ボバ・フェット(偽)はウィッチとともに空を飛ぶ   作:KeI77777

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ちょっと短め(一万文字)だけど投稿です(半ギレ)

感想返し

Qふっふっふっふはっはっはっはっボバは一体何人と結婚する気なんだハッハッハッ・・・面白すぎだろ!!
Aどこまでするんでしょうね(遠い目)
今回も絶賛修羅場中の模様

Qこの作品、グレートですよ……ッ!!

良い作品です。これからも頑張ってください。
Aクレイジーダイヤモンドッ!!
グレートって好きな言葉です。

Q今まで数多くのハーレムもの読んできたけど、ここまでニヤニヤじゃなくてハラハラするものは初めてだと思いました(粉みかん)。
頑張れボバ、負けるなボバ、男の夢のハーレムはまだ長いぞっ!!

A実は三部まで構成は既に練ってあります。
ハーレムって男の究極の欲望の一つですからねぇ・・・。

Q初めまして。501や502の女の子たちがかわいいと思いながら見ています。

その他の部隊の女の子もそろそろ出る出番かな?けどナオちゃんやジョゼ、エディータかわいい!!もっと甘く見てみたい気持ちもあるので悩みます。

頑張れボバ!!君のようなタイプは長生きできるぞ(ニッコリ)!

Aウィッチたちはかわいい娘ばかりですよね。
なお、ボバ君はずっと昔からやらかしていたので、昔のベテランウィッチ達とも面識がある模様。

彼女たちの状態?結婚適齢期って言葉がありますよね(白目)

Q人の修羅場ほど見ていて楽しいものはない。
というかこのままだとウィッチ達が「中に誰もいませんよ」したり空鍋ったりか〜な〜し〜みの〜したりしそうで怖い。主人公はこの先生きのこれるのか!?

A彼女達だけでなく、まだネウロイもいるのになぁ(遠くを見つめる)
どうしてこんことになってしまったんだ・・・・(責任転換)
(彼への救いの手?)ないです。


Q感想・戦歴の要望を書いてからまさか数時間で応えてくださるとは…ありがとうございます。

戦歴読んでみましたがなんとも笑いと頭痛がこみ上げてくる内容でした。
しかも最後の行に至って「自分のウィッチ達との交友関係のやばさに少しずつ気づき始める。」
うーんこの

改めて考えるとボバ(偽)は、根は普通なのにボバに近づくために色男を装ってるんですね。
根っからの色男ならまだ上手く立ち回れたかもしれないし、相手が普通の女の子なら装っててもイケたかもしれませんが、ストパンの世界でウィッチ数十人相手に色男を演じるとかボバ(偽)はハーブか何かやっておられる?

あと戦歴読んでて気づいたんですが、ボバ(偽)は502他と交流する以前に宮藤とは付き合い始めてるんですよね。

つまり宮藤という彼女が居ながらナオちゃんに可愛いとか好きとか愛してるって言ったの?
しかもナオちゃんは宮藤まわりのこと知らない感じ?
ジェットストライカーアチャー(ノ∀`)ノ∀`)ノ∀`)

今のところボバ(偽)を許してくれた相手は伯爵とか先生とか穏健派ばっかりだし、ここからどうなることやら…。

今後もボバくんの活躍を楽しみにしております。



A彼がなぜこれほどまで演じ切れているかというと、数十年間誰に笑われようとボバ・フェットという人物を違和感を感じなくなるまで演じ切ってしまったからです。

呼吸をするように自然と彼のような振る舞いができるようになってからはますます止まらなくなります。

現実の世界でもなり切りすぎると自分がかつて何者だったかわからなくなった人物が何人か確認されています。
それだけ聴くと闇が深いように思われますが、そうでもしないと見知らぬ世界に一人でやってきて心細かった当時の彼によりどころがなかったからです。

精神が死なないようにするために、宮藤に支えられるまではずっとそうでした。
今は彼女の前では甘えたりしています。

あと戦歴ですが、公式のストパンの事変も見てみればある可能性が浮き出てくるようになってきます。

彼は果たして”いつ”初めてウィッチ達と出会ったのでしょうか・・・・?

