ボバ・フェット(偽)はウィッチとともに空を飛ぶ   作:KeI77777

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アンケートにご協力いただきありがとうございました。

どちらかというとマイナーなウィッチのこととか知っている人が多くて
驚きました。

では、感想返しから。


感想返し
Q楽しみに読ませてもらってます

ボバさんのプロポーズがウィッチたちに広まりつつありますがさてこれからどうなるか
とても楽しみです
しかし劇中でルーデル女史を爆撃王呼わ張りしていますが
世界中の火薬庫に焼夷弾を放り投げているボバさんも大概ですけどねー

個人的にはルッキーニやヘルマさん年少組(未来の火薬庫組?!)がどう絡んでくるかが気になってます
>ハインリーケのしゃべり方がわからなかったので教えて
カクヨムで無料公開中の
ノーブルウィッチーズ 第506統合戦闘航空団 飛翔!
のCHAPTER2 回想の姫君 か、

ニコ動の
501 JFW-unofficial-OA 第61・62回
の最初と最後のミニドラマパートが良いと思いますヨ ーーノ
誤字?報告です

・賞金稼ぎは調査する(タイトル詐欺)


「コンドル独立義勇軍だ。」
「見たところ、カールストラントの『陸軍』の様だけど。」
「ああ。そうさ。」

『陸軍』→『空軍』


ハンナが彼に金的を『下』のが見えた。

恐らく「くだす」だと思いますが「見舞う」とか「食らわせた」あたりのほうが適当かな?と
Aさっそく506の小説を読んで、誤字を直しました。
ご協力ありがとうございました。

ルーデル閣下に気に入られてしまい・・・・。
あっ(察し

直情的な分、年少組の方がやばいと思うんだよなぁ・・・。(指摘)


Q牛乳大好き魔王は・・・やばい(白目)

あれ? 
確かスレーヴ1には、比較的小型かつ使用時は放り出すだけの扱いやすさで、威力だけならプロトン魚雷よりヤバそうな代物積んであったような・・・。

・・・見つかって持ち出されたらネウロイ終わるな(確信)
Aえっ、なにそれは(困惑)
ファイア・スプレイ級のジャンゴフェットが警察機関から盗んだスレーブⅠってそんなやばいモノ他に積んでいましたっけ・・?
教えてクレメンス!!

Q本当楽しませてくれるね

坂本少佐がすねてる可愛いですけどー!
Aいつもは大人っぽい人が慌てて取り乱したり、
特定の相手にだけデレる描写を書くのが好きなもので。
何というか魅力が5割増しくらいに感じされますから。

Q>剣道でも、
剣術でもない
独特の構え方(フォーム)をとる。

もしかしてジェダイごっこを披露したのか
Aチノ=リとブラ=サガリはジェダイの最強フォームですからね(確信)
まじめな話、一話に書いておいた彼の友人の話が伏線となっております。
フォームは基本のシャイ=チョーから究極のフォーム、ジュヨーまで七つありますが、果たして彼はどれくらい使えるのでしょうかね。
ヒントはグリーヴァス将軍と、ダースモールです。

Qボバ・フェットになりきってるって言う割に、会話の多くが荒くれ者の傭兵と言うより優男みたいな喋り方で、いまいちボバの姿が浮かんでこない。

A確かに、実はうすうす私も考えていました。
これはどちらかというとハン・ソロとジャンゴ・フェットの設定上の性格に近くなったな、と。なので、あらすじを本編のお話と矛盾しないように変えました。

ご指摘ありがとうございます。
こういう率直な意見をもらえると作品作成の際に本当に助かりますのでまた意見をください。


賞金稼ぎと、その頃の彼女たちは

「はい、どうぞ。」

芳佳に湯飲みにお茶を注いでもらい、それを受け取る。

 

「ありがとう。いつもすまないね。」

「いえ。」

 

顔をほんのりと赤く染めて、こちらを見つめてくる。

なんて美しいんだ。

 

背後では桜の木から零れ落ちた花びらが散って彼女の周りを舞っている。

思わず見入ってしまうほどだった。

 

