ボバ・フェット(偽)はウィッチとともに空を飛ぶ 作:KeI77777
Qそのうちヤンデレとかでてくるんじやね
さぁボバはどうなることやら、ニヤニヤがとりませんなどちらの意味でも
A彼は道化ですね、間違いない(確信)
うん、ヤンデレかぁ・・・。
・・・・・・IFで部隊毎に全員ヤンデレのストパンとか面白いかも。
Qストライクウィッチーズという作品自体私は大好きなので、読んでみると、アニメにおいて
しっかり者の立ち位置の人達の恋する乙女ぷりがヤバイ個人的にNo1がラル
しかし個人的に一番気になるのが、アウロラ姉などの奔放系のキャラの愛の重さ
話を別のことに変えますが、
本編において「そろそろ私引退するんだよねー」と言っている部分がありますが、
この文だけでも感じられる地雷の気配がヤバイさらにwikeでアウロラ姉についてみると
魔力減衰期で引退もあったと書いてあったので、本編で見たかんじだとエイラの事を
聞こうとボバ君を探していましたが、心の中では何を考えていたのか(恐怖)
そして最新話の感想応答をみて一言ボバ君おまえ絶対昔ガランド中将とあってるだろ(゚Д゚;)
「いつ」と書いていたので、考えてしまいますが、もし考えがあっているならイヤッホー
と言わざるおえない、ガランド中将は好きなキャラなのでこのままメイン話が出てくなら
更新!またざるおえない!
しかし今回の話はいろいろとやばそうなフラグが投下していきましたね、(汗)
1.502の面々に他のウィッチたちとの関係がばれる(次きたらおそらく監禁
でもされんじぇね(確信))
2.ハンナへの贈り物でおこる加東圭子との惨劇(お前指輪でもおくったの?)
3.ネウロイの撤退と不穏なカウントダウン(何!この話は、立てすぎてしまったフラグ
の責任を取るために世界中を回りながらウィッチ達とイチャイチャしながら結婚指輪を渡す
話ではないのか(゚Д゚;))(偏見)
(実は第三部まで構想があります。)←ん(゚Д゚;)バカなこの内容の濃さで三部だと、
まさか一話一ヒロイン制なのか、これはボバ君一回死ねんじゃね(確信)
この小説は毎日の楽しみ,ハイスピード投稿すぎますと失速した後が怖いですよ。(経験則)
Aちょっと昔のことについて今回のお話のなかでそれとなく彼がやらかしたことをちりばめておきました。
次502に会ったときに、監禁で済んだらいいですね。(白目)
うん、うん、ハンナにはね、今回ね・・・・。
ネウロイがあることを進めております。
せっかくなのでいろいろなウィッチを出せる展開にするためですが。
Qこれは、ボバさん9分割されるしかないですね。もちろん、頭は正妻の下へ。
A9分割で済んだら奇跡なんだよなぁ・・・(震え声)
それでは、ご覧ください。
KEY(ドM)
今、俺はカールスラントのお偉いさんと二人っきりで会っている。
目の前には、俺の隠し持っていたあの娘にあげようと思っていた超がつく高級ワインを嬉しそうにくぴくぴと飲む彼女。
あの酒豪ウィッチに対する最終兵器を持っていることを見抜かれて没収されてしまったのだ。
そして、そのワインを奪った強奪犯。
前任者のマカロニとかいう男が解任されてから501の最高司令官になった人物。
アドルフィーネ・ガランド中将である。
意趣返しに緑茶を飲む俺。
目の前の“お嬢ちゃん”がまさかここまで上り詰めるとは誰が予想しただろうか。
あの空さえ飛んでいなかった目の前の彼女が、だ。
意味ありげな笑みをこちらに向けてくる。
