暴食の魔王   作:練火

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はいこんばっぱー!!

練火です!!

今回はちょっとシリアス?(作者的には)

それではどうぞ!!


決着

『!♪~ッ♪~~~♪♪♪!♪』

 

 

 

踊る

 

 

 

数多の剣が迫ろうと踊り躱す

 

 

 

踊る踊る

 

 

 

幾多の槍が眼前まで突き刺してこようとも踊り躱す

 

 

 

踊る踊る踊る

 

 

 

空を覆うように見える無数の矢が降り掛かろうとも踊り躱す

 

 

 

『♪♪~~♪~♪ッ~♪』

 

 

 

 

踊る踊る踊る踊る踊る踊る踊る踊る踊る踊る踊る

 

 

 

その躍りはまるで宙に浮かぶ綿のように襲い来る全ての攻撃をヒラリヒラリと避けていく。

端から見れば、魅せられる踊りだがその中心に行けば行くほど冷や汗が流れる。

それもそうだろう。

彼の手が振られることに、十を超える首が宙に舞い、鮮血が周囲に飛び散って。彼の足元は紅い砂場が出来上がっている。

 

『♪~♪♪~♪』

 

そして、首が飛び、鮮血が散らばる程。彼の両手に握る火・氷の長剣が光を集めているかのように淡く輝いていく。

 

「ッ!?下がれィッ!!!」

 

ライダーが何かを覚ったのか、全体に後退命令を出すが、

 

『遅んだよ()ッ!!』

 

アークが呟くと、両の長剣が白く光輝いた。

その両の長剣を地面へと突き刺し

 

 

 

 

 

 

 

『《 現実は空想に(X.XFR) 》』

 

 

 

 

 

 

足元の紅く染まった砂丘が輝きだし、そこから亀裂が走っていく。

 

「な…なんだ、あの裂け目は!?」

 

 

 

 

 

 

 

『《 空想は幻へと(O:Gefr) 》』

 

 

 

 

 

ライダー。その横にいるウェイバーが止まらず拡がっていく亀裂を目で追っていく。

その顔は下から段々と頭を上に

 

「うそ……だろ……」

 

ウェイバーがそう呟くのも無理は無かった。兵士達も誰も彼もが警戒しながら亀裂を目で追い、呆然とする。

 

その周囲に迸る亀裂は生まれた砂丘から上の雲一つ無い晴天へと刻まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

『《 全ては無くなる物語(OZ.C.NFX) 》』

 

 

 

 

 

 

 

最後の詠唱が終わると同時に世界がビキビキッビキと音をたて初め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキガシャアァンッッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

崩壊した。

 

周囲にいたライダーの軍勢は一斉に消え、景色も砂漠から先ほどまでいた山の風景へと戻っている。

 

「…やられたのぅ…えぇおい」

 

ライダーは呑気な口調で呟き、ウェイバーが焦りながら訊く

 

「どうするんだよライダー!?こ、このままじゃ」

 

ウェイバーがライダーの顔を見ると、ライダーは真剣な表情でウェイバーの頭を撫でると、

 

「ウェイバー、生きろ。そして見届けよーーー王の疾走を!そして生き永らえて語るのだ、この征服王イスカンダルの生き様をッ!!!」

 

ウェイバーに背を向け

 

「ブケファラスよ、待たせたな」

 

前でアークを牽制するかのような立ち位置にいる馬に跨がり剣の切っ先をアークへ向ける。

アークは右腕を左から右へと振ると、一本の銃剣が握られていた。

 

『別れの挨拶はもう良いの(かな)?』

 

「応とも。ーーーそれでは最後の一騎討ちと行こうか!!」

 

二人は互いに構えを取り、動き出した!!

 

「ハアァァァッ!!」

 

 

ドンッ‼ギンギギギギギッ‼ドスッギンギンドンッ‼ギィンッ‼

 

 

ライダーは迫り来る銃弾を剣で弾き、躱し。アークと鍔迫り合い、アークはライダーの乗ってる馬を足場に後方へ宙返りしながら銃剣で狙い放つ。

その銃弾を弾き落としたライダーが口を開く。

 

「貴様は強い。あまりにも強い。さすがは異世界の魔王よ」

 

ドンッ‼‼ギィンッ‼‼

 

「なればこそ、なぜ征服王が挑まずにおれようか。アレを乗り越えたならば、それは異世界への征服の始まりとなる!」

 

ライダーが言いながら吶喊し、アークへ剣を降り降ろす!

 

 

 

『残念!吹き飛(びな)ッ!』

 

 

 

ドォォンッ‼‼

 

 

 

「ぬうっ!!」

 

ドサッ!

