仮題・・・恋姫世界に幕末日本をぶち込んでみた。   作:3番目

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71話 揚州動乱① 嵐の前

「華琳様、北方の細作からの報告です。袁紹が河北より北上し公孫讃の領土を併呑しました。」

「袁紹が公孫讃を追い散らしたとなると、後顧の憂いがなくなると言う事ね。」

 郭嘉の報告を聞いて、呟いた曹操の言葉を否定する。

「いえ、公孫讃は戦力を分散して袁紹領内に潜伏し、抵抗を続けているようです。」

「あら、ずいぶんと醜く足搔くのね。・・・・・でも、それはそれで利用できるはね。桂花!」

 曹操は何か思いついた様子で荀彧に命じる。

「秘密裏に公孫讃に使者を出しなさい。」

「袁紹の足元を掬う御積りですね。わかりました、武器や兵糧を流す方法を確保しておきます。」

「できるだけ、持たせなさい。」

「御意!」

 

 曹操は立ち上がる。

「袁紹が手をこまねいているうちに私達は西に進みましょう。袁術は中央に興味を持っていない様だし、この際捨て置くわ。だけど、東の憂いを排除しないとね。涼州はしばらく華崙と霞達に任せるわ。あなた達!沛の劉備を倒した後、徐州を掌握するわ!」

 両側に控えていた夏侯姉妹がそれぞれ応じる。

「お任せください!!華琳様!!敵は皆、我が大剣の血錆に変えて見せましょう!!」

「御意!我が弓はあなたのために!」

 

 涼州攻略軍は曹仁と張遼(その配下于禁・李典・楽進がいる。)他(牛金・曹真・曹休・典満・王双)先発し、陳留の守将として曹洪・曹純・荀彧・陳珪・陳登を残し、曹操は夏候惇(配下に許褚)・夏侯淵(配下に典韋)・徐晃・郭嘉他(満寵・車冑・夏侯恩・夏侯尚・夏侯徳・劉岱)が沛に侵攻を開始した。

※他枠に入っているのはモブキャラ、サブに昇進するかは未定。

 

 

 

 

その頃、袁術の居城となった寿春では・・・

 月の求めに応じて美羽の配下になり事を約束しに来た呂布の姿があった。

「うむ!動物たちの餌代含め、妾に任せるがよいぞ!!」

「・・・・・・・・・・(コクリ)」

 月(詠含む)は侍従長として美羽や七乃の信頼を得ており、呂布こと恋のことも受け入れられているのだが、恋に対してやらかしている徳川顧問団、特に反董卓連合に同行した大久保らは戦々恐々としていた。

 

「月、詠・・・無事でよかった。」

 恋の言葉に月も答える。

「華雄さんが死んじゃって、霞さんも曹操さんにつかまって・・・。恋ちゃんもどうなったかわからなくって・・・心配したんだよ。でも、無事でよかった・・・」

「音々も心配したのですぞー!」

 そう言って月と詠に抱き着く。

「ちょ、ちょっと苦しいわよ!」

 等と言いながら顔を赤くする詠、ツンデレである。

 

 

 

「袁術・・・美羽・・・」

 先ほど真名交換をした美羽の方を向き直る恋。

「なんじゃ?」

「月と詠を守ってくれて・・・ありがと・・・華雄は死んじゃったけど・・・今度は恋が美羽も月も・・・皆、守るね。」

 

 そんな様子を見ていた五代友厚は、大久保さんから聞いた話と全然違うなと思いながら手のしびれを労った。

 

「あと、時機を外してしまったと言いますか・・・今しか言える機会がなさそうなので言いますね。」

 七乃が割って入りにくそうな空気の中あえて月達に声をかける。

「先ほどから、死んだことになってる・・・えっと~か、か、か、華なんとかさんなんですけど。死んでませんよ?汜水関でやられた後、たまたま、仁友堂の南方先生が助けられまして、今は調子を取り戻すために寿春の街の警邏をやってもらっていますよ。」

 

「・・・・・・・・!?」(恋)

「「なんです(って)とー!?」」(音々々・詠)

 月が七乃の方を見て問い詰める

「七乃さん・・・本当なんですか?」

 七乃は少し困ったように言い訳する。

「いや~、華雄さんって結構強烈な印象があるはずの人なんですけど・・・。教えてもらったはずの真名が思い出せなくなったりする。なんかよくわからない影の薄さがあるじゃないですか~。だから、つい・・・」

 

 月達も「ああ、なるほど」と言った感じの表情で応じる。

 華雄、不憫である。

 

 月や恋達は華雄(真名不明)に会いに寿春の警邏隊詰所へと向うために、謁見の間を後にした。もちろん職務中だった月と詠は美羽に外出の許可を取っている。

 

 

 

 

 月達が出て行った後も、会議は進み。

「呉にも領事館を新設したいのだが、許可を貰えるかね」

「そういえばそのようなことを以前から言っていましたね。」

 七乃と大久保の話し合いは続く。

「寿春や汝南の領時間だけでは本国との連絡に差支えがある。呉を中継点にすれば連絡も円滑に行える。それに・・・」

 七乃は鋭い口調で切り込む。

「徳川日本国は、美羽様の揚州切り取りに直接協力する可能性もあり得ると言う事ですね。」

「・・・・・・・・・ここでは言及は避けていただこう。」

 七乃は華北での戦いにおける遼東総督府の袁紹側としての参戦が前例となり、大陸の騒乱への参戦の可能性を探っているのだ。

「戦に参戦する気がないのなら、呉の領事館の設置は急ぎではないですよね。」

「・・・上様が夫として袁公路殿の近況をいち早く知りたがるのは、夫として男として当然と思うが・・・」

 七乃は目を細めて大久保を見る。大久保自身苦しいわけであると認識しているので七乃から視線を外している。上にパイプに火を点けている。

「まあ、いいでしょう。その理由で今は納得してあげましょう。」

「そうしてくれると助かる。領事館の新設には私が立ち会いたい。うちの役人を何人か連れて、呉に先行して入りたい。ここはしばらく五代君に任せるつもりだ。」

「わかりました。揚州侵攻軍の陳紀さんには連絡をしておきますね。」

「御厚意感謝します。」

 

 大久保利通、呉領事設置指揮のために袁術軍親衛隊本隊より先発して揚州呉へ向かう。

 

 

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