そうです。
もう自然と相手を口説いちゃう感じですね。

呼吸を我々がやめることができないように、彼も今更かっこつけるのをやめることができない状態です。

ナオちゃんがボバくんが宮藤と付き合っているのを知っていたのかどうか?
・・・(目そらし

KEY(ドM)



賞金稼ぎ(のハート)は砕けない。

502統合戦闘航空団。

通称ブレイブ・ウィッチーズ。

 

彼女たちは、かつてネウロイとの戦いで活躍した501統合戦闘航空団、ストライク・ウィッチーズの成功をもとに新設された部隊である。

 

その主な任務は、ネウロイに奪われた地区の奪還であった。

 

その組織に、一人の男が所属していたことがあった。

 

ボバ・フェット。

501の協力者としてストライク・ウィッチーズ共にネウロイと戦っていた魔力を持たないでネウロイを倒している数少ない人物である。

 

501が解散となったのに伴い、彼は悩んだ。

愛する女性、宮藤芳佳は扶桑皇国に帰ると。

何でも医学の道を志しているのだという。

 

それについていきたかったが、この時期は、表向きには付き合っていることを周りに隠していたのでそうすることもできず、ならば、彼女と同じウィッチを助け続けよう。

きっと彼女も喜んでくれるはずだ、と考えて、今までの実績を引っさげて、他のウィッチ部隊へ移ることを提案。

 

これに喜んだのは、国の方であった。

彼との契約は、“初の試みである統合戦闘航空団501のサポート”であった。

つまり、501の解散によってこの契約は消滅しており、ボバ・フェットというウィッチに比肩する戦力とのパイプラインを失うことも意味していた。

 

しかし、彼の方から提案してきたので、この問題は解決した。

厳密に言えば傭兵業まがいのことを彼はやっていたが、結果を出し続け、どんな激戦地に行ったとしても、死ぬことはなかったのも上層部にとっては願ったりかなったりであった。

 

 

確実にネウロイとの戦いに勝利し始めている。

それが、軍部、政府高官、ならびに権力中枢を担う者たちからの印象だった。

 

統合戦闘航空団を支えたその実績を見込んで、それまでの戦闘飛行隊以外の組織にも言ってもらえないか彼へ提案。

 

501のような統合戦闘航空団を他にも作って、戦線の維持と奪還を目的に掲げているという。

 

当初、彼はこれに保留の返事をした。

 

 

既に他の地域での戦線を押し広げて、戦場にいるウィッチのために戦い続けていたからだ。

その数日後、戦っていた地区のネウロイを殲滅した彼は他の統合戦闘航空団のサポートに了承。

 

法的拘束力を持つ、国際法に基づく、国内法ではない契約書にサイン。

 

自身の自由を守りつつ、他の統合戦闘航空団に参加する運びとなった。

 

 

契約を結んだトップたちは、彼が501へ参加するまでに、様々な地域で、様々なことをウィッチ相手にやらかしていたことを、部下からの調査票をもっと詳しく読み込んでいれば彼らは気が付けたのだが、今更遅かった。

 

 

こうして、彼は502、ブレイブ・ウィッチーズの協力者として戦うこととなる。

 

なぜ彼が、最終的に502を離れたのかは彼以外誰も知ることはなかった。

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

俺が502に来た時のこと。

雁淵ひかりという新兵がこの部隊に入ってからのことだった。

 

既に部隊に馴染んでいる彼女とは違い、それまでのウィッチ達の組織と同じように猛烈な“歓迎”を受けた。

 

まあ、察しはつくだろうが。

 

さすがに常識人的なウィッチ達は何もしてはこなかったが、やはり女性ばかりの集団に男の俺が入るのはいささか異様だと感じていたらしい。

 

というのも、俺の501での戦歴や、人間関係に関しては、上層部に対して口止めしておくように言ったからだ。

 

おそらく、501での実績を言えば、彼女たちはすぐに俺のことを認めただろう。

しかし、それよりは果たして彼女たちに501の娘達ほどの価値があるのかを自分で確かめたかった。

 

一人の人間として、何の情報も相手に渡さずにそういうことをしてみたかったのだ。

 

 

宮藤のために戦い続けていた俺にとって、彼女たちが無事で、なおかつネウロイさえ倒せればそれでよかったのであまり気にせずに自分のペースで戦い続けた。

 

