ボバ・フェット(偽)はウィッチとともに空を飛ぶ   作:KeI77777

5 / 25
感想がえし

Qくずいな~この人本当にくずいな~。ウィッチーズも性の喜びを知りやがって!!あんなことこんなこと、ドラえもんみたいに(ボバと)やっとんだろ!(性の喜びをおじさん)
A(ない)です。
です(半ギレ)
しちゃったら魔力を失うから、まっ、多少はね?

Q扶桑編が一段落し本編に戻ったが、うんヤバイな、いろいろと
つかボバ君扶桑編の時点で、あの爆撃王をいろんな意味で爆撃してたのね(;´・ω・)

章香さん、自分と打ち合える人と出会えた喜びにより様々な物が振り切りしちゃたのね
果たして、いつこれが恋に変わったのか(・・?

芳香さんあなたはもしやニュータイプ(゚Д゚;)
そりゃこんだけ突撃かましてくる人達ばっかと関わってりゃ包容力もってる芳香ちゃん
に惹かれるわけだ

そして扶桑編においてついに、いらん子中隊の子たちが出てきましたね、個人的に
百合してる人ほど男に興味持ったら、ヤバイイメージがある、
例:レズ界のユダ、旦那シーフなど(;´Д`)

そして本編もヤべえよ(恐怖)最初はシャーリーとのイチャコラ始まり2828したと思ったら
圭子ちゃんに告白をしにいったよ、(地雷処理)
しかも刺されるどころか、あなたを殺して私も死ぬタイプかよ、これ以上放置してたら
本当にやばかったな(-_-;)、そしてあとがきでは歓喜って書いてあったけど、
どうみても歓喜どころには見えないですけど(;・∀・)一週間、一週間かーこれマジで
どうなるの、勝手に連鎖爆発でも起こるの(恐怖)

そして次回本編じゃないけど、IFで502の爆弾が爆発したーあれ前の501のヤンデレと同じように寒気がするよ(;゚Д゚)
A扶桑編は魔境。いろいろな意味で。
20代後半で、あきらめかけていたところで叶っただけに、どろっどろにとろけているおケイさん。

百合っこががちで男を狙いに行く。
・・・・・・もしそうだったら・・・・。

一週間・・・・・・。どうしよう(無計画)

なんかリクエストで502のお話を見たいってあったから今回書きました。
Qあれ?次回ボバピンチじゃね?ハッハッハッ

楽しみだ!
Aいっつもピンチなんだよなぁ・・・・・。
たぶん死ぬでしょう(適当)

今回は本編での設定と違い、

・ボバは宮藤と付き合ってはいない。
・彼がいるときに起きてしまったIFの出来事

です。

あと惚れ薬じゃなく、催眠状態のお話にしました。

それではどうぞ。

KEY(ドM)


★ IF 賞金稼ぎは502の言いなりとなる

始まりは、何てないことだった。

レシピではなく、オリジナルの料理を作ってみよう。

創作料理に挑戦してみようなんてほのかな試みによるものだった。

 

『おっ、きのこのスープかぁ。おいしそうだなぁ。』

『あなたのために作ったの。食べてくれるかしら・・・。』

『もちろんそうするさ、ロス。』

『ふふふ、召し上がれ。』

 

ロスマンが彼に料理を作ってあげているところを他の娘達が見ていて、同じようにしてあげたいと思うようになった。

 

皆が作る料理を彼が食べることになり、そこから何かがおかしくなった。

 

最初はよかった。

 

 

『もうすこしでできるからね。』

『・・・・・・・』

『な、なおちゃん?そんな包丁の持ち方していると危ないよ?』

『む、私も手伝うぞ。』

『私も手伝いますよ・・・・。伯爵?つまみ食いは正座ですよ・・?』

『やだなぁ、そんなことするわけ・・・。』

『彼への接触を一週間禁止にしますよ?』

『ごめんなさいごめんなさいすいませんそれだけはどうかやめてくださいお願いします。』

 

 

ロスマンや菅野が料理していると聞いて他のウィッチ達が集まってきた。

そうしてスープに次々に入れられる怪しげな材料。

 

