遊戯王THE・STORY 『メタモルとユベルと時々私』 作:半生緋色
「それじゃあ店長。長い間お世話になりました」
そう言って頭を下げる私を見ていた眼の前の男性。私のバイト先、そのカードショップの店主は、どこか複雑そうな表情を浮かべていた。
急にアルバイトをやめると言われたのだから、当然といえば当然な反応だろう。
でも私だってDAUS受験合格まではいいのだが、まさか一週間後に現地集合など私も想像だにしていなかったから仕方がない。
確かに今は受験シーズンも佳境に差し掛かる時期ではあるが、それでも早すぎるんじゃないかな?なんて資料を読みながら思ったが、それでもそれが現実だと受け止め、アルバイトの合間に店長に話しかけ今に至るわけで。
「ああ、少し急だがご苦労様。もともと合格したら入学までという話はしていたし、それが少し早くなっただけだ。良かったじゃないか、また戻ることができて」
そんな私の勝手な都合にも関わらず、優しい声色で返してくれる店長にどこかホッとした気持ちで、私は笑みを返す。
「ええ…まさか、私がまたあそこに戻るなんて今でも信じられないですけど…。けど、戻る以上は全力で、です。ほらほら店長、私が有名なプロデュエリストになったら、このお店のこともバッチリ宣伝しますから、最後のお給金に色を付けてくださってもいいんですよー?」
「はは、なら少し期待させてもらおうか」
「え?本当ですか?よーし、私頑張っちゃうぞー」
そんなたわいの無い冗談を言いながら、私はもう一度頭を下げすぐ仕事に戻る。と言っても、少し寂れた港町の小さなカードショップ、お客さんも今はいなくて、陳列されているカードを整理したりするだけなのだが。
「…本当に、色んな意味で変わったな君は。まあ、そちらのほうがお客さん受けもよかったが。…最近は評判も良かったし、うちとしても続けてもらいたかったんだけどね。何があったかはしらないけど、もっと早めにそうなってくれてたらうちももう少しお客さん増えていたかもしれないのに」
そんな私を見ながら、店長はどこか懐かしむように言葉を続けた。
変わったという言葉に、少しだけどきっとする。やはりずっと見ていた人にはわかるのだろうか?これでもうまく猫被って空元気で頑張っていた自信はあったのだけど。
「まあ、それは色々あったとしか…。でも、感謝です。正直私って雰囲気そんなに明るくはなかったと思ったのですけど、それでもずっと雇っていてくれて」
「…あのときの君は、放っておくと何処かにいなくなってしまいそうだからね」
誤魔化すように微笑みながらつぶやいた言葉に、店長は核心を突くようなそんな言葉をぶつけてくる。
何ていうか恥ずかしい、そんなふうに見えていたなんて。
「ん…あはは、そうですか。そうかもしれませんね…っと、そうだ、最後にデュエルしませんか?ちょうど今お客さんもいませんし」
だから、私はそんな恥ずかしさを誤魔化すように、私は店長にデュエルを申し込む。
ちょっと前まで言い出せなかった言葉。だけど今は踏ん切りがついて言えるようになった言葉。
「そう言われるとお客さんが少ないみたいで、店としては悲しいものがあるのだが…。それにしても、君がデュエルを申し込むなんて初めてじゃないか?いつもはお客さんの子供にせがまれてもほとんどデュエルしなかった君が」
そんな私の言葉に一瞬店長は驚く。そんなにおかしな言葉だったかな?っと思ったけど、よくよく思い返せばそうだったと納得してしまう自分がいた。それでも応じてくれるのかカウンター裏に保管してあった店長自身のデッキを手に取り…
「あ、いや…それには複雑な理由が。うーん、でも詳しくはデュエルすればわかると思いますよ?申し訳ありませんが、勝たせてもらいます!」
そんな自身の心の声と店長の言葉に返すように答えれば、私も自分のデッキをケースから取り出した時
「それは楽しみだ。負けるつもりでデュエルをする人なんていない以上、私も全力で答えないといけないな」
店長のその一言に胸が高鳴る。
全力?全力といいましたね、店長?なら、私も持てる力を全て出さなければいけないですよね?ええ、もちろん答えは聞いていませんとも。
ここでもし、楽しいデュエルを!なんて言われていれば、少し構築を変更したデッキを使っていたかもしれませんが、そう店長が望まれるなら私も全力です。
そして、私は知っているのだ。店長のデッキがただのデッキではないことも。
アカデミアから寄港する船から時折この店に運ばれる荷物の正体、アカデミアで研究された新しいカードを。そして店長がそのモニターをしているのを。
「……なんだか、すごくいい笑顔で笑ってるね。少し怖いんだけど」
怪訝そうな顔で店長が此方を見ていた。…そんなに私表情に出ていたのだろうか?