彼女たちが墜落したら、気が付かれないようにそれとなく助けて、ネウロイの巣を発見したらすぐにスレーヴⅠで奇襲をかけて数を減らしておく。

 

それが原因かはわからないが、死者が一人も出なかったのは本当に良かった。

彼女も喜んでくれるだろうからだ。

 

 

そして、模擬戦を彼女たちとやってからは少しはこちらへの扱いがましになったとは思うが、菅野は一度ボコボコにしてやってからは何度も食らいついてくるようになった。

 

 

ここまでガッツのある相手は久々だったので俺も少し“本気”で相手をした。

ゲリラ戦に近い対人特化の本気で殺しに行く一歩手前の戦い方だ。

 

楽しんでいたら、いつの間にか彼女を泣かせてしまったようで、わんわんと泣かれた。

最初に夜に一騎打ちした時も涙をこらえていたのに耐え切れなかったらしい。

 

 

どうしたかって?

それは俺の口からは言えないな。

墓までもっていく予定だから。

 

そんな風に自分の素性、というかやらかしてきたことを隠しながら戦い続けていた時、司令官のグンドュラ・ラルに呼び出された。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

「何か用ですかね、グンドュラ少佐殿。」

 

目の前で腕を組んで椅子に座っている彼女に挑発的に問いかける。

彼女の器を少し見極めてみたかったからだ。

 

さて、どうかな?

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

何も言わずに黙ってこちらを見てくる彼女。

敵意と、疑惑。

 

その二つの感情を見て取れた。

何かを探ろうとしているのか。

 

「・・・・貴様は何者だ?」

 

そう尋ねてくる。

何者ねえ。

そんなことよりも装備の点検しておくか。

 

適当に答える。

 

「ただのネウロイ嫌いですよ。」

「ふざけるな。」

 

 

おっと、さすがにお遊びが過ぎたが。

うーん、彼女は修羅場をくぐってきている本物だと情報で見たけど、確かにそうみたいだな。

薄っぺらさは感じず、生粋の軍人という感じだ。

かなり強いのは見て取れる。

 

「何に関して聴きたいのですか?」

まぁ、邪険にしすぎると背中から撃たれることになるのかもしれないし優しくするか。

 

 

「貴様の腕に関してだ。」

「腕ですか。」

 

俺の実力に関して言っているのだろう。

つまり、危険視している。

 

ふむ。俺を排除する算段もたてているかもしれないな。

面白い。

 

久しぶりに楽しめそうだ。

 

「ええ、まあ。何分ネウロイどもと独りで戦ってきたものでして。」

 

そんな俺の言葉に顔をゆがめる彼女。

やっぱり本気では受け取ってもらえないよな。

 

 

501に行く前にもいろいろな地区でネウロイ相手に戦っていたけど、そんなの知っているのは一握りの俺の知り合いのウィッチ達だけだろうし。

 

彼女からしたら、きっと俺はネウロイを倒せるのに軍にも入らずにへらへらしている男にでも見えるのかもしれない。

 

 

一時期は、宮藤のために入ろうかと思っていたが、制限がありすぎて辞めたんだよな。

一人で戦っていた方が殺しまくれるし。

 

「なぜだ?」

「惚れた女のためです。」

 

 

彼女がフリーズする。

おや、クールだったグンドュラさんが別の意味で冷え込むとは。

やっぱり女性をからかうのは面白いな。

 

色男を演じるのは良いものだ。

 

「はははははは。もしかしてそういったお話には弱いのですかな?お嬢さん?」

なんか目の前の女性がかわいい女の子に見えてきた。

 

 

色々な重荷を背負っているのが見えるし。

少しくらい、軽くしてあげても罰は当たらないだろう。

 

「・・・・・~~」

 

おお、動揺しかけていたのを無理やり抑えた。

でも耳が少し赤いのがわかる。

 

可愛いもんだ。

 

「よろしければ、エスコートいたしましょうか?」

「・・・・もういい。行け。」

 

「ありゃま、フラれてしまいましたね。それでは。」

 

 

おお、今日は結構ボバみたいに振舞えていたんじゃないか?