『これ、色が何だか毒々しいんですけど・・・。』

『あ、あれ?なんで?』

『これやばいって。魔女が杖でイッヒッヒ、って笑いながらかき混ぜているようなあれだよ。』

『ど、どうしますか?司令官・・・。』

『・・・・・よし、カレー粉を入れよう。少しはましになるだろう』

 

 

そこから挽回しようとさらにいろいろなものを混入させていく彼女たち。

自分がこれからどんな目にあわされるかも知らずにテーブルで彼女たちの食事を呑気に待つボバ。

哀れな生贄となることに気が付かずに。

 

『えーと、バター入れて・・・』

『ちょ、ちょっと!!それは入れすぎ!!バター1個丸々入っちゃったよ?!』

『し、司令官・・・?』

『・・・・撤退だ。』

 

異臭が食堂に漂い始めてから、何か危機を察知し始めた彼が逃げようと椅子から立ち上がると、後ろでヴァルトルートとグンドュラの二人が彼の肩を抑えていた。

ロープで彼をぐるぐる巻きにして逃がさないようにしている。

 

『まとうか。これはどう考えてもたべものの匂いじゃない。さっきバターを1個全部入れているところを見てしまったんだ。正直食べる気が起きない。』

『ごめん。君のためなら大抵のことはしてあげられるけど、あれを食べてもらわないと次は皆で食べることになりうるから頑張って。』

『すまない・・・。すまない・・・・。』

 

そして運ばれてくる件の刺激物。

見た目が毒々しいだけでなく、匂いを嗅いだだけで昇天してしまいそうなそれを鼻先まで出されて、思わずうっとなる。

 

『できました!!』

『できたわ・・・。食べていただけるかしら・・?』

『あ、あの・・・。私、普段食べる方だけどあなたのために作ったの・・・。』

『できたぜ!!』

『で、できたよー。』

 

そういって彼を潤目で見つめるウィッチ達。

なんだかんだ言って彼の後ろで逃がさないようしている二人も自分たちが作ったものが気に入ってもらえるかどうか心配そうにしている。

 

「・・・・・・・・・・・」

「「「「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」」」」

 

数の暴力と、乙女の想いには勝てぬと諦め、スプーンでがっつりとすくうとぐいっと逝った。

にちゃにちゃとスープなのに半固形気味の物体と化しているそれを食しながら彼は言った。

 

 

「・・・・次はレシピ通りで頼む・・・・。」

 

次の瞬間彼の意識は暗転して、ばたりと頭をテーブルに突っ伏し、そのまま動かなくなる。

 

『きゃあああああああああっ!!!』

『大丈夫?!』

『医務室まで運ぶんだ!!頭を動かすな!!そーっとだ!!そーっと!!』

『ボバアアアアアアア!!!』

『伯爵が本気で泣いている?!』

『』

『ああ、ナオちゃんまで!!誰か助けてー!!』

 

彼はその後、彼女たちの献身的な介護によって一命をとりとめることとなる。

 

 

「ドクター。俺は一体何を食べたのだろうか。」

先日、彼女たちのデスクッキングによって生まれてしまった化学兵器の正体を調べるために掛かり付けのブラックジャックなドクターのところまでやってきた。

 

彼はカルテを見ながら首をひねる。

 

「・・・・私は本来、外科医でこういったことは門外漢なんだが・・。そんな私でもわかるくらい今回はやばかったぞ。」

 

顔を真っ青にしてそういう彼。

「そんなに・・・?」

思わず素の性格で聞き直してしまう。

馬鹿な、彼女たちは一体何をしたんだと緊張が走る。

 

「わかりやすく言うと君の胃が溶けかけていた。」

おかしい。

人間の臓器は料理程度で溶けるような軟なつくりではなかったはずだ。

そう抗議の声をボバが挙げると彼は声を震わせながら説明し始めた。

 

「確かに胃そのものは胃液でも解けないように粘膜で胃の内側が保護されている。しかし、もしこれがなくなったらどうなる?」

 