「そんな細かいことはいいんです!さあ、デュエル、楽しいデュエルの始まりです」
私はまた誤魔化すように早口でそう言って、店に設置されたプレイエリアにシャッフルしたデッキを置く。そして、店長からもシャッフルしたデッキを受け取れば、もう一度互いのデッキをシャッフルする。
デュエルディスクでオートシャッフルもいいけど、こうやって自分の手でデッキをシャッフルするのも楽しいものだ。カードが傷つかないように気をつけなければいけないが、基本的にカードは丈夫だ。カードは丈夫だ!
それにデュエルディスクにセットしてシャッフルすれば自動である程度の傷なら補修してくれる。…KC社脅威の技術力である。
「さて、お互い準備ができたみたいだし、早速始めようか。お客さんがいつくるかわからないからね」
「ええ、邪魔はされたくないですし、いっその事表にclosedの…」
「はい、君減給ね」
「冗談ですよ!では…」
「「デュエル!」」
宣言とともに、先攻は店長に譲り、お互いにデッキからカードをドローする。当然のように手札に来ているメタモルさんをまずどう動かすか考えながら、もう一枚の自分の新しい相棒のカードに思わず笑みが深まる。
…そういえば、ユベルと出会ったのもこの店から帰ったあとだったっけ。店長が場にカードを伏せるのを見ながら、私は何気なしに思い出した出会ったあの日のことを考える。
――――――――――――――――
その頃の私は、なんというか今思い出しても空っぽという言葉がぴったりだった。
自分の意志でデュエルアカデミアをやめ数年、あれだけ熱望し入学することができたデュエルアカデミアを辞めたなんて両親に報告できるわけもなく、私は生まれ故郷には帰れずに未練がましくもアカデミアの船が寄港するこの港町に住んでいた。
…私は今何をしているのだろう?
漠然と浮かぶ問いに答えられぬまま、只々日々を生きるためのお金を働いて稼ぎ、食事と住居を確保する。そうやって続けてきた最低限の生活。楽しみといえばカードショップの子どもたちとの会話だった。楽しげにカードの話をする子どもたちが微笑ましくて羨ましくて…少しだけ妬ましくて。そんな子どもたちを、どこか作り笑いを浮かべながら見つめるそんな毎日を過ごす日々。
後悔しているかといえば、もちろん後悔している。でも、あのまま続けることも私にはできなかった。
そうだ、私は逃げたのだ。
大好きなデュエルから。
だから帰れない。帰ってはいけない。
そう思い込んでいた、そんなある日
「慣れた道だろうけど、夜道は気をつけて帰りな。一応女の子なんだから」
「一応って少しひどい気がしますけど…、けどお疲れ様です」
ショップ大会の後片付けもあり、少し遅れたバイト帰りの他愛もない店長との会話。
気遣ってくれているのは理解している。それでも、どこか気のない返事をしてしまう自分が嫌になる。
小さく会釈して、店を出た私はいつもどおり自分の部屋に帰った。
それだけならいつもの日常だったのだけど、その日は少しだけいつもと違っていた。
鍵を開け、部屋に入ろうとした時少しだけいつもと違う違和感を感じた。
そっと、違和感の主を探すように視線を動かせば、郵便受けにダイレクトメールや広告以外の物が入っていた。
「…誰からだろう?」
この場所は親にすら伝えていない。訪ねてくる人といえば、管理人さんと宗教関係の勧誘、後は新聞屋さんぐらいの郵送とは無関係な人たち。
知っているとすれば、退学後にいろいろな手続の書類を送ってもらうために知らせたアカデミアぐらいだろう。もちろん、バイト先の店長はしっているだろうが、それなら手渡しで済むので除外だ。
だったら誰から?怪訝に思いながらも、手に取ったその小包の差出人を確認して、私はさらに困惑した。
「海馬…KC(海馬コーポレーション)!?…何で私に?」
疑問が残るがとりあえず部屋の中に入った私は、机の上に小包を置く。
自分とKC社の関わりといえば、自身がアカデミアに通っていたことと、自身の両親が関連会社に努めているぐらいだろうか?確か何かの研究施設とか。…流石に業務に係る内容なので教えてくれることはなかったけど。
だから、両親から何かがアカデミア経由で届くことはあるかもしれないが、KCから直接私に何か届くとは考えづらい。
「よく見たら発送日がけっこう前だ。最初の宛先がデュエルアカデミアの私の寮になってるし。…それが巡り巡って今日届いたのか」
きっと、自分がいた部屋を使っていた人のところに一度届いたのかもしれない。それを調べてアカデミア側が送り直してくれたのかな?ごめんなさい、辞めてまでご迷惑をかけてしまったデュエルアカデミアの名前も知らない生徒さんと事務の人。
私は一度心のなかで届かない謝罪をすれば、よしっと小包の包装をゆっくり丁寧に剥がす。
包装の中身はよくあるダンボール。その中にはまた封筒と、両親の物だろう手帳と厳重に封がされたカードケース。
「…カードが見たいな~。けど、先にこれが何か見ないといけないよね?」
