男は目を覚ますと何故か真っ白な部屋で横たわっていた。男が体を起こし周囲を見回して確認すると、その部屋は無人で何もなくただただ白い壁や床、天井があるだけ空間だった。
どうしてこんな場所に?
男が立ち上がりそう疑問に思っていると
「気分はどうですか?」
無人だった筈なのに、いつのまにか背後から白いドレスに身を包んだ金髪の女性が話しかけてきた。男はその声に振り向き答えようとするが声が出ない。何故なのか?このままでは何も伝えられないと思っていると、
「喋れなくて驚いたでしょう?ここはそんな場所なんです。それにあなたが伝えたい事は思うだけで伝わりますから」
そう言われた男はそれならと質問を始めた。
気分は問題ない。それよりあなたは誰だ?
「私は俗に言う神。一応女神と名乗っています」
神がいるなら俺は死んだのか?
「えぇ、死にました。死因は過労です」
何故、俺はここにいる?
「貴方は絶望的な精神状況から持ち直しました。それに敬意を表して転生してもらおうと思いまして、貴方の友達と同じように」
女神の友達と言う言葉に男は反応すると女神にこう質問した。
友人とは六年前に死んだ友達の事か?
「はい、とても優しい子でした。転生する際に私に貴方が1ヶ月たってもくよくよしてたら伝言を伝えてくれと願ったのですよ?」
男は友人の優しさに感謝すると女神に聞いた。
俺も何かを望めるのか?
「えぇ、何個か」
なら、友人のいる世界に転生させてくれ
「それだけで良いのですか?」
あいつとまた会えるなら構わない
「それだけでは不安ですから私が何個か勝手に特典を決めますがいいですね?」
構わない
男がそう伝えると目の前に白の板を金で飾り立てた美しいドアが現れてゆっくりと開いていった。
「ここを通れば貴方の友達がいる世界へ転生します」
世話になった。そう伝えると男はドアへ入っていき男が見えなくなるとゆっくりと男が入ったドアは閉まり消えていった。
「さてと、さっきの子に何をつけてあげましょうか?」
男が居なくなると女神は終始無表情のままだった男の事を思いながら女神は呟いた。そして少し考えた後に思い付かなかったのか本棚を出し持っている本やゲームから特典を決めようとした。分かる人には分かるだろうこの女神はオタクなのである。そんなオタクな女神が何かないかとゴソゴソ探しているととあるゲームのパッケージが目に止まった。
「これは、萌え萌え大戦争じゃないですか」
萌え萌え大戦争は兵器を擬人化した美少女達が戦うシュミレーションRPGで日本やアメリカ、中国等の兵器を擬人化したキャラクターを操り勝利を目指すと言うものだった。
「そう言えば、このゲームのオリジナルキャラを考えていたような....」
女神はその本棚の中から落書きなどにも使っている一冊のノートを取り出すとページをめくっていく、その手はとあるページで止まった。
「あったあった、この子よ、この子‼」
女神はそれから後はどうしようかこの特典もつけようかこっちの方がいいかな!?、と一人で盛り上がりながら特典を決めていった。
ちなみに彼女の手が止まったページにはこう書いてあった。
ガンシップ AC-130E ペイブ イージス擬人化 アヤと....
彼が気がつくと女の子になって黒い制服を身に纏いとある海域の上空に向かって飛び立っていた。後ろを振り向くと赤い着物を着た女性と青い着物を着た女性が弓を片手に唖然としていた。前を向くと深海棲艦の空母ヲ級が三隻と敵の戦闘機が6機、爆撃機が三機おりこちらにはどうやら自分以外は居ないようだ。横を向くと見える翼と右手の二連ガトリングと左手の40㎜機関砲。そして左肩の榴弾砲で自分がなすべき事は分かっている。彼女は右手のガトリングを爆撃機に構えると引き金を引いた。
これから始まるのは海と空を護る物語。転生した彼女、アヤがどんな第二の人生を歩むのかそれはまだ分からない…。