「いやあ。芳佳に入れてもらえるだけでこんなにお茶が美味しくなるなんて、本当に俺は幸せ者だよ。」

「もう。からかわないでください。」

 

口ではそういいつつも、ぴょこりと生えた獣耳と尻尾がぱたぱたとせわしなく動いており、言葉と態度のギャップがこちらのハートを撃ち抜いてくる。

 

可愛すぎる。

一目を気にせずに彼女の手を握り締め、顎に手をやる。

 

 

「あ・・・・・・・。」

そのまま体を重ね合わせて・・・・。

 

 

506の場合。

 

 

彼が宮藤といちゃついているころ。

 

 

「のう。」

「どうしたんですか?あっ、あんみつとお饅頭だったらどっちが好きかってお話ですか?」

 

金髪碧眼のカリスマを漂わせる女性と、呑気なことを言う一人の黒髪の女性が一室にて話し合っていた。。

506統合戦闘航空団所属のウィッチ、ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタインと、黒田那佳である。

 

二人は、自身が所属している506のA隊が存在するセダンにて駐在していた。

ハインリーケは椅子にドカッと座り、黒田はソファーにちょこんと座っている。

 

「たわけ。それはお主が話したいだけであろう。」

「あれー?そうでしたっけ。」

スプーンを片手にあんみつを食べる黒田。

扶桑皇国のスイーツが大好きな彼女にとってはこれが至福の時であった。

幸せそうに食べて、頬を抑える。

 

「おいしー♡」

「・・・・・話をつづけるぞ。」

 

そんな彼女を冷めた目で見つめながら話の続きを語るハインリーケ。

 

「先日、ハイデマリーから聴いたやつの通信機のコードに連絡を入れてみた。」

「えっ、あの人とお話しできるんですか?!」

 

二人の脳裏に浮かぶ一人の男の姿。

数々の戦場を共にし、ここを離れるまで命がけで戦い続けてくれた人物であった。

 

「それであの人は元気でしたか?」

「・・・・・・・・・だった。」

 

え?とぼそぼそとしゃべる彼女に聴き返す黒田。

「・・・・連絡入れた瞬間切られた・・・・。」

ぽろっとあんみつを掬っていたスプーンを落とす黒田。

それほど衝撃的だったらしい。

 

ハインリーケの肩をつかんでぶんぶんと揺さぶる。

「今度は何しちゃったんですか?!今だったら遅くないから謝りに行きましょう!!私もついていきますから!!」

「たわけ!!何もしておらぬわ!!」

 

さすがに自分のプライドを傷つけられてうなるハインリーケ。

よほど予想外の出来事であった。

 

彼女なりに礼を尽くしていたのに、どうしてこうなったのか。

 

「あー。私もいろいろと彼に扶桑皇国のスイーツを頼んだりして無理言ってましたからね・・・・。嫌われてないかなぁ・・・・。」

 

しょぼんと俯く彼女。

それを一喝する。

 

「そんなわけがなかろう!!だったらそもそも手紙のやりとりなどせぬわ!!曲りなりにも我れらのことを大切に思ってのことであろう!!」

自信満々に胸を張ってそういう。

その言葉を受けてぱああああっと表情が明るくなる黒田。

 

「そうですよね!!私ももう少し彼にちゃんと向き合ってみます!!そうしたら一緒にスイーツを食べられるかもしれませんし!!」

「うむ!!その意気じゃ!!」

 

よし、問題解決、と頷く二人。

あれ?とすぐに何かがおかしいことにハインリーケが気付く。

 

「なぜ妾の相談なのに、お主の悩み相談になっておるのじゃ!!」

「あっ。そういえばそうでした!!」

 

えへへ、と頭の後ろを掻いてごまかす彼女。

全く、と言って本題に入る。

 

「そこでじゃ。どうやったら彼が妾達の元に帰ってくるのか考えようと思ってな。」

「はあ。まあ、確かに戻ってきてくれたら嬉しいですけど。」

 

彼と一緒にネウロイと戦ったことを思い出す。

最後の最後まで一歩も退かない彼が、戦場にいるだけで不思議と安心できたものだ。

そろそろ帰ってきてもらってもいいかもしれない。

 