カードケースを開けたい衝動に駆られるが、フルフルと一度頭を振りその欲求を振り払う。とりあえずは先に封筒を開き、中にはいった手紙を取り出し、何気なしに目を向けた。
その瞬間のことは、私も正直よく覚えていない。
私が落ち着いた時、少し暴れてしまったのだろう散らかった部屋の中、ただただ蹲って泣いていた。
最初は理解が追いつかなかった。それぐらいそこに書かれていた内容は衝撃的で、受け入れることができなかった。
この手紙に書かれていたものは端的に言えば訃報だった。
曰く、両親がカードの研究中に行方不明になった。
曰く、箱に入っている手帳類は、全てチェックしたが発見につながるものがなかった。
曰く、カードケースにはいっているのは両親が個人的に研究していたカード。
他にも細々と、両親に対する対応が書かれていたが、そこまで私は読む気にはなれなかった。
何でこんなことになってしまったんだろう?答えてくれる人は誰もいない。だって此処には私一人しかいないのだから。
「ふふ…ははははは…」
いつもたった一人の自分の部屋。只々私の笑い声だけが響いた。
慣れていたはずの孤独なのに、自分が本当にたった一人になったと自覚するとどこまでも静かで、世界には自分しかいないような錯覚すらしてしまいそうだった。
いや、現実は少し前には親もいなくなり、私はとっくの昔に孤独になってしまっていたんだ。
それに気づかなかっただけだ。なんて脳天気だったのだろう。…気づきたくなんてなかった。
「嫌だな…一人は」
一人が嫌で、人が離れるのが、嫌われるのが嫌でアカデミアを辞めたはずなのに、気が付けば自分からまわりの人を遠ざけて、その結果本当に一人になってしまったなんて笑い話にもならない。いや、詭弁だ。私は只々逃げ出しただけだ。そこで戦い続けようとは思わなかった臆病者だ。そうだと再認識してしまったからだろうか、私は考えてしまった。このまま何処かに一人でいってしまうのもいいかもしれないなんて。…またこの現実から逃げ出してしまえと。
どうせ私は一度逃げているんだから。
「…でも、勿体無いな。私のデッキも、見たことのないカードも、私はどうでもいいけど、カードだけは誰かに使ってほしいな…」
逃げた私にはこの子達を使う価値はないかもしれない。自分よりももっとふさわしい使い手がいるはずだ。少なくとも、持っているだけでデュエルをしない私の所にいるよりもいいだろう。だったらいっその事、アルバイト先の店長に渡してしまうのもいいかもしれない。もしくは、頑なにデュエルをしない私にそれでもデュエルを挑んでくる常連の男の子か。あの子には、最後ぐらいデュエルしてあげても良かったかな。
ああ、ダメだ。未練がある。
『…だったら最初から逃げなきゃいいのに』
そんな時、不意に声が聞こえた気がした。その声はどこまでも平坦で、だけど確信にふれる言葉を私に投げかける。
『君はこのままでいいのかい?』
なおも続くその男とも女ともとれない声、普段の私なら幻聴だと病院に駆け込んでいたかもしれない。けど、今は幻聴でも話し相手が欲しかった。孤独でいるには心が耐えられなかった。
「嫌だ。戻りたい。…ううん、戻っても今のままならきっと一緒だ。私はきっと変わりたいんだ。そして、またもう一度、誰かと全力でデュエルしたい。デュエルで会話がしたい。でもまた私の周りから離れるのは辛い。誰かと一緒にいたい。もう離れたくない」
だから私は何も考えずに思うままにその声に答えた。
『…なら、僕が一緒にいてあげるよ』
「それは、どういう?」
私がそれに返そうとした時、異変が起こった。不意に体から力が抜けていく感覚、ふらつく身体をなんとか倒れないように、心を強く持つ。
体中を脱力感を感じながらも、意識だけはちゃんと保ち、揺らぐ視界が定まった時、私の目の前に彼は現れた。
『こういうことさ。ふふ、やっぱりイメージでも身体があったほうがいいね。』
目の前に現れた相手の姿を一言で表すなら、男女(おとこおんな)だ。身体の右半身が女性、その反対の左半身は男性の体をしていて、肌の色も人ではありえないほど赤黒く、左右で異なる髪色、中性的な顔立ちの中で瞳色はそれをさらに際立たせる。…まあ、それだけなら私を驚かせようと仮装した人という可能性もあるのだが、彼(仮称)の背中から生えている羽がパタパタと動き、ほんのり彼が浮いているのがみえる。
ついに私にも見えてしまってはいけないものが見えてしまったかななんて思っていると。
『残念だけど、これは現実だ。君の両親がいなくなったのも、カードの僕の声が聞えるのもね』
これはもしかして、相手に心を読まれている?それにカードって。
そう思ってあたりを見れば、小包の中にあったカードケースを見る。その中には今目の前に現れた彼と同じ姿のカードが一枚あって…心なしか光ってる気がする。
「あの…」
『ん?ああ、流石に驚いているのかい?僕をイメージだけとは言え、視覚化できるだけのデュエルエナジーを潜在的に持っているのだから、こういったものには慣れていると思ったのだけど』
