仮題・・・恋姫世界に幕末日本をぶち込んでみた。   作:3番目

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17話 高麗征討と日本と関わる獣人環境

 国内のすべて諸藩の安定を確認した幕府は周辺地域の調査に乗り出した。

 朝鮮探索であった。

 

 朝鮮には国家が存在しており栗本鋤雲、村垣範正らを代表とした朝鮮使節団が編成される。全権大使として外交権を預けられていた彼らは、現地国家で後の新羅百済伽耶に該当する国々と国交を結ぶことに成功した。また、現地の使節団よりこれらの国家と敵対する高麗国に対して征伐軍を編成する様に国王自筆の嘆願書が本国に送られた。

 戻ってきた使節団に帯同してきた朝鮮諸国の代表外交官達の姿に彼らは驚愕した。

 うさ耳や狐耳、狸耳やら所謂獣人であった。狐憑きかと恐れる一方で容姿は可愛らしく恐怖を感じるものではなかった。また、幕府の一部の要人たちをケモナーとして覚醒させるに至った。

 

 家茂は次の行動に着手した。新羅百済を通した朝鮮支配と遼寧領有である。

 三韓は元々かつての日本である倭国の同盟国で転移後もその関係は引き継がれ、三韓から再三高麗討伐を要請されていた。遼寧も高麗が実効支配している。

 東南アジアでの扶南国との良好根関係構築を果たし、南北植民地開拓も軌道に乗り軍に余裕が出てきた家茂はついに朝鮮出兵を決断した。

 家茂達は前世の記憶から高麗の血筋を引く朝鮮民族がいかに厄介極まりない存在かを理解していた。その為、心のうちに民族浄化の実行を秘めて動いた。

 手始めに斯蘆国(後の新羅国)・伯済国(後の百済国)・金官国(後の伽耶諸国盟主国)に簡単な冶金技術を与え鉄製武器を輸出した。その結果これらの国は本来の歴史の流れに加速がついたかの如く周辺国を併呑しわずか2・3年程度で新羅百済伽耶へと急成長を遂げた。三か国体制へと移行していった、南部朝鮮は纏まって高麗に対抗。高麗は未だ青銅武器、初歩的とはいえ鉄製武器を手にした新羅百済伽耶は徐々に高麗を押し返した。長年敵対してきた高麗に対して3国は容赦なく徳川が手を下さずとも高麗の虐殺をしてくれた。

 一方で高麗の国力がそがれた頃幕府は遠征軍を派兵、総大将を自身の片腕と喧伝する松平定敬に据え、幕府歩兵隊2個連隊と銃隊4個部隊・撤兵隊2隊(計5000)と会津藩・庄内藩・長岡藩・尾張藩・淀藩・紀州藩・佐賀藩・薩摩藩(計9000)で遼東半島を電撃的に制圧。遼寧半島からも実力を持って高麗を排除することに成功した。

 さらに言うと高麗に従属していた濊族は平壌の戦いにて新羅百済伽耶によって滅ぼされることとなり、同じく高麗に従属していた東沃沮族は同じく平壌の戦いで分裂敗走し、高麗とともに東へ逃げたものは遼東に上陸した徳川軍と追撃してきて新羅百済伽耶連合に挟み撃ちにさえれて壊滅することになるのであった。一方北に逃げた東沃沮は北沃沮に合流してそのまま吸収されてしまい勢力としての東沃沮は滅亡した。

 後の禍根を残すべきでないと判断した家茂は北沃沮の北(外満州)に存在する挹婁(ゆうろう)族と結び挟撃し、北沃沮の滅亡までには5年ほど掛かった。

 ちなみに挹婁はオオカミ系の獣人少女の国である。徳川政権下の日本国の同盟国は獣人系が非常に多いことが後の世の歴史書で良く取り沙汰されているが理由は現在に至るまで不明である。

 なお、北アメリカの諸民族はアラスカ系がアザラシのような見た目の獣人少女で、それ以外の大陸地域の諸民族はビーバーやヤマアラシ系の獣人幼女が多かった。中央アメリカに存在するメソアメリカ系文明圏国家の民はコヨーテ系の獣人少女であった。ジャガー系の獣人少女の存在も確認できた彼女たちが後のアステカ帝国を築く。南アメリカの国家はアグーチ・カピバラ・ヌートリアと言った齧歯類系の獣人幼女が多くいた。国家を築いてはいないもののケチュア族と呼ばれるピューマ系の獣人少女の部族も確認している。

 さらにオーストラリアのアボリジニはコアラ系獣人幼女とカンガルー系獣人少女である。

 また、アフリカではチーターやライオン、ハイエナ、ジャッカル・ヌー・ガゼル・キリン(首は長くない)系の獣人少女及び幼女の部族の存在が確認されている。

 ちなみにパルティア王国はムフロンと言う角突きの羊のような動物がもとになっていると思われる獣人系少女、インドのサータヴァーハナ朝はウシ系の獣人少女である。

 さらに台湾の先住民はリス系獣人幼女だ。

 この報告書を読んだ家茂ら転生者は彼女たちが自分たちの歴史において滅亡や奴隷化を経験した民族が獣人化していることに気が付いたのであった。

 




設定(増えたら設定集作るかも)

獣人少女と獣人幼女
見た目の問題、獣人少女は13~18くらいの見た目
獣人幼女はそれ以下の年齢。
なぜかババアがいない。

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