お土産に何か甘くておいしいモノくれるかもしれないし。

 

「だからお主にも案を出してほしいと思っての。」

「他の人たちはどうしたんですか?」

「知らん。どこかに行っておるようじゃが。」

面倒ごとに巻き込まれると思って逃げたな、と黒田は悟った。

 

「あ、ところで疑問に思ったんですけど。」

「なんじゃ?」

 

506が抱えている問題の根幹に突っ込む黒田。

 

「もし彼が帰ってきたらA隊とB隊のどちらに来るんでしょうか・・・・。」

「・・・・・・・・・・。」

考えていなかったとばかりに一瞬呆けるハインリーケ。

彼女の頭の中ではこちらに来るものだと決めつけていたからだ。

 

彼自身は政治的事情によって二つに分かれたという506の背景を好んでいなかった。

 

政治に参加する気はさらさらなかったからである。

 

ある程度506の戦線が落ち着くと、権力掌握のために動いていたガリア、リベリオン、カールスラント、その他506と彼を利用しようとしていた人物たちのスキャンダルをマスコミに流し、全員失脚させてしまった。

 

・・・・・・・・彼が本気で怒ったところを思い出し、ぶるりと震える。

やめよう。

 

いつもの彼はそんな恐ろしい人じゃない。

 

彼は今どうしているのだろうか。

 

「うむ。次は別の方法でやつに連絡をしてみるかのう。」

 

 

窓から見える街並みを眺めながら、また彼と会えることができるのを願った。

 

 

 

そのころの505

 

「・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」

 

(なあ、あれ何やってるんだ?)

ひそひそと鏡の前で何かをやっている二人を遠巻きに見守って話す整備兵たち。

いつもは怖い顔をしている505の司令官が、何か変なことをしているので困惑してた。

 

その隣には別のウィッチの姿もいた。

 

自分の口に手を当て、無理やり笑顔を作っている。

 

(怖いよ・・・・。本当にどうしたんだよ・・・・。)

(見たところ笑顔の練習・・・・か?)

(でも何でそんなことを?)

知るか、と男が吐き捨てる。

 

そんな男たちの前につかつかと先ほどまで鏡の前で笑顔を作っていた彼女が歩み寄ってくる。

 

「どうした?貴様ら。」

505統合戦闘航空団「ミラージュ・ウィッチーズ」司令官、グレーテ・M・ゴロプである。

その性格は冷酷、傲慢、不遜ではあるが、能力は本物なので、部下たちからは畏怖されている人物である。

 

慌てて敬礼のポーズをとり、ゴロプに向き直る男たち。

「「「いっ、いえ!!なんでもありません!!」」」

「そうか。」

 

そういってまた鏡の前に戻る、と思ったらまたこちらに戻ってきた。

何だ?何かやらかしたのか?俺たち?と男たちが戦々恐々としていた時、彼女が口を開く、

「そうだ。やつと同じ男である貴様らの意見を聞いておきたい。」

やつって誰?と整備兵たちは顔を見合わせて疑問を浮かべるが、彼女はお構いなしに続ける。

「今の私の笑顔を見て、どう思う?」

歯をむき出しにして、八重歯をのぞかせ、狼のようなきわめて凶暴な顔つきになる。

 

意見を求められた一人の男が横目で他の二人を見る。

ジェスチャーでグッジョブと伝えていた。

 

覚悟を決めて、告げる。

「自、自分はもう少し穏やかな表情の方が男受けすると思います!!」

言った。こいつすげーよ、と残りの二人が尊敬のまなざしで真実をはっきりと告げた男を見ていたら、コロブが無表情になる。

 

血の気が引いていく男たち。

 

あっ、死んだ。と誰もが思っていたが、彼女はにやっと笑い、愉快そうに言った。

「なるほど。確かにそうだな。そうしてみよう。」

 

すたすたと今度こそ本当に鏡の前に戻っていった。

 

「・・・・・・・結局何だったんだ?」

「・・・・・・さあ?」

 

訳も分からずに、男たちは自分たちの仕事に戻った。

 

 