すんなり彼はいうけど、理解が追いつかない。視覚化?デュエルエナジー?はっきり言って聞いたことが無い言葉だらけだった。
「えっと、よくはわからないけど、私があなたに姿を与えているの?」
『端的に言えばそうなるね。まあ、僕が勝手に君からエナジーを奪っているだけなんだけど』
なんだかとても不穏な言葉が聞こえた。というよりも先ほどからごっそりと体の力が抜けたのはそういうわけか。つまり彼は
「それじゃあ…私はこのままそのエナジーを吸い取られて、貴方が実体化するための生贄になるのかな?」
それならば彼の言葉は納得できた。いうなれば、私は彼に姿を与えるためだけの存在になるということだろう。私を生贄に彼をアドバンス召喚?うんしっくり来る。…でも別にいいか。カードのためになるなら、それはそれで私としては嫌ではなかったから。だけど
『…物騒なことを考えてるね。嫌なことがあったのはわかるけど、僕がそんなことするように見えるかい?』
「すいません、今現在進行形で体が怠いのですが。あと…見た感じ悪魔なイメージなんだけど。私としてはかっこかわいいから嫌いじゃないですけど」
むしろ私の趣味にどストライクなのだ。だからだろうか、目の前に現れた彼のことを怖がらずに話を聞いていられるのかもしれない。
『人と大事な話をするときはちゃんと向かい合って話し合うのが君たち人間なんじゃないのかい?だから、これは必要な犠牲だよ』
今犠牲って言ったぞこの人?でも、きっとそのあたりを問いただしても流される気がする。というよりも、誤魔化すように笑う顔がかわいくて、じっと見てしまっていた私がいた。
そんな自分に気づいて少しだけ視線をそらすように私は俯いてしまう。
「…それで、大事の話とは?」
『さっきも言ったとおり、僕が君のそばに居てあげるよ。そのかわり叶えてほしいことがある。というよりも、僕の声が聞こえたのは君が初めてだからね。もし仮に君が断っても相性が良さそうな君の体と心を乗っ取って、操るつもりだけど』
「そんなことができるなら、私に声をかけずに、そのまま身体を奪えばよかったじゃないですか?私が両親の事を知る前に…」
なおも微笑みながら話す彼に私は当然の疑問を口にした。むしろ、そうしてくれたならどれだけ私は救われたのだろうか。そんな私の感情を読み取ってか、少しだけだが彼の表情が変わった。
『それはできないね。いや、出来なかったというべきかな。君が僕の声を聞こえるようになったのは、君が両親のことを知ったからだ。…君の心の中の闇が現れたからこそ、僕の言葉が君に聞こえるようになった。少なくとも僕はそう感じた』
「そんなのって…」
『ああ、ひどいと思うよ。でも、僕はそういう存在みたいなんだから仕方がない』
変わらず口調は淡々としたものだけど、確かに少しだけではあるが彼から同情されているのはわかった。なら私が、彼に全部奪われないのは
「…じゃあ、私があなたの存在を認識できるようになったのに、未だに身体を奪わなかった理由は?私の境遇に同情しているから?…それなら、ひと思いに奪ってくれたほうがいい。そうすればきっと楽になれるかもしれないのに」
『それじゃあ、君はまた逃げるんだね』
「…違う!だって、貴方にとってチャンス何でしょ?私は貴方なら別にいいかなって思ってる。本当に一人になったと思ったときに声をかけてくれたから。それに、それはきっと結果的に私も変われるってことだから」
『それは言い訳だよ。自分でもわかっているくせに』
「そんなことは…」
無いなんて言えなかった。わかっている。私は臆病なだけだ。それを認めたくないから楽な方へ楽な方へと、考えることを辞めてしまっているだけ。でも結局は自分から行動しなければ変わったなんて言えないのに。
『少なくとも、僕には君と話す理由があった。言っただろう?僕の言葉が聞こえたのは今まで君だけだったんだ。それまで僕はずっと独り。こうやって話せる機会が来るなんて思っても見なかったよ。イメージとは言え体を手に入れることもできるレベルの素質がある子がさ、勿体無いじゃないか。だから少し話してみたいと思ったし、君をどうにかしたいと思った。君という存在は僕にとってもチャンスなんだ」
そこまでいって、彼は私の顔をその左右で色が違う瞳でじっと睨みつけてきた。
「…といえば聞こえはいいけど。僕はね、それだけ恵まれていることにも気づかないで、まるでそれだけのことで世界の終わりみたいな顔をしている君が気に入らなかった。失う辛さってさぁ、それを持っている人だけが味わえる苦しみだよ。ああ、イライラする』
その言葉で、何となくだけど少し彼が理解できた気がした。彼は少し私に似ている。だけど決定的に違う。自分という存在を認識した時から自分を感知できる存在が周りにいなかった。自分だけは関わることもできないまま周りだけが変化していくのをただ眺めるだけの終りが見えない時間。それは想像するだけできっと地獄だろう。私ならどうだろうか?もしそんな時間がずっと流れて、その果てに自分の声を存在を理解できる、関わることができる人物が現れたら。だけど、そんな人物が目の前で今の私みたいなことを言ったなら。