まさか・・・。

自分のお腹に手を当てて思わずハッとなる。

 

「その粘膜が料理のせいで消えかけていた。・・・・もう大丈夫だろうが、これからはちゃんとレシピ通りに料理させるんだ。いいね?」

 

はい、と食い気味に返事をする。

どんな美女相手であっても、あんなものを食べさせられるのは二度と御免だ。

その後、大事がないか3日ほどかけて検診してもらい、もう大丈夫だと太鼓判を押されたので基地にまた戻ることになった。

 

そして、真の受難はそこから始まった。

 

 

 

彼が倒れてから数日後。

彼女たちは食堂に集まっていた。

 

無論、前回の反省を踏まえて、二度とこんなことが起きないようにするためだ。

 

「では前回の反省といこう。・・・・隊長。」

「はい。・・・・原因は、やはり料理経験がない人とある人が混じってオリジナルの料理を作ろうとしたことかと。」

「で、でも!!こうクリエイティブ性とか!!・・・」

「そういうのはきちんとレシピ通りに料理を作れるようになってからにしましょう。現に実害が出てしまっているのだから、ね?」

「・・・・・・・。」

 

普段そこまで料理をしないが、今回頑張って気持ちを込めて作ったにも関わらず、想い人が倒れてしまうというトラウマ一歩手前の出来事に遭遇してしまった者。

料理に自信があるのに、こんな醜態をよりによって彼に見せてしまい、落ち込むもの。

両者の心の傷もある意味深かった。

 

 

司令官のグンドュラがここにはいない伯爵を探してアレクサンドラに尋ねる。

「ところで、あいつはどこだ?」

「・・・・・部屋でしくしくと泣いています。さすがに今回は悪ふざけしすぎたと反省しているようで・・・。」

自分自身もあそこで引き止めずにカレー粉をぶち込んだ負い目からか目線を下にそらす彼女。

司令官として、今回のような事態は看過できなかった。

 

「そこでだ、このようなことが二度と起きないようにするためにも料理研修を行うことにする。」

「具体的には基本の料理をレシピ通りに作れるようにしていくことね。本当にまずは簡単なことからやっていくから安心しなさい。」

 

彼女たちの目には、絶対なんとかして汚名返上してやる、という意思が湧いていた。

 

 

そして、彼が帰ってくる日に合わせて料理をもう一度振る舞うことを計画した。

 

当日。彼は帰ってきた。

 

 

 

あの凄惨なる事件から数日後。

俺はこうしてまた502の元へと帰還した。

あれを食べた後、意識が飛び、何度も向こう側に行ってしまいそうになったがどこからか聞こえてくる彼女たちの必死の呼びかけによってぎりぎりのところで帰ってきた。

 

(・・・・・・やっぱり、料理が上手くて、家庭的な娘がいい。)

自身の好みを確信しながら基地の中へと入る。

司令室のドアを開けて中に入ると、そこには腕を組んで気まずそうにそわそわしながらこちらを見る彼女の姿があった。

 

「ただいま。・・・・・あの一件はもう気にしていないから安心しなよ。」

「そ、そうか・・・。その、すまなかった・・・・。」

「だからいいさ。また、君の料理を食べさせてくれたら完璧に体調が治りそうなんだけどなぁ・・・。」

「ああ、そのことか。実はな・・・。」

 

後ろのドアが開き、他のウイッチたちが入ってくる。

 

「ごめんね!!ごめんね!!大丈夫だった!?」

「もうあんなことしないから!!」

 

鬼気迫る表情で詰め寄ってくる彼女たちから距離を取り、グンデュラに視線で問いかける。

 

 

「お前が入院してから皆必死に料理の練習をしてな。・・・・今回はちゃんと味見しているから大丈夫だ。一緒に食堂まで来てくれ。」

 

 

そういいながらこちらの手を取ってくる彼女とその周りと取り囲んでくる他の娘達。

 

大丈夫。

人間は進歩する生物だ。

もし、またあんなことがあったら俺は・・・。

 

 

 