「さて、おいしいワインもいただいたことだし君の話を聴こうじゃないか。」
すっかり出来上がっている目の前の彼女にため息をつきながらも聴く。
人から奪っておいてよく言うものだ。
「・・・・・・・・最近、ネウロイがおかしな動きを見せていると聴いたが。」
「ああ、それか。」
拍子抜けしたというか、もっと他のことを聴いてほしかったという感じか。
つまらなそうに言う彼女。
「いつもは突っ込んでくるやつらが丸で人間のように撤退し始めたのさ。」
やはり間違いなさそうだ。
手紙でも書かれていたこと。
それは、ネウロイのおかしな動き。
奴らが引くなんて今までありえないことだった。
ネウロイ発生の最初期から奴らと戦いつづけていた俺にさえわかることだ。
彼女に警告する。
「ガルフィ。ウィッチ達に警告しろ。何かがやってくるかもしれないとな。」
俺の言葉に目を見開いて驚く彼女。
「―――――――――――君がそんな雰囲気になるのを見るのは、久しぶりだな。」
それはそれはとても嬉しそうにそういう彼女。
それどころじゃないだろうに。
まあ、上に立つ者の態度としては部下に動揺が走らないからそれでいいのだが。
「あの時、私と戦ったときでさえ見せなかった“本気”を出してくれるというのかい?」
「勘弁してくれ。お前と戦いたくない。」
頭を掻いてそう言う。
かつて、扶桑海で起きた一連の事件に巻き込まれたとき、扶桑皇国のウィッチ達に新型のネウロイと間違われて追われ続けたときのことを思い出す。
あいつらの血の気の多さと言ったらたまったものじゃない。
いくらどろどろにマスクとアーマーが汚れていたからって普通見間違えるだろうか。
なぜ逃げ切れたのかわからないほど、本当にぎりぎり彼女たちから逃げ切れた。
“本気”を出したことを思い出して、彼女を安心させるように言う。
「安心しな。お嬢ちゃん。調べに行ってきてやるよ。」
その言葉にわずかに顔をしかめる彼女。
そうそう。この感じ。
最近では結構雰囲気が変わってきているが、俺にそういわれるとむきになるところは変わらない。
本当に面白い娘だ。
そんな風に心の中で笑う。
そんな俺に話しかけてくる彼女。
「なあ。」
「ん?」
それは、かつて俺がグンドュラから聴かれたことと同じ質問だった。
「君は一体何者なんだ?」
普段は超然とした雰囲気である彼女が本当に知りたそうな顔で聴いてきた。
何者か。
そうだな。
「“ボバ・フェット”さ。それで十分だろう?」
「・・・・フフフ。そうだな。」
俺の回答が気に入ったのか愉快そうに残りのグラスのワインをすべて煽る彼女。
「501の娘達とは仲良くやれているか?」
「ああ。ぼちぼち。」
実はぼちぼちどころかものすごく仲が良くなりすぎてそれを調整しているところだとは言えなかった。
・・・・・・・・言ったらいろいろな意味で彼女に襲われそうな気がしたからだ。
いつものことだが、どうして俺は女傑なウィッチに絡まれやすいのか。
不思議極まりない。
「なあ、他にもっといい酒はないのか?」
「ん?ああ、今出してやるから待ってろ。」
そういってソファーから立ち上がって持って来ようとすると肩をつかまれる。
彼女の方を向くと
キスをされた。
「ん・・・・・。」
ワインを口移しで飲まされる。
・・・・・完全な不意打ちだった。
「ここに・・・ん・・・、いい酒があるじゃないか・・・・。」
まさか口移しのことを言っているのか。
挑発的、快楽好きな彼女らしいと言えばらしいが、ここまで動く理由はなんだ?