いつもより切れが良かったような気がする。

あ、そうだ。

 

「そうそう。あと一つだけ。」

 

くるりと振り返って一言言っておく。

 

「――――――――――エーリカ・ハルトマンと、ゲルトルート・バルクホルンは元気でしたよ。」

 

 

がたっと立ち上がる彼女。

 

うわっ、結構スタイルいいな。

綺麗だ。

 

よし、退散しよう。

 

そのまま指令室を出た。

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

グンドュラ・ラルは混乱していた。

ただの男にここまで手玉に取られたように感じるのは初めての経験だったからだ。

 

話してわかったこと。

 

それは、ボバ・フェットがただならぬ雰囲気を持っており、事実危険性があったことである。

 

他のウィッチへ悪影響がないか彼女は心配していた。

 

 

 

(・・・・・・・上層部に問い合わせても、機密で情報公開はできないとしか返ってこなかった。あの男、裏社会では誰も知らない者はいないといわれるほどだと聞いたが・・・。)

 

 

こちらをお嬢さんと呼んでくる男など、今まで彼女はあったことがなかった。

それを思い返すと少し恥ずかしくなる。

 

(くそっ。こちらをからかいおって・・・!!)

 

それに腹を立てる彼女。

しかし、それよりも気がかりなことがあった。

最後に彼が言った言葉。

 

 

(なぜ、あのふたりのことを、まるであってきたかのように言った?)

 

あの二人はかつて、501に所属していた。

 

どうやらそちらの線から調べた方がよさそうだ。

 

その日から、彼女は彼のことを詳しく調べ始めた。

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

ボバ・フェットが彼の意思とは裏腹に、ブレイブ・ウィッチーズが現在駐在している基地にやってきてしまい、大騒ぎになった後のこと。

 

 

その日、502のウィッチ達の朝食は、異様な雰囲気に包まれていた。

 

雁淵ひかりは悲しんだ。彼と一緒に『話したいこと』があったのに。

 

菅野直枝は拗ねた。少しは俺との時間もとれよと。

 

下原定子は動揺した。彼と先生のプロポーズの現場に関してみんなに言うべきか。いや、一体どういうつもりなのか。

 

ジョゼット・ルマールは少し機嫌がよかった。彼と会えたばかりでなく、ご飯を二人っきりで皆に内緒で食べられたから。

 

ヴァルトルート・ケルピンスキーは複雑だった。彼の周りにかわい子ちゃんが集まるのはいいが、なんだかもやもやすると。

 

エディータ・ロスマンは陶酔していた。彼がくれた指輪をこっそりはめて、手袋で隠して、あの時のプロポーズを思い出して幸せな気分に浸っていた。

 

ニッカ・エドワーディン・カタヤイネンは忘却していた。衝撃的な光景をみてしまい、そのショックから自分の心を守るためにあの現場のことを忘れている。

 

アレクサンドラ・イワーノブナ・ポクルイーシキンは落ち込んでいた。

彼の顔さえ見られなかったからだ。

 

 

そして、彼と一緒にシャワーを浴びたグンドュラ・ラルはいまだにそのことを思い出すと恥ずかしく、顔から火が出る思いだった。

 

 

そんな光景を眺めている部下の男性の兵たちはひそひそと話し合う。

 

(なんだよ、あれ。何があったんだよ。)

(俺にもわからねーよ。昨日からずっとあんな感じなんだからよ・・・。お前何か知っているか?)

(いえ。何か並々ならぬ雰囲気ですね・・・・。)

(だな・・・。静観しておこう・・・。)

 

 

さわらぬ神にたたりなしであった。

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

「・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・。」

 

気まずい沈黙が流れる。

皆、をするときにはいつももっとにぎやかにいろいろと話していたものだったが、今日ばかりは勝手が違っていた。

 

あの男がやらかしたせいで、こうなっていたのだ。

 

ナイフで料理を切り分けていた直枝がつぶやく。

「・・・・・あいつめ。」

それにぴくり、と反応する他の娘達。

 

いけない。

何が何だかわからないが空気を変えよう。

ロスマンと彼のイチャイチャシーンを忘れてしまっている二パは話題を振った。

「そ、そういえば昨日の雨はすごかったねー。」

 