頭の中で、今まで潜り抜けてきた修羅場を思いだしながら覚悟を決めた。

 

 

 

結果から言おう。

 

彼は彼女たちの作った料理を食べても平気ではあった。

 

そう、命は助かった。

 

だが、その代わりに事件に引き続き、事故が起きた。

 

「な、なぁ。俺のこと愛しているっていえよ。」

「愛しているよ、直枝」

「~~~~♡ば、ばかやろー!!そんなこと言われたって嬉しくなんかないんだからな!!・・・・へへへ・・・。」

「わ、私も!!私にも言って!!」

「まて。ここは一番の年長者である私にだな・・・。」

(婚姻届けどこだっけ・・。)

(録音機準備してこよう。)

 

彼は、ヴァルトルートが飲ませた怪しげな酒によって一時的に自我を失った。

それは、雛のような状態であり、容易く様々なことを擦り込ませることができてしまう状況でもあった。

 

本来は、彼女にもそんな気はなかったが、彼が何でも自分たちのことを今なら聴いてくれることに気が付いてしまった。

 

それも、伯爵がふざけて言った一言がきっかけで。

 

『ねえねえ、ヴァルトルート、結婚してくれ、っていってくれないのかい?なーんて・・・』

『ヴァルトルート、結婚してくれ。』

『・・・・・・・・・・・・・・』

 

異常事態に気が付き、しかし同時にチャンスであることを知った彼女たち。

そして、それからは彼の前に蟻のように群がり、それぞれが口々に自分の欲望をぶつけていく。

 

「ほら!!この機械に向かって”ジョゼ、俺が愛しているのは君だけだよ“って言って!!」

「いや、ここは司令官である私が責任を取って・・・。」

「ここに名前を書いてください。」

 

 

皆の言いなりになっていく。

彼女たちにとって夢のような時間ではあったが、シンデレラの魔法のように覚めてしまう時がやってきた。

 

「あれ?俺は一体何を・・・?」

我に返って自分の状況を確認する彼。

確か、自分は皆の作ってくれた料理を食べていたはずだ。

だが、途中からどうも記憶がないようだ、と不思議に思う。

 

周りの皆を見渡しても目をそらされるばかりだった。

 

「ささ、料理も食べ終わったことだし、かたづけよっかー。」

がたがたっと椅子から立ち上がり、キッチンへお皿を下げていく。

そんな彼女たちの後姿を見ながら、何かがおかしい。

だがこうして生きている以上気にしなくてもいいか、と結論づけて彼女たちを手伝うことにしたボバ。

 

 

 

(((((((((上手くい「ってしまった」ちゃった・・・)))))))))

 

彼が目覚めてからすぐにそれぞれの道具を隠し、ごまかすために皿を一緒に洗い続ける彼女たちの異変に気が付くことなく、彼はさっき食べた料理の味を思い出していた。

 

その日から、彼女たちの暴走は始まる。

 

 

 

ジョゼは久しぶりの二人っきりでの彼との食事にウキウキしていた。

あちらこちらへとふらふらしていた彼が、こちらだけを見てくれているようなこのひと時がたまらなく幸せだった。

 

テーブルを囲みながら一緒に食べるご飯の味もひとしお美味しく感じられていた。

 

(・・・・・・・・・・・・)

そこでポケットに入れてある小瓶をこっそりと取り出してチラ見する。

 

先日、彼があんな状態になった原因をつくった液体だ。

ただのお酒だと思っていたが、どうやら一種の催眠効果があるらしい。

 

皆でこれを分け合って、お互いに持つことにしていた。

 

 

「ジョゼ、ちょっとお手洗いに行ってくるよ。」

断りを入れてテーブルの椅子から立ち上がり、店の外の方まで出て行く彼。

 

(チャンス!!)