彼女の肩をつかんで引きはがし、飲まされたワインをごくりと飲み込んで
向き合う。
「ごちそうさま。確かにいいどころか最高の酒だったよ。でも、ちょっと急すぎないか?」
「――――――――――私が気が付いていないとでも思っていたのか?」
肝が冷えるようなぞっとする声色。
目が据わっていて、言い訳は許さないという意思を持つ。
「彼女たちはまだ現役のウィッチだぞ?手を出すのなら引退している娘にするべきではないのか?」
全く持って正しい。
ぐうの音も出ないほどには。
しかし、そんな基準で懇意になっているわけでもない。
「なんだ?君に手を出してもいいのか?」
ふざけた様子でそういう。
きっと慌てて否定するだろうと思っていたからだ。
しかし、予想は裏切られた。
「・・・・・・・いいよ。」
ぽつり、とそういう彼女。
いつもの飄々とした感じとはかけ離れた様子だ。
思わず呆然としてしまう。
「私はもう引退しているから・・・・。だから、そろそろ手を出してくれても、いいんじゃないのかい?」
こちらに迫ってくる。
彼女はヴァルトと同じで女性好きではなかったのか。
確かに俺は優しい言葉をかけた。
しかし、その程度で揺らぐ相手とも思えなかった。
半分冗談みたいなもので、それが彼女との仲だと決めつけていた。
「もう一度、今度は君のほうからキスしてほしい。」
じっと瞳を潤わせてそういってくる。
口を開けさせて、キスする。
「んん・・・・・♡♡」
こちらの脳をしびれさせてくるようなねちっこいものだった。
よほど手慣れているのか上手かった。
体を離す。
「君のことは好意的に見ているが、今はまだ、な。」
ごめんな、と言って抱きしめる。
ほんの一瞬だけ残念そうな顔をして、またいつもの調子に戻る彼女。
「わかった。でも、たまにはお酒を一緒に飲むくらいしてくれると嬉しいんだけどね。」
「善処する。」
また、彼女のグラスにワインを注いであげる。
彼女に初めて会ったときのことを思い出す。
・・・・・・・・・・・・・
当時は、あちらこちらを旅するために邪魔だったネウロイを間引いているところだった。
1936年、ヒスパニア方面にて旅を続けていた俺は、とある賞金首を追っていた。
そこで追跡し続けていたのが、あの『ドン』だったというわけだ。
・・・・・・・・・それまでで、一番強く、手ごわい相手だった。
間違いなく、俺が戦ってきた相手の中で最強だと断言できる。
最終的に、彼はアルカトラズという場所へと収監されることとなるが、この時の俺は、死にかけていた。
お互いにもてる全力をもって殺し合い、体がボロボロに、心が擦り切れるまで互いに一歩も引かずに意地を張りあった。
彼を倒せたのは良かった。
しかし、結果的にはネウロイの横やりが入ってしまい、彼には逃げられてしまった。
あれだけの手負いなのによく逃げ切れたものだ。
最後の力を振り絞ってネウロイを倒し、地面へと倒れ伏しながら、意識が遠のいていったときのこと。
ここで死ぬのか、と自嘲気味に笑っていた俺の体を、誰かが強く揺さぶってきた。
声がかけられる。
「おい。生きているか?死体か?死体じゃなかったら返事をしろ。」
最後の力を振り絞って顔を声のする方に向けると、
・・・・・・・・・・・黒髪のショートカットの人物がこちらの顔を覗き込んでいるのが見えた。
当時のカールスラント義勇部隊「コンドル軍団」隊員。
―――――――――後にカールスラント空軍中将まで上り詰めることになる、アドルフィーネ・ガランドとの初めての出会いだった。