「…ごめんなさい。なんて言ったら、きっと貴方は私の事もっと嫌いになるね」
思わず出た言葉、けど、これで終わらせてはいけない。そう思って続いた言葉私はじっと彼の瞳を見つめる。その様子に興味深そうに彼も私の続く言葉を待っていてくれた。
「それは嫌だ。私は私のそばに居てくれる人に嫌われるのは嫌なんだ。…なら私は前に進む。それにさ、私にはきっと拒否権がないんでしょ?だったら、少しでも前向きにね。ゼロに戻ったならあとは上がっていくだけだし」
『はは、いいね~、やっぱり人は足掻いている姿が一番いいと思う』
「なんだか、すごく嫌な風にいうよね。でもさ、私はちゃんと知らないといけないと思う。両親がどうなったのか。……というか、あなたは知らないのかな?私の両親がどうなったか」
とても楽しげに笑う彼は、一緒に入っていた手紙には彼は両親が研究していたカードだと書かれていた。
ならば知っているのではないか?そう思うと少しだけ希望が見えた。
本当にちっぽけだけど。だが
『残念だけど、僕はその瞬間は其処にはいなかった。そんな事故現場にあったカードが君のところに簡単に届くと思うかい?』
「…それもそうか。いや、貴方が嘘をついてる可能性もあるか」
『そう言うの本人の前でよく言うよね。そういう所は嫌いじゃないよ。それと貴方は他人行儀だから、僕のことはユベルと呼んでほしい』
「なら、ユベル。ユベルはどうして私の両親が研究してたの?」
『あ~…、それについてはなんと言えばいいのか』
此処で初めて彼の言葉が止まった。
何かあるのだろうかと、私はその彼の考えている表情をじっと覗き込む。
うん、やっぱりかっこかわいい。オッドアイなんて人で見るのは初めてだ。…いや人ではないけど。それでもとっても綺麗で見つめていると吸い込まれそうになる。あと、彼の声もハスキーボイスでとても私好みだ。
…待てよ。そういえば彼はイメージと言っていた。カードに書かれている姿を私の、えっとデュエルエナジーだっけで、形にしたと。それならば私の嗜好も影響している可能性がある。つまり、私の心にドストライクな姿で現れたと…なんて悪魔的なんだ。これじゃあ何方にしろ彼の頼みは断れないじゃないか。
ユベル考えている合間に雑念が現れては消えていく。そんな私の心を読んだのか、ユベルは私を何処か引き気味に見ている視線に気づいた。
『色々考えているようだけど、これは僕の元々の姿だよ。君の嗜好には影響されてない。それだけは確信を持って言える。それで、だ。僕のことについてだね…それが僕の叶えてほしいことの一つ。僕はね、自分自身の記憶が殆ど無いんだ』
「記憶がない?それは…」
『僕が僕を意識できるようになった時には、既に君の両親か、まあ何処かの研究施設にいたんだ。認識できたのは僕がユベルという存在であること。カードの精霊であること。それだけだよ』
うん、また良くわからないことを。カードの精霊…実しやかに都市伝説として語られていた存在が目の前にいるとは。だけど知識として最低限のことしか無いとなると…
「…それは、ユベルがその研究所で生まれたカードだからじゃないのかな?」
それならば納得できる、作られたばかりのカードならそのあたりの知識がない可能性もある。だけど
『もしそうだとすれば、彼らが僕を調べる必要なんて無いだろう?』
そのあたりは彼も考えていたようで、きっぱりと否定された。
どう考えても、それが一番辻褄が合うんだけど、最もな意見を返されれば納得するしかなかった。
『僕は自分が何者か知らない。だからさ、君には僕がどういった存在なのか調べてほしいんだ。それが僕の叶えてほしいこと。その為に僕はキミと一緒にいる。たとえ君が嫌と言ってもね』
やっぱり最初から拒否権なんて持たせてくれない。これで逃げ道は塞がれた。悪戯っぽく笑う彼が有無を言わせずそう迫ってくる。いや、違うな、これはきっと彼なりの思いやりなのかもしれない。逃げ道を塞いでくれた。私がこれ以上逃げないように、意地でも前に進めるように。
「…それは、少なくとも私の両親を調べることにも繋がるから、私としては願ったりかなったりだ。ならよろしく、私の名前は藍沢…」
私が自分の名前を言い終わる前に、ユベルは何かを思い出したように、ぽんと小さくてと叩くと、私の手を掴み。
『そういえば、君は変わりたいと言っていたね。なら、とりあえず君には少しだけ僕の力を貸してあげよう」
そう言うと、目の前のユベルが消えた。そして不意に身体を乗っとられるような、何かが体の中を満たしていく感覚…ちょっと待って、あのユベルさん?まさかとは思いますが。
「さてっと、やっぱり生身は別の感覚だ。けど馴染むね。君の身体も僕に体型が近いからかな?」
あの、私の口で、私の声で喋るのは構いませんが少しお話を聞いていただけますか?
