暴食の魔王   作:練火

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ヤイサホー!!


練火デス(・ω・`=)ゞ


前話書いてたら、気づけば、コレも書いていたと言う謎現象??犯人は誰なんだ!?←犯人は練火(ヤス)


閑話・別れ

ここは冬木の市民会館・大ホール

 

「…ここ…なら。周囲の事を考えずに…戦える…ハズよ」

 

息も絶え絶えな表情でアイリスフィールは自身の手を握る切嗣に言う。

 

「ありがとうアイリ、君はゆっくりと休んでいてくれ。後は僕の仕事だ」

 

切嗣はそう言いながら、空いた手でアイリの長髪を愛しそうにゆっくりと撫でている。

 

 

静寂が二人を包む。

 

 

この広い大ホールにいるのはたった二人だけ、セイバーは廊下で待機し、舞弥は周囲の探索に出ている。

そんな静寂を楽しんでいる二人。

不意にアイリが微笑み。

 

「ふふっ…まるでアダムとイブのようね」

 

「それだと、イリヤは神様かな?」

 

二人の脳裏にえっへんと胸を張っているイリヤが浮かび上がり、クスリッと二人は同時に笑みを溢した。

 

「ねぇ、キリツグ?」

 

「なんだいアイリ?」

 

「ーーーイリヤの事、お願いね?」

 

「あぁ、約束する。…絶対に」

 

弱々しい手で切嗣の顔を触れながら、そんなお願いをするアイリ。

切嗣もそれに儚い笑みで返した。

 

もうアイリは戻れない(帰ってこない)

それを知ったイリヤはどれだけ悲しんでしまうだろうか。

そして切嗣にも、もう二度と会えない。

その事に切嗣自身…どれだけ心を痛めているのだろうか。

切嗣は目の前で弱々しくも普段と変わらない表情で話しているアイリを見る。

そのアイリも表情は変わらないが、目尻に涙が溜まっている。

 

 

ーーーそれもそうだろう。

 

感情をーーーーー人としての心をくれた愛すべき夫。

その愛の結晶でもある愛すべき娘。

二人と別れたくないのは彼女も同じである。

もし神様がいるとして望みを叶えてくれるならば、こう答えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『別れたくない』

 

 

 

 

 

 

 

もしあの時、切嗣の提案に乗って逃げていれば別の可能性もあったかも知れない。

 

 

 

ーーーーーだが、それはifの話だ。今となってはもう遅い。

 

 

 

アイリは優しくーーそれでいて儚く切嗣の頬を撫ぜ

 

「キリツグ、アナタにこれを……」

 

 

そう告げると、

 

 

シュオォォォォ

 

 

アイリの腹部から一つのきらびやかな鞘が出てきた。

 

「これは、セイバーの」

 

「えぇ、私に使ってと渡したもの。でも、これからはアナタが使うべきよキリツグ」

 

切嗣が何かを言う前にアイリがその鞘を切嗣の体内へ入れた。

 

「さぁ、行ってキリツグ。これ以上はもう耐えられないわ……」

 

アイリの手がゆっくりと離れていく。これから聖杯の器へと変わってしまうのだろう。切嗣はゆっくりと入り口のドアへと足を運び、ドアに手を掛けた時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーさようなら、切嗣」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろから声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ……さようなら……アイリ」

 

 

 

 

 

そう返した。

扉を閉めると、切嗣はセイバーを呼ぶ。

 

「……何ですか?キリツグ」

 

セイバーの真剣な顔を見て、切嗣はいつもの表情で、いつもの声音で言う。

 

 

 

「聖杯をーーーーアイリを守ってくれ」

 

 

 

目を見開くセイバーを余所に、いつもの冷徹な感情のまま、綺礼を迎える場所(戦場)へと行く切嗣。

 

 

彼の手は自身の握力により血が流れている。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーそれが切嗣の涙でもあるかのように




なんだろうね、別れの場面を書くと胸が締め付けられるようでツラい……
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