「やつはいつ帰ってくるんだ?」

「さあ。上の方に戻ってくるように“お願い”をだしているんですけどねぇ。」

空恐ろしさを感じさせる会話を続ける二人。

司令官のゴロプ少佐と、もう一人は彼女の右腕であるアーリャ・V・アレリューレン大尉である。

先ほどまで“笑顔”の練習をしていた二人である。

 

「501の方に今はいるようじゃないか。ならば我々のいるところに戻ってこないのはおかしいよなぁ?」

「いっそのこと首輪でもつけておきましょうか?」

それはいいアイディアだ、と嗤う彼女。

 

「そういえば、あの件に関して何か分かったか?」

「ああ、一緒に撤退戦を戦っていた時に、なぜ彼があれだけの物資を毎日調達できたかという謎ですか?」

「そうだ。あの状況でどこから引っ張ってこられたのか・・・。無理やり聞き出そうとしても絶対に口を割ろうとしなかったしな。」

 

彼女たち505はかつて、最も長い撤退戦を戦い抜いたウィッチ達として知られていた。

ルトラント→黒海沿岸→セヴァストポリ→ハルキウ→ロストフ→ツァリーツィン→アストラハン→デルベント→バクーへと撤退を続けていた。

 

それに運悪くというか、運がよかったと言うのか彼女たちと一時期行動を共にしていたのが彼であった。

 

司令官のゴロプはどこのだれかもわからない相手を協力者として迎え入れることなどできないと断固として反対。

 

それに提案を持ち掛けたのが、ボバ・フェット自身であった。

 

もし、自分が3日以内に撤退のルートを切り開き、これだけの物資を調達できたら認めてほしい。

できなかったらすぐに尻尾を巻いて負け犬のように立ち去るといったのだ。

 

やれるものならやってみせろ、と挑発混じりに彼女が彼を威圧してから2日後。

彼は約束を果たした。

 

スレーヴⅠの存在を知らない彼女たちにとって、これらの出来事は今でも永遠の謎であった。

 

「まあ、悪い人だとは思いませんが。」

「ふん。どうだか。」

ゴロプが自分の椅子にもたれてきい、きいと軋んだ音が部屋に鳴り響く。

 

口ではどうのこうの言いながら、結果を出した以上は認めざるを得ないという感じであった。

 

「・・・・・・・何が、“笑顔が似合っている”だ。私は歯の浮いたようなお世辞を言われるのが死ぬほど嫌いなんだ。」

 

あいつめ、とどこかほんの少しだけ嬉しそうにそういう彼女であった。

 

 

 

 

 

そのころの504

 

504アルダー・ウィッチーズ。

かつて、ネウロイからの領土奪回作戦に失敗し、半壊した統合戦闘航空団であったが、それから時間がたち、再結成に至った経緯を持つ組織である。

 

その基地の指令室のソファーに腰掛けて、話し合っている二人の女性。

一人は、長い黒のストレートヘアーにシャツにパンツ姿のフォーマルな服装の女性と扶桑海軍の将校服にパンツ姿の茶髪の女性。

 

504の司令官、フェデリカ・N・ドッリオ、と戦闘隊長の竹井醇子であった。

 

年齢的に魔力減退を迎え、過去の戦闘行為で負傷し長いブランクを抱えていた彼女は指令となり、経験豊富な竹井醇子を戦闘隊長に任命し、戦場での戦いを主に一任していた。

 

懐かしむように二人が過去のことを話す。

 

「ようやく、うちも立ち直ってきたわね。」

「ええ。本当に。トラヤヌスでの戦いから、よくもここまでこられたと思います。」

 

二人が話しているのは501が再結成するきっかけとなったトラヤヌスでのネウロイとの戦いである。この戦いで追い込まれ、所属のウィッチ達が負傷し、事実上部隊が崩壊してしまったのである。

 

それを受けて再結成されたのが501である。

 

ボバ・フェットはここに一時的にだが、在籍していたことがあった。

彼はこのときのことを「俺の一生のうちで最も恥ずべき失敗だった。」と他のウィッチ達に彼女たちを守れなかったことを恥じている。

 