「少し静かにしてて。僕も初めてだからうまくいくかどうか…っとちょうどいいのがある。これなら君と相性が良さそうだし』
私の制止を聞かず、ユベル私の部屋のカード入れを漁る。そして私のカードプールから一枚のカードを取り出し…そのカード名を読み上げた。
「マジックカード『突然変異』発動!」
狭い部屋の中で、私が発したのではない私の声が響く。
もし、こんな状況でなければその行動はデュエルもしていないのに何をやっているんだろう?で済むのだが、私の直感がこの状況が不味いと言っている。というよりも、宣言と同時に身体からまたごっそり力が吸い取られていく感覚と、なんだか身体がムズムズする感触に小さく声が漏れる。
『どうだい?とりあえずこんな感じかな。変わりたいと言ってたけど、急激に変わると流石に君の体が持たないからね。まずは外見から』
ゆっくりとまた自分の目の前に現れたユベルが微笑みかけてくる。やっと戻った身体の自由に小さく安堵しつつも、力が入らない身体でペタペタと私は自分の身体を確かめる。
無い、これは元々だけどもっと無い、それにこれは…有る、有る…ってなんで?待って、これはもしや。
「ユベル…少しお話しようか。」
自分の喉から出た声にやはり違和感を感じる。そう、いつもよりも低い声。先程触れた喉にあった違和感の正体それが指し示すのは。
「私はさ、確かに変わりたいと言ったけど。物理的に変わりたいとはいってない!これどうするの?私明日の仕事とか、と、トイレとか!ていうか、何で性別を変えた!!」
声を上げると同時に、私渾身の右ストレートがユベルに迫る。身体が変わったせいでいつもより力が少しだけました気がする。ユベルは少し驚いた様子だったけど、すぐに何事もないように拳を頬に受けると、まるで砕けることのない壁を殴ったように自分の拳が激しく傷む。…何それ反則だ。
『何でそんなに怒ってるのかな?元の自分を変えたいなら、これぐらいやらないと。外見を変えて順々に中身を』
「やーりーすーぎ!やりすぎだよ。物事には順序が有るの。私が仕事しないと私は生活できないの。この姿じゃ、今までの仕事できないの!」
『でも、これぐらい荒療治しないと。むしろ君だとわからないくらいにしたほうが君も再出発しやすいだろう?』
再出発という言葉に、少しだけ心が揺らいだ。姿を存在を物理的に変えてしまえばあるいは
「…否定はしないけど、これさっきのカードの効果だったらもとに戻せるの?」
もう一度、あそこに戻れるかもしれない。今まで考えることもなかったその可能性に私は、ユベルに対して浮かべていた怒りが、感情がおさまっていく。
『あくまでもカード効果での変化だから、解除するならそんなに力はいらないよ。また変わるときはごっそりデュエルエナジーが必要だけど』
あ、戻るんだ。それなら問題な…
『多分』
まって、ユベル。
『つい、身体が動いたりカードが使えると思うと、柄にもなく浮かれちゃったんだから仕方がないじゃないか』
ごめんごめんと悪びれずに謝るユベルに私ははぁ…っと小さくため息を漏らす。まあ、仕方がないよね?今まで動けなかったんだし、誰とも話さなかったみたいだし。
…そう考えると私も一緒か。こうやって、誰かに上っ面でなく話をしたのは久しぶりだった。楽しい、こんな会話ですら楽しいものだったんだ。それに心の毒を出し切ったせいか、デュエルエナジーと一緒にユベルに吸い取られてしまったのか、手紙を呼んだときの暗い感情は綺麗サッパリと消えていた。
「まあ、おきてしまったことは仕方がないか。もし戻らなかったら、もう一度カードを使って元の姿に変わればいいし。それで、今度やるときは私に相談してから。これは私といる時の約束」
『はいはい』
「……あと、私のことは今から陽彩って呼んで」
『ん?君の名前は確か両親が言っていたのを聞いたけど、それじゃあ無かったよね?』
「私の両親の名前から一文字ずつ取ったの。身体がいきなり変わるのは嫌だけど、これは私の決心。私が両親がどうなったか知るって誓ったケジメ…みたいなものかな。ほら、それにこの名前だと性別どちらでも取れるでしょう?」
『名前はその人の本質を表す。確かに変わるというならそういうキッカケはいいかもね。それでさ、両親がどうなったか知るって言ったけど何か宛はあるのかい?因みに僕はない』
