た瞬間、
『『ブモオオオオオオォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!』』
神威の車輪が雄叫びを上げ稲妻を迸らせながらドリフト走行をぶちかました。
『なバチュバチュバチュバチュバチュバチユバチバチバチバチバチバチ‼‼‼
アサシンの一人が声を上げようとしたが、ソレすら許さず稲妻を纏った戦車は六体のアサシンを全員轢き殺した。
一周した神威の車輪はピタリと止まると落ちてきたライダー達を乗せ、眼前で呆然としている最後のアサシンに向け突撃する。
「AAAAAAALALLLIIIIIIッ!!!!ーーーーーッ!」
ライダーは剣を掲げながら目の前のアサシンへ突撃するーーーーーいや、その場から
「なッ!?ライダーいった」
ウェイバーが驚いて問いかけたと同時に、眼前まで迫っていたアサシンの背後から一本のボウガンが射出された。
キイィィンッ!
ライダーは空中でそれを弾き、地面へと着地する。
『ブモオォォッ!?』
アサシンの背後の陰から一つの物体が空中に出現したと同時に神威の車輪を引いている二匹の牡牛の脳天に2槍の銀色の長槍が突き刺さり、神威の車輪は最後のアサシンを轢き殺したと同時に数歩進み焦げ跡を残しながら消滅した。
黒い布を被った物体は地面に降り立つと、口を開いた。
「よく気付いたな…征服王」
「……目の前に即死するのが迫っておるのに一歩も動かぬのは闘う経験が無い英霊がすることだわぃ」
そう言いながらライダーは警戒を解かず、足元に落ちてあるナイフを強引に蹴飛ばした!
それは弓矢の如く黒い布に突き刺さり中にいる者の姿を表せる。
「のぅ?
「はぁ、失敗か…殺れると踏んだんだがな」
「余も、貴様は正々堂々とする性格だと思っていたのだがのう……」
ライダーも剣を構えながらアークと距離を測る。
アークは獰猛な笑みで
「それは簡単だ……
そう言いながらアークは銀剣を地面に突き刺した。
「……何をしてるんだ?」
ウェイバーの問いにアークは片手を前に突き出し
「何…本気で行くんでな。多少?いや確実に無理を通させて貰おう!!」
「ほう、ならば余も本気で行かぬとなぁ……!!!」
ライダーは獰猛に笑い剣を真上に突き上げ。
アークは言を呟いた。
「《
「集えよ!我が同胞よ!!今宵の相手は異世界の王ーーーーー魔王なりッッ!!!」
アークの頭から血が流れ。
周囲に砂塵が吹き荒んだ。
「ーーー《
魔力に依る力か、アークとライダーのちょうど境目に亀裂が迸る。
「今、此処に!!我等は異世界の魔王に足跡を残さん!!!いざ、勇者達よーーー」
ライダーとアーク。お互いが相手を睨みながら、最後の言を叫ぶ。
「ーーー来てくれッ!!《
「ーーーーー余に続けッ!!!!
次の瞬間、周囲は砂漠に覆われ、ライダーの背後からは何千もの大軍が彼の元に集う。
アークは光に包まれた後、その姿を見せた。黒い服だった服装は鈍い銀色をした頭部の無いプレートアーマー、その左胸には円と十字のマークが書かれており、背中に羽織った赤いマントにも同じマークが書かれている。
「……バーサーカー…その姿は」
ウェイバーが震える手でアークを指す。
「これは、世界を救った友の……その魂が記憶している最後の装備』
アークは手に力を込めると、その手には焔より紅い長剣と氷よりなお冷たく感じる長剣が握られていた。
「ほぅ…」
ライダーは顎に手を添えながらその二本の長剣に感嘆の息を漏らす。
アークは紅い切っ先をライダー達に向け
『
征服王よ!この
ステレオ音声のような叫びと同時に
「「AAAAAAAAAAAAAALALALALALALALLLIIッ!!!!!!」」
天まで貫かんとばかりの雄叫びを上げ、ライダーの軍勢が突撃を始めた。
では明日もこの時間で……このすばぁッ!!!!(←特に意味はない)