他愛もない話題のジャブ。

それに食いついてきたのはご飯を掻っ込んでいたジョゼだった。

「そうね。すごい雨だったわねー。」

そのおかげで彼に会えたけど。

 

要らぬ一言をジョゼが付け足した結果、場の空気が悪化する。

 

反応するのは、彼に結局会えなかった娘達。

その顔には寂しいと書かれていた。

 

「・・・・あ、ああー。この料理おいしいですねー。」

気を遣って料理をほめる下原。

ナイスアシストです。下原少尉殿。

男たちは心の中でそうほめたたえた。

 

「そう?ありがとう。」

ふふふ、と笑ってそう返すエディータ。

え?と皆の顔がそちらを向く。

 

料理をほめたら彼女が答えた?

 

「これってもしかして・・・。」

「ええ。最近いろいろあって料理をしているの。とっても楽しいわよ。」

 

まさか、彼女が作ったのか。

いつの間にこんなうまくなっていたのか。

扶桑の料理を作るのが美味いことで皆から知られている下原でさえ驚いていた。

 

ヴァルトルートが少しイラついた様子で発言する。

「・・・・・・ねえ、やめない?」

「やめないって?」

 

そう返す菅野。

 

「だから、そういうの。食事時まで彼のことでピリピリするのはさ。」

自分の指にはめられている指輪を隠しながらそういう。

優越感と、ある種の余裕を持ち合わせていた彼女がそう提案した。

 

その言葉に反応するジョゼ。

「そうね。というか私たちで争っているどころじゃない重大なことに気が付いたんだけど。」

 

神妙な様子でそういうジョゼ。

一体どうしたというのか。

 

そして、彼女は爆弾を落とした。

 

 

「・・・・・・・彼。他の統合戦闘航空団や、統合戦闘飛行隊とかにもいたんですって。」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

彼女がそれに気が付いたのは偶然だった。

 

 

ジョゼット・ルマールがボバ・フェットの船に乗り込んでいた時のこと。

 

彼がシチューを作っているのをスレーヴⅠで待っていた時、畳の上でごろごろと横になっていた。

 

(ヒマね・・・・。ああ、早くご飯来ないかしら・・・。)

二人っきりで食事。

しかも、彼の船の中で。

 

なんてすばらしいシチュエーション。

 

文学の中ぐらいでしか見たことがなかったけど、まさか気になっている相手とこんな時間を過ごせる機会が巡ってくるとは。

 

 

(雨に感謝ね。)

 

彼がグンドュラの裸を見たことはやはり怒りが湧いてきたが、彼女のほうから無理やり迫られたときいて、納得した。

 

 

何というか、なりふり構わなくなった彼女ならそれぐらいやるかもしれないと感じたからである。

 

私もそういうことをすれば・・・・。

 

自分の体つきを見る。

 

プロポーションがいい他の娘たちに比べると小さな夢しか詰まっていなさそうな小柄なスタイル。

小柄なほうが好きな人もいるだろうが、彼はそれでも喜んでくれるだろうかと不安で仕方なかった。

 

 

そんなことを考えていても仕方がなかったのでやめることにした。

(やめよう。それよりも彼の部屋でもみようっと。)

 

料理に集中していて、こちらに気が付いていない彼に尋ねる。

 

「待っている間、隣の部屋を見てもいい?」

「いいけど。何もないよ。」

 

許可を得たのですぐに向かう。

ドアを開けると、そこは簡素な作りの一室だった。

必要最低限の物しか置かれていなかった。

 

テーブルに椅子。

本当になにもないらしい。

 

(何か彼の私生活を見られたらよかったんだけどなー。)

そう思って彼がいる部屋に戻ろうとしたとき、テーブルの下の方に何かがはみ出ているのが見えた。

 

(何かしら?)