はっきりいう彼がどこか可笑しくて私は笑ってしまう。本当に彼にとって偶然だったのだろう。けれどもその偶然のお陰で私は一つの決心ができた。先程浮かんだ今まで考えないようにしていた可能性。けど、彼と一緒ならもしかしたら行けるかもしれない。
「…デュエルアカデミア、いや私の年だとDAUSか。そこに行ってみようと思う。あそこの研究施設ならもしかしたらユベルのデータが有るかもしれないし、あそこに通っていればそういった研究者と知り合うキッカケも多いと思う」
『DAUS…DAUSか、どこかで聞いた覚えがある。研究所の誰かがそんな単語を言っていた気がする。なら、決まりだ。まずはその研究施設に侵入して機密データを奪い取る』
「いや、待って。話が飛躍しすぎ。私そこまでの技能無いから!」
『じゃあ、どうするんだい?』
有無を言わさず最短ルートを突き進もうとする彼に動揺するも、なんとか私は誤魔化すすべがないか考える…というよりも、考える前に心のなかでユベルに心を読まないでとお願いもする。いや、心のなかで心を読まないでとお願いするのもどうだとは思うが仕方がない
「DAUSは学校だから、普通に入学してはいったほうが怪しまれない。そう、怪しまれない!一度怪しまれて、ユベルだって研究施設に戻るのは嫌でしょ?」
『そうだね…時間が掛かるが仕方がない。待つのには慣れてる。それに今度は退屈しないだろうし。さあ、お互い進む方向も決まったんだ陽彩。とりあえず今日は陽彩のことを聞かせてくれないかな?長い付き合いになるかもしれないし、君が抱えてた闇も気になる。それを僕に見せてくれないか?…まあ、端的に言えば僕のエネルギーみたいなものだ、つまり人間風に言えばご飯かな』
「…なんだか、急に人間臭い言葉を聞いた気がする。まあいいよ、私も何も食べてなかったし。じゃあ、料理を作りながらでもいいなら」
そう言って、私は部屋の中を再度見渡す。我ながらよく散らかしたものだ…。明日、そう明日片付けよう。まずは料理を作らねば。そう思い立ち上がりながらユベルに向けて自分の昔話を語り始めた。
「昔々、デュエルが好きな女の子がいました。」
『もったいぶった言い方だけど、それって陽彩だよね?』
「話の腰を折らない。言っていてなんだけど結構恥ずかしいんだからね!」
はいはいと、返事を返すユベルに私はまた話を続けた。ユベルは時々茶々を入れながらも最後まで私の話を聞いてくれた。そう、これが私とユベルの出会い。私が変わるキッカケをくれたあの日の思い出だ。
アルバイトも終わり、私はスキップでいつもの帰り道を進んでいた。
何でスキップするかって?それは楽しいデュエルがあったから仕方がない。
『ねえ、流石に感謝の気持ちだからって、《友情 YU-JYO》を使いまわして3回も握手する必要はなかったんじゃない?最後さすがの店長も苦笑いだったよ?』
ユベルが話しかけるのは先程のデュエルの内容だ。端的に言えば勝ちました。サーチを使ってデッキ圧縮するタイプの人は私と相性がすごく悪いのだから仕方がない。それにしても
「まさか、《ゲート・ガーディアン》なんて使ってくるなんて思わなかったんだもん。UFOに乗ってたけど。あんな珍しいものを見せられてしまったら私も全力で答えるしか無いもん」
『…君は本気でお客とデュエルしないほうがいいって言われたね』
途端スキップが止まる。ダメだその言葉は私に効く。
「…いいもん。わかってたもん。でも、店長がユベルを見た時すごく驚いてたね?意外と何か知ってたりして」
『流石にそれはないんじゃないかな?』
「そうだよね~、本当にそうだったら灯台下暗しにも程があるし」
あははと周りから見ればただの一人笑いなのだけど、まあ見ている人もいないので気にせず到着したマンションの階段を駆け上がる。そっと鞄の中を探して鍵を取り出そうとするも。
「ああ、そっか。今日はあの子がいるから隠したんだっけ」
『ん?陽彩ちょっとまって』
「何?ユベルとりあえず、中に入ってから」
『あー…まあ良いか』
何か言いたげなユベルを不思議そうに思いながらも、私はそっと植木鉢の下に隠してある鍵を回収する。そして、いつものように鍵の掛かったままのドアを開け、部屋の中を見る。
うん、いつも通りのカードだらけの部屋、どこか殺風景な家具、そして見覚えのある女の子…ん?ダメだ、止まってはいけない。思考停止は逃げることだ。逃げないって決めたじゃないか!頑張れ陽彩。大丈夫朝もこうだったじゃないか…どうしてこうなった。