迷いなく、小瓶の中の液体を数滴彼のグラスに掛ける。

無色だったので、水に入れても違和感はなく、溶け込んでいった。

 

一分後、彼が戻ってきて席に着く。

「おまたせ。・・・ちょっとこんできたかなー。」

「そ、そうねー。」

ちらちらと彼のグラスを見ながら相槌を打つ彼女。

速く飲んでみてほしいという意図が丸見えだったが、彼は気が付かない。

 

「ここの料理はおいしいんだ。なんでも下働きから始めて、本職のコックにまでたたき上げた人がやっている場所でね。」

とうとうごくり、とグラスの水を飲むボバ。

 

 

よっし!!、と思わずテーブルの下でガッツポーズするジョゼ。

 

「ところでこの後どこに・・・。」

その言葉の続きを言うことなく、心あらずといった状態へと変化する。

 

彼の前で手を振っても反応しない。

 

すぐに彼の膝の上まで移動して、お願いする。

 

「私にあーんして。」

無言でフォークで料理を刺して、彼女の口元まではこぶ。

それを幸せそうに食べていく彼女。

「・・・・これ、いい・・・・・。」

 

 

結局、人目もはばからずに効果が消えるまで二人はいちゃついていた。

彼は、街の人たちから“ロリコン”と言われるようになるのだが、その原因を彼が知ることはなかった。

 

 

 

別の日。

 

アレクサンドラとボバが一緒にストライカー・ユニットとジェットパックの点検をしていた時、彼女は彼に飲み物とお菓子を出した。

 

「これ、作ってきたからよかったら食べて。」

「ありがとう。」

 

何の疑いもなく、彼女が作ったクッキーを食べる。

その次の瞬間にはやはり同じように呆然とし始める。

 

「・・・・・・・・・・」

彼の頬を引っ張って確認し、効果が出ていることと確信した彼女は実はやってみてほしいことを頼んだ。

 

「しゃがんでください。」

「わかった。」

そういってしゃがんで彼女のほうに背を向ける彼。

 

その上からいそいそと肩に乗るアレクサンドラ。

 

「そのまま立ち上がってください。・・・・しっかり足を持ってね?」

「ああ・・・・。」

 

ボバが彼女を担いだまま立ちあがると、肩車の体制となった。

彼の頭に両腕でしがみつきながらバランスをとる彼女。

 

「ふふふ・・・・。ねえ、このまま庭の方まで行って・・・?」

「わかった。」

 

 

皆に見せびらかすために、わざわざ人目があるところに行くよう命じる。

彼が意識を取り戻した時、男の兵士たちと、ウィッチ達からそのことについて尋問されることとなるが、彼は自分に全く身に覚えがないまま糾弾されることとなった。

 

 

 

 

また別の日。

 

雁淵ひかりが彼と一緒にランニングしていて、走り終わり、後はクールダウンをするだけだった時にドリンクの中に例の液体を混ぜた。

 

「私・・・。今だったら言えます・・・。あなたが好きです・・・。」

「・・・・・。」

「そ、その・・・・。お、おでこにちゅーしてください!!」

「わかった。」

「~~~~~~♡♡」

 

顔を真赤にして倒れる彼女と、薬の効果が切れて、目の前で地面に伏しているひかりの身を案じておんぶしながらダッシュで医務室まで彼は運ぶこととなった。

 

もちろん、自分が何をしていたなど、何も覚えておらずに。

 

違う日。

 

 

菅野直枝が彼と一緒に読書しようと誘い、すきを見て例の液体を飲ませたとき。

 

「なあ、これ読んでくれよ。」

「わかった。”私、ボバ・フェットは生涯、菅野直枝を愛することをここに誓います。“」

「録音は・・・できているな。よし。」

 

ずぶずぶと沼にはまっていく。

 

それまた別の日

 

下原定子が自身の手料理に混入させて犯行に及んだ時。

「“毎日俺にみそ汁を作ってくれ”って言ってください。」

「毎日俺にみそ汁を作ってくれ。」

「あと、ここに自分の名前を書いてください。大事な書類ですから・・。」

「うん。・・・書いたよ。」

 

そしてまたまた別の日。

 

二パは彼と一緒に日向ぼっこしていた。

もちろん、催眠状態に陥らせてから。

 

「ねえねえ、腕枕して。」

「うん。」

 