病院で横たわる彼女たちのお見舞いに行った後、彼は誰にも知れずに、彼女たちを傷つけたネウロイに報復を行い、504を去っていった。

 

 

 

それを知るものは誰もいなかった。

 

資料を読み込んでいるフェデリカがトントンと指でトラヤヌスでの戦いのあるデータを指し示す。

 

「やっぱり、おかしいわね。」

「私たちが半壊した後に、ネウロイの数が激減したことですか?」

「そうよ。」

彼女たち、504が半壊して、501がその後任につくまではネウロイに対抗できる戦力がなかったはず。

ならばなぜ、これほどまでに敵の数が減ったのか、彼女たちには疑問となった。

 

 

「まあ、結局ネウロイの数がまだまだいるということで501が再結成される運びとなったのだけれどね。」

ぐい、とグラスに入っていた水を飲んで喉の渇きを潤す彼女。

そして、それを自分が座っているテーブルの上に置き、何かを思い出したように彼女に聴く。

 

「そういえば、彼から何か連絡は来た?」

「いいえ。でも、手紙でのやりとりは続いています。」

「・・・・・・・あなたもなのね。」

「何か言いましたか?」

「いえ。」

 

何でもない、という彼女。

「504が再結成されれば私たちのところに戻ってくると思っていたんだけど、存外そうでもなかったのかしら。あそこの坂本さんとは親友なんでしょう?」

「ええ。彼女とはずっと前からの付き合いです。風の噂をよく耳にしますわ。」

「こちらにまた戻ってきてくれればジェンタイルや、ゴドフリー達も喜ぶだろうけど・・・。」

ワンツーパンチのタッグ戦法を行うことで有名な“大将”とその相方。

最初はあれだけ「ゴドフリーに手を出したらただではおかない。」と言っていたのに、今では彼女自身、彼がやってくるのを待ち望んでいる始末だ。

 

「そんなんじゃないさ。」と本人は何食わぬ顔で否定しているが、果たして事実はどうなのか。

 

ふーっと息を吐いて、落ち着く。

「・・・・・・部隊の士気向上は戦いにおいて重要よ。」

「ええ。」

 

ニコニコと彼女が言わんとしていることの意味をはっきりととらえている竹井。

 

「・・・・・・だからこれは、軍務の一環であって、私的な理由はないから。」

「わかっておりますよ。」

 

竹井に訳知り顔で頷かれることに彼女は納得いかなかったが、椅子から立ち上がりドアの方へと歩いていく。

 

「さてと、また上の方に掛け合ってみるとするわ。優秀な戦力というものは掛け値なしにほしいと過去の経験から痛いほど実感しているからね。」

 

ドアを手で開き、閉めて部屋から出て行き、彼女一人だけが残された。

 

(美緒ちゃん、いいなぁ・・・・。)

 

昔の呼び方に戻っていることに気が付いていない竹井だった。

 

 

 

そのころのアフリカ

 

「~~~~♪」

ご機嫌に鼻歌と歌いながら牛乳をとくとくとグラスに注ぐハンナ。

そんな彼女を訝しみながら背中を見つめるライーサ。

 

(・・・・んー?)

何かが違う。

彼女が彼に会いに行ってから、ずっとこんな調子だった。

 

女の勘が警鐘を告げていたが、一体何があったのか彼女にはわかっていなかった。

 

(ハンナが喜んでくれたのは嬉しいけど・・・・。)

けど何かもやもやする。

それが彼女の気持ちだった。

 

それと対照的に、一見するといつもの様子だが、どこか愁いを帯びた表情で窓の外から景色を眺める彼女。

 

加東圭子は元気がなさそうだった。

 

こちらもある日からずっとこんな調子であったが同じく原因はわかっていなかった。

 

(何があったんだろう。)

 

まあ、取り敢えずは彼に聴いてみよう。

そう考えるのであった。

 

 

その頃の501

 

坂本美緒が、宮藤から事情を聴きだして、般若顔になったあと彼女は自分がこう思っていることに気が付いてしまった。

チャンスだ、と。

 

いや、男児たるもの伴侶は一人、と心の中で思ったいたはずだが、本音はそうではなかったようだ。

剣を振って邪念を振り払おうとしても頭の中から消えてくれなかった。

 

