暴食の魔王   作:練火

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ヤッハロー!

行き当たりばったりが日常の練火(・ω・`=)ゞ

まあ、そんな作者の三文駄文お楽しみください(笑)


再会

外は冬の時期で葉が落ち、山は茶色の風景一色だが。ここ中庭は自然の色生い茂る花々。

そして中庭の中心部には真っ白い丸テーブル、それを挟んで二人の人物が椅子に座っていた。

 

「お久しぶりねアーク」

 

「最後の手紙を届けてからだから……五年ぶりだな」

 

イリヤの側に控えるキリッとしたメイドが二人に紅茶を注ぐ。

 

「ありがとう」

 

アークは軽く礼を述べると、軽く呑む。

 

「で?今日は何の用なの?」

 

頬杖をしながら、イリヤが訊いてきた。

 

「…先日、俺の教え子が接触したと言っててな。だったら久々に顔を見せに行こうと思っただけさ」

 

カチャリッとカップを置き、そう返すアークにイリヤが?と言うような顔になり

 

「教え子?」

 

「?切嗣の手紙に書いて無かったか?衛宮士郎は俺の教え子だぞ?」

 

エエェェーーッ!!

 

イリヤはそんな驚きの声を出すと、イスから降りて

 

「ズルいーッ!それだったら私にも教えてくれて良かったじゃん!!」

 

ほっぺを膨らませてむぅーと言うような顔でポコポコとアークの胸を叩いていく。

 

「ハハハッ、そんな事をしたら俺は切嗣からまた撃たれちまうよ」

 

あの親バカ(切嗣)は人に手紙を頼んどいて、イリヤの近況報告がてら少しだけ遊んだと言ったら、薄い笑みを浮かべて数少ない切り札(起源弾)を容赦なく撃ってきたからな…。

 

そんな過去を思っているとイリヤも少し思い出したのか、寂しそうな顔をしていた。

 

「なんだったら、士郎の所に連れてって説明ぐらいするぞ?」

 

アークがそう問うとイリヤは顔を喜ばせたが、その直後俯き

 

「…それをしちゃうと……せっかくの決意が揺らんじゃうかな……おじい様から、今回の聖杯戦争で必ず、アインツベルン家の本懐を遂げて欲しいって言われちゃったし…」

 

「━━━となると、今回の聖杯は」

 

「うん、キリツグには悪いけど、私は聖杯を取るよ」

 

イリヤの瞳と言葉は覚悟と決意を見せているが、未だに悩んでいるのだろう、表情が酷く泣きそうになっている。

 

「…そう、か…。なら、俺との関係もこれまでかな」

 

アークはそんなイリヤの髪を撫でながらそう言うと、

 

「でも、アークとは敵対したくない…かな」

 

イリヤは撫でている手を掴み、その手をキュッと胸元へ抱き締め

 

「だってアークはお母様と切嗣が居なくなった後に週1だったけど、私を心配して来てくれた人だもん……」

 

「でも、俺と切嗣が決めた答えは真逆なんだ…」

 

アークも寂しそうな顔になりながら、イリヤの目線に立ち。

 

ギュッ

 

ソッと抱き締めた。それが限界だったのだろう、アークの右肩が少しだが濡れ始め、右肩に乗っている少女の頭を撫でつつ、小さく泣くのを宥めるアーク。

 

「ヒックッキリツグもアークもグスッ酷いよ…」

 

「ゴメンな…俺もキリツグも勝手なヤツでゴメンな」

 

そんな少女の嗚咽を聞きながら、

それでもアークの思いは変わらない。

 

何故なら刻まれたのだ、あの日の光景全てが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━あの日見た、煉獄の焔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━あの日聞いた、死に行く人々の嘆き、怒り、悲しみの合唱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━あの日嗅いだ、噎せ返すような人の死の臭い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━あの日感じた、死んだ大事な友(雁夜)の冷たさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークは忘れる事は無いだろう。

 

聖杯を破壊し自身の存在すら消滅したとしても……




因みに、切継の起源弾騒動は月に二~三回あったそうな……(士郎・藤村時たまアークのお菓子戦争は週三~四回)
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