横に寝っ転がって互いに見つめあう。

いつもは不幸な彼女も、この時ばかりはこれ以上なく幸せな気持ちだった。

 

「えへへへ・・・♡二パ、愛しているっていってよ。」

「二パ、愛している。」

「~~~♡♡ううううううううっ♡♡」

 

 

そんなこんなでいろいろなことをさせ続けられて、さすがにまずいと思ったグンデュラが彼と皆を集めて話し合いを始めることとなった。

 

テーブルにつく9人のウィッチと、+アルファの男一名。

しかし、その目はどこか虚ろであり、気もそぞろではなかった。

 

そんな彼の周りに集まるウィッチ達。

 

「貴様ら、さすがにそれはやりすぎだ。・・・・・そこで、一旦禁止令を出す。」

 

えーと上がる不満の声。

自分のいうことを聴いてくれる状況を手放したくないという気持ちが、彼女たちには芽生え始めていた。

 

 

「テーブルの上に例の酒が入った瓶を置け。もし逆らったなら一か月の懲罰を言い渡す。」

 

しぶしぶとポケットからテーブルの上へとおいていく。

それを満足そうな笑みで見つめるグンデュラ。

 

「よし、これで・・・。」

「あら、司令官のがまだでていませんよ。」

 

 

アレクサンドラの言葉に固まり、ぎぎぎ、と首をそちらの方に向ける。

もう少しだったのに、という悔しそうな顔で本当に、惜しむように、ゆっくりと胸ポケットに入っていたそれを取り出した。

 

「・・・・・・・・・・。」

「言い出しっぺなんだからしっかりしてください。」

 

目に見えて落ち込む彼女たち。

「では、これは倉庫に鍵をかけてしまっておきます。・・・いいですね?」

 

はーいと気の抜けた返事を返す。

こうして何事もなく終わったかのように見えた。

・・・・・そう、表向きは。

 

 

 

夜。

皆が寝静まっている時間帯。

月以外何も照らす物がないこの状況の中、動き回る影があった。

 

その人物は、倉庫の前に立つと、鍵を取り出してかちゃりとドアを開けた。

 

そして、段ボールの中からそれを取り出し、自分のポケットに入れる。

 

(よし、あとは脱出すれば・・・)

後を向いた瞬間、ライトで照らされる。

 

「わっ!?まぶしい!!」

 

鬼の形相でライトを片手に立っているグンドュラとアレクサンドラがそこにいた。

二人の様子にたじろぐ侵入者。

 

「や、やぁ。二人とも・・・。どうしたのかな?」

「その持っているものを置け。今すぐに。ヴァルトルート、これは警告でも注意でもない、命令だ。」

 

うう・・・、と愛おし気にそれを置く。

アレクサンドラが手錠を取り出し両手を施錠する。

 

「さっ、別室に来てもらいますよ。」

「うわーん!!まだまだやってほしいことがあったのにぃいいいい!!」

 

隠し持っていたお酒を煽って涙を流す。

そんな彼女の姿を冷めた目で見つめながら連行していく二人。

 

 

とある部屋の前までやってきて、そこに入れられる。

 

「頭を冷やせ。バカ者。」

 

そして、外から鍵をかけられる。

中には、他の侵入を試みたウィッチ達が同じように収容されていた。

 

「あっ、伯爵だ―。・・・・やっぱ駄目だったかー。」

「ちくしょう・・。もうすこしだったのによ・・。」

「まぁまぁ・・・。チャンスはまだあるし。」

「先生――――!!慰めてくれ――――!!」

「ちょっ、酒臭いわよ!!あなた!!」

 

仲間がいるからか、そこまで悲観せずに朝日が昇るのを待ち続けていた。

 

 

 

 

(・・・・・・実はこっそり彼に使ってお姫様だっこしてもらったことは黙っておこう。)

(・・・・・一緒に寝てほしいなぁ・・・。)

 

欲望をぎりぎりのラインで抑えつつあった彼女たちだが、確実に限界を迎えつつあった。

 

 

 

何だか体が最近おかしい。

帰ってきてからよく記憶がなくなるようになった。

 