しかし、それでも自身の中にある欲望を斬るように剣を振るう。

 

皆から頼りにされている以上、率先して部隊の風紀を乱すようなことはできなかった。

それでも悶々とする。

 

脳裏に浮かぶのは、本気でようやく向き合ってくれた彼の剣。

今まで戦った誰とも違うものであり、その一回一回の剣のぶつかり合いがたまらなく心地よいものだった。

 

普段からあれくらいで戦ってほしいと彼女は想ってはいたが、彼なりにこちらを何かを気遣ってのことだろうとわかっていたので何も言わないことにした。

 

 

そして、達成したもう一つの野望。

 

名前呼び。

同性同士なら珍しくもないが、異性の、それも憎からず思っている相手から自分の名前を呼んでもらったときには脳がしびれたものだった。

 

今思い出しても恥ずかしい。

あんなに取り乱した姿を誰かにさらしてしまうなんて。

 

剣を握る手に力がこもる。

 

いけない、気を引き締めなければ。

今は鍛錬の最中だ。

 

しかし、それとは裏腹にどうしてもあの時の場面が浮かんでしまう。

自分を超えた男が、はっきりと表れた。

 

同じ剣という土俵でぶつかり合い、勝ったのは向こうだった。

 

彼が自分を守ってくれている姿を幻視する。

「ぬおおおおおおおおおおおっ!!!」

恥ずかしくなってきたので慌てて辞める。

消えろっ!!自分の中の邪念よ!!と唱えながら彼女は剣をぶんぶんと振るう。

 

そんな状態がしばらく続いた。

 

 

 

「え?カードで占わせてほしい?」

「うん。」

 

そういわれてタロットカードを取り出してサーニャのお願いを聴く、エイラ。

ほかならぬサーニャのためなら、と迷わずに実行し始める。

 

「大アルカナのカードを一枚引かせてくれるだけでいいから。」

「まあ、わかったヨ。」

 

そういってエイラが適当にテーブルにバラバラに撒いたタロットカードのうち一枚を、

即決して引くサーニャ。

 

カードには魔術師の絵が描かれていた。

マジシャンの暗示のカートである。

 

「おっ、それは魔術師だナ。意味は確か・・・・。」

「私もー。」

 

そういって横から急にやってきてカードをとっていくもう一人の人物。

「ルッキーニ!!こら!!カードを返せヨ!!」

「えー。サーニャにはあげてるじゃん。」

「これは貸しているだけダ!!」

 

ぎゃーぎゃーと取っ組み合って軽くじゃれあう二人。

案外気が合うのかもしれない。

 

それとしり目にじっと自分が引いたカードを見つめるサーニャ。

「・・・・そうか。そうだよね。」

 

何かの決意を固めたような表情へと変わる。

 

すっと元の場所にカードを戻すサーニャ。

 

「ありがとう。エイラ。」

「ん?あ、ああ・・・・。」

 

すたすたと立ち去っていく彼女の後姿を眺めるエイラ。

そんな彼女の姿に何か確信めいたものを感じるルッキーニ。

 

「へー。サーニャもそうなんだー。」

「は?なにがダ?」

ルッキーニの言葉の意味が分からずに彼女に聴き返すエイラ。

しかし、ルッキーニは意味ありげな微笑みを返すばかりであった。

 

「なんでもないよー。ねえねえ、引いてみたらこれだったんだけど。」

「それは・・・・。」

 

彼女が持っているカードには女性の教皇の姿が描かれていた。

「ハイプリエステスだナ。直感とかを重視するお前らしいゾ。」

「そう?ありがとー。」

褒めてはいない、とエイラは思ったが本人がそう考えているのならほっといてもいいかと判断し、無視する。

 

気になったので自分でも一枚手に取ってみた。

そこには太陽が燦々と輝く絵があった。

 

(太陽か・・・・。)

逆位置ならかなわぬ想い。

正位置なら・・・・・・

 

ぼふんっと顔から火が出る。

考えただけでも恥ずかしい。

 