 

音を立てないようにこっそりと、引き出しを引く。

これと言って特徴もない書類しか入っていなかった。

 

しかし、よくよく調べると、隠し底があるのを発見した。

そこをゆっくりと開ける。

 

中には大量の便箋がきっちりとしまわれていた。

 

一枚を手に取ってみる。

差出人は、ジョゼット・ルマールと書かれていた。

 

顔が赤くなる。

彼は、わざわざ今までにもらった手紙をとっておいてくれているのか。

私と同じではないか。

 

両手で顔を抑える。

恥ずかしい。

 

彼はいつもこうだ。

こちらを予期せぬタイミングで奇襲してくる。

 

しかし、幸せなきもちもわいてきていた。

 

(これ以上ここにいるのはよくないわね。)

 

そう思った彼女が手紙をしまおうとしたとき、他の手紙を何気なく手に取ってしまう。

 

(あら?誰からかしら。)

 

差出人は、他の組織に所属しているウィッチ達からだった。

思わず、手紙を握る手に力がこもる。

 

これは一体どういうことなのか。

彼が501にいることは知っていたが、なぜ他のところの組織からも手紙が・・・。

 

彼女が、開けてはならない、勝手に人の手紙を見てはならないという良心にあらがって開けた手紙が一番まずいものだった。

 

贈り主がふざけ半分で送ったもの。

 

ハンナのサイン入りブロマイドである。

 

さすがの彼女もこれには思考停止に陥ってしまった。

 

 

 

と、同時に嫉妬にも駆られて黒い情念が湧いてくる。

くしゃり、と思わず手紙を握り締めてしまう。

 

 

「・・・・・・・・・・・へえ。」

 

もし、彼が彼女の顔を見ていたのなら、叫んでいたに違ないない。

 

彼が知っている彼女の顔とは似ても似つかないほどかけ離れてしまっていたからだ。

お互いに顔を見なくてよかったというべきか。

 

(ふーん・・・・。)

 

彼女は手紙を握り締めたまま立ち尽くす。

 

 

彼が晩御飯ができたと呼ぶまで、何かを考えるようにじっとそうしていた。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

502でいろいろあったが、こうしてなんとか帰ってこられた。

501にある自室のベッドで寝転ぶ。

 

どこかで誰かが俺のことを話している気配がする。

 

もう何度目になるかわからない寒気。

虫の知らせ。

 

何十年も戦って生き延び続けてきた経験値によるもの。

それが女性関係にまで発動してしまうのは運がいいのか悪いのか。

 

 

自分でもよくわからなくなってきた。

 

ジョゼにグンドュラとのことに関して口止めして、たくさんご飯を食べさせて下ろしたので、502は大丈夫・・・・だと思いたい。

 

かつてガチでやりあったエイラの姉さんにつかまらなくて本当に良かった。

 

あったら、また戦えとか、酒をくれとか、妹の話を聴かせろ、いやむしろ話させろとか言ってきただろうからな。

 

エイラには悪いが今回ばかりはお姉さんの土産話はなしだ。

 

 

基地に届いていた手紙を読み込む。

どうやら俺宛へのラブレターみたいだ。

 

・・・・・・・俺を殺して名をあげようという輩の。

どうするかねぇ。

 

 

たぶん他のウィッチ達にばれたら逆にこの手紙の送り主が居場所を特定されてひどい目にあいそうだ。

 

うん、容易に想像できる。

 

宮藤とか本気で怒るとやばいからなぁ。

 

ポケットに件の手紙をしまい、横に転がる。

 

(あー。そういえば何か忘れていたような・・・。)

 

はて、何かが引っかかる。

何だろうか。

 

頭の中を整理して思い出していく。

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

ああっ!!

 

(ライーサ!!)

 

そういえばトランシーバーで連絡とっていなかった!!

 

すぐに電源をつけて掛ける。

ザー、という砂嵐のような音が少し聞えたあと、つながった。

 

 

「ライーサ、ごめん。今日のぶんが遅く・・・。」

 

 

 

 

 

 

『・・・・・・・ほう。』

 

 

 

 

聞き覚えのある声。

しかし、明らかにライーサではない。

 

手が震える。

 

そういえば、彼女の隣にはいつも・・・・。

 

 

『私をデートに誘うためによこしたトランシーバーで毎日ライーサと仲良くおしゃべりしていたとはなぁ・・・・。』

 

喉が緊張で渇く。

ま、まさか・・・・。

 

「やあ、ハンナ。どうしたんだ?」

『どうしただと・・・・?』

 

 