もしかして加齢にともなう健忘症か?といぶかしんだが、その症状も見られない。

ここにいるみんなに相談してみてもはぐらかされるばかりでよくわからない。

 

ここ最近は落ち着いてきたが、またぶり返して来たらと思うと賞金稼ぎとして働くこともできない。

 

・・・・・・・本格的に廃業を検討しなければならなくなったようだ。

 

今は、食堂で一緒にご飯を食べている。

のだが・・・。

 

「・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

皆の様子がおかしい。

それどころか空気がゆがんでいるように感じる。

 

視線で彼女たちの顔を見ると目をそらされる。

‥…なんだかなぁ。

 

ここも潮時か。

逆に長居しすぎたのかもしれない。

 

ご馳走様、と手を合わせていい、食器を下げて自分の部屋まで向かう。

手紙くらいは置いておこう。

 

 

この基地を離れる決心を固めた。

 

 

 

「あー・・・。自業自得とはいえ恥ずかしい・・・。」

正気に戻った彼とともに食事をとるだけでドキドキしていた。

いつもは絶対こちらの言うことを聴いてくれていたが、素の彼相手だと頼んでいた恥ずかしいことを思い出してしまい、目をまともに合わせることさえできなかった。

 

「くっそ・・・。俺がこんなことで・・・。」

「顔真っ赤だけど・・・。」

「る、るっせえ!!お前だってそうだろ!!」

「隊長、例の酒を・・・。」

「駄目だ。」

「ちょっとく「駄目。」・・・はい。」

 

ある意味、禁断症状一歩手前まで進んでしまっている。

いい加減アタックしてみようかな。

 

自慢のツインテールをいじりながらそんなことを考えていると、思い出したかのように少佐が手紙を取り出す。

 

「そういえばあいつあてに手紙があったのを忘れていた・・・・。誰かと」

「私が行きます!!」

 

彼女が持っていた手紙をひったくってそのまま食堂を出る。

 

「ずるいぞ!!ジョゼ――――!!」

「早い者勝ちだから!!」

 

 

皆の声を背中に浴びつつ、彼の部屋まで走ってやってきた。

 

「おーい。手紙来てるってー。」

がちゃり、と扉が開く。

 

「ああ、ありがとう。」

彼の後ろにある光景を見る。

 

テーブルの上には同じような便箋とペンが。

彼が手紙に目を通している間にすかさず中に入る。

 

「ちょっ。」

彼の部屋へと入り込み、テーブルの上にあった紙を読んでみる。

 

えーと、何々・・・。

 

「さよなら。またね・・・皆・・?」

 

くしゃり、とその紙を丸める。

彼の方へと首を向け、笑顔を作る。

 

「これ、なに?」

「ああ、それは・・ね・・。」

いいよどむ彼。

・・そうなんだ。

私たちを置いていっちゃうつもりだったんだ。

 

だったら、もう、我慢しなくてもいいよね?

隠し持っていた例の酒を取り出し、彼に渡す。

 

「飲んで。」

「え。」

 

戸惑う彼。

しかし、何度でも言い続ける。

 

「飲んで。」

「あ、ああ・・・・。」

 

恐る恐る中身の液体を飲み干していく。

そして、ボーっとし始める。

 

「あなたは一生ここにいるの。・・・・・だから、みんなのところにもどろ?」

「わかった。」

 

彼と手をつないでみんながいるところまで向かう。

その手には、絶対放さぬように、力をつよくつよく込めて。

 

 

 

 

 

 

あれ?俺は一体何を・・・・。

そうだ、ここから出るつもりだったんだ。

 

思い出して基地から出ようとすると、直枝に腕をつかまれる。

 

「・・・どうしたの?」

「どこに行くつもりだ?」

「えっ?ああ、ちょっとおでかけに・・・・。」

 

嘘は言っていない。

本当に出かけるからだ。

 

が、彼女の釣り目がさらに険しくなり、こちらをつかむ手の力が強まっていく。

 

「お前。俺にあれだけ愛しているとか言っておきながらどっかに行くつもりだったのか?」

「いや、それ『直枝、愛している』・・・・?!」

 

彼女が持っている機械から俺の声が聞こえてくる。

 

「な・・・・。」

「言ったろ?お前はずっとここにいるんだよ・・・。いいな?」

 

言質を取られた以上、下手な真似もできずに従う。

それから、同じく何度も抜け出そうとしては、他の皆から身に覚えのない写真などは見せられては困惑するばかりだった。

 

(俺は、一体何をしているんだ・・・・・?)