というか別に私はあいつのことなど全然・・・・・。

 

(難儀だよねー。私でも自覚してるってのにさー。どうしようかね。)

そんなエイラに生暖かい視線を向けているルッキーニ。

前よりもどこか“女”らしくなっていた彼女であった。

 

 

 

そのころの502

 

ジョゼの大暴露から一転して、それまでピリピリとしていた雰囲気が変わった502。

 

好転したというわけではなく、文字通り空気が死んだのだ。

 

それまで互いにいがみあい、水面下の戦いを繰り広げていた彼女たちは明確に共通の敵を持ってから、ある思いが皆の胸の中を占めていた。

 

共有。

 

つまり、なりふり構わずにそうしてしまおうという最終手段だ。

 

テーブルに腰掛ける面々。

ちゃっかりと、なぜかエイラの姉も酒を飲みながら混ざっていた。

 

「ジョゼ。手紙の相手が誰と誰がいたのか教えてくるかい?」

いつもはワインを煽って、微笑んでいる彼女がグラスを傾けていなかった。

それだけで本気であることが見て取れた。

 

ヴァルトルート・ケルピンスキーは彼から二番目に結婚を申し渡されて、自分が特別だと自覚していた。事実ボバも彼女にはいろいろな意味で一目置いていた。

 

夫婦なのだから、もっとお互いの秘密を知りあえれば仲良くなれるのでは。

思考が乙女のそれになっていた彼女にとって今回の一件は、頭をハンマーでたたかれたような衝撃だった。

 

次あったときにはたっぷりと“寸止め”で地獄を味わわせよう。彼女はそう決めた。

 

ジョゼが椅子から立ち上がり、他のメンバーを見渡して述べる。

 

「わかったわ。まずは504の人たちね。」

「504・・・アルダー・ウィッチーズかぁ。」

「有名な竹井醇子さんがいる場所だな。俺たち扶桑皇国のウィッチ達にとっては伝説の一人だ。」

雁淵ひかりと菅野直枝が感慨深そうにそういう。

彼女たち扶桑の魔女にとっては大先輩にあたるからだ。

 

そして、それに従うように興奮した面持ちで話す下原定子。

「彼女は、私の指導者だった坂本さんの親友なんですって。」

 

リバウの三羽鳥の二人。

坂本美緒と竹井醇子。

扶桑海事変で大活躍したメンツでもあった。

 

「噂では504はトラヤヌスの戦いで半壊し、事実上、組織としての機能は停止させられていたはずだけど・・・・。」

「501が再結成されて、それからまた復活したみたいね。」

 

ロマーニャを501が奪還してからは、そこの防衛にあたっている部隊である。

歴戦のウィッチ達が集う部隊だと聴いてはいたが、何人かのウィッチは負傷が理由で隊を離れていた。

 

「彼がどんなことをしたのかはわからないけど、そこのメンバーと今でも文通を続けているのよ。」

 

私(俺)だけじゃなかったのか、と502の全員が感じていた。

アウロラだけは涼しい顔でマイペースに振る舞っていたが。

 

「他には?」

「一番長い撤退戦を生き抜いたことで知られる505のミラージュ・ウィッチーズね。」

撤退戦。

特に505は地獄のような道のりであったと彼女たちは聞いていた。

4500KMも一般人を含めてネウロイの本陣を突っ切って移動しきったのだから、とんでもないことだ。

 

「そこの司令官のコロブ少佐は孤高で、リアリストで、残酷な人だとは聞いているけども、能力は本物みたいね。・・・・・・・・・・。」

「どうしたの?」

急に黙り込むジョゼに様子を尋ねる二パ。

「・・・・・・あったのよ。」

 

そう小声で言うジョゼ。

えっ?何が?と聞き返す一同。

 

「・・・・・・・手紙の中に、彼女の名前が差出人として。」

 

彼は一体どんな魔法を使って仲良くなったのか、頭の中で各々が妄想を繰り広げる。

撤退・・・・、ロマンス・・・・、愛・・・・。

 

「ま、まあでも、異性のゆうじんっているよね!!」

不安をかき消すかのように大きな声でそういうひかり。

いつものポジティブな考え方のおかげか思考の沼からすぐに抜け出すことができたようだ。

 

