フォレストであげていた小説を若干加筆修正しながらハーメルンに載せます
設定などが多少変わりますが、ご了承ください
ライside
はじめまして
僕の名前は渋谷ライ
この町海鳴市の私立聖祥大附属小学校の3年生です。
家族は僕が物心ついたときには既におらず、親族も他にいなかった僕は、両親の友人という顔も知らない(仕事は科学者だとだけ伝えられている)人からの金銭の援助によって一人暮らしをしています。
話は変わりますが、何だか最近クラスにいる女の子“高町なのは”の様子がいつもと違う気がします。
まあ、僕には彼女に何もしてあげることは出来ないのですが…
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夜
≪…主様…私の声が聞こえますか…≫
夜も更け、眠っていた僕の頭にいきなり声が聞こえてきました
「!? だ、誰!?」
僕は周りを見渡すとそこには銀色の腕時計があり、その時計はなんと宙を浮いていました
「と、時計が浮いてる…」
≪驚かせてしまい申し訳ありません。 こうした方が良いですね≫
声がそう言うと腕時計が光輝き、光が収まるとそこには20歳くらいのお姉さんが居ました
「あ、あなたは…」
「私は今あなたの前にあった腕時計が人の形をとったもの…擬人化をしたものです。 申し遅れました、私の名はフリーザラッド…フリーザとでもお呼び下さい」
「フリーザ?」
「ええ、そうです」
「それで、あなたは一体何者なんですか?」
「私は腕時計型のインテリジェントデバイスです。 といってもわかりませんよね?」
「うん、さっぱり」
「魔法という言葉は知っていますか?」
「言葉くらいは聞いたことがあるよ。 でも、魔法なんて現実には存在しなi「ところがあるんですよ」えっ!?」
ないと思っていた魔法があると言われ僕は驚く
「そして、その力はあなたにも確かに存在しています…いや、魔法を使える常人を遥かに超える力と言った方が良いですね」
「そんなこと急に言われても魔法なんて僕には使えないよ! 今までだって使えなかったんだから」
「いえ、あなたは使えないのではなく、ただその力の生み出し方がわからないだけです」
「生み出し方?」
「簡単に言うと魔法を形にする技術です。 あなたの魔法の源…魔力は多大なものですが、それを形にしなければ魔法を使うことは出来ないのです」
「そういうことなんだ」
魔法が今まで使えなかったことを僕は理解する
「私が今いきなりあなたの前に現れたのは、あなた以外の者からの強大な魔力反応により、私が強制起動…すなわち目覚めることになったからです」
「僕以外の反応ってことは、僕以外にも魔法が使える人がいるってこと?」
「そうなりますね…反応を見るとどうやら二人いるようです。 主様、目を閉じてから遠くの物を見ようとするような感じをイメージしてみて下さい」
「えっ? こんな感じかな!?」
フリーザに言われた通りに目を閉じてイメージすると、遠くから大きな力が二つ感じられた
「どうやら感じとれたようですね、それが相手の魔力を感じとる魔法…探査魔法です」
「こ、これが魔法…」
「はい、そうです」
僕の言葉にフリーザはニッコリと僕に微笑む
「他に魔法は使えるの?」
「あなたの素質ならば現段階でも様々な魔法が使いこなる筈ですよ。でもその前に魔法の効率化を図る為に、バリアジャケットというものを主様に創造してもらわなければなりません」
「バリアジャケット?」
「簡単に言うと身を守る防具です。これがないと敵の魔法なんかくらえば無事では済みませんし、熟練者でなければ魔法を上手くコントロール出来ません」
「成程、そのバリアジャケットって僕が頭でイメージすればいいの?」
「はい。 イメージして戴ければ私がその通りに再現したものを作り出せますので」
僕がイメージすると、僕の服は瞬く間に青を基調とし、背に赤いマントを羽織った服装へと変わった。
「これでバリアジャケットの作成は完了です。 後は私のモードについての説明ですが、それには擬人化を解いて説明した方が良いですね」
フリーザがそういうと彼女は光輝き、僕の左腕に腕時計として収まった
≪さて主様、まずは近接型フォーム…ライアットフォームをやってみましょう。 ライアットフォームと言って下さい≫
「うん、わかった。 ライアットフォーム!」
僕がそう言うと、フリーザの形状が腕時計から短槍のような長さを持つ長剣へと変化した
≪これがライアットフォームです。 見た目の通り近接戦闘向けのフォームになります。 次は中長距離フォーム…スパイラルです」
「うん。 スパイラルフォーム!」
フリーザの形状が長剣から狙撃銃へと変わる
≪スパイラルは見た目同様狙撃や砲撃向けのフォームになります。 とりあえずフォームはこの二つが基本形態になりますね≫
フリーザがそう言うと狙撃銃から腕時計に戻る
「フリーザ、バリアジャケット着ているせいか探査魔法がさっきよりも上手く探れるようになって気づいたんだけど、この二人ってもしかしなくてもぶつかり合ってない?」
≪はい、どうやら戦闘を行っているようです。 魔力量から推し量るに魔導士ランクはAAAといったところでしょうか?…主様、行ってみますか?≫
「えっ? 僕がそこに行って戦闘に巻き込まれたら大丈夫かな?」
≪主様の力なら向こうが戦闘を挑んできても返り討ちに出来ますよ。 もしもの時は私が最大限にバックアップしますから。 それに…行きたいと顔に書いてありますよ≫
「バ、バレてたんだ…」
≪フフッ、丸分かりですよ。 さて、早速行きましょうか。 主様、足に魔力を流す感じをイメージして、自分が空を飛んでいるということを想像してください≫
「こ、こうかな?」
フリーザの言葉通りにすると足を起点として少量の粉雪のような吹雪が巻き起こり、その力により身体が浮く
これなら空を飛ぶことが出来そうだと本能的に理解した
≪それが主様の飛行魔法…クーラーフライトです。 それを見てわかる通り私は氷結型のインテリジェントデバイスです。 主様も魔力変換資質…生まれつき備わっている魔法能力は氷属性なので相性は良い筈です≫
「成程。 フリーザのおかげで色々勉強になるよ」
≪いえいえ。 それでは主様、行きましょうか?≫
「うん、行こう!」
こうして僕達は部屋の窓から激突する二人の元へ飛び立っていった
そこで僕は運命と名の付く少女と文字通り運命的な出会いをすることになるということをその時の僕は知るよしもなかった