暴食の魔王   作:練火

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こんばっぱー!


練火です(;・∀・)


永久凍土楽しかった~!


エピローグ

 

トサッ

 

 

協会の近く、墓に一輪の花が置かれる。

 

「…雁夜叔父さん…またね」

 

桜は両手を合わせた後、そう言って立ち上がる。

 

『桜~!もう行くぞ~?』

 

遠くから慎二が手を振って先に歩き始めた。

桜は最後にもう一回『間桐』と書かれた墓を一瞥し、直ぐ様小走りで後を追う。

 

■□■□■□■□■

 

とある道場にて、竹刀を持った少年と少女が地稽古をしている。

 

パシ!パシンッ

 

「やあぁァァーッ!!」

 

「甘い!」

 

バシッ!

 

振り上げた竹刀を少女が紙一重で後ろに避け、すかさず下から少年の竹刀を蹴り飛ばした。

 

メエェンッ!!

 

バシンッ!!

 

少女の竹刀が少年の頭を叩いた。

 

「ッ痛ゥ~!!」

 

少年は頭を抑えながら、潤んだ瞳で少女を睨む。

 

「藤ねぇ!蹴りは卑怯だろ!!」

 

だが、藤ねぇと言われた少女はフフンッとドヤ顔で

 

「この世は弱肉強食…負けた方が悪いのよ!」

 

オーホッホッホッとでも笑いたげに言いきった。

 

「でも反則は反則!だからノーカンだ!ノーカン!!」

 

そんな事を言う少女に少年は飛んでいった竹刀を拾い、構えた。

 

「もぅ、士郎ったらいい加減諦めて、おやつのプリンを渡しなさいよ」

 

「イ・ヤ・だ!!」

 

 

ダッ!

 

 

ダッシュで藤ねぇに向け、横凪ぎに払おうするが、その前に

 

 

 

 

 

ゲシッ!!

 

 

 

 

 

「……あ」

 

 

 

 

 

 

ーーー藤ねぇの無意識の前蹴りが士郎の顔面を捉えるのだった。

 

「ーーぶげらっ!!?」

 

ドサリッ

 

 

 

 

「し、士郎ーーーッ!!?」

 

 

 

 

 

一発KOをもらったボクサーの如く、地面に横たわるのであった。

 

△▲△▲△▲△▲△

 

プリン争奪戦から数日後、

 

とある軒下にて、士郎と衛宮切嗣が座って月を眺めながら、茶を飲んでいた。

 

 

 

「士郎…僕はね、子供の頃、正義の味方に憧れていたんだ…」

 

 

 

湯飲みを隣に置き、ポツリとそう溢す切嗣

 

「いたってことはならなかったのかよ?」

 

士郎は切嗣の寂しげな横顔を見ながらそう問うと、切嗣は視線を月にむけたまま、自嘲ぎみに返す。

 

「そうだね…正義の味方っていうのは、期間限定で子供の頃にしか成れなくてね。僕は、それをつい最近。ある友人から言われて知ったんだ…」

 

「へぇ~。そうなのか」

 

切嗣に顔を向けていた士郎は月の方に顔を向けながらそう流すと、不意に立ち上がり、月に手を伸ばしながら

 

 

 

 

 

 

「ーーーなら、俺がなってやるよ」

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

切嗣が立ち上がっている士郎に顔を向けながら聞き返した。

士郎は月に向けていた手をギュッと握り

 

 

 

 

 

「だから、俺が爺さんの代わりに正義の味方になってやるよ。爺さんは大人だからもう無理だけど、俺なら大丈夫だろ?任せろって、爺さんの夢は__________」

 

 

 

士郎が誓いの言葉を続けている最中、切嗣は自身の胸の内の疵が癒されていくのを感じながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーそうか…ああーーー安心した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湯飲みに入った残りの茶を飲み干し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は良い日、だ。ーーー月が……き、れい…で______」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴンッゴロゴロコロ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……爺さん?」

 

湯飲みが軒下に落ち、衛宮切嗣はまるで憑き物が全て落ちたような安らかな顔をしながら、亡くなった。

まるで、天から迎えが来たかのように、月の光が彼を照らしていた。

 

◯●◯●◯●◯●◯●◯

 

外が吹雪いているとある城の中のとある部屋、まるで親子三人が寝れるキングサイズのベッドに腰掛け、いまだ、吹雪く外を寂しげに見ている少女。

 

「そこな嬢ちゃんに尋ねたいのだが、貴方がアイリスフィールの娘である、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンで間違いないかな?」

 

イリヤスフィールと呼ばれた少女は急に聞こえた声に驚きつつ、立ち上がって部屋を見渡す。

 

「だ、誰?どこにいるの?」

 

「ここですよ、ここ」

 

声がした方ーーー自身の真上に目を向けると、そこには逆さに立っている一人の青年がいた。

 

「ッヒッ!!」

 

ペタッ

 

イリヤスフィールが悲鳴を上げる直前に、青年がその口を手で防いだ。

 

「おっと、大声出されると厄介なんでね。大丈夫、俺は君の父さんーー衛宮切嗣から、頼まれて来た者さ」

 

青年はゆっくりと手をどかすと同時にイリヤスフィールは青年の顔を見つめながら

 

「なんで…なんでキリツグは来ないの?」

 

「それも含めた手紙を渡してくれと頼まれた」

 

これを、と青年は懐から手紙を一枚、イリヤスフィールに渡す。

イリヤスフィールはそれを受けとると、内容を読み始めた。

青年は近くの椅子に腰掛けながら、読み終わるのを待つ。

 

「そう…何だね……」

 

青年は座りながら、イリヤスフィールに問い掛ける。

 

「さて、イリヤスフィール。その手紙に書かれている通り、君には2つの選択肢がある」

 

「うん…」

 

 

 

「一つ、このままここで暮らすか。二週間に一回は俺がここに手紙を持ってくる」

 

 

 

そう言って、イリヤスフィールに右手を差し出し

 

 

「そして、もう一つ。俺がこのまま君を拉致り、衛宮切嗣と一緒に暮らす」

 

 

イリヤスフィールの顔を真剣に見ながら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、悔いの無い道を選べ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴクリッと唾を飲む音が聞こえる。そして、イリヤスフィールは口を開く。

 

 

 

「_________________」

 

 

 

 

「悔いは無いかい?」

 

 

 

コクりとイリヤスフィールは頷きながら、

 

「所で…貴方の名前は?」

 

「ああ、俺かい?俺はーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーアーク・ラッド。ただの化け物(魔王)

 

 





そして、物語は亜種staynightへと(嘘予告)
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