自分が密かにつけている指輪を撫でながら、彼とのひと時を思い出していたカールスラントの二人もノーダメージだったが。

 

 

「それで、どうするんですか?」

「私としては、ストレートに彼に言ってしまったほうがいいとは思いますけど・・・・・。」

隊長のアレクサンドラがそういう。

 

しかし、と考える少女たち。

 

はずかしい、と。

やらなければならないとはわかっていても、気持ちは別の問題だ。

理性ですぐに割り切れるほど単純なことではなかった。

 

菅野直枝は考えていた。

ひっそりと、文学の中でよく見ていた、ラブロマンスを繰り広げられないか。

 

雁淵ひかりは考えていた。

あれ、そういえば508にいるお姉ちゃんが何か言っていたような、と。

しかし、今はあの人のことだ、と思い直し、何からすればいいのかを思案する。

 

アレクサンドラは熊耳をだして考えていた。

ストライカー・ユニットと、彼のジェットパックの点検、整備という名目で二人っきりになれないかと。

 

ヴァルトルート・ケルピンスキーは決めていた。

少なくとも、次あったときにはもっと甘えて、なおかつこちらに彼をあまえさせてやる、と。

 

他のメンバーも同じようなことばかりを計画していた。

 

皆なかよく。

学校でもならうことであるが、一つだけ決して当てはまらないことがある。

 

 

(恋愛にルールはないのだからな・・・・。)

彼とおそろいのイヤリングを手でいじりながら、そんなことを思うグンドュラ・ラル。

 

シャワーを一緒に浴びるという、ある意味一番進んだことをしていた彼女であったが、次はもっと過激なことを試みようかと画策していた。

 

 

彼がここに居たら、すぐさま逃げただろう。

 

・・・・・・男は自分からぐいぐい行けるのはいいが、肉食獣のような感じで女性から襲われるのは怖いのである。

 

 

 

 

 

 

今日のオチ。

 

 

「ほら♡♡がんばってください♡♡」

「よ、芳佳・・・?これでもう6回目だぞ?さ、さすがにちょっと休まないか?」

「何言っているんですか。せっかく二人っきりなんですからたっぷりと“楽しみ”ましょうよ。」

(帰りにスッポンとマムシと、鰻と精力剤をストックしておこう・・・。し、死ぬ・・・。)

 

他のウィッチ達が彼のことに関して話している間、搾り取られ続けていた。

天誅である。

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(彼のこんな顔もいいかも・・・・♡♡)

(!??)

 

 

 

 

芳佳さんが何かに目覚めそうなのでこんどこそおわり

 

 

 




ハインリーケ「よし、他の連絡手段をとるぞ!!」
ゴロプ「・・・・・・・(手紙を書いている)
竹井醇子「・・・・・(あ、茶柱が立った。いいことが起きるといいなぁ。)」
アフリカの面々「手紙まだー?」
502の面々「・・・・・・・・・・・(無言のプレッシャー)」
501の面々「(何かやっている。)」

芳佳「がんばれっ♡がんばれっ♡」
ボバ「・・・・・・・・・(声が出ない)」


よし、普通だな!!(白目)

安全地帯?
火星あたりに行って、ゴキブリ退治してテラフォーミングすればいいんじゃね。(適当)

そんな今回の番外編。
番外編では本編の時間軸に関係なく、気ままにいろいろなお話を書いていきます。

色々なウィッチ達の設定を読みながら書いておりますが、口調とか、経歴とか間違っていたら遠慮なく教えてください。

というか、ウィッチ達の数が多すぎるので助けてください(懇願)

ほ、ほら・・・。ここまで多くのウィッチ達を出そうとしている小説って他にないから・・・(震え声)

ウィッチたちの設定見ているだけで小説書く時間が無くなるほど多大なんだよなぁ・・・。

どうしてこんな小説書こうと思った!!言え!!(ファフナーの一騎並感)

次回予告?
そんなものないよ、うちには・・・・(杜王町のシェフ風に)

次回もまたみてポン!!(ミルモでポン)


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