ロマンスもムードも何もありはしない。
血と硝煙の匂いが香る戦場での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ガルフィとの一夜が明けて、たいして好きでもない酒を楽しんでシャワーを浴びて、寝てから数日が経った。
なぜか前よりもすごい機嫌が悪くなっているシャーリーと一緒の時間を内緒で取りつつ、芳佳とデートに行った後のこと。
彼女との逢瀬に向かう。
ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ。
そう、怒っていた彼女である。
・・・・・・・・うーむ。
思い返したら緊張してきた。
基地の前までやってきたのはいいが、足が震える。
やはり帰ろうか。
そんな風に優柔不断になっていると背中から声を掛けられる。
「ボバ?」
彼女が子供のころから知っている聴きなじみのある声。
「圭子か。」
「どうしたの?」
「ちょっとな。」
本当はこういう時に君に会いに来たんだ、とでも言った方がいいのだろうが、ハンナにそんな場面を見られたらどうなるのかわからないのでやめておいた。
いやぁ、コミュニケーションのタイミングって重要だよな。
ハンナのために持ってきているプレゼントを隠しつつ、彼女の手を握り締める。
「圭子。いやあ、君に会えて本当にうれしいよ。すっかり大きくなったねえ。」
秘技、ごまかし。
つまり、褒めちぎって何のために来たのかということを悟らせないという回避策である。
これは意外と有効である。
・・・・・・・・ばれたら刺されたこともあったけど。
「きゅ、急にどうしたの?」
「いやいやいや。昔お菓子をあげて、俺の後ろを一生懸命についてきていたあの子がこんなにきれいになったと改めて思ってねぇ。」
「もう、調子がいいんだから。」
少しあきれた様子だが、これくらいなら大丈夫だろう。
握り締めていた彼女の両手を離し、別れる。
「じゃあ、また。」
すたこらさっさととんずらする。
今はハンナのフォローに回っておかないと501まで押しかけてきそうだからな。
他の組織のウィッチがやってくるとかあまり想像さえしたくないことだが。
基地の中に入り、彼女の部屋まで向かう。
ここは何度も歩き回っているので中の入り組んだ地形も熟知している。
迷わずにまっすぐ来られた。
コンコン、とドアをノックする。
「誰だ?」
そういってがちゃり、とドアが開く。
目を見開いてお互いに驚く俺たち。
無理もない。
だって、彼女はとてもラフな格好だったから、
どんな服装をしていたのかは黙秘させてもらおう。
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
がちゃん、とドアが閉められて、ドタドタと音がする。
何かやっているようだ。
『ラ、ライーサ!!ライーサ!!!服だ!!一番いいやつをくれ!!』
『ど、どうしたの?ハンナ?』
彼女たちの声が聞こえないようにドアから少し離れた場所で壁にもたれる。
女性というのは準備に時間がかかるものだと身にしみてわかっているので慌てない。
待ってる間、直枝とジョゼから薦められている本を読み進めていた。
結局、彼女が出てきたのは10分ほど経ってからだった。
・・・・・・・・・・・・・・・
あのあと少し息を切らせて精一杯おしゃれしたのだろうなと感じさせるファッションに身を包んだハンナが満を辞して登場した。
元の素材が最高クラスにいいのでよく映える。
美人というのは得だな.