びりびりと肌に声が突き刺さる。

怒っているどころでないようだ。

 

 

『私を誘っておいて!!そのトランシーバーを使ってライーサとだけ毎日話しているなんてどういうつもりだ?!』

 

叫びが耳に響く。

きいいいいいんっと頭の中で彼女の声がリフレインする。

 

うげえっ、と気持ちが悪くなる。

 

「あー。それはごめん。」

『ふん・・・・・・。』

 

うーむ。情緒不安定だった彼女を落ち着かせられたと思っていたんだがな・・・・。

前回のデートはうまくいったのだが、俺のフォローミスでこうなってしまったか。

ライーサにもちゃんと謝っておこう。

 

「ごめん。」

『・・・・・それだけか?』

 

 

きた。

ここで適切な回答する必要がある。

 

頭をフル回転させてどんな言葉をかければいいのかを考える。

 

 

「あー。正直に言うとね、俺はハンナともおしゃべりしたかったんだ。毎日君のブロマイドを見ては君のことを考えているからねぇ・・・。毎日会えないのが寂しくてたまらないよ。」

 

通信機の向こうにいるハンナの気配が代わったような気がする。

 

よし、ここだ。

 

「だから、いつも話せるわけではないけども、俺から君に特別な贈り物をするからそれを受け取ってほしい。」

 

 

『・・・・・三日待つ。それまでに送ってくればゆるす。』

 

「もちろん、君のためだけに。」

 

ぷつり、とトランシーバーがいったん切れる。

 

ふう・・・・・。

 

さてと、準備するか。

 

 

彼はこの時致命的なミスをした。

 

・・・・・・・・加東圭子のことを、少しでも頭の片隅にとどめておけばあの惨劇は回避できたのかもしれないと彼はのちに圭子に足を踏まれながら思い返した。

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

あいつとの通信を終えて、ベッドに身を投げ出す。

 

枕に顔をうずめて足をぱたぱたと動かす。

 

 

「~~~~~~~♪」

 

上手くいった。

 

まさかこんなにあっさりとことが運ぶとは。

 

 

ライーサにいきなり見覚えのあるトランシーバーを渡されたときには戸惑ったが、説明を受けているときに感じたものは、怒りよりも寂しさだった。

 

 

なんでふたりだけで。

 

あいつは私と一緒だったじゃないか。

 

ずるい。

 

 

ずるいずるいずるいずるい。

 

私だって、ライーサみたいな女らしさはないけど。

見た目やスタイルがいいという自信はある。

 

 

事実自分の国ではアイドル的な扱いを受けているからだ。

 

少しは私にドキドキさせてやりたい。

 

隣でにこにことほほえんでいるライーサにトランシーバーを返す。

 

「すまんな。お前の時間をもらってしまった。」

「いいの。その分彼がちゃんとフォローしてくれるだろうから。」

 

惚気か?それは。

やつの律義さを計算に入れてのことか。

 

本当にライーサは魔女という言葉が一番似合うウィッチのように思える。

 

 

牛乳を飲んで、落ち着く。

怒るふりをするのがこんなに疲れるとは。

 

ぷはーっと息を吐く。

 

「なあ、ライーサ。あいつは何をくれると思う?」

「んー?そうだねえ・・・・・。」

 

 

手でネックレスをいじりながら彼女が言う。

 

 

「・・・・・・・・きっと、私たちの期待を超える素敵なものだよ。」

 

 

確信してそういう、彼女の顔は彼への信頼感に満ち溢れていた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

懐かしい夢。

また見ている。

 

あれは、そうか。

 

俺が宮藤に惚れたことをサーニャに相談したときか。

 

 

テーブルを囲んで二人で何かを話している。

耳を澄まして俺と彼女の会話を聴く。

 

「サーニャ。頼みがあってきた。相談したいことがあったんでな。」

首を傾げて不思議そうな顔つきになる彼女。

 

無理もない。

俺はエイラや彼女をからかってばかりだったからな。

 

意を決して言い始める俺。

 

「――――――――――好きな娘ができた。」

 

先ほどまで出していた尻尾と耳をしまい、雰囲気が変わるサーニャ。

 

おい、きがつけ。夢の中の俺よ。

 

