仮題・・・恋姫世界に幕末日本をぶち込んでみた。   作:3番目

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42話 この国の抱えた呪い

 パルティア王国・サータヴァーハナ朝・クシャーナ朝・徳川日本国・扶南国・室利仏逝王国・琉球王国、の7か国連合軍による。

 

 国家連合軍はイラン高原にてローマ帝国と衝突した。

 

 この時ローマ帝国は、アラブでの大反乱に続き、海軍戦力をオマーンから追撃してきた連合軍海軍艦隊によってペルシャ湾から完全に駆逐されてしまったのだ。

 さらに、幕府軍の精鋭である港湾武兵銃隊の襲撃によって主だった港町が襲撃され、その後来襲したパルティア軍によって瞬く間に物資集積地が掌握された。

 

 

 イラン高原で勝利を収めた連合軍はアラブの反乱軍(後にアラビア首長連合)と共闘態勢を整える。徳川日本国・扶南国・室利仏逝王国・琉球王国はここで後方に回されることになる。

 

 パルティア王国・サータヴァーハナ朝・クシャーナ朝の連合軍はローマ帝国をティグリス・ユーフラテス水源域から駆逐することにも成功した。

 一方で徳川日本軍は独自行動を始める。

 アラブの反乱軍と接触し自発的にアラビア半島のローマ軍の掃討を開始したのだ。

 徳川日本の目的はただ一つペルシャ湾を中心とするアラビア半島の油田の掌握。

 徳川日本はこれまでの先住民族との関係において学んでいたのだ。

 白人以外の民族は自発的に発展しようとする力が弱い、ゆえに誰かが発展せざる負えない状況を作る等、追い詰めなければいいのだ。

 先住民は古今東西例外なく文化面で保守的なのだ。

 自分達の生活を壊さない限り、相手が何をしても構わないのだ。

 前時代的な生活を彼らに保証する代わりに、自分達は彼らの山や地面を掘らせてもらうわけだ。彼らアラビアの人間にとって徳川日本は珍しいものをくれて、いざとなると一緒に戦ってくれる、意味不明な石ころと黒い臭い液体が大好きな変な国なのだ。

 

 

 第二次イラン高原の戦い、バグダットの戦い、アラビア掃討戦で勝利を収めた連合軍の次の話題は予想以上にローマに勝利してしまったとこで得た新しい領地の統治分割の話題だ。

 まず最初に、遠方の土地を統治できる国力のない扶南国・室利仏逝王国・琉球王国はこの話題から外れることなる。

 同地域の分割統治の分配をめぐる机の上での戦いがパルティア王国・サータヴァーハナ朝・クシャーナ朝・徳川日本国の間で会議室の中で繰り広げられるのだった。

 

 ペルシャ湾近郊は大昔パルティアの領土であったが今更、この土地の領有を主張するのか?

 連合艦隊の中核戦力は徳川日本艦隊である。

 今次戦争の中核国はパルティア王国・サータヴァーハナ朝・クシャーナ朝。

 パルティア王国・クシャーナ朝は大昔このあたりの統治記録がある。

 今次戦争で大規模戦力を派兵したサータヴァーハナ朝の取り分は?

 

 油田の価値がわからない同盟国からいかに油田を確保するか。徳川日本の領土拡大は続く。

 この地域を手中に収めた徳川日本はバクー油田を狙いつつ、希望(アフリカ)大陸への門を手に入れたのだ。

 後にパルティア及びサータヴァーハナ相談役細川護久を科威都(クウェート)統監府統監に任じたのだ。

 後に西方交易交渉団は西方統監府として機能することになる。

 

 

 

 一方、上都(南新大陸)大陸ではインカ帝国が建国されたのだ。インカ帝国はワルパ王国・ティワナク王国を瞬く間に倒し、モチェ王国、ナスカ王国にインカ帝国の軍勢が迫っていた。