「おや、俺はこの基地に何度も来ているがこんな美しい女性には初めて会ったなぁ。」
「からかうな。」
そんなことを言っていても顔は赤いぞ。
わざわざいうわけもないが。
さてと、少し別の場所に行くか。
「今日は一体どこに行くんだ?」
「ん?ああ。いいところ。ハンナはまだ行ったことがないはずだ。」
?とクエスチョンマークが頭に浮かんでいそうな顔つきで考え込む彼女。
ついてからのお楽しみってやつだな。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「なんでこんな場所にいるんだ?」
「まあ、色々とな。」
自分が追っていた賞金首には逃げられ、死にかけていたところを目の前の10代後半くらいの少女に助けられて一命をとりとめた。
確か、何て部隊だったかな。
「コンドル独立義勇軍だ。」
「見たところ、カールスラントの空軍の様だけど。」
「ああ。そうさ。」
懐かしい。
確か初めてあったあの“マウス”の娘達もカールスラントの所属だったな。
「ネウロイとの戦争か。」
「ああ。ここ、ヒスパニアで怪異現象が起こっているのでその制圧に来たのさ。」
しかし、若いな。
その割にはかなり肝が据わっていそうだが。
今はとにかく情報を集めなければ。
「状況はどうなんだ?」
「・・・・・・・これを一般人に言っていいかどうか迷うけどね、ちょっと思わしくないかな、と。」
彼女の表情に影が差し込む。
たぶん、ちょっとどころじゃなくてかなり厳しいのだろう。
気づかないふりをして話の先を促す。
「そういえば何で単独行動とっているんだ?」
「ネウロイへの地上からの攻撃を部隊で行っていたんだけど、はぐれちゃってね。運が良ければ彼らも生き残っているだろうけど。」
彼女も俺と同じく運よく生き残った口か。
全く奇妙な縁だ。
「傷の方は大丈夫かい?」
止血して、応急処置した傷を指で触ってきながらそういう。
彼女が俺を見つけて、応急処置をしてくれたので九死に一生を得たが、あの賞金首との戦いで負った傷はまだ完治していない。
血は徐々に止まりつつあるが、それでも危うい。
早く帰らないと。
「自己紹介がまだだったね。私はカールスラント義勇部隊「コンドル軍団」所属、アドルフィーネ・ガランドさ。君は妙な格好をしているが、一体誰なんだい?」
「俺か?俺は・・・」
自分の名前を言おうとしたとき、頭上に見覚えのあるやつらがやってきた。
「ネウロイか。ここまでかな?」
楽しそうにそういう彼女。
言葉とは裏腹に持っていた銃を構えて抵抗の意思を見せようとしている。
「君を逃がせるかどうかわからないけど、時間くらいは稼げるさ。」
さあ、早く逃げて。
そういって俺をかばう彼女。
・・・・・・・・・・・命を助けてもらったんだ。
恩ぐらい返すか。
傷を抑えながら立ち上がる。
彼女の頭に手を置いて、かっこつける。
「こういう時は、逆じゃないか?・・・・1分もあれば終わるな。」
「え?」
呆ける彼女を後にして空を飛ぶ。
それを驚いた様子で見つめてくる彼女。
装備を確認する。
これくらいあれば問題なく倒せる。
ブラスターを先制攻撃に浴びせる。
こちらに気が付くネウロイ。
砲撃をしてくるが、動き回っていればそうそう当たるものでもない。
右手につかんだブラスターでシールドを割り、急接近して左手の高振動ブレードでネウロイのコアを刺す。
死滅するネウロイ。
ミサイルがなくても行ける。
残り6体か。
後には彼女がいる。
引くわけにはいかないな。
ボバ・フェットの名を持つ以上、負ける気はさらさらなかった。
かっこつけてやる。
・・・・・・・・・・
「うまいな、これ。」
そういって団子を一緒に食べる俺たち。
目の前には富士山のような大きな山の景色が見える。
そう、今俺たちは扶桑に来ていた。
