仮題・・・恋姫世界に幕末日本をぶち込んでみた。   作:3番目

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こんなもの書いといて言える事じゃないけど・・・・
みんな気が付いているかい?まだ、黄巾党の乱すら始まってないことに・・・

追記、ごめんなさい。これは未来のテレビの内容です。またの名を没回。


29話 閑話休題 徳川家茂の素顔

 徳川家茂・・・公人として国民からの支持は絶大、諸外国からの賛辞は数多く。公明正大雲中白鶴温厚篤実寛仁大度と称えられる世界史史上最大の名君。現在の世界の骨格を作ったとされる人物として現代の書物に残されている。

 

 そんな彼であるが、私人としては、かなりの変人問題児だったようだ。

 それは世界転移以前の暮らしぶりからもわかるが非常に自由奔放だったことが言える。

 城から抜け出すことも多く、幕臣達を悩ませた。最終的には家茂失踪時の代役をこなせる田安慶頼が政治総裁職を担うことで解決したが、それがまずかったのである。

 彼は田安慶頼がいる事にかこつけて平然と公務として外遊をするようになったのであった。

 実際彼はやるときはやる男ある。重要な案件の時は必ずいて指示を出す男だ。そして、彼を唯一抑えられる松平定敬も以前にお忍びとはいえ外で遊ばせた手前強く出れないのであった。

 家茂は琉球外遊を皮切りに多くの地に政務としての公式に、お忍びとしての非公式な物と多様な動きをして奔放な動きをするのだ。しかも、外遊先でもなんだかんだで友好度を上げたりして結果を残すから始末が悪い。あまり強く注意できないのだ。

 しかも、非公式の時は結構平然と庶人の家に泊まったりしており、現代になって外国の一般家庭から家茂の遺品が見つかり高額な値段がついて報道される等、今でも時たまテレビを騒がせている。彼の逸話には笑い話もある、宿に泊まった際に手持ちの金が足らず支払いが終わるまでその宿の厨房で働いた、賭博場でイカサマを働き用心棒にボコボコにされたなど庶民に笑いを提供してくれる。また、彼には不思議な力があったとされ地図を見ただけで

 鉱山の場所の大凡の見当がついたと言われる。

 

 なぜわかるのかと聞かれたとき彼はこう答えたという。

「便所と風呂場でいつも見ていたからな・・・いやでも覚える。」

 と、意味不明な発言を残している。

 

 

 また、家茂と言えば歴代将軍の中で最も女に縁がなかったと言われる。彼自身は女風呂を覗こうとしたり、大奥再建を狙ったりして、本質的には女好きで知られる松平容保同様に女に飢えていたと思われたのだが・・・

 彼は国内で全くと言っていいほど女に縁がなく、一説では世界へ外遊したのは嫁を海外に求めたからだという学者も存在する。

 実際、彼の妻は外国人であった。

 

 ここで彼を一応擁護しておくことにする。彼の幼少期に幕府は大奥の縮小が開始され、彼が将軍に就任したころにはすでに形骸化していた。彼自身何度か大奥を立て直そうとしていたようだが、彼が表舞台に立ったころには維新の時代であり、そのすぐあとは転移の時代であった。国家的な危機が重なり大奥に回せる予算など全くなかったのだ。

 ゆえに、彼は最初に嫁を城外に求め、他藩に求め、異国に求めたのだ。

 

 そんな、嫁に飢えた狼だった家茂であるが、未来の嫁と出会った頃からそう言った女色はパタリと消えたのである。むしろ、すごいことに彼女と付き合いだした日から吉原通いをやめ、容保の誘いには一切応じず、自身が持っていた1万枚にも及ぶ春画を全て焼き払ったのだ。

 日光東照宮で行われた春画供養は写真に残され現代でも歴史的な価値があるものとして国立博物館に残されている。

 

 そして、未来の嫁とのラブロマンスも一つの物語になるほど濃厚なものであるが、今回は割愛することにする。

 

 彼の偉業は

国際連合の原型を作った。

万国博覧会を開催した。

途上国の経済支援を実施した。

 等と多く残されています、当番組では彼の素顔に今後も焦点を置いて触れていきます。

 

 

THK徳川放送協会 『偉人の素顔・第29回放送 自由人徳川家茂』より

                      ナレーション 松平〇知

 


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