 

それに合わせるかのように地面に倒れスレスレに避けると同時にベーッと舌を出し、乱射した。

銃声は一発だが、撃ち出された弾数は十数発。数発は弾くライダーだったが、弾けなかった数発がその身を撃ち抜き、乗っていた馬も撃ち抜かれ倒れた。

 

 

 

『さぁ、これでチェックメイトだ()?征服王』

 

 

 

倒れた瞬間を見逃さず、瞬時に立ち上がろうとしたライダーへ銃剣を向けるアーク。

動いた瞬間、引き金が引かれーーー勝負は決する。

だと言うのに片膝立ちで目の前にいるライダーは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()

 

 

 

 

 

『?なぜ(なんで)笑っている(んだ)?』

 

「いや何。まだ勝負は終わってはおらんのに勝った気になるのはまだ早いんじゃ無いかのぅ?」

 

『じゃあ、ここから逆転でも出来るの(するのか)?』

 

冷めきった視線でライダーの顔から狙いを反らさないアーク。

ライダーは右で握っている剣を掴み、

 

「まぁ、やってみなけりゃ解らんわなぁ!!」

 

『なっ!?!?』

 

 

 

 

 

 

 

ブンッ‼ブシュウッ‼‼

 

 

 

 

 

 

「何やってるんだよ!ライダアアァァァーーッ!!!!?」

 

 

 

 

 

剣を振り、自身の首を斬りつけた!!?

余りの珍行動にアークが硬直。その瞬間、腹部へライダーがショルダータックルをかまし、距離を離す。

 

「ウェイバー!」

 

「ッ!あぁ、今やる!」

 

ウェイバーの令呪が輝いたと同時にライダーの首元が治っていく。

 

「重ねて令呪をもって命ずる!!勝てライダー!!

更に重ねて命ずる!!僕に最後の瞬間まで…その生き様を見せてくれ。我が王ーーーーーイスカンダル!!

 

その期待と願いにライダーは

 

「ーーーーガハハハハハハハハッハッハッハッ!!!!応とも!マスター、いや我が臣下、ウェイバー・ベルベットよ。その願い聞き届けたぞ!」

 

豪快に笑いながらに了承した。

 

『第二ラウンドかな(かよ)?』

 

「そうさな。【彼方にこそ栄えあり(ト・フィロティモ)

ーーー届かぬからこそ挑むのだ! 覇道を謳い!!覇道を示す!!その為に負けるわけにはいかん!!!

ーーーーこの背中を見守る臣下のためにッ!!!行くぞ魔王!!

 

それと同時に走りだーーアークの眼前で剣を振り落とした!

 

『早いッ』

 

アークがギリギリで避けると、地面が剣圧で凹んだ。

急いで大幅に距離を取り、片膝立ちで銃剣を構えるアーク。

 

『此方も時間が無いからこれで仕留める(終わらせる)ッ!!!』

 

アークの周囲が光だし、その光が銃剣へと集まっていく。

 

「ならば、この一撃で決着を付けるとしようか、魔王・アーク!」

 

やってみろ(やってみなさい)。征服王・イスカンダル!!』

 

その言葉と共にライダーが走り出し、

 

「いざ!遥か万里の彼方まで(ヴィア・エクスプグナティオ)ッ!!!!!!AAAAAAALALALALLLIIッ!!!!

 

お互いの距離が徐々に縮まり、ライダーが跳躍して剣を上段に構える。

アークも狙いをライダーから離さず、更に光が集まっていく。

 

AAAAAAAAAAAAAALALALALALALALLLIIッ!!!!!!

ハアアアァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!

 

そして、

 

 

 

 

 

ドンッ‼‼ビュッ!!

 

 

 

 

弾丸と剣が交差した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……ガハッ』

 

 

 

 

 

 

 

アークが口から血を吹き出し倒れた、その右肩は鉄球でも食らったかのように抉れている。

 

 

 

 

「ーーーハハハ」

 

 

 

ライダーが笑いながら憑依状態から解除されているアークを見る。

 

 

 

 

 

「これが異世界の王の力か……」

 

 

 

 

 

そして、両膝を付き。左胸から流れ落ち、血に染まった地面を見て、空を見上げながら

 

 

 

 

 

「此度の遠征も心…踊った……わい…………」

 

 

 

 

 

血に染まった地面に倒れた。

アークはゆっくりと立ち上がり、ライダーに畏敬の念で見ながら

 

「人の境界線上でここまで殺られたのはライダー……アンタが初めてだよ。ゴフッ……誇って良いぜ、そして。次は共にいろんな世界でも征服してみるかぃ?」

 

口から血を流しながら、そう言うアークにライダーは聞こえていたのか笑みを浮かべたまま、消失した。

アークはゆっくりと見届けた後、呆然としている

 

「少年、ライダーとの約束は覚えてるよな?」

 

ウェイバーは微かに震えながらアークを真っ直ぐに見つめ、頷く。

 

「……生き延びる、生きて語り継いでいく。それが……僕が王に…命じられた事だから」

 

泣きそうなのを必死に我慢して、言い切るウェイバーにアークは頭をポンッと軽く叩き、彼の横を通りすぎ

 

「それでいい、その忠義は忘れちゃいけないぜ」

 

姿を消した。

山にヒュウッと風が吹きすさび

 

ーーーッ!!ーーーーーーーッ!!!!

 

後に残ったのは声に成らない、泣き声を上げ、泣いているウェイバーの叫び声のみだった。

 

 





さてここで問題だ。どうやってこの話締めようか……
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