今はもっさんと雑談した時に彼女がぽろっと漏らしていたので抑えておいたデートスポットの一つに来ていた。
ここは老舗の茶菓子屋で、きれいな山が見える絶景のスポットとして人気を博している場所だ。
個室なので靴を脱ぎ、思う存分くつろげるのもポイントだ。
この時間帯は空いている方なので、デートにも持って来いというわけだ。
興奮しているからか、耳と尻尾が出てしまっている彼女にいう。
「おいおい。出ているぞ。」
「大丈夫だろう。誰もいないし。」
まあそうなんだけど。
それにしてもよかった。
彼女に前扶桑のお菓子をあげたら喜んでいたので、今回も喜んでくれるかなと思って連れてきたら思惑通りだった。
ちゃんと考えておいて本当に良かった。
俺も団子を食べていく。
「わび、さびってやつだな。」
ちょっと違うと思うが。
すると、がらがらっと引きとが引かれて誰かが入ってくる。
おや、客か。
どうやら複数人連れの様だ。
きゃいきゃいと話しながら隣の個室に入っていった。
ああ、女性の集団か。
ハンナにお品書きを手渡しておかわりはいるかどうか聴く。
「このまんじゅうもおすすめだけど、どうする?」
「へえ、じゃあ食べてみるか。」
店員さんを呼んで、二つ頼む。
「このつぶあんとこしあんのまんじゅうをひとつずつください。」
「はい。かしこまりました。」
そういって奥の厨房へと引っ込んでいく。
「なあ、こしあんとつぶあんってなんだ?」
「食べてみればわかるさ。とりあえず両方少しずつ食べて、好きな方を食べればいいから。」
窓の外を眺める。
ああ、何て落ち着く場所なんだ。
ヴァルトにやきもちを妬かれ、芳佳につねられ、シャーリーに拗ねられ、ロスにひっかかれ、ジョゼにご飯をすべて食べつくされるという事態に見舞われたがこうして無事に生きている。
目の前にいるハンナを見つめる。
正座してお茶をずず、と飲んでいる。
スカートなので胡坐をかくのが恥ずかしいようだ。
少し笑うとむうーっと頬を膨らませている。
それを指でつっつく。
ぷしゅーっと中の空気が抜けていく。
風船みたいだ。
テーブル向こうにいる彼女の手を取って、指を絡める。
「・・・・・・・・・・・。」
ぷいっとそっぽを向いているが、指を絡める力が強くなる。
どうやら離す気はないらしい。
にぎにぎと握ると、彼女も握り返してくる。
「・・・・・・・・♪」
微妙な表情の動きから察するにどうやら喜んでくれているようだ。
うむうむ。どうやら機嫌が治ってきているようだ。
この調子。
そう考えていた俺の背後から、今までで最大の衝撃となる声が聞こえてくる。
「―――――――へえ、北郷中佐のお知り合いってウィッチを退役されてから喫茶店を開かれていたんですか。」
「ああ、長年の付き合いでな。親友さ。」
体が固まる。
彼女の指を握る力を思わず強めてしまう。
自分のことを気にかけてくれていると勘違いしている表情のハンナに作り笑いする。
このパターンはもう何度目だ?
いや、訓練所で指導を行っている彼女ならともかく、あの娘は504の方にいるはずだ。
なぜここに?
「ここは坂本のやつが教えてくれた場所でな。この眺めと美味しい茶菓子の両方が楽しめるスポットとして人気らしい。今日は空いていてよかったな。」
「ええ。ほんとうなら彼女もいっしょに居ればよかったんですけど。」
「仕方あるまい。あの男とともに501で一緒に今頃空を飛んで戦い続けているだろうしな。」
ごめん、章香。
君の隣でお菓子を他の娘と楽しんでいるところなんだ。
とは言えずに、必死にハンナの瞳を見つめ続ける。
「な、なんだ急に・・・。恥ずかしいぞ・・・・。」
うむ、かわいい。
このまま黙ってごまかそう。
「それでさー。最近どうなの?」
もう一人の声が聞こえてくる。
ああ、彼女もいるのか。
あのもっさん以上に接近戦が上手いかもしれない彼女とはもう金輪際戦いたくない。
思い出すだけで憂鬱になる。
