Zeroイベ中の出来事。
最初はシリアスで書いてたんですけど、どうも重くなりすぎてしまうので。
マスターに場を和ませる仕事を頼みました。
その性分からマスターに振り回されればいいよ、エミヤ。
※真明バレあります。
「えみやぁぁぁーーーーーーー!大変だよぅ!」
「どうしたマスター。女性が廊下を走るなどはしたないぞ」
「エミヤが二人!エミヤが!」
小腹を空かせた同胞のために午後のティータイムでも始めようとしていたところ。
いつものようにお騒がせマスターがやってきた。
「…おや。ついに私も宝具レベルが」
既に一度だけ強化されているが、それでも優秀なサーヴァントが増えてきたのを多少なりとも気にしているのだ。
いや。戦力が増えるのはいいことだ。うむ。
「違うのぉぉそうなんだけど違うのぉぉ」
「少し落ち着いてくれマスター。状況がさっぱりつかめないんだが…」
マスターに腕を引っ張られる。
どうやら召喚ルームへ向かうらしい。
ところで今は、冬木を攻略中ではなかったか。
冬木と言っても、あの炎上都市ではない、まだ街並みを保つ方の、だが。
「エミヤだけど!エミヤじゃないの!アサシンなの!!」
「…ん?」
いや待て。
今何と言った?
「おいマスター…そんな話は、」
「エミヤぁぁぁ!」
バーン、と音がしそうな勢いで開け放たれた扉の向こう側には。
…なるほど。
確かに名前表示は”エミヤ”だった。
しかしクラスは、マスターの言うようにアサシン。
「やあ。君が…此処のエミヤくんか」
そんな馬鹿な。
「いや…違う。聞いてくれ、おいマスター?」
「シュークリーム食べる!?それともどら焼きが良い??」
「じゃあ、どら焼きで」
「マスター…」
おやつに両方作っておいてよかった…ってそうじゃない。
アサシンもなにちゃっかり受け取ってるんだ!
あっさりしすぎだろ!?
この状況で疑問や質問はないのか…!
「エミヤの作るお菓子はおいしいねー」
「君が作ったのか…うん、好みの味だ」
「そ、そうか…それはよかった」
だからそうじゃないんだ。
分かった…分かったぞ。
そんな馬鹿な話があるかとも思ったが、このアサシンの正体は確実にあの人だ。
フードで顔を隠してはいるが、声も背格好も全く一緒だ。
「アサシン~~、そのフード取ろうよ」
「取らねばならないか?」
「うん、だって此処、室内だし?」
「そうか…そうだな」
「ちょっ…と!」
止める間もなくそのフードは脱がされた。
待ってくれ。
心の準備をくれたまえ…!
形はどうあれ、これは感動の再会というやつだろう!?
もうちょっと雰囲気というものを重視してくれ!
「んんー?おやおや…?」
マスターがアサシンの素顔をまじまじと見つめる。
まあ言いたいことは分かる。
二人の視線がいたい。
なんでアサシンの方まで俺を見てくるんだ…。
「…おやこ?」
一瞬ぎくりとした。
だってこのマスターが、失礼ながらそんなに鋭いとは思わなかったからだ。
「髪と肌の色…一緒じゃん。何人?」
「いや…日本人なんだが…」
もはや突っ込みが追い付かない。
よし、やめよう。
今日はもう突っ込まないぞ。絶対に。
そう固く誓った。
「なるほどね…君もまたエミヤ、か」
「…え?」
「そっかー。うちアサシン少ないから困ってたの!同期の式ちゃんと一緒にレベリング頑張ろうね!」
一瞬アサシンの表情が和らいだ気がしたが、あることを思い出して見なかったことにした。
さすがに俺と縁の深い人物を寄越してくるのはやめてほしい。
正直もう二度とごめんである。
聖杯はどこまで俺の胃を刺激したら気が済むのだろう。
マスターの世話で手いっぱいだ。
「マスター…。その…、詳しく聞かなくていいのか?」
「うん?なーにが?」
「いや…なんでもない」
抜けていて目を離せない、手のかかるマスターなのに、時々分かったような顔をするのはやめてほしいものだ。
さて、何人のサーヴァントがそれに気付いていることやら。
その目はいつもと違って、柔らかいまなざしの奥に透き通ったガラス玉をはめ込んでいるようだった。
*
*
*
数日後。
再びマスターの呼ぶ声が響いた。
「エミヤぁぁぁ!お母さん!お母さんも!」
聖杯はどうやら俺に恨みがあるようだ。
言ってる傍から…。
ああ、当分胃薬は手放せなさそうだ。
プリヤイベでクロも来たので、またネタが生まれそうですね。
イリヤちゃんも欲しかったです。
衛宮ファミリーできなかったのが非常に心残りです…。
気を抜けばシリアスになっちゃいそうなのでリハビリ頑張ります!
評価ありがとうございました。
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