 これに、東方統監府がいち早く対応した。

 東方統監府統監稲葉正邦は急ごしらえであったが3000からなる救援軍を派兵。

 モチェ王国、ナスカ王国軍と共闘し、インカ帝国の拡大を抑えることに成功、その後東方統監府による積極的介入が行われモチェ王国、ナスカ王国軍、インカ帝国の間に終戦協定が結ばれた。

 本来、ずっと後に登場するはずだったインカ帝国の登場に徳川家茂を中心に一部の幕府首脳陣の間で不安が広がったのであった。

 

 家茂はローマ帝国の拡大、インカ帝国の史実よりもずっと早い登場によって、ローマ帝国が欧州となって蓬莱(北新大陸)大陸や南天大陸に白人が現れるのでは?と言う不安を覚えたのだ。

 幕府は東方統監府を通じて、いずれ来るであろうローマ帝国の脅威を語り、各部族の長老たちと話し合いを繰り返し、何とか形だけでもと国を形成することに成功した。いまだ国の形を取れない部族もいたがセネカ族・モホーク族・オノンダーガ族・オナイダ族・カユーガ族・タスカローラ族からなるイロコイ連邦、クリーク族とセミノール族からなるマスコギー国、アベナキ族のワバナキ連邦、ダコタ族、ラコタ族、ナコタ族からなる偉大なるスーの国。

 いずれも、まだ国としては未熟で個人主義が非常に強いこの土地の先住民たちが国と言う共同体を理解するのは遠い先になるだろう。だが、今は形だけでも国であることが必要なのだ。

 南天大陸のアボリジニたちをアボリ国として建国させたのもそうだ。

 とにかく備えなくては、何が起きても大丈夫なように・・・

 徳川日本国は国力を高めるために、鉄・銅・ボーキサイト・石油・石炭・アルミニウム・鉛、亜鉛、スズ、マグネシウム、マンガン・クロム・タングステン・モリブデン・コバルト・マンガン・バナジウム・白金・金・銀・ダイアモンドの鉱山を領有し、学者たちを大量動員し新素材の確保を奨励し、鉱物資源を確保。各地の南天大陸、蓬莱大陸、上都大陸他から森林資源を、広い海と河川から水産資源をかき集め来たるべき時に備えようと動いていた

 

 

 いずれ来る蓬莱大陸(北新大陸)と上都大陸(南新大陸)へのローマ帝国の進出、可能性の問題だが南天大陸もそのリスクを抱えている。

 もしかしたら、西中央アジアの戦線が突破されるかもしれない。

 今は、交戦していないがメロエ王国とアクスム王国にローマ帝国が宣戦を布告し希望大陸(アフリカ大陸)へ領土拡大するかもしれない。

 そして、隣の中華大陸ではついに黄巾を被った賊の数が漢王朝から直接討伐軍が差し向けられるほどに肥大化し、漢王朝が軋み沈み始めていた。

 多くの不安を抱えていた幕府は多くの対策をしてきた。

 徳川日本国の技術レベルは隔絶している。国内には完璧な鉄道網と電信網、東アジア東南アジアの領域も本国程でないにしろそれに準ずるものを持っている。オセアニアや蓬莱大陸の入植地でも鉄道敷設が行われている。

 資源も山ほど抱えている。

 小説や漫画の主人公ならここから異世界無双が始まるが現実はそうはいかないのだ。

 発展している技術を見て欲しい鉄道、電信、海運、軍事に応用可能ではあるが、すべて民生分野だ。

 銃火器や砲は幕末からほとんど進歩していない。これがどこぞの主人公なら今頃、戦車や戦闘機がこの世界を席巻していただろう。現実は違う・・・

 官や軍の人間は世界の状況を理解している。だが、徳川日本の市政に生きる民達は生活の悪化を望まない、戦争で死ぬことを望まない。

 

 

 

 まだ、なり始めで影響はまだ少なく、軍事分野発展速度の停滞のみだが・・・

 この国はある呪いにかかり始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その名を資源の呪い。

 徳川日本国は今後隣国の争いに呪いを押して、臨まなくてはならないのだ。

 

 




徳川日本国弱体化

次回から本格的に恋姫編ですよ。
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