「ただいまー。っで…なんでいるの?」
私はとりあえず、荷物を置きベットの上に座っていた彼女に声をかける。彼女はと言うと罰が悪そうな顔を浮かべながら
「ああ…えっと、帰るタイミングを逃してしまったというか…」
うん、何のタイミングだろう。いやダメだ。深く考えてはいけない。とりあえずもう一度部屋を眺める。何もなくなった様子はないし、物取りと思われたくないために残ったという説もある。というよりも、彼女は帰らなくて平気だったのだろうか?元々一人暮らしか、それとも両親に連絡でもしたのだろうか。
まあ、彼女のことを探ったところで彼女本人が語らなければ何故かなんてわからないわけで…。だけど、これぐらいは言ってもいいだろう。
「あのさ、一応私も…えっと、男だからね!ほら、こう、女子一人が自分の部屋で待ってるなんてことされたら…」
うん、言い慣れないな。そもそもこんな状況になるなんて想像だにしてないし、一生言うつもりがなかったのに。
「そのわりには昨日何も…。」
頑張って絞り出した言葉に彼女は平然と返してくる。諦めてはいけない、そう此処でバシッと言って置かなければ、学園生活を平穏に過ごすことなんてできないはずだ。
「…まあ、今日はアルバイト辞めてきたり、部屋の契約切ったりで疲れてたから手を出さないけど。男は野獣なんだよー!気をつけるんだよー。」
叫ぶように、無理やり声を出す。だけどなんだろう、すごく無様だ。何で強気になれないのだろう。そんな私を見て彼女もどこか可笑しそうに笑っていた。
「なんというか、説得力ないです。」
「…それはそれで私なんだか悲しくなる。」
自分でもわかってるから、言葉にしないでほしかった。
そんな私をじっと見ながら、彼女、司は首を傾げ呟く。
「せめて、一人称は私じゃなくて僕にしてみたら可愛いと思いますよ?」
「…そうかな?でも僕だと被っちゃうからねー。」
『僕は別に気にしないけど。』
間髪入れずに返すユベルはこの状況が可笑しくてたまらないのか、ニコニコと此方を笑いながら見ている気がする。ああ、恥ずかしい。
「…誰にですか?」
「えっと、私の親友でパートナーかな。」
ふむふむと、やはり彼女は探るように私を見ている気がする。何で?そういえば、彼女は私が返ってくる間何をしていたのだろう。
「…何で、じっとこっちを見るのかなー」
「ああ、いえ。なにもないですよ。そういえば、泊めてもらったお礼少し部屋を片付けておこうと思いまして、今日少しだけこの部屋を掃除したんですよ」
掃除?あ、嫌な予感がする…というよりも非常にまずくないかな?
「そういえば、風邪か何か引かれたのですか?声の調子が昨日と違いますよ?」
言われて気づく。そういえば、私今日アルバイトに行くのに元の姿に戻っていた…
「ねえ、藍沢さん。」
「何かなー。」
いや、喉仏は隠れてるし大丈夫。寒かったから厚着はしていたし、服装は…変身を途中で解除しても良いようにどっちでも取れるのを着ていた。言葉とは裏腹に、私の頭の中は焦り出いっぱいだ。まだ、大丈夫致命的なことはしていないはずだ…そう、その瞬間まで思っていた
「…えい!」
司が、ぐいっと自分の胸にふいに両手で触れてくるまでは
「あ…って、何するのさ!」
思わず声を上げ、後ろに後ずさり、胸を両手で抑える。手が出なかったのは相手が女性だからだろう。というよりも、今までこんなにアクティブにこんなことをされたことはなかったから不意に体が動かなかったとも言える。だって、私は
「無い、いやありますね…」
そう、世間一般で言う貧乳だったから。
無いっと言われてよしっと思った自分が少しだけ悲しくなった。だけどブラには触れられてしまって、彼女はそれで確信を持ったのだろう、此方に詰め寄るようにその顔には笑みを浮かべて私のもとに迫ってくる。
「ねえ、藍沢さん。もう言い逃れはできませんよー。貴女、何者です?」
「あ~…それ、言わないと駄目?」
「性別を偽ったら流石にDAUSの入学は難しいと思いますよ?」
これは俗に言う脅しだろうか…。はぁ、どうやって説明したものか。
ねえ、私の中で笑ってるユベルさん?貴方もさり気なくピンチなんですよ?
私はどうやって彼女の質問を誤魔化そうかと頭をひねるのであった。
更新に時間がかかってしまって申し訳ないです。
これも全て、デュエルリンクスとFGO年末イベントとFESと全部ドン・サウザンドってやつの仕業なんだ。