中には知らない間に一緒にお風呂に入っている写真まであった。

何を考えているのか。

 

 

 

・・・・・夜中に逃げるか。

 

 

皆が寝ているであろう時間にこっそりと正面から抜け出す。

門番にはわいろを送ってあり、異常なしという報告をするように頼んでおいてある。

 

 

ダッシュで駐車場を走り抜け、トラックを奪い、運転しようとバックミラーを見たとき。

 

 

となりに座る彼女と目があった。

 

 

ドアから降りようとすると、周りをウィッチ達に囲まれていることに気が付く。

 

「あれだけ言ったのに。」

「婚姻届け、提出しちゃってもいいんですか?」

「・・・・・・・・・・・・。」

「酒で酔えるような状態じゃないかな・・・。怒る時は怒るよ。」

「あらあらあら・・・・・・。」

「命令だ。私たちとずっと一緒に居ろ。」

「嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき。」

 

 

銃を突き付けてそういってくる彼女たち。

両手を上げて降参する。

 

 

 

 

 

 

彼が脱走を図ろうとした数日後。

基地の兵士たちが酒場で話し込む。

 

「なぁ、知っているか?」

「何がだ?」

「あの人がついにここに腰を据えることになったんだってよ。」

「マジかよ。あれだけふらふらしていたあの人がか。」

「ああ、しかも502のウィッチ全員と付き合っているらしいぞ。」

「なんだそりゃー!!羨ましいにもほどがあらぁっ!!」

「美女と美少女ばかりだもんな・・・。わかるぞ、その気持ち。」

「くそっ!!酒でも飲まないとやってらんねーよぉ!!」

「あーあー、荒れているなぁ・・・。」

「お、あれ、あの人とウィッチ達じゃないか?」

「本当だ。皆で仲良くお出かけかよ・・・ん?」

「どうした?」

「いや、モテモテな状態にしては、何だか元気がないような・・・。」

「けっ。大方ハーレム状態でまいっちまうっていう悩みか。」

 

 

 

遠目から観察している彼らにはわからなかった。

 

両手に花どころか、花束に押しつぶされようとしていて、気をもんでいる彼の状態が。

 

 

「えーと。今週は今日が私でしょ。明日は・・・・。」

「あっ、今日は俺な!!俺!!」

「ずるいよ。昨日そうだったでしょ!!」

「じゃ、じゃあ私が・・・・。」

「いやいや、そこは私にだな・・・・」

 

「なあ、ちょっとでかけてきてもいいかなーって・・・。」

 

「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」

先ほどまで軽い喧嘩をしていた彼女たちの声がハモる。

 

「なんでもない・・・・・。」

 

 

 

世間一般から見たら、確かに彼の状態はハーレムだろう。

・・・・その主導権がどちらにあるのかはわからないが。

 

 

 

(俺の安息の地は一体どこに・・・・。)

そんなものはない、と誰かが言ったような声が彼には聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・そろそろ、引退してもいいかな・・・」

「?!」

 

 

終わり

 

 




502「はよ。ゴールインはよ。」
ボバ「・・・・・・・・(白目)」



あやしいお酒は切れちゃったけど、今までにそろえた状況証拠で彼をしばりつけている模様。


普通に怖いと思った(小並感)

なんでウィッチ達って重いってイメージがあるのだろう。

やっぱり伯爵を女の子させるとかわいい。
・・・・・・・ヒロイン単独でなんか書いてみようかな。

次回は未定!!

気が向いたらまた書きまーす。

KEY(ドM)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。