彼女は明らかに「キテ」いるぞ。

 

しかし、過去の俺は録音されたテープのように決められたことしか話さない。

 

「それで、同じ女性であるサーニャの意見がもらいたくて。」

「・・・・・・・・・・・。」

口を閉じるサーニャ。

彼女の沈黙の意味に気が付かない俺。

頭を殴って目を覚ませてやりたい。

 

違うぞ。

お前はきっと「彼女が俺の相談に内容について一生懸命に考えてくれている。」とでもおもっているだろうが、事実は全然違う。

 

彼女の目をよく見るんだ。ネコ目になっているだろう。

 

彼女が沈黙を破る。

 

「・・・・・・・エイラは?」

「は?なんでここでエイラが出てくるんだ?」

 

「・・・・・・・・そういうことにしておいてあげる。」

 

ん?とあれだけ女性関係で痛い思いをしてきたというのに学習していないあいつを誰かぶっとばしてやってくれ、と思った。

 

この時すでにエイラもアレだったとはな。

 

「・・・・・・告白すれば?」

正論である。

 

気持ちは伝わらなければ存在しないのと同じことである。

 

彼女が言っていることは全く間違っていなかった。

 

戸惑いながらも、「・・・・・・そうだな。」と何かの覚悟を決める過去の俺。

 

お前が覚悟を決める必要があるのはそうじゃない。

既に女性関係でやばいことに気が付け。

 

他のウィッチ達とすでに知り合いだろうが。

 

 

「ありがとう。直ぐに行動に移すよ。」

 

彼女に礼を言っている。

 

ん、と俺の腕をつかんでくる彼女。

 

 

ああ、あれをやられるんだな。

 

「?こうか。」

 

何もわからずに腕を彼女の方に出している。

 

痛いぞ。

 

「がぶり。」

 

「~~~~~!!?」

 

彼女に差し出した方の腕を思いっきり噛まれている。

歯を立てて歯形が付くほど顎の力を込めているのがわかる。

うわあ。傍から見るとすごい光景だ。

正直引く。

 

「な、サ、サーニャ?どうしたんだ?」

 

ああ、バカ。今の彼女にそんなことを聴いたら・・・・。

 

「がぶがぶ。」

「~~~~~!!」

「まだ気が済まない。全身噛ませて。」

 

 

バカだな。こいつ。

 

俺は俺自身に向かってそう思った。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

時刻は彼がハンナに糾弾されていた時のこと。

 

それぞれの戦線にて、不思議な光景を兵士とウィッチ達は目撃した。

 

ネウロイが急に引っ込んでいったという。

 

 

さきほどまで激しい戦いを繰り広げていただけにこの衝撃は大きかった。

 

ネウロイが、撤退をして拠点を放棄した。

 

 

全体からしてみれば、大した戦略価値があるものでもなかったが、あのネウロイが撤退をした。

 

これは人類にとっては未知の体験であった。

 

 

これが、あの出来事の始まりになるとはだれが予想しただろうか。

 

 

 

―――――――――――――残り、『??日』

 




何だこの話は・・・・。
収拾着くの?これ・・・(疑問)
そろそろ誰かが爆発しそう(他人事)

ボバ君!!宇宙に逃げよう!!(提案)

感想が最近すごく多くなってきて嬉しいです。

あ、あとおかげさまでランキングに12回くらい乗りました。

ありがとうございます。



うーん。やはり15000字以上のボリュームで一話あたりと投稿した方がいいのかどうか迷う。

ちょっと活動報告でアンケートとります

11月25日までなのでお早めにどうぞ

次回予告(いつもの)

無事に502を脱出し、ハンナの機嫌を取り、サーニャとの思い出を夢で呑気に見ていたボバ・フェット(むせる)

しかし事態は確実に動き始めていた。

心にしこりを持ち始めるウィッチ達。

結婚指輪をもらって内心余裕こいているウィッチ達。

そして、早く私に会いにこい、といろいろとこじらせているウィッチ達。

死のトライアングルに囲まれる彼は生き延びることでできるのか?
(実は第三部まで構想があります。)

次回「賞金稼ぎは調査する。」

次回も、ボバ君と一緒に地獄(修羅場)に潜ってもらう。


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