というか、何で「リバウの三羽鳥」のうち、二羽がこんなところにいるんだ。
ここにもっさんもきていたら全員集合になっていたぞ。
いや、他の「扶桑皇国最強」のウィッチや、「扶桑海三羽鳥」もいなくてよかったというべきか。
「どう、とは?」
「だからー。あいつは他の組織に行きそうなの?」
一体何の話をしているのだろうか。
そちらの方に顔を向けようとしたら、ハンナに両手で頬を抑えられて正面を向かせられる。
「・・・・・・・・・・・。」
おっと、何か怪しい雰囲気になってきたぞ。
逃げることもできぬまま、意識を隣の部屋の個室に向ける。
「うーん。もう一度504に来てもらえると他の娘達も喜ぶと思うんだけど。」
「本当に他の娘達のためだけなのかなー?」
「・・・・・からかわないで。」
ああ、いつものお調子者と、真面目ちゃんの漫才だ。
ここにもっさんが加わると化学反応が起きるんだよな。
顔を引っ張ってくる彼女の方に少しずつ顔を近づけながら聞き耳を立て続ける。
「まあまあ。陳情書は出しているんだろう?」
「ええ。それが受理されたとは聞きませんが。」
「だったら気長に待つものだ。それよりもあいつが帰ってきたときのために笑われないようにしっかりと自分の務めを果たしておいた方がいいだろう。・・・・お前に惚れなおすかもしれんぞ。」
「や、やだ。からかわないでください。」
はっはっは、と笑う章香。
もっさんの師匠なだけあって雰囲気が似ている、
「あちこち飛び回っているあいつのことだ。案外近くにいるかもしれんぞ。」
「そうだったら模擬戦申し込んで今度こそあたしがかーつ!!」
「ふふふ。もしかしたら偶然会えるかもしれませんね。」
まさか隣にいるとは誰が思おうか。
それよりももう限界の様だ。
じらしていた彼女が我慢の限界を迎えたようだ。
自然とお互いの顔が近づき、唇が触れそうになった時。
「お待たせいたしましたー。」
まんじゅうをお盆にのせた店員さんが現れた。
俺を突き飛ばすハンナ。
後ろの壁にぶつかってしまう俺。
ドン、と少し大きな音が立ってしまう。
「?どうしたのかしら?」
不審がった淳子が立ち上がってこちらの様子を伺おうとするのを感じる。
まずい。
声を変えて隣の部屋に弁明する。
「あ、あー。すいません。壁にぶつかちゃっただけです。ごめんなさい。」
そういうと、彼女が「あら。そうでしたか。お気を付けくださいね。」と言ってまた座る。
ふーっと息を吐きだす。
ハンナは顔を真赤にして、店員さんにキスをしようとしていたところを見られて恥ずかしがっている。
そんな彼女にまんじゅうを手に取って、あーんと口に運ぶ。
それをついばむように食べる彼女。
「これもうまいな!!」
後ろの状態にハラハラしつつも、彼女と一緒にお菓子を食べ続けた。
・・・・・・・・・・・・
「これで全部か。」
命からがらネウロイを倒すことには成功した。
しかし、傷が開いてしまったようだ。
血が滴る。
地面に降りて、膝をつく。
「大丈夫かい?!」
少し慌てた様子でそういう彼女。
ああ、無事だったか。
かっこつけたかいがあるというものだ。
「大丈夫だ。それより、君を部隊の方に送ろう。司令部はどっちだい?」
「へ?あちらだが。」
「わかった。」
彼女が指さした方を、彼女を抱えて飛びながら向かう。
「ぐうっ・・・。少し怖いかもしれないが我慢してくれよ。ああ、悪いけど臓器が出ないようにそこを抑えておいてくれないか?死にそうなんでね。」
俺の頼みを聴いて血を抑えてくれる彼女。
怖いだろうに、しっかりと抑えていてくれる。
タフだな。
「・・・・・・・・・・・・・君は。」
「ん?」
「いや、なんでもない。」
何かを言おうとして口を閉じる彼女。
そのまま無言で向かい続ける。
同じ景色ばかりが続いていたが、ようやく一際大きな陣営が見えてきた。
そこから少し離れた場所に降り立って、彼女を降ろす。
「ここまでくればもう大丈夫だろう。後は自分独りで行くんだ。いいね?」
頷く彼女の姿を見て、「いい子だ。」と頬に手をやる。
「君はタフな娘だな。・・・・将来きっと大物になるぞ。」
一匹オオカミの俺がここまで誰かを助けるなんて久しぶりだな。
踵を返してもと来た道を帰る。
「じゃあね。お嬢ちゃん。」
スレーブⅠには医療道具がある。
それを使えば死にはしないだろ。
ふらつきながらも、彼女の視線をまだ背中に感じていたのでから元気で飛び立った。
「・・・・空か。うん、悪くない。」
・・・・・・・・・・・
「いやー。おいしかったなー。」
そういいながら、先ほどの茶菓子屋で買ってきた基地の皆へのおみやげが入った袋を手で振りあわす彼女。
いやー、ぎりぎりのニアミスだったがどうにかなってよかった。
本当にあと一歩だったな。
これからはもっと気を遣おう。
・・・・・・・・さて。
ごそごそとポケットからあれを取り出す。
「ハンナ。」
「なん・・・」
彼女にキスをした。
「・・・??」
「・・・・???」
「・・・・!!!!??」
慌てふためく彼女。
唇を話す。
さて、ぶたれるかもしれないが、やりますか。
・・・・・彼はおおよそ健闘していたと言えるだろう。
しかし、ここがストーム・ウィッチーズの基地の近くであったことをもっと念頭に置いておけば、よかったのかもしれない。
後の祭りとなってしまったが。
・・・・・・・・・・・・・・・
「遅くなっちゃった。」
街を回っていたらもうこんな時間に。
トラックを運転しながら基地へと向かう。
(今日の仕事はもうないわね。)
そのまま直行で帰ろうとしていた時、知り合い二人の姿を発見する。
あれは・・・。
(ボバとハンナ?)
一体何をやっているのだろう。
トラックを道に止めて、二人に近づく。
もしかしたら彼らも帰るところなのだろうか。
なら乗せてあげたほうがいいかもしれない。
声をかけようとした瞬間。
ハンナが彼に金的を叩き込むのが見えた。
(・・・・・・・え?)
思わず立ち尽くす。
倒れる彼。
うわあ、何だかとっても痛そう・・・。
そんな彼の腕を引っ張って、ビンタしようとする彼女。
ちょ、さすがにやりすぎ・・・。
止めようと思ったら、ハンナが彼にキスをしていた。
・・・・・・・・え?
それを受け入れいれてる彼。
なんで?
なんで受け入れているの?
そこは突き放すところじゃないの?
仲直りしたような雰囲気でこちらにやってくる。
近くの物陰に隠れた。
「・・・・・・・なんで?」
どうして彼女と彼が?
わけもわからずそこに立ち続けていた。
こんな展開だけど、彼女たち(ウィッチ)には救いの手がある。
(ボバくんにあるとは言っていない。)
ハンナ「馬鹿っ!!馬鹿っ!!」
ボバ「うぐああ・・・・。」
圭子「・・・・(新手のSMかしら。)」
戦歴を書いたら感想でみんなが、やべえよ・・・・やべぇよ・・・となっていて草。
ま、多少はね?(震え声)
あっ、11月22日に戦歴を更新したゾ。
ガランド中将との過去。
しかし、本人は彼女に再会してから思い出しました。
彼女はどうかって?ご想像にお任せします(恐怖)
茶菓子屋でまさかの出会い。
しかし、これを奇跡的に回避。
ついにハンナにも話した模様。
それを暗い瞳で見つめる圭子。(救済あり)
次回予告(いつもの)
茶菓子屋での攻防を終え、ハンナにプロポーズして「受け取ってやるが、あと十回くらい殴らせろ。」と言われた彼は胸をなでおろした(むせる)
しかし、その現場を圭子が見ていた。
彼女はどうするのか。
そして、扶桑皇国で彼がやらかしたこととは?
そろそろ501のあの娘がやばいことに気づけ、ボバ。
次回「賞金稼ぎは翻弄される。」(あれ、いつものことじゃね?)
次回も、ボバとともに地獄に行ってもらう。
KEY(ドM)